BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】   作:放仮ごdz

311 / 535
どうも、放仮ごです。わたくし、みんなが集結する最終決戦が大好きです。つまりなにが言いたいかというとだ……2編でネタとして使った王様戦隊の最終決戦本当に良かった…!(今更)

今回はグレイブディガー・ヒュドラ戦。楽しんでいただけたら幸いです。


file3:30【時至れば蚯蚓も竜になる】

「うぐぐぐぐぐっ!?」

 

 

 ドゴンドゴンドゴンドゴン!と、地盤を叩き割り掘り進んでいく巨大な触手に思わずしがみついてしまった。ガンマちゃんが噛みついてしまって戻そうとしたら私もしがみついちゃった。痛い、痛い。トンネルみたいになってるけど落ちてくる土砂が痛い。

 

 

「こんのぉおおお……止まれえ!」

 

 

 左手でしがみつきながら、右手を振りかぶりパンチ。触手はのたうち回り、たまらず私が両手でしがみつくとどこからともなく鉄砲水が襲いかかってきた。

 

 

「ごぼぼぼぼっ!?」

 

 

 鉄砲水に巻き込まれ、手を離してしまった私は水中に投げ出される。そのまま水面に飛び出て、近くのものにしがみつく。死ぬかと思った……ここは……?ライトアップされたセントミカエル時計塔が見える。サーキュラー川かな…?

 

 

 ズゴゴゴゴゴゴッ!!

 

「え?」

 

 

 すると水面が波打ち、私の掴まっていたものが勢いよく水中に沈んでいく。見てみて今頃気づく。さっきまでしがみついていた触手と瓜二つなものに私は掴まっていたのだ。触手は水中を高速で動き、勢いよく空中に飛び出して私は打ち上げられる。宙を舞い、私はその全貌に気付いた。水中にある巨大な球体を中心に、私を丸呑みできそうなぐらい巨大な触手が九本伸びている。巨大なB.O.W.だったのか!すると水面からエヴリンが飛び出してきて、私に気付いた。

 

 

『見つけた!アリサ、そいつは多分グレイブディガー!リサとニコライでその親玉みたいな人型を倒したんだけど生きてたみたい!』

 

「親玉がいるってことは……あの中心をぶん殴れば倒せる!?」

 

『多分!』

 

「キシャァアアアッ!」

 

 

 するとグレイブディガーたちが気付いて、九本のうち四本が私目掛けて動き出した。高速で空中を這い回るように動き、私に殺到する。

 

 

「そうと決まれば!うおおおおっ!」

 

 

 私は噛みつこうとし来るグレイブディガーを片っ端から空中で殴り飛ばし、蹴り飛ばし、背中から伸ばした触手で口を受け止め、弾かれるようにしてさらに空に跳び上がり、拳を叩き込んでいく。しかし駄目だ、巨大な分、硬い。弾けこそすれど全く効いてない。多分弾丸とかの貫通力ならいけるんだろうけど拳じゃダメだ。このままじゃじり貧だ。触手の一本に着地し、私はグググッと足に力を籠め菌根で膝から下を武装。チーターと飛蝗を混ぜた様な脚力だけに特化した形状に適応する。……ここから直下、ほぼ垂直。行ける!

 

 

「菌根、武装!」

 

『え?なにするつもり?アリサ』

 

「本体をぶん殴れば終わるんでしょ!」

 

 

 でこぼこの体表と言ってもほぼ垂直、さらには不規則に蠢く触手の上を、ノンストップで駆け下りる。水中の本体さえ潰すことさえできれば、それでこの怪獣は終わりだ!強化した脚力でもはや落下しながらさらに表面を駆け下りて加速していく。

 

 

握力×スピード×体重……×脚力×重力×回転=破壊力!

 

 

「いっけええええええっ!」

 

 

 そして水面に迫るとまっすぐ真下に向けて跳躍、くるりと一回転して遠心力を加え、飛び蹴りの体勢となって急降下。下に本体らしき球体が見える水面に向けて思いっきり右足を叩き込み、水を弾き飛ばしながら蹴りを水底に沈んでいた球体に叩き込む。バキバキバキ、と球体がひび割れていく。やったか!?

 

 

『水面を一時的に吹っ飛ばしちゃった……脳筋ここに極まれり……ん?』

 

 

 上からそんなエヴリンの声が聞こえてきた。同時に、横から巨大触手が襲いかかってきて噛みつかれ、水面の上まで持ち上げられてしまう。私の蹴りで吹き飛んできた水が戻ってきて渦を巻く。しかしとんでもない剛力だ。不意打ちで触手を展開するのが遅れた、噛み砕かれる…!?

 

 

「アリサ!」

 

「スタァアアアズ!」

 

「撃て!」

 

 

 するとそこに、銃弾の嵐が叩き込まれて蜂の巣にされ、さらにぶっ飛んできた自動車の直撃を受けたグレイブディガーは私を開放、落下したところをグレイブディガーのごつごつしている表皮を掴み足を付けて落下を逃れる。見れば、岸にナサニエルと戦ってたはずの三人がいた。

 

 

「無事!?アリサ!」

 

「スタァアズ」

 

「ヒーローみたいな大立ち回りだったな!アリサ!」

 

「リサ、ネメシス、カルロス!ありがとう!本体を叩き割ったから多分もう動かなくなるよ!」

 

 

 どうやら四肢が再生したらしいリサ、サブマシンガンを構えたネメシス、アサルトライフルを手にしたカルロスだった。私はグレイブディガーにしがみつきながらそう伝えるが、様子が変だ。動かなくなるどころか、グレイブディガーたちの動きが活発で、私も投げ出され橋に着地する。

 

 

「嘘…!?」

 

『……多分、卵だったんだ。アリサはそれを割っただけで、中身は…!』

 

 

 まるでグレイブディガー達に持ち上げられるようにして、水底から浮上していく本体の球体が見えた。ひび割れた外殻を破るようにしてその球体に収まっていたとは思えないほどの巨体が姿を現した。

 

 

「AAAAAAAAAAAAAAAAAA‼‼」

 

 

 空気が振動する、甲高い歌声の様な産声が響き渡る。それは、やっぱり私やリサと瓜二つの姿をしていた。背中から4匹、両腕の肩から先から5匹ずつ、計14匹のグレイブディガーを生やし、拘束具の様なグレイブディガーの表皮にも似た甲殻で首から下が覆われており、目元を隠した真っ白な肩まで伸びた長髪と真っ黒な孔の様な目を持つ、全長64mはあろう女性巨人型B.O.W.その下半身は木の根みたいに枝分かれしてサーキュラー川の水底に根付いており、その場から動けないのは見て取れる。だがしかし。

 

 

「でか……すぎない?」

 

「あんなのが暴れたらラクーンシティは……」

 

「スタァアズ……」

 

「なんてこった……」

 

 

 リサの嫌な推測は当たるもので。一斉に全身のグレイブディガーを伸ばし、建物を次々と突き破り、乗り物を横転させ、崩壊させ蹂躙していく女巨人。次々と町中から、まだ生きていた人たちの悲鳴が上がる。私達など気にもとどめてもいない。あれは、他を蹂躙するだけの怪物だ。

 

 

「こっちを向け!」

 

 

 咄嗟に軍用ハンドガンを引き抜いて、下のカルロス達と共に弾丸を浴びせるがしかし、やはりまるで気にしてない。豆鉄砲よりひどい。ならばとリサがグレイブディガーに破壊された時計塔の瓦礫を手に取りぶん投げる。ゴンッと鈍い音が響き、女巨人の頭にぶつかって砕け散った。その顔が、こちらにゆっくりとむけられる。その無表情な顔は怒っているようにも見えた。

 

 

「AAAAAAAAAAAAAAAAAA‼‼」

 

「こっち向いた!向いたけど!」

 

「明らかにお怒りね!ごめん!」

 

「スタァアアズ!」

 

「来るぞ!」

 

 

 持ち上げられた右腕がうなりを上げ、五匹のグレイブディガーが勢いよく時計塔前広場に叩きつけられ、薙ぎ払う。巨体に見合う破壊力だった。

 

 

「逃げろ!」

 

「スタァアズ!」

 

 

 私達は逃げながら、ネメシスが手榴弾を投げて応戦。しかしその硬い表皮がちょっと傷つくだけで怯みもせず、雪崩れ込む様にグレイブディガーが襲いかかってきて、私達は橋を駆け抜けてダニエルと戦ったところまでやってきた。そう言えば、エヴリンはどこ行ったんだろうか!って、あれ?

 

 

「ダニエルがいない!」

 

「そんなの気にしてる場合じゃないわ!」

 

 

 と、私を突き飛ばしたリサと、カルロスを突き飛ばしたネメシスが、襲い掛かってきたグレイブディガーたちに飲み込まれる。そのまま天高く空まで上がっていくグレイブディガーたち。2人が持ってかれた!

 

 

「助けないと!」

 

「わかってる、だがどうやって!?」

 

《「助けに来たぞ!」》

 

 

 カルロスと二人で慌てていると、空からライトが私達を照らしてくる。見上げれば、一台のヘリが空を飛んでいた。常人より優れている視力で見れば、ダリオが操縦しているのが見えた。ヘリ操縦できるのダリオ!?ミハイルも助手席に座っている、無事だったんだ。

 

 

《「俺も役立たずじゃ終わらないぞ!戦えはしないが、これぐらいは…!」》

 

《「行くぞジル、タイレル!ぶちかませ!」》

 

「ええ!」

 

「了解…!今助けるぞカルロス!」

 

 

 更に後部に乗ったジル、タイレルがそれぞれグレネードランチャー、アサルトライフルを手にして一斉掃射。リサとネメシスを飲み込んだグレイブディガーに次々と炸裂させ、二人が吐き出され公園に転がる。

 

 

「ぐう……」

 

「スタァズ」

 

「AAAAAAAAAAAAAAAAAA‼‼」

 

《「やったぜ!」》

 

《「こっちに興味がわいた様だ。避けろダリオ・ロッソ!」》

 

 

 しかしまあそんなことしたらあの女巨人の興味がそっちに行くわけで。襲い掛かってくるグレイブディガーを巧みな操縦で回避していくヘリ。ダリオすごいな、ブラッドぐらい上手い……ブラッドがいれば、なあ。

 

 

「ヘリが危ない!くそっ、あんなのどうすれば……」

 

 

 逃げることしかできない。打つ手がない。水上でなければ近づいてぶん殴るくらいはできるのに。すると、なにか動きがあった。女巨人が、グレイブディガー達を自らの足元……水中に攻撃させ始めたのだ。見てみれば、水上にはいつの間にかエヴリンがいて。その下で、明かりに照らされて動く異形たちがいた。

 

 

『もうしょうがないから空から下水道の入口通って逆算で探してきた!もうこれしかない!』

 

「行くぞ、マザー!」

 

「水中なら任せるのだー!」

 

「なんか丸っこい奴も助けたわ!」

 

 

 ……えっと、ネプチューン・グラトニーとヨーン・エキドナ、あとヨーン・エキドナの尻尾で抱えられて気絶しているらしいガンマちゃんはギリギリわかるけど……あのワニっぽいのは誰だろう?




デカいやつのサイズなんて気にしたことなくて、とりあえずFateシリーズのセファールが一番イメージしやすかったので同じサイズにしました。ちなみにサイズ的には初代ウルトラマンよりでかいです。モチーフはFGOのティアマト(ファム・ファタール)。圧倒的なサイズによる攻撃力と防御力、制圧力を有しています。

そこに援軍として到着したのはジル達ヘリ組と、まさかまさかのエヴリン一家捕食者三姉妹。ダリオはやればできる男。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。

一番好きな2編オリジナルB.O.W.は?

  • Gアネット
  • センチュリオン・G・ヘカトンケイル
  • モリグナ
  • モールデッド・クイーン
  • ブギーマン・スケアクロウ
  • ブギーマン・バグベア
  • T-103型タイラント【ハーキュリー】
  • タイラント・リッカー
  • タイラント・マスキュラー
  • アナーキア(変異アイアンズ)
  • アリゲーター・ステュクス(リヒト)
  • ヨーン・エキドナ(ヨナ)
  • ネプチューン・グラトニー(グラ)
  • アナーキア・リッカー
  • モールデッド・ハンター
  • 白面の鎧武者
  • ベルセポネ
  • タイラント・アシュラ
  • モールデッド・ラミア
  • G生物第6形態(アネット)
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。