BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。進化するタイラントとかいう脅威以外の何物でもない奴。楽しんでいただけたら幸いです。


file2:16【暴君の進化】

「来るぞ!」

 

 

 マービンの警告と共に、檻の隙間を掴んで思いっきり力業で広げて顔を出すタイラント。そこにマービンを背負ったままプサイちゃんが飛び蹴りを叩き込み、着地。右手の鉄拳を叩き込むと帽子が吹き飛んでパサリと落ちる。しかしタイラントはびくともせず、プサイちゃんの腕を握り潰そうとしてきた。

 

 

「させないわ」

 

「かたじけないでござるFBI!」

 

 

 しかしそれはエイダがヘッドショットを叩き込むことで怯んだことで回避され、抱えられたマービンがハンドガンを撃ちながらプサイちゃんは後退する。銃を撃ちながら留置場の通路を後退するレオンたち。しかしヘッドショットの傷を再生させたタイラントはまるで意に介さずのっしのっしと歩いて近づいてきたかと思えば、加速。まるで短距離走でもしてるかのようにドドドドドッ!と重い足音を響かせながら突撃してきた。

 

 

「おいおい、嘘だろ!?泣けるぜ」

 

「言ってる場合でござるか!」

 

 

 走って逃げるレオンたちに瞬く間に肉薄していくタイラント。ならばとレオンは虎の子のショットガンを解禁、目の前まで迫り、拳を振りかぶったタイラントの顔面に零距離で炸裂させる。散弾の全弾直撃を受けたタイラントはのけぞり、ふらふらと後退する。そこにプサイちゃんが私達クイーン一派の間で共有されているタイラントの弱点である右の心臓を狙って抜き手を放つも、ガキン!とコートに爪が弾かれる。銃弾を弾いてたしとんでもない防御力だ。

 

 

「爪が弾かれるでござる…やはり頭!」

 

「ふっ!」

 

「「うおおおおっ!」」

 

 

 そこにエイダの華麗なサマーソルトキックがタイラントの顎に炸裂。タイラントの巨体を揺らめかせ、レオンのショットガンとマービンのハンドガンが銃弾の嵐を叩き込み、最後にマービンを降ろし宙返りしたプサイちゃんのオーバーヘッドキックが後頭部に叩き込まれてタイラントは膝をつく。やったか?

 

 

「以前はオメガ殿と、みなと力を合わせて断てた首。故に一人では通じぬと断じて打撃に切り替えたでござるが……」

 

「やった…のか?」

 

「今のうちにカードキーを!」

 

「あ、そうだ!カードキー!」

 

「情報も残ってるかも…」

 

 

 タイラントが動かなくなったのを見て、引き返すレオンたち。しかし私は、というか子機ヒルちゃんは見た。見てしまった。ベン・ベルトリッチの檻に戻ったレオンたちの背後で、タイラントが再起動したかと思えば近くの檻を引っこ抜き、中にいたゾンビを手に取ると容赦なくガツガツと捕食し始めた光景を。え、なに?こわっ……もしかして私たちが倒したタイラントも首をちょん切ってなかったらこうなってた?

 

 

「よしー、カードキーは手に入れた。エヴリンたちに連絡を……おい、エヴリン!聞こえるか!?」

 

「ダメでござるな……うんともすんとも言わぬでござる……」

 

「……私は情報を手に入れたからおさらばさせてもらうわね」

 

「おい、待て捜査官……殿…?」

 

 

 目ざとくタイラントの行動を見ていたエイダが、拾うものを拾ってそそくさとタイラントの背後を走り去っていき、それを目で追ったレオンたちもようやくその存在に気付く。パンプアップした肉体がブシューッ!とコートの隙間から蒸気を放出させ、モクモクとタイラントの肉体を覆いつくして眼光だけが怪しく輝く。蒸気で隠れたシルエットが、メキッガキッバキッボコッグキッゴキッ!という明らかに骨格が変形している擬音と共に、変化していく。

 

 

「グゥゥゥ……グォオオオオ―――ッ! ウウ……ハァァ……ヴァァッ!!」

 

 

 そして現れ咆哮を上げたのは、異様に変貌したタイラント。胸部上のコートは急激なパンプアップに耐え切れず弾け飛んでしまい、首周りの外皮がまるで赤色化している岩石のように硬く強固なものに変化して口元まで覆いつしている。そして両足は肉食恐竜の足みたく爪が生えそろって靴が破け、両腕は三本の爪が異様に太く長く肥大化し、リッカーを思わせる形状になり、あまりに重いのか心なしか腰が低くなってる。…いや、そうだ。それだ。タイラントがリッカー化したような風体だ。確かリッカーはゾンビが豊富な栄養を取り込んで変異した形態だって話を聞いたことがあるが、今のタイラントはその状態ということか。

 

 

「ヴァァアアアッ!」

 

 

 突進、そして斬撃。脚力も上がっているのか一瞬で距離を詰めてきたタイラントの一撃を、プサイちゃんが咄嗟に受け止めるが二の矢とばかりにもう片方の腕の爪がわき腹に突き刺さり、持ち上げられて投げだされるマービン。

 

 

「ぐぬっ……不覚でござる…!?」

 

「ぐあっ…プサイ!」

 

「プサイから離れろ!」

 

 

 マービンの銃撃がヘッドショット、レオンが回し蹴りを腹部に叩き込む。しかし一瞬止まっただけで一瞥し、プサイちゃんを投げ捨ててマービンを思いっきり蹴り飛ばすタイラント。

 

 

「ござぁああっ!?」

 

「ぐおおおっ…!?」

 

「プサイ!マービン警部補!くそっ、こっちだ!」

 

「ヴァアァアアアッ!」

 

 

 それ以上追撃させないためにショットガンを頭に叩き込んで興味を引き、留置場の外、駐車場に向けて走るレオン。途中で手榴弾を転がしてダメージを与えようとするレオンだったが、タイラントはリッカーみたく天井に張り付いて回避、這い廻って追いかける。あの巨体で人間みたいな顔をしているから若干きもいが笑い事じゃない。

 

 

「嘘だろ…!?」

 

 

 駐車場まで逃れたレオンだったが、タイラントは頭から突撃して壁をぶち抜いてレオンの目の前に四つん這いで着地。高速で爪でアスファルトをひっかくと摩擦で炎が発生、炎の道がレオンに襲い掛かり、ギリギリで回避するレオンはパトカーに駆け寄り、タイラントは跳躍してそのボンネットに飛び乗りパトカー上部を爪で薙ぎ払って威嚇。

 

 

「ヴァアァアアアッ!」

 

「どうやら利口じゃないようだな!」

 

「ヴァッ!?」

 

 

 パトカーの上からレオンに咆哮するタイラントだったが、レオンはパトカーのガソリンタンクにハンドガンを撃って、大爆発。吹き飛び転がるレオンと、空中をぶっ飛んでシャッターに叩きつけられ、横たわって炎上するタイラント。すごい、あの状況から逆転の一手を思いついたのか。レオン、下手したらS.T.A.R.S.並に優秀かも。……もしかしなくても私、未来で聞いたことあるな?レオンの名前。

 

 

「はあ、はあ……プサイとマービンは無事か……?」

 

 

 なんとか立ち上がり、息も絶え絶えで来た道を戻ろうとするレオン。その背後で、燃え盛る巨体が立ち上がり、炎上しながら四つん這いで這ってレオンに肉薄する。コートが焼けて筋肉がむき出しになったその姿はリッカーとよく似ていた。

 

 

「おい嘘だろ…!?」

 

 

 そして跳躍し、爪を振りかぶるタイラント。そこに、奥で起動したSWATの車両が突撃してきてタイラントを壁とサンドイッチにしてしまった。ひしゃげたそれから降りてきたのは、エイダだ。

 

 

「ああもう、最悪ね。これであなたを二度救ったわ」

 

「エイダ…助かった。まさか数えていたとはね。借りは返すよ」

 

「なら、教えてもらおうかしら?あのプサイと呼ばれていたのは洋館事件の生き残りなの?」

 

「そうだと聞いてるが……そうだ、プサイ!マービンも、無事か!」

 

 

 慌てて戻るレオンに、溜め息をつくエイダ。その横で、ギギギッ…と音を当てて動く車両。

 

 

「まったく、死なない奴ばかりね」

 

 

 車を押しのけ、そこにいたのは両目がつぶれ、牙が生え揃った大口を開いて巨大なリッカーともいうべき姿に変貌したタイラント。そこで、意識が戻されていく。記録はここまでの様だ。……ああ、これもしかして、今現在やばいやつ?




ゾンビの遺伝子を大量に摂取してリッカーみたくなったタイラント。見た目は実写映画Ⅴあたりの特殊個体リッカーをイメージしていただけると。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。

一番好きなオリジナルB.O.W.は?

  • アサルト・モールデッド
  • マザータイラント
  • ゼウ・ヌーグル
  • クイーン・サマーズ
  • アリサ・オータムス
  • センチュリオン・ヘカトンケイル(大人)
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  • マスターリーチ/リーチタイラント
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  • ギルタブリル/セルケトⅡ
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