BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】 作:放仮ごdz
今回はリサVSネメシス。コア的な人気がある(?)キャラも登場。楽しんでいただけたら幸いです。
「はあああああ!」
長い両腕を駆使して瓦礫と化した建物から出てきて、ネメシスに掴みかかるリサ。ネメシスは右腕から触手を伸ばしてリサの首を絞めると地面に叩きつけ、そのまま触手を引っ込めてからサッカーボールキック。建物を三つぐらいぶち抜いて吹き飛んでいくリサ。しかし、ぶち抜いていった建物に髪の毛を蜘蛛の巣のように張り巡らせて停止、反動で弾丸のように突っ込んで長い右腕によるストレートパンチをネメシスの胴体に突き刺し、ひっくり返す。
「スタァズ!」
すると起き上がるなり近くの消火栓を触手で引っこ抜いてぶん投げてくるネメシス。リサはそれを跳び箱でもするかのように長い腕を駆使してジャンプして回避、空中でネメシスの襟を掴んで空中にぶん投げ、跳躍して追撃。髪の毛を伸ばして拘束し、引っ張ってぶん殴るリサ。髪の毛を引きちぎってアッパーカットを叩き込むネメシス。
「これ以上、家族を失ってたまるか!」
「スタァアアアズ!!」
そのまま上空で殴り合い、ジャンプアニメ並みの超絶人外バトルを繰り広げているリサとネメシスから目を逸らし、倒れ伏したアリサにジル、ブラッドと共に駆け寄る。目を見開き、口からとめどなく血を溢れさせている姿は明らかに尋常じゃない。
「アリサ!?いったい何が……」
「しっかりしろ!アリサ!」
『アリサ!アリサ!その程度の傷なんていつもならすぐ塞ぐじゃん!』
「けふっ……多分、高濃度のT-ウイルスを打ち込まれた……」
そう言って力なく指さすアリサの視線の先では、先ほどネメシスの触手に貫かれたサリバンさんを始めとした人々が立ち上がり、ウーッウーッ!と唸りながら歩み寄る光景が。即座にゾンビ化するほどのT-ウイルス…!同じものが、アリサにも!?
『アネットと言い、触手で何でもかんでも打ち込むの流行ってるの…?』
「じゃ、じゃあゾンビ化するんじゃ……」
「大丈夫……今の私にとっては猛毒だけど、すぐ適応して見せる、から……」
「と、とにかく逃げないと!ブラッド、手伝って!……ブラッド?」
迫りくるゾンビの大群に、ジルがアリサに肩を貸して移動しようとするが、呼びかけられたブラッドはホルダーからサムライエッジを引き抜いて構える。
「ジル、アリサ。君たちは逃げろ。ここは俺が引き受ける!」
「そんな、だめ……ブラッド!」
「馬鹿なこと言ってないで手を貸しなさい!あなた、死ぬ気なの!?」
「誰かが足止めしないといけないんだ!俺だってS.T.A.R.S.だ。一度仲間を見捨てて逃げてしまったが……今度こそ、仲間を守ってみせる!うおおおおおっ!」
『ブラッド……』
咄嗟に、アリサに入ってコンティニューを試みようとして、すぐ思いとどまる。たしか、マービンはゾンビ化したブラッドにやられたと言っていた。つまりこういうことがあって……あそこに繋がる。それに最後辺りのコンティニュー、確実にバグってた。とんでもない数のコンティニューで、私は精神と力ともども消耗している。回復を待たずにこれ以上ちゃんとコンティニューできる確証がない。……つまり、アリサを生かすために誰かを犠牲にするしか、ない。
『行こうアリサ。ブラッドの覚悟を無駄にしちゃダメ』
詭弁だ。これは、私の家族のアリサを生かすためにアリサの仲間を犠牲にするための詭弁だ。罪悪感で吐きそうだ。
「そんな、ブラッド!」
「……今度、S.T.A.R.S.みんなに酒を奢りなさい。それでチャラにしてあげるわ。だから、生きて戻って」
「はっ。そいつは、死ねないな…いけ、二人とも!いけえ!」
サムライエッジを乱射しながら積み重なった木箱や看板を倒してバリケードにしながら時間を稼ぐブラッドに頷き、嫌がるアリサに肩を貸して近くのBARに入るジル。それを追おうとして私は見た。見てしまった。
「く、くそっ……うおおおおおおっ!?」
必死の応戦虚しく群がられ、ゾンビの大群に沈んでいくブラッドの最期。肉を引き裂く音と咀嚼音が聞こえる中、私は目を逸らして二人を追った。
「生存者の皆さん!立体駐車場の屋上へ向かってください!」
BARを抜けると、頭上から呼びかけながらヘリコプターが通っていくのが見えた。ああ、あれでジルとアリサはラクーンシティを脱出したのかな。その前にどうにか、クイーンたちと合流するように言えればいいんだけど……音信不通だったのは町の外にいたから?
「駐車場ね、了解。アリサ、動ける?」
「なんとか……」
少し回復してきたアリサを、サムライエッジ片手にゾンビの魔の手から守りながらジルが立体駐車場に向かうべく、近道である倉庫を抜けようと入ると、壮年の男性がヘリコプターのライトに照らされる天窓を眺めている姿があった。こちらに気付いてあからさまに警戒する。まあそうもなるよね、こんな状況だし。
「大丈夫ですか?」
「ああ、来るな。近づくんじゃない!そいつ、ゾンビに嚙まれたんだろ!?近づけるな!」
「わた、しは……」
「この子は大丈夫、それに聞いたでしょ。ヘリが救助に来てるの」
「は?救助だと?俺はここから出ないぞ!」
「駐車場は近いわ。私たちが案内する」
「この中がどこよりも安全だ!」
そう言って倉庫内のコンテナに隠れてしまう男。ジルはコンテナを叩いて男を出そうと試みる。
「ねえ、あなた名前は?ここにいたら取り残されるわ」
「ダリオ・ロッソだ!助けるふりして俺からこの場所を奪うつもりなんだろう!他を当たれお嬢ちゃん!」
「お嬢ちゃん?私達は警官よ!」
「くそっ!俺は娘と一緒に旅行に来ただけだ!何でこんな目に遭わなきゃならない!?ああ、ルチア……おまえが食われたなんて俺は信じない,信じないぞ……」
「………なら、あなただけでも生き残ってよ」
すると頭に来たのか額に青筋を浮かべたアリサが、コンテナの取っ手を掴むと無理矢理扉を引っこ抜いてしまった。あまりの出来事に腰を抜かしてがくがくと震えているダリオ・ロッソに、無茶したからか出血量が上がっているが、アリサは気にせず手を伸ばす。
「ば、ばけもの……」
「私の事はどうでもいい!娘さんの分まで生きて!お父さんなら……娘さんの最後の願いぐらい、叶えてあげて……」
父親。正確にはアリサの父親はアイザックスだけど、オリジナルであるリサの父親であるジョージ・トレヴァーを思い出したのか泣きそうな顔で訴えるアリサ。その様子に、ダリオ・ロッソは怯えるばかりだった顔を、引き締める。
「………あんた、警官だったな。名前は」
「アリサ・オータムスだよ。ダリオ・ロッソさん。一緒に行こう、そして生きよう」
「……私にはまねできないわね」
『同感』
聞こえてないだろうけど、ジルに同意する。こういう、人を惹きつけるところがアリサのいいところだ。
ダリオ・ロッソを連れて、倉庫の外に出るアリサたち。数人のゾンビが徘徊しており、アリサは倉庫内で手に入れた消防斧を、ジルはサムライエッジを構えて応戦する。今のうちに、リサはどうなってるか確認しとこう。
「スタァアズ!!」
「うおおおおっ!」
リサは触手と一体化している髪の毛を巧みに動かして建物間を飛び、同じく右手からの触手をクイーンの粘液糸みたいに使って空に舞い上がるネメシスと殴り合っていた。さすが私達の中で最高峰のスペックを誇ってるリサだ、あの怪物と互角にやり合ってる。でもやっぱりパワーで押し負けている様で、蜘蛛の巣のように張り巡らせた髪の毛で固定して無理やり耐え抜いている。
「どりゃああ!」
そのまま長い右腕を振りぬいて、ネメシスを殴り飛ばすリサ。しかし殴り飛ばした先は、よりにもよってヘリが上空に待機している立体駐車場で。ネメシスはキレたのか、車を片っ端から掴んでぶん投げてきた。
『ふるべ、ゆらゆら!?』
「っ!?」
車の流星群がリサに襲い掛かるも、髪の毛を伸ばして触手状にして弾いていくリサ。余裕がないからしょうがないとは思うけど、車が次々と街に落下して炎上している。それは正しく、地獄の光景だった。
3だと顛末まで描かれたけど、RE3だとファンサービスだったのか出るだけ出て特に言及なくフェードアウトしたダリオ・ロッソ。アウトブレイクだとルチア・ロッソという娘がいると描かれてるそうな。
ブラッド脱落。マービンに繋がるからこれは変えれない運命でした。そして今更だけどネメシス大暴れの元ネタは某渋谷です。
次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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