BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】 作:放仮ごdz
「みんな、先に行って!私が食い止める!」
「肉ぅうううっ!」
アムールトラの剥製のある廊下への扉を開けて、大きなヘカトちゃんを
「うおおおりゃああああっ!!…ありゃっ?待って待って待って!?」
「ウグオオアアアアッ!」
日本の相撲の如く、がっしりと組み合い押し合っていたが、ブギーマンは手錠を私の背中に回して私の腰を掴むと持ち上げてひっくり返し、頭から床に叩きつけて首から上が埋められる。
「うごごごごっ…」
「おまええ、まずそおおお!」
「がああっ!?」
さらにダメ押しとばかりにお腹を蹴り飛ばされ、頭が引っこ抜かれた勢いのままアムールトラの剥製に激突しひっくり返る。いたた……クイーンの怪力がまるで通用しないなんて……手錠されているとはいえあのリーチの長い腕と体格は脅威だな。
「誰が不味そうだ失礼な!」
いやまあカビとヒルだから間違ってないんだけどさ。失礼な。ブギーマンの振り下ろした両腕を粘液硬化した左腕で防御。パリィして弾き返し、粘液硬化した右拳を振るって渾身の一撃を叩き込んで殴り飛ばそうとするも、ブギーマンは両腕を天井に突き刺して体を持ち上げることで回避。私は空ぶって体勢を崩してしまう。
「おまええ、じゃまだあ!」
頭上から腕を伸ばして私の首に足を絡みつかせて絞首台にかけられているかの様に持ち上げられ、首を絞められる。粘液硬化した腕で搔きむしるも、ビクともしない。せ、切断なら問題ないけど首絞めは……不味い……
「うぐぐぐっ……や、やばっ……意識が……ぐうっ」
「あいつらあ、どこいったあ」
クイーンから強制的に排出されて、私は空中に飛び出していた。クイーンの肉体が意識を落としてぐったり倒れこんだのを見て、解放して天井から手を離して着地するブギーマンは歩いてクレアたちを追いかけていく。やばいやばいやばい、どうにかしないと!でもどうすれば……
『起きて!起きてよ、クイーン!』
クイーンに呼びかけながらブギーマンを追いかける。こいつは菌根が使われてないのか私には反応しない。ということは大声の牽制も意味がない。オメガちゃんかヘカトちゃんに指示してなんとかしないと!
「肉ッ!肉ゥアアアアアッ!」
「こっちに来ないで!」
署長室に入るブギーマンにクレアがグレネードランチャーを放つも、近くに置いてあった剥製を手に取り盾にすることで防ぎ、そのままナックルウォークで突進しクレアに掴みかかる。
「ヘカト!」
「させない!」
するとオメガちゃんが飛び掛かり斬撃を仕掛けることで飛び退いたブギーマンに、ヘカトちゃんのムカデ腕の体当たりが炸裂。殴り飛ばして剥製に叩きつける。もう片方のムカデ腕でクレアを回収して引き寄せたヘカトちゃんが、すぐ起き上がって殴りかかってきたブギーマンの両腕の振り下ろしを甲殻で受け止め、オメガちゃんが蹴り飛ばす。
「うがあああっ!肉があ、ていこうするなッ!」
すると鹿の剥製から角を引き抜いて両手に構えるブギーマン。そのまま手錠された両腕を振り回してでたらめに振るい、咄嗟に防ごうとしたオメガちゃんの胸に突き刺さって血が噴き出て突き刺したまま振り回され、署内に通じるハートの扉に激突して扉を押し倒すとそのままヘカトちゃん目がけて角を振るい、甲殻の防御を貫き肉を抉るも、痛みが大好きなヘカトちゃんにはあまり通じてない。
「オメガをよくも!」
狭い室内のため縮めたヘカトちゃんのムカデ腕を振るってカンフーみたいな動きで叩きつけるも、ブギーマンは角を構えなおしてナイフでも振るうかのように操り、弾いていく。エージェントかなにかかな?
「ヘカト、屈んで!」
「っ!」
その言葉にしゃがんだヘカトちゃんの頭上を、ハンドガンの弾丸が通過してブギーマンの胴体を撃ち抜き血が噴き出す。しかしブギーマンはまるで意に介さず、角を投げ捨てるとしゃがんだことで体勢が崩れているヘカトちゃんを蹴り倒してその左のムカデ腕を掴み取ると、がぶりと齧り付いた。
「づっ、あああああっ!?」
「うまい……肉だぁあ……」
そのままヘカトちゃんの肩口に足を押し付けて力任せに左のムカデ腕を引きちぎり齧り付いて咀嚼するブギーマン。あまりにぐろい光景にクレアも目を背ける。ヘカトちゃんは想像を絶する痛みに倒れこんで再起不能だ。その状況に怒りを抱いたのは、ヘカトちゃんのことが大好きなオメガちゃんだ。
「お前っ……殺してやる!」
狭い室内を利用し、壁を蹴ることによる高速移動を行うオメガちゃん。四方八方からブギーマンを斬り刻んでいくブギーマンだったが、痛みに鈍いのか耐え抜きつつじっとオメガちゃんの挙動を見つめ、手錠された両腕を振りかぶる。
「ぐうっ!?」
そして振り下ろすことでオメガちゃんの軌道に合わせると手錠の鎖をオメガちゃんの首にかけて締め上げ、そして引っ掛けたまま振り回して壁に叩きつける。崩れ落ち、ダウンするオメガちゃん。動けるのはもうクレアだけだ。
「エヴリン、ヘカト、オメガ……そんな……」
『聞こえないだろうけど、クレア!逃げて!』
私たちがやられたことに呆然と絶望した顔を見せるクレアに、ブギーマンがヘカトちゃんの左のムカデ腕を貪りながら歩み寄る。
「しんせんな肉ぅう……!」
「あ、ああ……」
駄目だ、怯えてろくに動けていない。何もできない我が身がもどかしい。誰か、クレアを助けて。誰か…誰かっ。
『助けて、クイーン!!!』
思わず、私の一番信頼しているヒーローに呼びかけた、瞬間。糸が伸びてきてブギーマンの手錠に引っ付き、引っ張られて体勢が崩れる。思わず振り返る。その糸の先には、頭を押さえて苦痛に耐えている様子の、クイーンが壁にもたれかかっていた。
『クイーン!』
「私が寝ている間に何が起きた……くそっ、頭がくらくらする……こうなったら……エヴリン!」
『は、はい!なに!?』
「私の菌根を活性化させろ!それしかない!」
『え、でも菌根はクイーンの意識があるまま使うと浸食の可能性が……』
私に体を預けることでなれるリーチ・モールデッドを、クイーンの意識のまま使うのは確かに強くなるかもとはこの間言ったけど、その危険性も言ったよね?ジャックたちの自我の凶暴化は私が意図したものじゃないんだ。制御できるものじゃないのに……それに今の私は力をうまく使えないからなおさら………でも、それしかないか。
『掛け声は覚えてる!?』
「ああ、行くぞ!」
思い出すのはライカンの砦で、巨人と戦ったあの時。モールデッド・ギガントとしてイーサンと共に戦ったあの感覚だ。
「『
掛け声とともにクイーンに飛び込み、菌根を活性化。ヒルの結合部から溢れ出した菌根がクイーンの身体を黒く染め上げ、細い肢体はそのまま一回りシルエットを巨大化させる。最後に仮面の様に顔を覆えば完成だ。名づけてモールデッド・クイーン。菌根の女王だ。
「『うおおおおおっ!』」
両腕を変形させ、斧と剣の様にして飛び掛かる私たち。ブギーマンは角を拾いなおして受け止めてくるも、私達は力でそれごとねじ伏せ、床に叩き伏せると棘を生やした両拳を握り、何度も何度もその顔に叩きつける。血飛沫が舞い、私達はそれを浴びて口から伸ばした舌で舐めとる。そこから、私達の意識は狂気に呑まれていく。目の前の敵を縊り殺せとなにかが囁く。
「『アハハッ……いい気分だ!』」
「おまえ、きもちわるい!」
しかしやはり痛みに鈍いのか臆せず私たちを蹴り飛ばし、立ち上がったブギーマンが突進。手錠を鈍器の様にして殴りつけてくるが、私達は片手で受け取め、もう片方の左手を肥大化。拳を握って殴り飛ばし、ブギーマンは壁を何枚も突き破って署内を転がっていく。
「『アハハハハッ!どうしたどうしたあ!』」
追いかけ、立ちはだかるゾンビを薙ぎ倒しながら突撃。さすがにダウンしていたブギーマンの首を握り、持ち上げて壁に頭から叩きつけ、天井にぶん投げて激突、落ちてきたところに斧にした右腕を叩きつけて床に叩きつけ、斧で切り裂いた傷口に両手をかける。
「まっ……」
「『楽しくなってきた!アハハハハハハハハッ!!』」
そして、私達はブギーマンを上半身と下半身の二つに引き裂いて投げ捨て、勝鬨の嗤い声を上げるのだった。
アンコントロールスイッチ!ブラックハザード!ヤベーイ!モノスゲーイ!(やけくそ)
クイーンが目覚めるなり、クイーンとエヴリンの奥の手発動。エヴリンが菌根の制御能力が弱くなっているせいもあり、大暴走することとなりました。
ブギーマン、これで手錠を付けられているせいで本来の力は出せてないっていうね。そりゃ制御できているスケアクロウはあの面子を圧倒できるよね。
次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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