BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】 作:放仮ごdz
描写が一番大変な3編最後のB.O.W.登場。楽しんでいただけたら幸いです。
「コノ天才ッ!ナサニエル・バードガ望ンデイルノダ!大人シク、リサ・トレヴァーノ血ヲ渡セェエエエエエッ!!」
戦いの場所を、セントミカエル時計塔前広場に移したリサ、ネメシス、カルロス。ブラインドストーカーは周囲の壁に爪を喰い込ませて走り回って攻撃を避け続けていたが、高速で壁を駆け上ったブラインドストーカーはセントミカエル時計塔の文字盤を陣取り急降下。爪を振り下ろして強烈な斬撃をネメシスに叩き込む。
「捕らえたわ!」
「スタァアアアズ!」
「喰らえ!」
しかしそれは、リサの触手で受け止められて捕らえられ、引き寄せられてリサを背負いホットダガーを手にしたネメシスと、アサルトライフルを構えたカルロスの同時攻撃を受けて大ダメージに呻きながら石畳に着地。
「オノレ!」
ブラインドストーカーは舌を伸ばして横転しているバイクに巻き付け、勢いよく体ごと振るって投げつける。
「スタァズ!」
投げ飛ばされたバイクを真正面から受け止めるネメシス。その隙を突いて舌を伸ばしてカルロスの足に巻き付け引っ張って転倒させ頭を強くぶつけさせたブラインドストーカーは、爪で大地を引き裂きながら両手と両足を力強く動かし加速。その巨体で体当たりを叩き込み、ネメシスを停まっているバスまで吹き飛ばす。
「ハハハハハッ!例エ傑作B.O.W.ノ
わかりやすく調子に乗るブラインドストーカー。長い舌を持つくせに器用に喋るものである。だがしかし、この程度でやられるくらいなら追跡者などという名前は与えられていなかった。
「スタァアズ!」
「私の方が痛いんだけど…」
バスの中で起き上がり、飛び降りて両手でバスの下部を掴むと、力んで持ち上げていくネメシス。そのまま首を曲げて乗せる形でバスを頭上に持ち上げ、ゆっくりと振り返っていく。
「ソンナ馬鹿丸出シノ攻撃ナゾォオ……ウギャアアアアアアアッ!?」
「脳も丸出しだぜ天才様」
それに驚いたブラインドストーカーは、強靭な舌でネメシスの頭部を貫こうと試みるも、その前にむき出しの脳に弾丸を浴びせられて悲鳴を上げる。ダメージから立ち直ったカルロスだった。寸分違わずアサルトライフルの弾丸をブラインドストーカー自慢の脳に浴びせていく。皮肉なことに、その天才だと豪語する頭脳こそブラインドストーカーの弱点だった。
「やっちゃいなさい、ネメシス!」
「スタァアアアアアズッッ!」
リサの言葉に応え、バスを持ち上げたまま足に力を込めて跳躍するネメシス。そのままバスを抱えて急降下する。その狙いはもちろん、ブラインドストーカーだ。
「ヤメッ!?」
ドゴォオオオオオン!!
バスは脳を撃たれて身動きが取れないブラインドストーカーに直撃し、大爆発。轟音が轟き。ネメシスは爆発の範囲外に着地する。
「……改めて、貴方が味方になってくれてよかったわ」
「まったくだ。末恐ろしいぜ」
「スタァズ」
呆れ半分のリサとカルロスにふんすっと鼻息を鳴らすネメシス。しかしすぐにそれに気づき、サブマシンガンを構えて掃射する。すると炎の中から炎上するブラインドストーカーが飛び出し、時計塔の壁面に着地。咆哮を上げる。
「ヨクモ、ヨクモヨクモヨクモォオオオオ!許サン許サン許サンゾォオオオッ!」
「スタァズ」
「ええほんとね、しつこい」
「あいつ、ああなる前もねちっこいクズ野郎だったんだろうな」
あまりのしつこさに心成しかげんなりした声を上げるネメシスにリサとカルロスも頷く。すっかり仲良しだ。しかしそんな緩い雰囲気も、次の瞬間には緊張したものに変わった。
「リサ・トレヴァーノ血ダケジャスマサッ…!?」
サーキュラー川から飛び出してきた、ブラインドストーカーが小さく見えるほど巨大な触手の様な物にブラインドストーカーが丸呑みにされたのだ。
「スタァアズ!」
「なんだ…!?」
「見て、あそこ!」
そのままネメシス目掛けて迫ってきた触手をネメシスが殴り飛ばし、カルロスがアサルトライフルを向けたその先では、まだ生きてたらしいハンターπが触手に貪り喰われている光景があった。
「この触手……まさかグレイブディガー!?何が起こってるっていうの…」
「よし、これで完成したはずよ…!」
ワクチンが完成した。タイレルとガンマちゃんが地下倉庫の奥にあったNEST2という研究所のゾンビをあらかた始末してくれていたおかげでスムーズに事は進んだ。一度作成したものだからか作製方法と材料がそっくりそのまま残っていたおかげで、試験管一本分しか作れなかったものの作成することに成功した。あとはこれを、ラクーンシティ外のアンブレラじゃない信頼できる製薬会社に持っていけば、大量に複製して街を救える。そうと決まればと先を急ぐ私達。目指すはダリオが整備しミハイルが守っているであろうヘリだ。でも、その前に…。
『ねえアリサ、ガンマちゃん。お願いがあるの』
「いきなりどうしたのエヴリン」
「なあにい?」
走りながらもキョトンと首を傾げる二人に、一瞬考えなおそうとするも頭を振って振り払う。必要な事なんだ。
『……リサとネメシスにも頼むつもりなんだけど……クイーンたちを救いたい。そのために、来てほしいの。地獄に』
「…地獄って?」
『……アリサは知ってると思うけど、私は時間を超えれるの。私は、ちょっと後の時間から来たんだ。やり直しに』
「……そういえばクイーンたちの方にいたんだもんね。なにかあったの?」
『それは……』
アネットについて説明しようとしていた時だった。ちょうど廃棄物処理場に差し掛かったところで、地震が起きて私の方を向いていてよそ見をしていたアリサの足がとられ、一番下まで落下してしまったのだ。
「うわああああっ!?あいたた……」
「アリサ!大丈夫!?」
「なんとか……」
「今クレーンを降ろす!それに掴まってくれ!」
タイレルが作業用のクレーンまで急ぐが次の瞬間、廃棄物処理場の底をぶち抜いて巨大な触手の様なものが現れ、アリサに襲いかかった。
「うわわ!?」
先端から体当たりしてきた触手の攻撃を避けるアリサ。触手は合計四本現れ、鎌首をもたげてアリサを取り囲む。ジルがグレネードランチャーを発射するもまるで意に介していない。そして私は、サイズこそ違うがそれに見覚えがあった。
『グレイブディガー…!?なんかでかいけど!』
「アリサをはなせー!」
『あ、だめガンマちゃん!』
静止の声も聞かずに飛び降りて、口を広げてグレイブディガーの一本に文字通り食らいつくガンマちゃん。するとそれに反応して、グレイブディガーはのたうち回り、アリサが咄嗟にしがみついたそれは天井をぶち抜き、どんどん地上に上がっていく。
『っ、待て!』
「タイレル、ヘリに案内して!地上に追いかけるわ!」
慌てて天井に飛び込んで追いかけた私は、グレイブディガーの出所のそれを見つけて思わず思う。
『ハオス……?15年ぐらい早くない?』
まるで膝を抱えて蹲っている人の様な歪な形状の半透明な繭の様なそれは、アリサたちのいた地下施設のさらに地下深くでドクン、ドクンと胎動していた。まるで根っこの様に上へ上へと複数のグレイブディガーを伸ばし、手当たり次第にゾンビやドレインディモスといったB.O.W.や家屋の床すら突き破ってまだ生きている人間たちも貪っていく。
それは供物。
そうして生まれるのは、その存在をとある男の報告から知ったアイザックスが、一つの頭を斬り落とすと傷口から二つの頭が再生するギリシャ神話の怪物から名を取った最大・最強のB.O.W.
―――――其の名を、グレイブディガー・ヒュドラ。
3編最後の敵、グレイブディガー・ヒュドラ。昨日の投稿した前後位にpixivの方でうちのイラストを投稿してくださっていた、お馴染みエレメンタル社-覇亜愛瑠さんから提供されたクリーチャーの案の一つ、ヒュドラ(エキドナの亜種)をグレイブディガー仕様に仕上げた自信作です。
ニコライを喰らい、ハスタを喰らい、モリグナのカラスたちやハンターπやネプチューン・ルスカを喰らい、超巨大なB.O.W.にまで変貌したグレイブディガー。その全貌は…?
※ネメシスに腹をぶち抜かれたハンターπは生きてたけど踊り食いされました。
次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
一番好きな2編オリジナルB.O.W.は?
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Gアネット
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