BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】 作:放仮ごdz
今回はVSウリアシュ。エヴリンも予想外な最強の力が登場です。楽しんでいただけると幸いです。
「うおおおお!」
『わーい、血だー』
鞄盾によるシールドバッシュでライカンを殴り飛ばす。モールデッド化した右腕で手にしたナイフで、鞄盾の重量を利用してライカンの頭を真っ二つにかち割る。グレネードランチャーで群れたライカンを爆散させる。
「クソッたれ!」
『頭がスイカみたいに吹っ飛ぶよー』
ショットガンを零距離でぶっぱなしてライカンの頭部を吹っ飛ばす。ハンドガンを口に突っ込んでライカンの脳幹を破壊する。スナイパーライフルで逃げようとしていたライカンの頭を吹っ飛ばす。ライカンの振り下ろしてきた斧を奪い取って首を叩き切る。背後から手にした松明を振り下ろしてきたライカンから松明を奪い取って逆に燃やして他のライカンに蹴り飛ばして一緒に炎上させる。これだけやってもライカンはまだまだいた。
「まだやるか?」
『悪いこと言わないから死にたくないなら来ない方がいいよ、うん』
「グオォオオオオオッ!」
「お前も家族だあ!」
『こんな家族やだー!』
飛びかかってきたライカンをモールデッドの拳で殴り飛ばし、天井にビターンと叩きつけてダウンを取り、首根っこを掴んでぞろぞろやってきたライカンの群れ目掛けてシュート!ボウリングのピンの様に吹っ飛ばす。
『超ッ!エキサイティング!…じゃないよ!やりすぎだよイーサン!』
「どうしたエヴリン。ノリノリだったじゃないか」
『こんな血塗れのパパ、ローズマリーだって嫌だと思うよ!』
「なん……だと……?」
振り返る。死屍累々の獣人たちがあたりかしこにくたばってる。自分の服を見る。返り血で血塗れだ。たしかに、こんな姿をローズマリーに見せるわけには行かないな。泣かれたら俺が泣いてしまう。
「デューク、服売ってると思うか?」
『商人だから普通に持ってそうだけど…気にするところそこじゃないよね!?』
「じゃあさっさと砦を突破してハイゼンベルクのところに行くついでにデュークの所で服買うぞ」
『ええ……多分見張ってるマダオもドン引きしてるんじゃないかなあ』
それは心外だ。アイツの方が無茶苦茶だろ。
『今のイーサンも相当無茶苦茶だよ?』
「解せぬ」
『駄目だコイツ、私の力を使えてから色々おかしくなってる…』
とりあえずあらかた駆逐した様なので、一番奥の部屋に入ると地下への階段があって。ローズのフラスクを探すべく降りて行くと聞き覚えのある遠吠えが聞こえて。
『これって…あのでっかいの?』
「そういや獣みたいなのには出くわしたがあいつとは未だに会ってないな。…ここを進むしかないようだ」
『え、やだ』
狭い隙間を通って行くしかないらしく、どう足掻いても自分の身体に岩肌が擦り抜けて嫌な思いするルートにエヴリンが文句を申すも体を横にして先に進む。
『あ、外側空洞だよ。これなら壁を壊せば…ギャー!?いっぱいいるー!?』
「だろうな…」
壁の向こう側にライカンがいるらしく、エヴリンの騒ぐ声が聞こえる。いい加減、見えないし触れないんだから慣れて欲しいものだが。隙間から見えた。何やら吊り下がった肉に喰らい付いたり蔦を登ったり、まるで生態系を見る動物園に来ている気分だ。そしてようやく狭い地帯を抜けるとエヴリンと合流。泣きっ面のエヴリンを宥めながら先に進むと、石柱が沢山ある洞窟の広場に出て飛び降りると咆哮が聞こえてきた。あいつだ。
「かなり不味いな」
『イーサン、さすがにあれと真正面から戦わないでよ!?死んじゃうよ、本当に!』
「え?あ、うん。俺も馬鹿じゃないさ」
飛び降りてきたのは、村で初めてライカンの襲撃に会った際に襲ってきたあの巨人だった。巨大な槌を振りかざし、襲いかかってきたので慌てて飛び退く。あんな攻撃まともに受けたらひとたまりもないぞ!?
「ウガアァアアアア!」
『駄目、逃げよう!でも逃げられないんだった飛び降りるの馬鹿だよ、バカバカ!』
「うるさいぞエヴリン!?これでも喰らえ!」
ハンドガンの二丁拳銃を顔面目掛けて撃ちまくるがビクともしない。しかも雄叫びを上げてライカンを二体も呼び出してきやがった。一体の攻撃を鞄盾で受け止め、もう一体を蜂の巣にしていると、いつの間にか上段に上がって大槌を振り上げて飛び降りてきて…!?
「ぐあああああ!?」
『イーサン!?』
ライカン二体を巻き込んだ一撃によるとてつもない衝撃波による突風を受けて吹き飛ばされ、岩肌に叩きつけられる。効いた…今のは効いた。何とか立ち上がると、巨人は石柱を両手で軽々と持ち上げて。オイオイ嘘だろ…!?
「クソッたれ!」
飛び退くと同時に今の今までいた場所に石柱が叩きつけられ、砂煙が充満する。ヤバい、奴を見失った。足音で居場所を…近い!?
『イーサン、どこ向いてるの!?後ろ!』
「後ろだと!?」
まさか、一度上段に飛んでから飛び降りてきたのか!?そう思って振り返った瞬間、下に構えた大槌がまるでゴルフクラブの様に振るわれて俺の腹部に激突。内臓が滅茶苦茶にかき回されるような激痛と吐き気と共に、天井まで殴り飛ばされ背中を強打、俯せに倒れ伏す。その衝撃で天井の岩盤が崩れ、巨人は生き埋めになるが時間稼ぎにしかならないだろう。
「がはっ…」
『うわーっ!イーサンが死んじゃう、今度こそ死んじゃう!どうしよう、どうしようどうしよう~!』
「落ち着け…まだ、死んじゃいない…」
だがこいつは不味い。シャツをめくり、痛々しい腹部の強打痕に回復薬をかけるが一個じゃ足りない。鞄を開けてありったけをぶっかける。すると不思議なことが起こった。俺の腹部から黒カビが溢れだしたのだ。
「なに?」
『え?これってもしかして、大量の回復薬でイーサンの中のカビが活性化して…一か八かだ!』
「な、なにを?」
意を決した顔のエヴリンが俺の中に飛び込んだ。すると両手、両足からも黒カビが溢れ出し、腹部からのカビと一体化。肥大化して俺の全身を飲み込んでいき、顔まで覆うと体が勝手に立ち上がる。宙に浮いているような感覚で、覆われたはずの視界はクリアでよく見える。右手を目の前にかざすと、モールデッドの様な黒く、だけど筋骨隆々のものになっていた。これ、鞄も飲み込んでるな?
『見様見真似のヴェノムの真似!題して、モールデッド・ギガントです!イーサンは見えないだろうけど、モデルは変異したジャックだよ!ちゃんと人型だからそこは安心して!』
「お前って奴は何処まで…いいや、助かった。エヴリン、いけるか?」
『イーサンだけに戦わせない!私が戦うよ!…あ、でも言いたい台詞があるなあ』
俺の口(?)が勝手に動いてエヴリンの声で喋る。この状態で言いたい台詞か。大体分かったぞ。俺達風に言うのなら。岩盤を持ち上げ、俺達の異様な姿に眉を顰めながら咆哮を上げる巨人に向けて宣言する。
「『
「グオォオオオオ!」
力の限り突進して、振り上げた右腕と奴の振り上げた大槌が激突。全身の膂力を使って押し返すと巨人は大槌を投げ捨て、徒手空拳で挑みかかってきた。負けるか!
『大きさはこっちが上だよ!』
「ウガァアア!?」
伸びる左腕でアッパーカット。右拳を肥大化させてハンマーの様にして頭頂部に叩きつけるエヴリン。左手で巨人の首を掴んで引き寄せ、右拳でひたすら殴る。素人丸出しの喧嘩の様な攻撃だ。
「お前、俺のこと言えないぞ」
『しょうがないじゃん!戦い方知らないんだもん!』
巨人が落とした大槌を握り、渾身の力で振り上げるとその顎を打ち砕いた。俺達から大槌を奪い取り、頭部に叩きつけてくる巨人だがしかし、鋼構造物をも破壊する硬度を誇るカビにダメージは通らず、大きく弾き返すと巨人は体勢が崩れる。
「今だ!」」
『ウオォオオオオリャァアアアアッ!!』
そして左腕で顔を掴み、ブレード・モールデッドの物に変形させた右腕をその頭部に突き刺すと、巨人は石灰化してボロボロと崩れ落ちたのだった。
「ざまあみろ」
『私達の勝利だ!』
…ところでこれ、戻るんだよな?おいエヴリン、なぜ黙る?
登場、モールデッド・ギガント。イーサンを素体に回復薬で活性化させたカビで覆われた巨大なモールデッド。モデルはヴェノムとジャック・ベイカー(変異体)。顔はヴェノムよりジャックの方が近いです。
次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。