BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】 作:放仮ごdz
スペンサーに雇われて被験者たちの拉致や実験場を用意した片づけ屋ダニエル・ファブロン。声がどっかの工場長に似ている。
アンブレラ者の主任研究員であり、G-ウイルスを投与されずウィリアムがG生物と化した世界線のアネット・バーキン。夫が怪物になったのに実験に利用している辺りやはり夫婦だ。
「退屈しのぎ」という目的のために参加したアンブレラ総帥オズウェル・E・スペンサー。退屈どころの騒ぎではないはずなのだが。
U,B.C.S.の監視員でありネメシスの実験をするために参加させられたサバイバルの達人ニコライ・ジノビエフ。殴られたり脅されることもなくなった、よかったね。
そしてスペンサーに招待され、菌根の実験をしにわざわざルーマニアの辺境の村からやって来た、スペンサーの師であるマザー・ミランダ。なんでも最近娘を蘇らせる実験をしているとか。
ダニエル、アネット、アレックス、スペンサー、ニコライの数多の実験を生き延びたクイーンとアリサ、そして他二名の生存者に、悪しき聖母が迫る。
《「さあ、儀式を始めよう。恐れるな、死は一瞬だ。抗っても苦しむ時間が長くなるだけだ。我が娘の糧となるがいい…!」》
その宣言と共に、ライカンやモロアイカを設置している部屋に入っていくサバイバーにご満悦なミランダ。しかし監視カメラ越しに見えたそれに首を傾げる。宙に浮かぶ、小娘……?はて、子供でそれも超能力者などサバイバーにいただろうか?宙に浮いているのは自分も飛べるので特に不思議に思わず、資料で見た中にいなかった覚えのない人物に首を傾げる。
どこかで見たことあるような、ないような。そう思考を巡らせるこの聖母、100年近くも頑張っているうちに自分の娘の顔をド忘れしていた。
後ろを見る。スペンサーやアレックスはにやついた笑みを浮かべているので、まあ普通の事なんだろうと納得することにして、サバイバー四人がライカンとモロアイカひしめく部屋に入ったのを確認すると鍵をかける。
《「そこから先は地獄への一方通行だ」》
するとまたもや不思議なことが起こった。決して狭くない、カジノのBARを模した実験室。無様に這いずるサバイバーたちを観察するはずの監視カメラの映像に、なにかが横切った。不思議に思って監視カメラの映像を切り替えて横切ったものの正体を探る。見つけた。壁に頭からめり込んだライカンだった。
「は?」
思わず呆けた声が出る。今回のサバイバー四人は、レーザートラップでサバイバーを全滅させたスペンサー以外の四人のマスターマインドが行った実験で生き延びた最後の生存者を集めた蟲毒の様なものだ。タイラント、Gウィリアム、アレックスが独自開発した巨大な食人植物の生物兵器ヤテベオ、ネメシス。それらから生き延びた実力を持つ、だが供物でしかない人間たち。
「…ゾンビ、じゃない?こいつらはなんだ?」
「狼男と…ミイラ?」
『ライカンとモロアイカだよ。懐かしいなあ。まさかと思ったけどマジでミランダみたい』
面識あるアネットは担当してなかったので知る由もない事実なのであるが、サバイバーにはアメリカ中から集められた正真正銘の一般人の他、拉致されたクイーンやアリサの姿もあった。哀れ対面したタイラントとヤテペオは完膚なきまでに叩きのめされていた。南無三。
《「ど、どうやら存外やるようだ。だが次はそうはいかないぞ」》
それなりに数をそろえたライカンとモロアイカを薙ぎ払われ、粘液糸で監視カメラも塞がれ、さらに施錠した扉も蹴破られてしまったミランダは震え声を上げながらも虚勢を張り、ある植物の粉塵を内蔵した地雷を先の部屋に設置する。これは彼女の部下の一人、ドナ・ベネヴィエントの幻覚に用いる、菌根に感染した特殊なものだ。上質な恐怖を味わせ、ショック死にまで至らせることができるこれは今回の実験と実に噛みあっていた。
「うわぁあああああっ!?」
「きゃああああああっ!?」
ライカンとモロアイカが相手にならず恐いものがないからこそずんずん進むアリサが引っかかり、粉塵が巻かれて案の定、同行していた一般人二名が悲鳴を上げる。クイーンとアリサも恐怖に顔を慄かせておりご満悦のミランダ。しかし、監視カメラ内の少女……つまりエヴリンが指を変な形に組んだと思ったら、すぐ正気に戻ってしまった。残り二名もクイーンとアリサに揺さぶられて正気に戻る。失敗だ。
「ぐぬぬ……何なんだあの子供は!?」
「子供?ミセスミランダ、いったい何のことを言ってるんだ?」
「師よ。子供などどこにもおらんですよ」
憤慨するミランダだったが、ダニエルとスペンサーに子供などいないと言われて血の気が引く。幽霊でも見ているというのか。ならばと、切札を切ることにした。
《「興味深いが、無駄な抵抗だ。殺戮の限りを尽くせ、ドミトレスク」》
「マザー・ミランダ。あなた様に最高の血をご用意することを約束いたしますわ」
ミランダの言葉と共に降り立つのは、白いドレスに身を包み帽子を被った巨大な夫人。オルチーナ・ドミトレスク。とっておきを持ってきてくれとスペンサーに言われたミランダが持ち込んだ自分に忠実で無敵を誇る
「バラバラに斬り刻んであげる…!」
ドミトレスクの鋭い爪が、アリサが防御のために構えた両腕を斬り裂いて両断、血が噴き出てドミトレスクは舌なめずりすると、糸を伸ばして背後から襲い掛かってきたクイーンのパンチを受け止め振り返りざまに腹部をざっくり斬り裂いた。
「……スペンサー。人間は、手から糸を出すのか?」
「……多分、できるのでは?」
「そうか……」
「いや出ねーからな?」
その光景に首を傾げるミランダとスペンサーにツッコむダニエル。師弟二人は馬鹿だった。
「あら?血が出ないわね。つまんないわ!」
斬り裂いても血一つでないクイーンに首を傾げ、頸を掴んで締め上げるドミトレスク。しかし、両腕を即座に再生させたアリサが背後から羽交い絞めにしてクイーンを開放、特に苦しんでもなかったクイーンは粘液硬化した右拳をドミトレスクの腹部に叩き込み、アリサが離れた瞬間に殴り飛ばした。
「よくもやってくれたわね…!」
スロットマシンに頭から突っ込んで、その衝撃でスリーセブンが出てけたたましい音が鳴り響く中、憤怒の顔でのしのしと歩くドミトレスク。障害物を破壊しながら迫りくるドミトレスクの前に、エヴリンが飛び出してクイクイッと人差し指を動かして一言。
『この、態度も身長も胸もお尻も顔も全部クソデカオバサン!』
「誰がよ、クソガキ…!」
『鬼さんこちら、ここまでおいでー!』
「待ちなさい!」
壁をすり抜けて逃げるエヴリンを、壁を粉砕しながら追いかけるドミトレスク。彼女以外にクイーンやアリサたちを阻めるはずがなく、あっさりと攻略されて脱出を許してしまう。
「なんなんだやつは!?」
ミランダは恥をかかされた怒りでキレた。
ハイゼンベルクと同じ声のダニエルさん。結構好き。
久々登場したのにろくな目に遭ってないミランダとドミトレスクは泣いていい。けどレムナンツ本編はこんなノリだったのよね。
次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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