BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】 作:放仮ごdz
今回はアリサVSモリグナ。クイーンもマスターリーチもハスタもそうだけど、群体系は異常に強くなってる気がするけど多分小学生の頃に読んだ鉄腕アトムのせいです。楽しんでいただけたら幸いです。
――――――カラスは「羽の生えた類人猿」と呼ばれるほど極めて知能が高く、インコみたいに喋ることも可能という、学習能力や記憶力にも秀でている。とくに都市部のカラスで顕著であり、非常に狡猾な害鳥として知られている。そんなマイナスイメージが非常に強い鳥だが、その知性から神聖視される例も少なからず存在する。
ハシブトガラスの様に死肉をあさる姿などから、とりわけ生と死に関するシンボルとされる場合が多く、太陽の黒点にそっくりな色をしているから、太陽や太陽の使い、太陽の化身ともされた。有名なのは北欧神話の主神オーディンの遣いとしてだろうか。
そのカラスがB.O.W.化したモリグナが、非常に強力な部類なのは自明の理である。
パンパンパンパン!連射の効く軍用ピストルが火を噴いて、モリグナを構成しているカラスを撃ち抜いていくが、ラクーンシティ中のカラスがモリグナと化しているのか、倒すたびに補充されてしまいきりがない。本体を狙うしかない、けど判別が不可能だ。先ずどんな姿をしているのか、そもそも他の個体とは別の姿をしているのかすべてが不明だ。見極めないといけない、この猛攻を耐えながら。
「いくら啄ばんでも再生する。貪り甲斐がありそうだ」
体当たりで全身のカラスで私の身体を啄ばみ、まるで複数がエコーし合っているみたいな不思議な声でモリグナは嗤う。そして次々と分離させたカラスを誘導ミサイルの如く飛ばしてきて、なんとか身を捩って避けるとカラスの肉体は爆発四散。その骨が手榴弾の様な礫となって私の全身を貫いていく。
「私はいくらでもいるぞ。いくらでもだ!」
「ぐううっ!?まだまだあ!」
全身撃ち抜かれた傷を即再生させた私は背中から触手をいくつも出して、着弾前に貫くことで迎撃。しかし掻い潜って私の胴体を抉りながら爆裂していくカラスはあまりに厄介だ。それに、モリグナ自体は空中にずっと滞空することでこちらの攻撃は軍用ハンドガンしか届かないし、肉体を分散させて避けられる。クイーンと違って空も飛べるし強すぎないかな?さすがにヒルたちみたいな防御力がないのが救いだけど。
「お前、仲間を自爆させて心が痛まないの!?」
「仲間?何の話だ。モリグナはモリグナだ。私が私の肉体を消費して何が悪い?ああそうか、本体ではないから気にしているのか。人間の感性はわからんな……私は個にして群れ。群れにして個だ。納得できないというのならこう言おう。モリグナのために死んでくれ」
カア!
カア!
カァー!
ガァー!
ギァー!
グエーッ!
心があるなら訴えかけようと呼びかけてみるも、モリグナの身体から飛び出してくるカラスミサイルの勢いが増していく。だめだ、こいつ……クイーンとエヴリンから話に聞いたマスターリーチと同じ、いやそれ以上にたちが悪い。仲間を仲間と思ってない、まるで手足か道具の様に……!
「怒ったぞ!」
軍用ハンドガンを腰に戻して怒りを力に変えて、菌根で四肢を覆ってカラスミサイルを直接ぶん殴り、蹴りつけて撃墜する。爆裂した礫も硬化した腕で防ぎ、そのまま跳躍。空中のモリグナに突貫する。
「いいぞ!私もモリグナの力を試したい。例えばこんなのはどうだ?」
「なっ…!?」
するとモリグナはバサッと黒衣を広げてカラスで形作った首から下を始めて見せると、バキボキバキッ!と嫌な音を立てて右足を形成しているカラスたちを結合させて変形させ、茶色い猛禽類の足を形作ると、跳躍した私の左肩を鷲掴みにするとそのまま両腕を結合し変形させた巨大な両翼を羽ばたかせて急降下。飛び蹴りの様に私は背中からアスファルトの地面に叩きつけられ、ひびが入る。やばい、背骨が逝った。再生……!?
「クケケッ!ケヒッ!ギャハハハハハハハハッ!」
「ぐうっ、ああっ!?」
そのまま嘲笑を浮かべながら羽ばたいて何度も空中に移動しては急降下し、何度も何度も私を地面に叩きつけてくるモリグナ。再生が追い付かない、再生しようとするタイミングで叩きつけてくるから体内がめちゃくちゃだ。骨がめちゃくちゃに全身に突き刺さって痛い、肺に血が満ちて苦しい。
「うおおおおっ!」
「ケヒッ?」
根性で適応。背中から触手を出して、叩きつけられる地面に伸ばして支えることでモリグナの攻撃を受け止め、そのまま右足を振り上げてつま先を後頭部に叩き込んで解放させる。攻撃を受けたモリグナは過剰なまでにばらけて、空中で再び集束して猛禽類の足を持つ人型を形作り滞空する。攻撃を受けるのは嫌らしい。自分の仲間の犠牲はいとわないくせに変なの。……いや、逆に考えるんだ。あそこまで距離を開けるってことは、今攻撃した後頭部に本体が…?
「死にぞこないの死肉風情が生意気な…!」
「はあ、はあ……」
距離が離れた今しかない。深呼吸して、肉体のきちんとした再生に集中する。大丈夫だ、スティンガーに腕を切断された時だって生やして再生できたんだ。この程度……………あっ。
「ふっ、ぐぐぐぐっ!」
「なんのつもりだ、血迷ったか?」
突然、左手で右手首を掴んで握りしめ、ブチブチと音を立てて肉を抉り始めた私に空中で滞空しながら困惑するモリグナ。カラスなんだから頭はいいんだろうけど、人間を舐めるなよ。私はちぎれかけの右拳を振りかぶる。
「喰らえ!必殺……!」
「ケヒッ!(大丈夫だ、奴の拳は届かん…!)」
とか考えているのは目に見える。銃弾の面積じゃ避けられる、ならそれよりも面積がある拳で。でも拳は届かない、届かないなら届かせればいい!私は馬鹿だ。クイーンやエヴリンなら他の方法を思いついたんだろうけど、痛い方法しか思いつかなかった!
「
「グゲエ!?」
瞬間、ちぎれかけの拳が完全にちぎれて宙を飛び、拳の切り離した手首の部位からあらかじめ圧縮した血が破裂して、加速。空中をかっとび、完全に油断していたモリグナの顔面を捉える。
「ぐあはっ!?」
するとモリグナの頭部を貫いた拳が、なにかを殴りつけて分散した身体から排出させていた。それはカラスのサイズの、全身が青みを帯びた黒い羽毛に包まれたハーピーみたいに両手が翼で足が猛禽類の物になっている、黒目に紅い眼光を持つ小さな私と同じ顔を持つ何か。あれが、モリグナの本体!?仲間を集めて、自分を大きく見せていたのか。
「見つけたぞ!」
「こんな、馬鹿げたことが……!?」
拳に殴りつけられたまま吹っ飛ぶモリグナの本体は小さな翼を懸命に羽ばたかせるも飛べていない。今だ!すぐさま再生させて生やした右手で握った軍用ハンドガンに左手を添えて、照準を合わせる。
「狙い撃つ!」
「ま、まだだあ!ガァー!」
しかしモリグナは仲間を呼び寄せて私の拳を弾き飛ばすと集束させて元の姿に戻ると弾丸を別のカラスを盾にして防ぎ、そのまま両腕を巨大な翼に変えて羽ばたいて闇夜に消えていく。
「っ、待て!」
「付き合っていられるか!お前以外にも餌はいくらでもいるんだ!」
ピピピピピピピピッ
すると電子音と共に、逃げていくモリグナに赤いレーザーサイトが当てられる。そのレーザーサイトの出どころに視線を向けて、絶句する。ロケットランチャーを構えた追跡者……ネメシスがそこにいた。バシュン!という音と共に発射されるロケット弾頭がモリグナに迫る。
「ケヒッ!?」
そんな困惑の声と共に爆発。夜空を赤が染め上げ、その光に当てられてカラスの群れが我先にと死に物狂いで逃げていく光景が見えた。
「スタァアズ」
「……勘弁してほしいんだけどなあ」
私に視線を向け、弾切れなのかロケットランチャーを投げ捨ててサブマシンガンを取り出し、乱射してくるネメシスに、私は咄嗟に車の陰に隠れてやり過ごす。今のうちにジルは変電所で電気を復旧させてるといいけど。
その頃ジルが蟲の群れに襲われているのもつゆ知らず、私は車を持ち上げてぶん投げることで反撃。ネメシス相手に挑みかかった。
実は本体がいたモリグナ。カラスサイズの超小型B.O.W.でした。自分が矮小だから自分が上だと判断すると執拗に襲うわけですね。猛禽類の足に変形させたりの芸当も披露。エヴリンのコンティニューのせいで地味に強くなってます。
アリサ必殺、爆血ロケットパンチ。ぐろいロケットパンチです。
次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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