BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】 作:放仮ごdz
今回はアリサVSネメシス。楽しんでいただけたら幸いです。
「へーんだアイアンズのくそ野郎め!なにが懲戒処分じゃー!」
「気持ちはわかるけど、あんまり飲まないでよ?アリサ」
9月28日。私は自宅に遊びにやってきたアリサと共に、同僚から送られてきたピザをいただいていた。どこから持ってきたのか日本酒の瓶をラッパ飲みするアリサに思わず窘める。さすがに身体に悪い。
「大丈夫大丈夫、私酔えないから」
「酔えない?」
「私の身体が飲んだ先からアルコールに適応しちゃうみたいでね。だから、酔った気分を味わってるだけ。だから苦いだけのジュースだよ、これは」
「…それは」
どんなに辛いことがあっても酔って忘れることができないということじゃないのか、と尋ねようとした時だった。電話が鳴り響く。誰だろう。それに、なんだか外が騒がしいような。
《「ジルか?アリサも一緒か?」》
「ブラッド?どうしたの?」
電話に出たのはブラッド。確か、謹慎処分になった私の代わりに、擬態しているリサと一緒にアンブレラの事を調べてくれていたはずだけど。他のS.T.A.R.S.はアンブレラの調査のためにヨーロッパに向かってしまったから、今この街に残ってるS.T.A.R.S.は私とアリサ、ブラッドと、今どこにいるかわからないクイーンだけのはずだ。
《「リサがやられた!今すぐそこから逃げろ!」》
「え?リサがやられた?なにがあったの?」
「リサがどうしたって?…っ!」
ラッパ飲みをやめて私の方に向いたアリサが、なにかに気付いて険しい顔を浮かべて視線を彷徨わせる。
《「説明している暇はない!そこから逃げろ!今すぐ!」》
「ジル、離れて!」
瞬間、アリサの背から伸びた触手が私の全身に絡みついて引き寄せる、と同時。電話のすぐそばの壁が吹き飛んで、私の今の今までいた場所が瓦礫に埋まる。何事かと見てみれば、トラックが頭から突っ込んできていた。…って!
「嘘でしょ?ここ四階よ?」
「ジル、銃を!」
武器を持ってきてないのか、日本酒の酒瓶を壁にぶつけて割って即席のナイフを作って構えるアリサに、尋常ならざる雰囲気を感じ取った私は机の上に置いてある銃を取りに行く中で。高速でトラックが何かに引っ張られるかのように引っ込み、代わりになにかが跳躍してきて、着地。そこにいたのは、黒い包帯?で顔と胴体がグルグル巻きにされている黒衣の巨人だった。
「なんだ、お前!」
「スタァズ!」
咄嗟に酒瓶ナイフを手に斬りかかろうとしたアリサの胸ぐらを掴むと、私達S.T.A.R.S.の名を叫びながら床に叩きつけ、床に亀裂が走ってひび割れ、瓦解。真下の部屋まで巨人とアリサ、二人揃って落ちていく。慌てて見に行けば、巨人はマウンティングを取ってアリサに拳を何度も叩きつけ、そのたびに床に罅が入って落下していく。アリサは触手を出して応戦しているものの防戦一方だ。このアパートも、もう持たない。
「アリサ!」
手にしたサムライエッジで巨人の頭部を狙い、狙い撃つ。明かに人間じゃないし、敵だ。躊躇する理由はなかった。しかし、弾丸は確かに頭部に着弾し血飛沫を上げたというのに巨人は動じない。三階上にいる私を見上げると、跳躍。私の部屋にまで戻ってきた。
「ッ…!?」
「スタァズ!」
巨人は私の左肩を掴み持ち上げ、咄嗟に銃弾をゼロ距離から頭部に叩き込んで応戦。しかし包帯が爆ぜて血飛沫が出るだけでびくともせず、床に叩きつけられそのままパンチ。床を破壊するパンチだ、当たれば死ぬことを察した私は咄嗟にローリングで回避。備え付けられている消火器を撃って消火剤で目くらまし、その間に立ち上がって扉から外に出て一息つく。そうだ、アリサ…!?
「ぐうっ!?」
「スタァズ」
しかし扉が木っ端みじんに吹き飛んで、私は壁に叩きつけられる。そのまま追撃のパンチを何とか回避。壁が吹き飛び、巨大な風穴があいて冷や汗をかく。なんてパワーなの…!?
「ジルから離れろ!」
「スタァズ…!?」
そこに、真下から突き破りながらアリサが現れて、巨人にアッパーカット。大きく怯んで後退した巨人に、ミドルキックを突き刺して廊下の奥まで蹴り飛ばすアリサ。ああ、私のアパート……荷造りは諦めた方がよさそうね。
「逃げるよジル!アイツはやばい!セルケトと同じ感じがする!」
「セルケトと!?」
セルケトは、戦闘技術においてはクイーン一派の中でも抜きんでている実力者だ。アリサがそこまで言うってことは、勝てる見込みがないってことか。アリサに連れられて近くの部屋に飛び込み、ベランダに出て絶句する。ラクーンシティが炎上し、パニックになった人々が逃げている光景がそこにはあった。
「ジルの部屋、機密が云々で防音だから気付かなかった……」
「いったい何が起きているの…?」
「スタァズ!」
その光景を見ながら非常階段で下に降りた瞬間、壁を突き破って巨人の手が飛び込んできて、アリサの顔を鷲掴みにすると引っ張って中に引きずり込んでしまう。慌てて追いかけ窓から中に入ると、壁という壁、棚や調度品を破壊しながら取っ組み合い、殴り合っている巨人とアリサがいて。
「グオオオオッ!」
「ぐっ……うそっ!?」
アリサの胸ぐらを掴み、壁に叩きつけながら振り回して廊下までぶん投げた巨人は、間髪入れず腰のホルダーに手をかけ、なにかを手に取り放り投げる。見ればそれは、先の大戦でドイツ軍が使っていたM24型柄付手榴弾だった。
「ジル!逃げて!」
「グォオオアアアアアッ!」
そして、爆発して吹き飛ぶアパートの一角。爆発の直前、巨人に取っ組み合い壁に激突して共に外に飛び出すアリサ。私は慌てて一階に降りて外に出て、追いかける先で。
「……何の冗談なのかしら」
次々とアリサと巨人が突っ込んで瓦解し、瓦礫の山となって崩れていく建物群が見えて呆然としていると、見覚えのある顔が道の先の逃げる市民の中に見えた。
「ジル!こっちだ!」
「ブラッド!」
次々と建物に激突しては、支柱を粉砕して崩れていく建物から取っ組み合いつつ外に出る。そんなバカげている光景を作り出しているのは、S.T.A..R.S.が誇るスーパーガール、アリサ・オータムスと、アンブレラがS.T.A.R.S.を抹殺すべく送り込んだ刺客、
このネメシスは、本来の歴史とは決定的にかけ離れたところがある。プロトネメシスことセルケトを介して、生み出されていることである。つまり彼にもRT-ウイルスが少なからず使われている。ここでアンブレラが目を付けたのは、サミュエル・アイザックスの編み出したRT-ウイルスを用いた理論の一つ、サーベラスなどにも使われた「融合」。では何を融合させたのか?答えは簡単。ネメシスに至るまでのクローンを作る過程で失敗に終わったタイラントたちの肉体である。つまりこのネメシスは、圧倒的な質量の筋肉を備えた驚異的なフィジカルを誇るゴリラなのである。
トラックをぶん投げ、一撃で床を粉砕し、施錠した鉄の扉をも殴り飛ばす圧倒的なパワーは、アリサを確実に追い込んでいた。
「こんのおおおおおお!」
両手を突き出して踏ん張り、何とか押しとどめようとするアリサ。しかしネメシスはアリサを持ち上げると跳躍。天井に自ら激突し、粉砕された瓦礫の山でアリサにダメージを与えながら空に舞い上がる。
「あ、やば……」
「スタァズ!」
夜空に舞い上がり、放り投げられて自分がどうなるかを察してしまうアリサ。次の瞬間、急降下してきたネメシスの拳を受けて建物に激突。しかし咄嗟に殴られた瞬間にネメシスを蹴り飛ばして別の建物に叩きつけたものの、ガラガラと倒壊させながら一階まで叩きつけられたアリサ。風穴が開いて夜空が綺麗に見えるそこに、見覚えのある顔を見て苦笑する。
『やっほ。アリサ、元気?……じゃないね?』
「エヴリン…困った時にいつも来てくれるねあなたは」
逆さまで顔を出してこちらを見下ろすエヴリンに、思わず苦笑するアリサだった。
タイラント・アシュラもG6もそうだけどシンプルに筋力上げた方が強いのである。原作より大惨事になってるラクーンシティです。
次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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