BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。最近まで勘違いしてたんですが、アンブレラのヨーロッパのって本部じゃなくて支部なんですね。本部はあくまでラクーンシティにあるらしいというのを調べなおしてようやく気付きました。そこらへんややこしいよね。

 今回は短いです。一方その頃こんなことがあったんですよって回。楽しんでいただけたら幸いです。


file3:14.5【ナサニエル・バード】

 最先端の技術と真心のケア、ラクーンシティの医療を担う「スペンサー記念病院」。ラクーンシティを本拠地とする巨大製薬企業アンブレラ総帥オズウェル・E・スペンサーが率いるスペンサー記念財団が地域医療の中核を担う存在として設立した総合病院。

 

 高度な医療を受けられる外来棟や大規模な入院棟のほか、最先端の医薬品臨床試験を行う国内最大級の研究棟も併設しており、ラクーンシティや合衆国のみならず、世界の医療技術を一新する拠点となっている場所。

 

 しかしそれが災いして、T-ウイルスの感染者を軒並み受け入れてしまったがためにパンデミックが引き起こされた場所であり……今では唯一生き残ったこのスペンサー記念病院に勤務するスペンサー記念病院の主任研究員で生物学博士、ナサニエル・バードが立てこもっていた。この男、実はアンブレラの研究院の一人であり、RT-02“Blank”…つまりアリサが生み出された場に立ち会ったこともある、サミュエル・アイザックスの部下だった男である。

 

 

「S.T.A.R.S.に助けを求めるつもりが、まさかリサ・トレヴァーがいるとはな……」

 

 

 パソコンを用いてラクーンシティ中の監視カメラにハッキングして、アンブレラから送り込まれたU.B.C.S.の動向を窺っていたナサニエル。洋館事件勃発後、スペンサー記念病院の地下にあるアンブレラの研究所「NEST2」の主任もしている彼はアンブレラからの命令でT-ウイルスのワクチンを研究・開発していた。

 

 しかしアンブレラの終焉を悟っていたナサニエルは万が一の時に自身の免責を図るため、アンブレラの告発の準備を行っていた彼は、街を襲っているゾンビの正体やアンブレラの実情を暴露した映像を作成。さらにラクーンシティの病院の研究所でワクチンの開発に成功して備蓄まで完了していたのではあるが、自らの息のかかった研究員からのメールでアンブレラにそのことが露呈したことが判明。

 

 アンブレラからの刺客に怯え、アンブレラの送り込んだU.B.C.S.を信用できるはずもなく研究室に籠城する羽目になり、洋館事件のレポートからアンブレラと敵対していることが確定しており優秀な隊員が所属しているS.T.A.R.S.に、取引し助けを求めようとしたナサニエル。

 

 しかし自分が開発に関わったアリサと、洋館事件にて死んだはずのリサの姿を見つけ、その戦闘力を監視カメラの映像で見てしまい報復を恐れた彼は、まだNEST2で開発途中だったハンター・アーマードを起動し送り込んだのだった。

 

 ちなみに、ハンター・アーマードに助けてもらえばよくね?とは考えたが、攻撃特化すぎて救出なんてできるはずがないので諦めた。そもそも開発コンセプトが、ターゲットの殲滅である。適材適所とは言うがここまで当てはまる事例もないだろう。

 

 

「はあ、はあ……私は終わらん、終わらんぞ……」

 

 

 しかし既にナサニエルは手遅れだった。研究室に閉じこもる過程でゾンビの襲撃を受け、噛みつかれてしまったのだ。お手製のワクチンで感染の進行を遅らせてこそいるが、そもそもワクチンとは感染予防のための抗原体である。感染した後に完治できる代物では決してない。

 

 ある世界線ではラクーンシティの大学内で極秘裏に研究開発されてきた、「日の光」の名を冠し「日の光があれば傘(=アンブレラ)は要らない」という皮肉に由来する、使用された生物は体内のT-ウィルスが全て死滅し、以降のT-ウィルスによる感染も永続的に防げる「デイライト」という特効薬が存在するが残念ながらこの世界で生まれるかどうかは定かではない。

 

 

「私はナサニエル・バードだぞ!死んでたまるか…!」

 

 

 貯蔵庫に向かってありったけのワクチンを取りだし、片っ端から注射器に入れて、もう既に新陳代謝が高まりすぎて腐り始めている自身の右腕に打ち込むナサニエル。もう完全に狂乱しており、ワクチンを残してやろうという傲慢な考えは既になくなっていた。

 

 

「くそっ……そうだ、リサ・トレヴァー……「適応」に特化している奴の血があれば、治療薬を作れるかもしれない…!」

 

 

 脳にT-ウイルスが回り始め、RT-ウイルスの効果を知りながら馬鹿げたことを考え始めるナサニエル。肩で息をしながらパソコンのキーボードを操作、ハンター・アーマードに新たな指示を送る。

 

 

「どうせ奴は不死身みたいなものだ!四肢をもいででも生け捕りにしろ!ハンター・アーマード!」

 

 

 この命令が、幸か不幸か運命を分けることとなる。




なんかどっかで見たシチュエーションですね?(すっとぼけ)

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。

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