BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】 作:放仮ごdz
「ここは……地下施設?」
地下の隠し部屋に入ると、エレベーターに繋がっていて。オメガちゃん、ヘカトちゃん、プサイちゃん、マービンを隠し部屋に残して先に私とレオン、クレアでエレベーターに乗り、さらに地下に降りる。
「熱いわ…ボイラーでもあるのかしら」
「機械室って感じだな…」
作業場の様な通路を抜けると機械に覆われた通路に出る。多分動力室かなにかか。すると、カンカンカンカンと足音と呻き声。上に何か、いる。…オメガちゃんたちの到着を待っている暇はなさそうだ。
「アァアアアッ!何で逃げるのォオオオッ!?」
「なんだ…?」
「この声……エヴリン、もしかして」
「うん…アネットだ。何かを追いかけてるみたい…?」
生きてたのか。どうやってこの地下に入ったんだろ。とりあえず警戒していかなきゃ……スリーマンセルで固まって通路を移動する。あ、行き止まり。ロッカーかなんかが倒れて通路の先が塞がっている。
「俺が…」
「いや、任せて。これぐらいなら…!」
端を掴み、ググググッと力を入れて横にずらす。そして人一人入れるぐらい(ヘカトちゃんだとギリギリかも?)の隙間ができた。すると奥で動く影。クレアがライトで照らすと、そこには見覚えのある少女がいた。
「きゃあ!?」
「…もしかして、シェリー?」
そこにいたのは、洋館事件の直前以来二ヶ月ぶりのシェリー・バーキンだった。酷く怯えているようだ。
「クイーン?クイーンなの!?よかった、無事で…!」
私の顔を見るなり抱き着いてくるシェリー。なんで、と思ったけどそうだった。私今以前のクイーンの姿してるんだった。いや私の顔なんだけどさ。どうしよ、クイーンじゃないと伝えたら怖がりそう……うーん。よし、クイーンの振りをしよう。
「こほん。無事だったのか、シェリー。心配したぞ」
「エヴ…」
「レオン、今は合わせましょう。どうしたの?私たち、クイーンの仲間なの。困ってるなら私たちが助けてあげる」
レオンが空気を読まずに私の名前を呼ぼうとしたけど、クレアが手で制して私のことをクイーンと呼んでしゃがんで視線を合わせる。シェリーは私に抱き着きながら、怯えた様子で続けた。
「私、アイツから逃げてきたの!それに、ママが…」
「アイツ?それは誰のことだ?」
「アイアンズって人……私、孤児院から逃げてきたの……」
クイーンの口調で少しでも情報を聞き出そうと尋ねると、あんまり予想してなかった名前が出てきた。アイツか。あのクソデブクズチョビ髭外道め。シェリーに手を出そうとは言語道断。クイーンじゃなくてもキレる。それに孤児院って確かアイアンズが経営している………今思うとめちゃくちゃ胡散臭いな!?
「クイーン、助けて!ママが、ママが……後ろ!」
「え?」
思わず素で首を傾げながらクレアと共に振り向くと、そこには天井から降りてきて着地したらしい体勢の異形のアネットがレオンの背後にいて。
「シェエエリィイイイイイッ!!」
「…泣けるぜ」
「嘘でしょ!?」
咆哮と共にレオンに振りかぶった鉄パイプを叩きつけ、とんでもないパワーでシェリーのいた小さな部屋ごと通路が崩れて私たちは落下。咄嗟に粘液糸を出して玉を作ることでクッション代わりにして私とシェリー、レオンとクレアはポーンと跳ねて転がる。
「助かったわ…ありがとう、エ…クイーン」
「大丈夫…か、シェリー」
「うん…大丈夫だよ、クイーン」
「…エヴ……クイーン、その子を連れて逃げろ」
「わだじのがわいいいシェエエリィイイイイイッ!!」
なんとか立ち上がると既にレオンは備品保管庫で手に入れたショットガンを手に構えていて。一緒に頭から落ちていたアネットは起き上がってガンガンと鉄パイプをそこらかしこに叩きつけて咆哮を上げる。…レオンの言う通りシェリーを連れて安全な場所に逃げたいところだけど……
「く、クイーン…?ママ、大丈夫だよね…?治るよね…?」
こんな、泣きそうな女の子を放って戦えるわけもないし、多分アネットはシェリーを追いかけてくる。なら一緒にいて守った方がいい。
「シェリーは私が守る。サポートはするから攻撃は任せた!」
シェリーを安心させるためにも、クイーンっぽく指示をするとレオンとクレアは頷く。頼もしいな。まるでS.T.A.R.S.みたいだ。
「クイィイイン!やっぱりわたしのシェリーを隠していたのね…!ゆるざない、ゆるぜない、アァアアアアアッ!!」
ギョロギョロと肩の目を絶え間なく動かしながら怒りのままに突撃してくるアネット。なにがどうしてこうなったんだ。研究する側じゃなかったのか。色々聞きたいことはあるけど……
「まあまあ、落ち着いてっと!」
「ウアアァアアアッ!?」
シェリーに服の裾を握られながら、両手をかざして粘液糸を発射。肩の目と、頭部の目を粘液糸で覆って視界を塞ぎ、シェリーを担いで飛び退いて鉄パイプの一撃を避ける。同時に、両横に移動していたレオンがショットガンを、クレアがグレネードランチャーを発射。モリグナ戦ではその速さから使えなかった高火力武器が火を噴いてアネットの身体に炸裂するも、変異してない部分すら堅くなっているのかビクともしない。やっぱりだめか。レオンとクレアとの合流前もクイーン攻めあぐねていたもんなア。
「ママ!クイーン、やめて!やめさせて!」
「ごめんシェリー。こうするしかないんだ!」
粘液糸を飛ばし、右手に持つ鉄パイプに繋げて引っ張り、手放さずに引き寄せられ体勢を崩したアネットの顎にフック。脳の造りも変わってないなら、脳を揺らすのは有効のはず…!
「おわあ!?」
しかし逆にこちらが振り回されてしまい、粘液糸で繋がった私は振り回されて機械に叩きつけられ、蒸気を噴出する機械の帯びる熱に背中を焼かれる。粘液で咄嗟に覆ったが乾燥してカピカピだ。くっそ……こっちはフルパワーを出せないってのに…!
「シェエエリィイイイイイッ!!」
「きゃあああっ!?」
「危ない、シェリー!」
「これでも喰らえ!」
「アァアアアッ!?」
そのまま粘液糸を無理矢理はがしてシェリーに左手で掴み取ろうとしたアネットの魔の手から、クレアがシェリーを担いで回避させ、レオンがショットガンを右肩の目に叩きつけると明らかに怯んだ。そういやさっき粘液糸で塞がれていた時も怯んでたし、あそこが弱点か!
「でりゃあああ!」
ならばと機械から無理矢理パーツを引き抜いて跳躍、アネットの背中にへばりついて細いそれを右肩の目に突き刺す。すると悲鳴を上げて暴れて私を引きはがそうとするアネット。
「いだい、いだいぃいいいいっ!?」
「ぐううっ…!?本当にごめん!だけど……お前たちがウイルスなんか作らなければこうはなってないんだ!自業自得だよ!」
へばりついたまま背中から機械に押し付けられ、高熱に焼かれながらも右手で目に突き刺さったパーツを握りながらアネットの頭部を左手で殴りまくる。根性なら負けないぞ!
「でも、治すから!私なら治せるかもしれないから!落ち着いてアネット!暴れてちゃなにもできない!」
まあ説得に応じるぐらいなら暴れないか!…というかオメガちゃんたち遅いな。大方、ヘカトちゃんを入れるのに四苦八苦してるのかな?助力は願えないか……。
「があっ!?」
パーツを引き抜かれ、一緒にフェンスまで投げつけられて背中を打つ。もう背中ボロボロだ……前を向けば、のしのしとこちらまで歩み寄ってくるアネット。その右手の剛腕に握られた鉄パイプが振りかぶられる。
「しねぇええええっ!!」
「エヴリン!」
そこに駆け付けたレオンのショットガンが右肩の目に炸裂。アネットの体勢が崩れ、フェンスに引っかかって落下してしまった。
「…アネット」
私は、呆然とそれを見ながら、大の字に倒れる。…し、死ぬかと思った……でも、助けたかったなあ…。
ここでの倒し方は落下ぐらいしか思いつかなかった……レオン編とクレア編を同時進行させたいからしょうがないね。
堕ちた者でも助けようとするエヴリン。倒すつもりならもう少し苦戦しなかった。
次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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