BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】 作:放仮ごdz
強敵ベルセポネを相手に、エヴリン本領発揮。楽しんでいただけたら幸いです。
どうしよう。どうしよう、どうしようどうしよう。考える、考える。イブリースみたいに角を破壊すれば戻る、みたいな攻略法があればいいんだけどこれ完全に麻薬の類だ。中毒性のあるやつ。
「くそっ…!?」
「ベルセポネ様に銃を向けるな」
「貴女も楽になればいいのよ!」
イビーの群れに囲まれながらもゴクとマゴクを構えてベルセポネを狙うクイーンだったが、レオンの銃撃で二丁とも弾かれ、ヨナの尻尾で拘束され頭から壁に叩きつけられる。
「よりにもよってこの二人相手なの嫌がらせかしら…!」
「蜜、欲しい!」
「噛みちぎってやるのだ!」
ヘカトちゃんは単純に強く手も足も出なかったリヒトと、洋館でトラウマ必至な目に遭わされたらしいグラにムカデ腕に噛みつかれて振り回している。……家族相手だからか甘噛みだ、こっちは平和そうだな。よし!(現実逃避)
「あなた、実体がないのかしら…?どうすれば私の子になってくれるかしら…?」
『私の親はイーサンとミアだけだ!お前みたいな似非母親なんてこっちから願い下げじゃい!』
「悲しいわ、悲しいわ……悲しいからあなたの子供を全員奪っちゃおうかしら。マザーさん?」
『ふざけんな!リヒト達を返せ!』
ニヤァと意地の悪い笑みを浮かべるベルセポネにブチギレる。アイツも菌根が使われてるなら、憑依もできるはずだ!しかし、触れてもその肉体が崩れ落ちるだけで入ることができない。そればかりか蔦を伸ばし、クイーンとヘカトちゃんに無理矢理花の蜜を飲ませようとしてきた。させるか!
『んにゃろ!そっちがその気ならこっちも考えがあるぞ!偽・領域展開!なんちゃってむりょーくーしょ!』
咄嗟に右手で帝釈天の印を結び、前髪を左手でかき上げ菌根世界と接続。ベルセポネを引きずり込んで放心状態にするが、直後に後悔する。こいつだけは、菌根世界で挑んじゃダメだった。
「なにをしたのかわからないけど……私の優位は変わらないわ」
「……そうみたい、だね」
場所は、ミランダとの決戦の地。ハイゼンベルクの工場の敷地。その最奥に陣取ったベルセポネを守るように、大量のイビーと、レオン、ヨナ、リヒト、グラ丸ごと配置されていた。精神的も細胞的にも繋がってるから一緒に引き込んじゃった……。クイーンとヘカトちゃんは避難できたみたいだけど。配下を持つタイプにはこれ使ったらダメだな、一つ学んだ。
「感じるわ、感じるわ……今の貴方には実体があるわね?」
「……そうなんだよねえ。この世界でも効果あるのかな?」
なんなら私は衝撃波を操る能力とか菌根操作とかできるようになるし、現実の力はそっくりそのままあるんだろうなあ。精神だけの世界でもリヒト達に影響を与えてるとか怖すぎる。
「行きなさい、可愛い可愛い我が子達。あの子も私の子供にしてあげなさい」
「「「「「ウァアア…!」」」」」
「エヴリン、ようやく顔を合わせてさっそくで悪いが……覚悟しろ」
「ベルセポネ様のために…!」
「マザーも一緒に飲もう?」
「美味しいのだ!遠慮くすることないのだ!」
「謹んで遠慮させてもらいますぅ!?」
一斉に襲い掛かってくるイビー軍団の組み付き、レオンの射撃に、ヨナの突進、リヒトの斬撃、グラの噛みつきを、身を捻って回避。その隙をついて伸ばしてきた先端に花が生えた蔦を鷲掴みにして何とか口に入るのを防ぎ、引きちぎる。この世界でこれを飲んだら私もどうなるかわからない!やばい!
「そう遠慮しないで。美味しさは保証するわ。抵抗しない方が楽よ?」
「洗脳系はトラウマ呼び起こされるからノーセンキュー!」
昔の私を思い出すからやめて。本当に。やってること昔の私と同じだからね?何ならもっと
「しゃらくさいわ!」
衝撃波を下から発生させてレオン、リヒト、ヨナ、グラの足元をひっくりかえす。イビー達を衝撃波で丸く纏めて、グルンと周囲を一回転させて薙ぎ倒す。性懲りもなく口を狙う蔦の攻撃を、衝撃波で散らす。駄目だ、数が多すぎる。
「いやあ、多勢に無勢すぎるな!」
なら多勢に無勢に強い奴を真似しよう。心底嫌だけど。……菌根世界の記憶層と接続。目的の人間を引きずり出して
「力を貸せ、マザー・ミランダ!」
心底大嫌いな私の本当の母親、マザー・ミランダの力を引き出す。別世界線でも嫌と言うほど「私」たちを大苦戦させたミランダの力は本物だ。その力とは、精巧なまでに繊細なおかつ大胆な菌根操作能力。地面から菌根を生やし、イビー達やレオン、リヒト、ヨナ、グラをまとめて捕まえて空中に拘束する。イビー達は全力で締め上げて寸断して撃破、レオン達も手加減して締め上げて気絶させる。
「貴女も、私と同じぃいいいい!」
「……大怪獣と一緒にしてほしくはないなあ」
ベルセポネも菌根の触手で締め上げ、持ち上げると出てきたのは、恐らく現実でも研究所の地下に根付いていた、巨大な球根の形状をした蔦植物の怪物。一番近いのは某怪獣王の映画に出てきたビオランテとかいう名前だったはずの怪獣だ。頭頂部に生えた花からベルセポネの上半身が出て狂ったように笑いながら蔦を幾重にも伸ばしてくる。合点がいった、これが本体か。本体でもないやつを倒しても倒しても死なないはずだわ。でも身動き取れないっぽいな。私を捕まえて無理矢理飲ませようって魂胆か。
「なめるな!」
巨体で薙ぎ倒そうとしてくるベルセポネに対抗するべく張り巡らせた菌根を吸収。背中から巨大な翼を広げ蜘蛛の様な節足を展開、両腕を変異ドミトレスクの様なドラゴンの腕に、下半身が膨れ上がり怪魚モローの様に大口を開き、背中から伸びた尻尾の様な部位の先端には死神ベイビーを彷彿とさせる鋭い鎌がついている、ドミトレスク・ドナ・モローのハイゼンベルク以外の四貴族の戦闘形態を合わせた異形の怪物……ハイゼンベルクが生存した世界線でミランダが変貌した姿に変身。その巨体の薙ぎ払いを蜘蛛の節足と竜の腕で受け止める。
「イーサンは否定してくれたけど、私は怪物だ……!」
胴体のモローの口から胃液を放射、表面をドロドロに溶かしたベルセポネの皮膚を死神ベイビーの鎌のような尻尾で引き裂き、蜘蛛の節足と竜の腕で傷口を掴んで無理矢理拡げていく。
「ギャアアアアアアアッ!?」
「この偽・領域展開は私も現実世界にダメージが反映されるという縛りをつけている代わりに、現実の肉体にも影響を及ぼす!なにが言いたいかわかる?この世界で死んだら現実でも死を迎えるってことだよ!」
「っ!」
無理矢理私に蜜を飲ませようとしてくるベルセポネだったが、その蔦全てを翼を変形させた刃で切り刻み、突貫。鎌を竜の腕で握って胴体を貫き、球根を引き裂いてそのまま翼を羽ばたかせ、上昇していく。
「そんな、うそうそうそ!私が滅びるだなんてうそよぉおおお!?」
「何が敗因かわかる?お前はレオンを、リヒトを、ヨナを、グラを狂わせた。あまつさえ私からすべてを奪うと言った。―――――お前は私を怒らせた。ただそれだけだ!」
そして、ベルセポネは縦に真っ二つに引き裂かれて、沈黙。ボロボロと崩れていき、そして散った。
「……なにが、起きた?」
一瞬意識が飛んで、目を覚ましたらベルセポネやイビー達、レオン、リヒト、ヨナ、グラ、そしてエヴリンが放心状態で停止していて。どうしようか考えた結果、私は蛭だからレオン達から蜜とやらを吸って吐き出せばいいんじゃね?という結論に至り、ヘカトに警戒させながら実行していたところ、次々とイビー達が砕けた柘榴の如く弾け飛んでいき、ベルセポネも枯れていく光景に目を見開く。
『……ふう。あー、やばかった』
「エヴリン?お前か?なにをした?」
意識を取り戻したこの現象の元凶であろうエヴリンに問いかけると、心底疲れた顔で一言。
『やっぱり私、アイツの娘なんだって思い知ったよ』
「???」
なんちゃってむりょーくーしょはもしもエヴリンが菌根世界で殺されたら消滅します。代わりに「お前も家族だ」などの攻撃の効果はそのまま現実世界にも伝わります。デメリットがすごいだけに強力。
ベルセポネはかくして滅び、蜜もクイーンのヒルの特性でとりあえず取り除きはしました。
次回は脱出開始。立ちはだかるのは…?
次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
一番好きなオリジナルB.O.W.は?
-
アサルト・モールデッド
-
マザータイラント
-
ゼウ・ヌーグル
-
クイーン・サマーズ
-
アリサ・オータムス
-
センチュリオン・ヘカトンケイル(大人)
-
ハンターΩ
-
セルケト/プロトネメシス
-
マスターリーチ/リーチタイラント
-
サーベラス
-
エリミネート・スクナ
-
センチュリオン・ヘカトンケイル(子供)
-
ハンターΨ
-
ヨーン・エキドナ
-
ネプチューン・グラトニー
-
ドライアド42
-
ワスプ・キャリアー
-
ギルタブリル/セルケトⅡ
-
イブリース/T-EX01/魔王イブリース
-
モリグナ