BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。本日はちょっとアクシデントがあってぎりぎりになりました。刹那的な快楽を求めるのはやめましょう、はい(ガチャ)


VSタイラント・アシュラ。見どころなかったレオン、リヒト、ヨナ、グラが大暴れ。楽しんでいただけたら幸いです。


file2:39【ただの人間の底力】

「ウオオオオオアアアアアアッ!!」

 

 

 ヨナの長い胴体を六本腕で掴んで、輪を描くように高速で振り回したヨナを鞭の様にして薙ぎ払ってくるタイラント・アシュラ。六本の腕はそれだけで圧倒的な手数になりうる。残像が残るほどの速度で回されたヨナ大丈夫かな…?

 

 

「噛み砕いてやるのだ!」

 

 

 他は距離を開けて回避したそれを腹ばいになって手をバタフライでもするかのように動かして床を泳ぎ、滑るように回避、立ち上がって横に一回転し擬態を解いた尻尾でビンタを叩き込むとそのままひっくり返りタイラント・アシュラの足に噛みつくグラ。でも駄目だ、岩の様な肌が見た目より頑強なのか鉄すら噛み砕くグラの顎が通じてない。でもダメージからかヨナの回転が止まる。

 

 

「レオンとエイダは下がってろ!」

 

「引き裂く…!」

 

「よくもやってくれたわね!」

 

 

 そこで間髪入れず動き出したのはクイーンと、リヒト。そして目を覚ましたらしいヨナだ。尻尾を掴まれたまま這い廻り、六本腕をまとめて締め上げて拘束したところに、クイーンの粘液硬化した拳と、リヒトが擬態を解いた巨大な右腕の爪を振るう。顔面を殴りつけて、続けざまに斬撃が拘束された右腕三本を纏めてぶった切る。皮膚は固いけど稼働する関係上、関節部分は脆いんだ!

 

 

「ぐうっ!?」

 

「あぐっ!?」

 

 

 拘束していた部分を切断されたことで緩んだヨナを左腕三本で掴んで投げ飛ばし、噛みつかれている足を振るってグラを蹴り飛ばしたタイラント・アシュラ。その隙を突いてクイーンとレオン、エイダがハンドガンを手にして弾丸の雨を叩き込むがしかし、頑強な皮膚に弾かれてしまう。

 

 

「お熱いのは好きか!?」

 

 

 ならばと突進したレオンが構えたのは、火炎放射器。ゼロ距離から火炎が放たれ、上半身が炎に飲み込まれる。右腕を失い、炎上するタイラント・アシュラ。明かな致命傷だ。さらにエイダが燃えているにも関わらず、柔らかい肢体を活かした蹴り上げでタイラント・アシュラの顎を蹴りつけながら華麗に一回転。

 

 

「レオン!」

 

「ああ、エイダ!」

 

 

 呼びかけたレオンと一緒に腹部に蹴りを叩き込み、蹴り飛ばした先にいるのはリヒト。

 

 

「うおおおりゃあああっ!」

 

 

 タイラント・アシュラの燃えてる顔面を掴み、熱さに耐えながらも後頭部から床に亀裂ができるほどの勢いで叩きつけ、床に埋め込ませてしまうリヒト。さすがのパワーだああ……炎のせいでクイーンやヨナやグラが近づけなくてどうしようと思ったけどレオンとエイダとリヒトが根性を見せたなあ。

 

 

「今のうちに…!?」

 

 

 倒れ伏したタイラント・アシュラに近づき、腰のホルダーに手をかけるエイダ。この攻防の中でも奇跡的に割れてない。あのホルダーが衝撃吸収とかそういう素材なんだろうか。……アイアンズのシャッターといい、どんな技術力してるんだアンブレラの変態技術者め。しかしその手が阻まれる。タイラント・アシュラの左上腕が動いてエイダの右手を掴み、握りしめたのだ。

 

 

「あぐっ…!?」

 

「エイダ!?」

 

 

 そのまま投げ飛ばされ、壁に頭から打ち付けられて気を失うエイダ。それに気を取られる間もなく、タイラント・アシュラが起き上がる。

 

 

「……」

 

 

 上半身黒焦げの火傷だらけで頭部から血を流し、右腕を失ったタイラント・アシュラ。肘先から切断された己の右腕三本を無言で見やると、蒸気と共にジュポンッという音と共に腕が三本とも生えて再生、火傷も治癒されていき頭部の血も止まる。……やっぱり首落とさないと駄目か。

 

 

「……コノ程度カ」

 

『喋った!?』

 

 

 すると片言ながらも英語で喋りだしたタイラント・アシュラに全員に戦慄が走る。この戦闘能力にくわえて、喋れるぐらいの知能もあるとかなんの冗談だ。

 

 

「腹立タシイ、腹立タシイゾ!コノ程度デ俺ノ相手ニナルト思ウナア!」

 

 

 瞬間、右下腕の拳、右中腕の拳、右上腕の拳を瞬間的に連続で床を殴りつけ、とんでもない衝撃波が起こって全員足を取られて転倒する。そして真っ先にタイラント・アシュラが狙ったのは、クイーンだった。

 

 

「オ前ガ一番強イ、叩キ潰ス!」

 

「ちい!」

 

 

 足を粘液で床に固定して腹筋の要領で立ち上がり、両腕を粘液硬化して迎え撃つクイーンだが、拳と拳をぶつけ合うも数の関係上一方的に殴りつけられ、クイーンは苦悶に顔を歪ませる。

 

 

「お前え!」

 

「毒カ。慣レッコダア!」

 

 

 それを止めさせるべくヨナが背後から飛びつき、右中腕に噛みつく。ヨナの牙には強力な猛毒がある。それなら……そう思った矢先、噛みつかれた右中腕をもぎ取って投げ捨てるタイラント・アシュラ。すぐに再生した拳を含めた三つの拳の三連打で殴り飛ばされるヨナの尻尾の先端を掴み、そのまま天高く振り回して突進しようとしていたリヒトに頭と頭をぶつけダウンさせるタイラント・アシュラ。背後から噛みつかんとしていたグラの口を掴むとその勢いで一本背負いし頭から床に叩きつけダウンさせる。

 

 

「ヨナ!リヒト!グラ!?」

 

「オ前ハ喋ルナ!」

 

 

 そしてタイラント・アシュラはクイーンに向き直ってアッパーカット。左上腕、左中腕、左下腕が立て続けにクイーンの腹部に打ち込まれ、クイーンは粘液を吐き散らしながら天高く打ち上げられ、天井に背中からぶつかって落下、さらに三連打の拳を叩き込まれて壁にクレーターが刻まれ埋まるクイーン。ぐったりしている、ヤバい。治さないと…!

 

 

「何ヲシテイル?」

 

『しまっ……!?』

 

 

 クイーンに飛び込もうとしたところを、タイラント・アシュラに阻まれその中に入ってしまう。まずい、こいつは知性持ち…!菌根世界に入る条件は……!?

 

 

「ナンダ、ココハ?」

 

「あなたの墓場だよ……だといいなあ……」

 

 

 ドナ・ベネヴィエントの家と同じ世界にタイラント・アシュラと私、二人がいる。冷や汗がやばいやばいやばい。勝てない、勝てるわけがない、ちょっと待って私死ぬ本当に死ぬ!

 

 

「オ前ヲ殺セバイイノカ?」

 

「なんで障害物多い場所になっちゃうかなあ!」

 

 

 机をむんずと掴み、無造作に投げつけてくるタイラント・アシュラ。私は階段を駆け上って次から次へと投げつけられる机、椅子、棚などを避けていく。上からなら…!

 

 

「衝撃波パンチ!」

 

 

 頭上を取って飛び降り、急降下の勢いを乗せた衝撃波パンチを叩き込む。しかしむんずと無造作に背中を掴まれ、摘まみ上げられるとギョロリと白目が動いて睨まれる。

 

 

「……調子こいてすみませんでした」

 

「許サン」

 

 

 そのまま残り五本の腕でボコボコに殴りつけられ、とどめとばかりに出入り口の扉目掛けて投げ捨てられると同時、私はタイラント・アシュラから排出され現実に戻ってきた。見れば殴られた傷はそのままだ。私が負けるとこうなるのかあ……初めてだなあ痛い!

 

 

「マザー!?マザーをよくも…!」

 

 

 するとヨナとぶつかった頭をふるふると振っていたところ私が傷つけられたことに怒ったリヒトが、尻尾の擬態を解いて床を叩き、跳躍。右上腕と右中腕に鋭い牙を突き立てて噛みつき、そのまま長い腕で地面を引っ掻いて回転。デスロールしようとするがしかし、ビクともしない。

 

 

「何ガシタイ?腹立タシイ!」

 

「うぐあああっ!?」

 

『リヒトぉ!?』

 

 

 噛みついたまま殴ったのか勢いよく床に叩きつけられ、血反吐を吐いて倒れるリヒトを見下ろして「フンッ」と鼻を鳴らしたタイラント・アシュラの背後から迫る影。レオンだ。

 

 

「炎は効くはずだ!」

 

「無駄ダ。ソレハ適応シタ!」

 

 

 零距離から火炎放射を叩き込むレオンだったが、タイラント・アシュラは涼しい顔で黒焦げになることもなく岩の様な肌で耐え抜きながら、レオンを腕一本だけで殴りつけ、転倒したレオンを持ち上げ締め上げる。

 

 

「腹立タシイ!弱イ奴ガ俺ニ抗ウナ!」

 

「……ベルセポネと言い、お前らは俺たち人間を見下して………俺をなめたな?」

 

「ムッ……!?」

 

 

 次の瞬間、ドパン!とタイラント・アシュラの頭部が吹き飛ぶ。見れば、レオンの手にはショットガンが。あれを口の中に突っ込んでぶっ放したのか。投げ出され、尻餅をついたレオンはごちる。

 

 

「泣けるぜ」




クイーンとエヴリンの最強コンビをフルボッコにし、ボス組を蹴散らすタイラント・アシュラ。人間への侮りに足をすくわれ撃破です。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。

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  • アサルト・モールデッド
  • マザータイラント
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  • クイーン・サマーズ
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