BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。どうしても最近日を跨ぐぎりぎりになってしまう……。

今回はカルロス参戦。楽しんでいただけたら幸いです。


file3:6【カルロス・オリヴェイラ】

「そんなっ……」

 

 

 エヴリンとリサが、見覚えのない異形の姿に変貌して凶暴な様子でネメシスと渡り合っていたと思ったら、突然爆発して吹き飛ばされるのが見えて、間髪入れず上空のヘリまで爆発して墜落してきた。私は咄嗟にジルとダリオを両手に抱いて飛び退き、立体駐車場の屋上に落ちてきて爆発、炎上するヘリから逃れる。

 

 

「な、なんなんだ!?助かるんじゃないのか!?」

 

「今のは……ロケットランチャー!?」

 

「あいつだ、ネメシスが…!」

 

「スタァズ」

 

 

 言ってる傍から、リサとエヴリンを倒して次の標的を私達と定めたのか、触手を使って目の前に降り立ってくるネメシス。その手にはドラム式マシンガンが握られていて。私は消防斧を、ジルはサムライエッジを構えてダリオを守るべく応戦。しかし圧倒的な弾幕が襲い掛かってきて、ジルは咄嗟にダリオの手を引いて車の陰に退避。私は弾丸の直撃を受けながらも再生しながら突き進み、消防斧を頸目掛けて振り下ろすも左手で受け止められ、私が掴まったまま投げ飛ばされ空中で弾幕に晒される。

 

 

「ぐうううっ!?」

 

 

 足を地に着けてないため衝撃をもろに受け、弾丸を受けるたびに体が跳ねて吹き飛ばされる。そのまま弾丸に晒され続けていると、弾が切れたのか弾幕が止んで。そこに、ジルが車体から身を乗り出して連射。ネメシスの手からドラム式マシンガンを弾き飛ばすことに成功。そのままヘッドショットを連続で叩き込んで怯ませる。

 

 

「おい、大丈夫か!?信じられん、あれで生きているとは……」

 

「ダリオ……」

 

 

 その間にこっちまでやってきたダリオが肩を貸してくれて、立ち上がる。いやあ、常人ならミンチにされてたね。くそっ、ネメシスの襲撃の際に銃を落としてしまったのはまずかったなあ。

 

 

「ダリオは離れてて……大丈夫、絶対切り抜けるから…!」

 

「っ……」

 

 

 私の言葉に頷き、離れていくダリオ。私は支えを失った体に鞭打ち、体内に撃ち込まれた弾丸の所在を確認。意識を集中させて両手を前に突き出す。

 

 

「……適応」

 

 

 体内の筋肉を隆起させて、血管が傷つくのも構わず指先に集中させていく。ピストルの仕組みは以前、ケンドから聞いたことがある。火薬を筒の中で炸裂させ、弾丸を撃ち放つ。どんな銃でもそこだけは共通している。ならば、指先に弾丸を集中。意図的に体温を上げて血液を過熱させ、血管を破裂。その圧で撃ち放つ。

 

 

「指鉄砲!」

 

 

 パパパパン!と、親指、人差し指、中指、薬指の先端から弾丸が飛び出して、八連発ネメシスに殺到。通常のハンドガンよりも威力が出て、防弾であろうコートの上から衝撃で吹き飛ばし後退させる。いったい………けど、行ける!残りの弾丸も指先に集中させ…!?

 

 

「嘘でしょ!?」

 

 

 ネメシスが背中から引き抜いたのは、単発式のグレネードランチャー。シュポン!という小気味いい音と共に、私のいる場所目掛けて射出。咄嗟に飛びのくと爆発が背中を焼いて吹き飛ばされた。

 

 

「アリサ!…!?」

 

 

 さらに次弾が装填されてシュポン!と発射されて、ジルの隠れている車体が爆発。木っ端みじんに吹き飛んだそれの陰からジルが転がり出ながら連射。しかしネメシスはびくともせずに、ジルに銃口を向ける。まずい……!?するとパッパー!とクラクションの音が鳴り響いてライトがネメシスを照らした。

 

 

「おりゃああああああああ!!」

 

「スタァズ!?」

 

 

 それは、恐らく屋上に停められていたであろう自動車に乗ったダリオだった。真正面からネメシスに激突し、屋上だというのにアクセルベタ踏みで縁に押しやってる。

 

 

「ダリオ!?なにをしているの!?」

 

「俺の娘の年齢ぐらいの女性が二人、死ぬ気で戦っているんだ!俺も命を張らないでどうする!」

 

「グオオオオアアアアッ!!」

 

「もう逃げないって決めたんだああああああ!」

 

 

 グレネードランチャーを構えるネメシスだったが、自爆の可能性を考慮してか背中にしまって両腕で自動車の突進を受け止める体勢となる。しかしさらにアクセルをふかしたダリオの勢いは止められず、壁に激突。

 

 

「スタァアアアズ!」

 

 

 ネメシスは右腕を突き出してフロントガラスを破ってダリオの首に手をかけるも、同時に壁を粉砕して空中に投げ出される。同時に、ダリオの車も落ちようとしていて。

 

 

「そんな、だめよ!」

 

「ダリオ!」

 

 

 咄嗟に手を伸ばしながら走るも、駄目だ、間に合わない。虚しく落ちていく自動車。爆発音が響き渡り、私はジルを抱えて自動車が粉砕した壁から飛び降りてダリオの安否を確かめる。だめだ、完全に爆発炎上している。これじゃ、ネメシスはともかくダリオは……!

 

 

「ダリオ…!」

 

「『おじさんなら無事よ』」

 

 

 すると、そんな声が聞こえて異様な影が立体駐車場の二階から出てくる。それは、全身が焼けただれている、異形と化したリサだった。その髪の毛の様な触手には、ダリオがグルグル巻きで持ち上げられていた。

 

 

「おおおお……おろせえ!?」

 

「ダリオ!よかった……」

 

「リサ、其の姿は…?」

 

エヴリン()の新しい力よ。爆発に吹き飛ばされて、いざ戻ろうとしたら落ちてきたから回収しておいたわ』

 

「ありがとう、本当に……」

 

 

 ゆっくりと下ろされたダリオの無事な姿に、安堵のため息を零す。本当に良かった。ダリオのおかげでネメシスも倒せたし……って。

 

 

「うそ……」

 

「スタァアズ!」

 

 

 炎上する車体を持ち上げて、姿を現すネメシス。顔を覆っていた黒衣が完全に燃えて、その素顔がさらけ出される。その顔面には鼻や耳、唇がなく剥き出しの歯茎に、大きな手術痕により右目は潰れているという異形の顔のそれは、咄嗟に飛び出したリサを文字通り前蹴りで一蹴して、咆哮を上げる。

 

 

「よう!クソ野郎!こっちだ!」

 

「スタァズ?」

 

 

 すると横から声をかけられて、振り向くネメシスの眼前にロケットミサイルが迫り。右腕から伸ばした触手でミサイルを受け止めて投げ捨て、爆発させるネメシス。振り向いた先には、もじゃもじゃの髪の武装した男がロケットランチャーを構えて立っていて。

 

 

「二の矢って知ってるか?」

 

「スタァズ!?」

 

 

 瞬間、間髪入れずに放たれた二発目がネメシスに直撃。膝をついたネメシスを、リサが渾身の力で右拳を振るって殴り飛ばす。

 

 

「もう大丈夫だ。助かったぜ、お前は味方って事でいいよな?」

 

「貴方が敵じゃないならね」

 

『あちち……ロケットランチャーの熱で戻っちゃった』

 

 

 駆け寄ってきた男にそう言って、エヴリンと分離してボロボロの姿に戻るリサ。弾が切れたのかロケットランチャーを投げ捨ててアサルトライフルを構える男にダリオが問いかける。

 

 

「あんたは?」

 

「俺はカルロス・オリヴェイラ。U.B.C.S.だ。あんたたち、生存者を助けにきた。こっちだ、安全な場所へ案内する」

 

 

 そう言って先導するカルロス。案内されたのは、最寄りの地下鉄のステーションだった。

 

 

「もう大丈夫。ここは安全だ。あんたたちで仲間は全員か?他に生存者は?」

 

「ひとり、いたわ……でも」

 

「そうか……悪いことを聞いた」

 

「ふん。ここが安全な場所だといいがな」

 

 

 憎まれ口を叩くダリオに苦笑する。まだ人を信用できないらしい。

 

 

「この先に生存者を集めている。地下鉄の車両をシェルター代わりにしてるんだ。ところで名前を聞いてもいいか?」

 

「アリサ。アリサ・オータムス」

 

「……リサ・オータムス。アリサの姉よ」

 

「ジル・バレンタインよ。ほら、ダリオも」

 

「ダリオ・ロッソだ」

 

『エヴリンだよ!聞こえてないだろうけどね!慣れた!』

 

「そうか、アリサ。リサ。ジル。ダリオ。俺に守らせてくれ」

 

 

 そう言うカルロスの眼には、真摯な光が宿っていた。




命を懸けてアリサたちを守ったダリオ。貴重な男枠として奮闘してもらいます。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。

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