BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】 作:放仮ごdz
今回はまた新たな刺客。エヴリンのコンティニューのからくりも判明です。楽しんでいただけたら幸いです。
アークレイ山地、スペンサー卿の有する洋館の地下にある研究所での研究。RT-ウイルスばかり注目されているが、成果を上げているのはRT-ウイルスだけではない。アイザックスとかいう主任こそ役に立たなかったが、ハンターを始めとしてT-ウイルスの研究はちゃんと進められていた。そのノウハウはヨーロッパにあるアンブレラ支部や、洋館近辺の研究所であるラクーンシティ地下の巨大研究施設NESTや、スペンサー記念病院の地下施設に併設してあるNEST2でも引き継がれ、10年近くしっかりと研究されていた。
特に有用とされているのがアイザックスが得意とするクローン作製技術である。特にタイラント型とハンター型はこの恩恵を強く受けており、安定した量産がなされている。特に成功作と言えるのはハンターΩとハンターΨを始めとしたリサ・シリーズに該当する姉妹だろう。
ところでセルゲイ・ウラジミールが現在ネメシスを参考にして開発している
生物の極致である生物兵器B.O.W.を、科学の極致である機械化させる。これぞ兵器の究極系と言えよう。
ここでエヴリンのコンティニューの話をするとしよう。エヴリンのコンティニューは、正確にはやり直しではなく新たな平行世界線の構築である。しかし当たり前の話だが、平行世界とは決して交わらない世界のことを指し、完全に同一の平行世界など存在しない。故に何かがずれてしまい、新たな可能性を生み出して結果どんどん敵が強力になっていく。しかしそれはゼロから生まれるものではなく、本来存在しているものが何かしら歪んだものだ。
改めて言うが生物兵器の機械化という発想自体はエヴリン関係なく、もともと存在している。そして優秀なハンターという生物兵器は、エヴリンが関わったことで有用性がさらに証明されている。すなわち……ハンターに機械装甲を取り付けるという発想は、特になんもおかしくないのである。
そして、リサの存在を知っていて、なおかつハンターに命令できる人物がまだラクーンシティに残っていた。本来はマーフィーと同じでニコライに殺されてしまう運命にある男。怯えてスペンサー記念病院の研究室に閉じこもっている男。その名を……ナサニエル・バード。
グレイブディガーを退けた私とリサ、そしてニコライは、引き続き街に出没するB.O.W.の排除をしていた。ゾンビ、リッカー、犬、カラス、蜂、蜘蛛、ムカデ、蛭、蛇、鮫となんか覚えのある怪物たちが襲い掛かってくるのを返り討ちにしていく。人型じゃないからいいけど。いやアリサの顔をしてない普通の動物の姿をしているだけで新鮮だな。
「……なんで市街地に鮫がいるのよ」
『グラの仲間が野生化したやつかな……?』
「成功したB.O.W.は病院地下のT-ウイルス応用研究棟……通称NEST2で量産実験されているんだ。知らないのkぶべっ!?」
「アンブレラ本当にろくでもないわね」
担がれながらも懲りないのか煽ってくるニコライを殴って黙らせながら、長い腕を使って建物の外壁を駆け上るリサ。
「自然発生じゃないってことはNEST2ってところを潰さないときりがないって事かしら」
『さすがにもう作られてないと思うけど……ミハイル達を無事脱出させないとアリサとジルを連れて行くのは無理だもんねえ』
「それなんだけど、ジルとアリサ、私を連れて行ったところでG6に勝算はあるの?」
『………ない、んだよね』
痛いところ突いてくるなあ。やり直しの過程でジルとアリサ、リサに頼らなかったから、参戦したら何かが変わるかもしれないという希望的観測でしかない。なんなら当初考えていたブラッド脱落しちゃったし。
『U.B.C.S.の協力を取り付けられればまだ、って感じかなあ。多分だけどアネットの胎の植え付け、男には通用しないんじゃないかな。どのやり直しでも、必ず最初に一人だけ男だったレオンが殺されていた。ウィリアムも、血を流し込まれてG生物化されてたし』
「そもそも女性だらけのパーティーで、胎を植え付けてくる奴に挑むのが無謀じゃない…?」
『ごもっともだけどそれ以外に方法なかったんだよ……』
逃げ道があの車両しかないのに、それがエレベーターで移動している時に絶対Gアネット出てくるんだもん。それこそ絶対出てくるラスボスみたいな感じで。女性の場合、触手を受けると胎を植え込まれて、新たなGが誕生して腹を食い破れて即死のゲームオーバー。リサの言う通り無理ゲーだ。でもプサイちゃんに約束したんだ、諦めないって。
『正直、時間がどれだけ残ってるかもわからないんだ。クイーンたちに私が合流しないと、詰む場面がいくつかある。それまでに、ミハイル達を送り届けるのを終わらせないといけない』
「やっぱり、邪魔するやつを片っ端から潰すのが近道って事ね」
まあそうなるね。ジルとアリサが少しでも早く目的を終わらせられるようにしないといけない。そのためにはニコライも使いつぶさないと。アンブレラの手先だから全然罪悪感感じないのいいね。
「こら、起きなさい。ニコライ・ジノビエフ。こら」
「……こちとら怪我人だぞ。もう少し労われ」
「感染してなかったからいいでしょ。それより、他のB.O.W.の情報を教えなさい」
ぺちぺちと頬を叩いてニコライを覚醒させると憎まれ口を叩いてきたがリサは一蹴する。グレイブディガーにガブガブ噛まれてたけど感染の傾向はなくてよかったね。
「あらかた潰したと思うぞ。後は変電所を縄張りにしていて動かない虫……ドレインディモスの群れと、ゾンビ。そしてネメシスだけだろう」
「…ドレインディモスとかいうのは動かないならいいけど、ネメシスが一番の問題よね」
「悪いことは言わない。勝てないから戦うな」
『さっきも同じこと言ってたグレイブディガー倒したんだけどそれは、って茶々を入れたいけどまあ文句なし』
「ネメシスの弱点は?」
「知るはずがない!だが奴の狙いはS.T.A.R.S.だ。ジル・バレンタインとアリサ・オータムスは優先的に狙われるぞ。同じ顔のお前もだ」
「なら派手に暴れて、おびき寄せるしかないわね」
「いや待て、なんでそうなる!せめて俺を置いていけ!まだ俺には仕事があるんだ…!」
「させるわけないでしょ、アンブレラの手先の仕事なんて。ゾンビの餌になりたくなければ私に使われてもらうわよ」
「ぐぬ……」
その気になれば髪の毛で縛ってゾンビの群れに放り込むぞと暗に脅すアリサにぐうの音も出ないニコライ。諦めて視線を後ろに向けて、絶句した。私は何事かと振り返ると、予想外のものがいた。
「っ、避けろリサ・トレヴァー!」
「え?」
リサ目掛けて背後から飛んできたのは、小型ミサイル。咄嗟にニコライを庇って受けとめたリサの右腕を吹き飛ばし、その勢いに合わせて後ろに跳躍することで爆発から逃れるリサ。
『リサ、大丈夫!?』
「このぐらい……ニコライ、今のは!?ネメシス!?」
「いや、あれは……」
ニコライの視線の先、ビルの屋上にそれはいた。赤い眼光を輝かせる全身
「ハンター・アーマード……ナサニエル・バードの刺客だ!」
「ナサニエル……誰?」
『来るよ!』
左腕を突き出し、ワイヤーに繋がれたクローが射出されてビルの壁に突き刺さり、飛び降りてスイング、一気に距離を詰めてくるハンター・アーマード。リサは手ごろな瓦礫を手に取ってぶん投げるも、鋼鉄の装甲に当たって砕けるだけでまるで意にも介さず、リサの目前に接近すると右手のクローを突き出してきて、リサはそれを握って受け止める。次から次へと本当に魔窟だなラクーンシティ!私のせいか!?考えないようにしようそうしよう!
ベルセポネに引き続きエレメンタル社-覇亜愛瑠さんからいただいたアイデアを基に改良してみたハンター・アーマード。もう完全にターミネーターである。
次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
一番好きな2編オリジナルB.O.W.は?
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Gアネット
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センチュリオン・G・ヘカトンケイル
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モリグナ
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モールデッド・クイーン
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ブギーマン・スケアクロウ
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ブギーマン・バグベア
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T-103型タイラント【ハーキュリー】
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タイラント・リッカー
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タイラント・マスキュラー
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アナーキア(変異アイアンズ)
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アリゲーター・ステュクス(リヒト)
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ヨーン・エキドナ(ヨナ)
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ネプチューン・グラトニー(グラ)
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アナーキア・リッカー
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モールデッド・ハンター
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白面の鎧武者
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ベルセポネ
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タイラント・アシュラ
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モールデッド・ラミア
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G生物第6形態(アネット)