BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。RE3と無印バイオハザード3だと後者の方が好きです。時計塔とか公園のステージの他、最終決戦のパラケルススの魔剣のチャージをしている間に時間を稼ぎ、マグナムでとどめを刺す一連の流れホント好き。

グレイブディガー・ヒュドラの正体。楽しんでいただけたら幸いです。


file3:33【とある工場長の超電磁砲】

■■■■■

PJ名 :Ferromagnetic Infantry-use

      Next Generation Railgun

     (強磁性歩兵連隊用次世代レールガン)

開発コード:FINGeR

旧開発コード:パラケルススの魔剣

開発責任者:NEST2 主任研究員 コーネル・ガーナー

開発協力 :アメリカ合衆国陸軍

 

口径   :60mm

目標初速 :6000m/秒

 

使用目的 :

新型B.O.W.の暴走に備えた制圧用兵器

備考   :

高い火力の二次的効果として、

対象物の痕跡を一切残さず廃棄処理が可能。

 

 

現場からの意見:

・「The Finger」は最高にクールな兵器だ

 気に入った!

・威力は文句ナシ 出力の調整ができればなお良し

・戦地での運用に向け機動性の確保が課題

 台座の改良でカバーできないか

・外部電源が複数必要だが、実戦では確保が難しい

 電源は1つで稼動するようにしてほしい

                      以上

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 電気のバリアで水流レーザーを完全に耐えきると、足場にしている残骸を移動させ疲弊しているグレイブディガー・ヒュドラの眼前までやってくるモールデッド・シュタール。両手を掲げて傍に手の形に集束させた鉄くずの塊を浮かばせると、その場で両拳を大雑把に振るい、連動して動く鉄くずの拳を連続で叩き込んでいく。

 

 

「AAAAAAAAAAAAAAAAAA‼‼」

 

「『思ったよりやるな?お前はタフだ、それは認めよう。だがこいつを喰らっても同じ顔ができるかな?』」

 

 

 メカアームの様な両手の間に浮かんだネジに、バチバチバチと瞬く電気が集束されていく。ネジを媒体に電気を集束させたモールデッド・シュタールは左手の人差し指と親指で丸を作り照準をグレイブディガー・ヒュドラの胸に向けると、突き出した右掌に浮かばせた帯電したネジを、電磁加速を加えて毎分8発、音速の3倍以上という速さで撃ち出した。いわゆる超電磁砲、レールガンだ。

 

 

「『さあ派手に死んで見せてくれ!』」

 

 

 空気との摩擦熱でネジは溶けてしまったが、ネジを利用して指向性を持たせた圧縮された電撃は胸部の甲殻を撃ち抜き、轟音と共にグレイブディガー・ヒュドラの胸部に風穴を開けた。

 

 

「『……あん?』」

 

 

 鉄くずで覆われていてもわかるぐらい眉根を潜めるモールデッド・シュタール。エヴリンの予想通りなら、この一撃で中核となりうるコアに当たる部位が現れると思っていた。しかしその予想とは裏腹に……風穴を開けられた胸部には、影すらない。心臓や肺の様な重要臓器すら見られない。

 

 

「『もう一発だ…!』」

 

 

 グレイブディガー・ヒュドラが回復しきる前にと、今度は質量の大きい車のエンジンを眼前に浮かばせて、両手から放出した電気を集束させていき、発射。今度はグレイブディガー・ヒュドラの右目を中心に、右半分を吹き飛ばす。しかしやはり、脳に当たる部位もない。頭部、胸部。コアがありそうなところを全部吹き飛ばしても、影すら見えないのはやはりおかしい。すぐに胸部と顔の風穴を再生して塞ぎ、グレイブディガー・ヒュドラは不快だと言わんばかりに咆哮を上げる。

 

 

「AAAAAAAAAAAAAAAAAA‼‼」

 

「『ちい!なんなんだ、お前は!?』」

 

 

 両腕が振り下ろされ、先端の十匹のグレイブディガーが複雑な軌道を描いて殺到。咄嗟に電気のバリアを張るが知ったことかと言わんばかりに一匹が黒焦げになりながらも突撃してきて、吹き飛ばされる。

 

 

「『ぐっ、ああっ!?』」

 

 

 咄嗟に鉄の残骸で作った足場を水面の上に浮かばせて、受け身を取って飛び石の様に跳ねて時計塔の外壁に凄まじい勢いで激突。罅が入って崩れ落ちていく時計塔だったものの瓦礫が降り注ぎ、モールデッド・シュタールは自らを追っている鉄くずをパージしてモールデッド・ネメシスになると、拳を地面に叩きつけて磁力の竜巻を放ち鉄くずを回転させて瓦礫を吹き飛ばす。

 

 

「AAAAAAAAAAAAAAAAAA‼‼」

 

「『くそっ!』」

 

 

 しかしそんな分かりやすい隙を見逃すグレイブディガー・ヒュドラではなかった。モールデッド・ネメシスを、否エヴリンを自らの敵だと定めて背中の四匹のグレイブディガーに水を取り込ませて四筋の水流レーザーを発射、集中砲火を浴びせて水煙が立ち込める。

 

 

「『……うん?生きてる……だと?』」

 

「その口調、似合わないわよエヴリン」

 

 

 しかしそれは、髪の毛を触手の様に伸ばしたリサと、尻尾を伸ばしたヨナが同時に巻き付けて引き寄せることで回避していた。リサとヨナだけではない、アリサ、カルロス、ガンマちゃん、グラ、リヒトと地上組も勢ぞろいだ。空ではヘリが眼前を飛び回ってグレイブディガー・ヒュドラの気を惹いている。リサに言われた言葉に、首を傾げるモールデッド・ネメシス。

 

 

「『ああ?俺はカール・ハイゼンベルク……いやエヴリン……俺は、私は誰だ?』」

 

「エヴリン?本当に大丈夫?」

 

「来るぞ!」

 

 

 頭を押さえるモールデッド・ネメシス……エヴリンの様子に心配の声をかけるアリサだがしかし、カルロスの叫びに振り向くとグレイブディガー・ヒュドラのグレイブディガーが自分たち目掛けて落ちてきて。咄嗟に全身に瓦礫の下から飛び出してきた鉄の残骸を身に纏い、両手を突き出して鋼鉄の肉体で受け止める。

 

 

「『……家族は、殺させねえ!』」

 

「まだ回復しきってないけど…!」

 

「エヴリンにだけ暴れさせるのも癪よね…!」

 

「どうなっても、俺はマザーを守る…!」

 

「でかい顔していい気になってるじゃない…!」

 

「水場で最強なのは私だ!」

 

「いーくーぞー!」

 

 

 そしてアリサ、リサ、リヒト、ヨナ、グラ、ガンマちゃん本体が右手を振りかぶり、同時にパンチ。怪力六人が全力で振るった拳の衝撃を真正面から受け止めたグレイブディガーはブクブクと膨張して破裂。血肉の雨が降り注ぎ、カルロスがグレイブディガー・ヒュドラの腰まで放り投げた手榴弾にアサルトライフルの弾丸を当てて爆発させて怯ませる。

 

 

「やったぜ!」

 

「AAAAAAAAAAA‼‼??」

 

「『今だ、偽・領域展開ッ!』」

 

 

 怯んだ今しかないと右手で帝釈天の印を結び、瞬間的になんちゃってむりょーくーしょ……正確には、単なる菌根世界への接続でしかないそれに名前を与えたそれを発動するモールデッド・シュタール…エヴリン。

 

 

「……そうか、その触手全部がお前の核そのものか」

 

 

 菌根世界にグレイブディガー・ヒュドラを引きずり込んで、理解する。その実態は、クイーンやモリグナの様な、群体ではなかった。もともと繁殖力の高い無数のグレイブディガーが、ニコライの肉体を基点にして崩壊と再生を短期間の間に数万回も繰り返して、完全に一つとなった生命体。全てが本体。14体どころではない、その巨体全てがグレイブディガーの集合体。グレイブディガーが一匹でも残っていれば、ヒュドラの如く増えて再生する、正真正銘の怪物。グレイブディガー・ヒュドラの脅威はその巨体ではなく、圧倒的な不死身性にある。

 

 

「あの巨大な美女の正体がこんなんだと世の男どもは残念がるだろうぜ」

 

 

 菌根世界、雨のラクーンシティに蔓延る万を超えるグレイブディガーに、肩に鉄槌を担いで不敵に笑むエヴリン。そのまま現実に戻ってきて、ネメシスの肉体で瞑目し、再び鉄の残骸を足場にして空に舞い上がる。

 

 

「『デカブツにはデカブツをぶつけるか…!磁力に指向性を持たせる…!』」

 

 

 グレイブディガーの体当たりや水流レーザーによる猛攻を、鉄の残骸を集束させて盾にして防ぎながら、地下目掛けて左手をかざすモールデッド・シュタール。遥か地下から指向性を持った磁力で引っこ抜いてきたのは、巨大な鋼鉄の砲門。レールキャノン「FINGeR」。

 

 

「私を飛ばして!リサ!」

 

「おねがいー!」

 

「私もよ、リヒト!」

 

 

 それを見て勝機を見出したジルとタイレルはヘリから銃撃、カルロスもアサルトライフルを撃ちまり、その横でグラが牙を飛ばして気を逸らし。リサはアリサを、リヒトはガンマちゃんを投擲。拳と頭部をグレイブディガー・ヒュドラの顔に叩き込んで吹き飛ばし、さらにリヒトに両手で持たれて投擲されたヨナが首に巻き付いて締め上げる。

 

 

「AAAAAAAAAAAAAAAAAA‼‼」

 

『そんじゃ派手にブチかまして、盛大なフィナーレの幕開けといこうじゃねえか!っはっはっはぁ!』

 

 

 みんなが時間稼ぎをしている間に、本来外部電源からの供給が必要なバッテリーに己から迸る電気を集束させ、グレイブディガー・ヒュドラの頭上に浮かばせるモールデッド・シュタール。雷鳴が轟き、電撃が迸る。

 

 

『ご愁傷様!』

 

 

 そして頭から下まで貫くように、亜光速まで加速した電気の塊と化した砲弾が発射、グレイブディガー・ヒュドラは眩い電光に包まれた。




感想でも指摘されてた通り、このハイゼンベルクエヴリンは、正確に言うと記憶を引き出して自分がハイゼンベルクだと思い込んでいるエヴリン、という存在になってます。菌根の弊害は実際これだと思う。

グレイブディガー・ヒュドラは単一の生命としてのグレイブディガーの集合体。名前の通りヒュドラみたいな存在でした。とどめはやっぱりレールキャノン。地下から引っこ抜いて電源をハイゼンベルクの電撃で補い最高出力をさらに超えて撃ちだす無茶でした。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。

一番好きな3編オリジナルB.O.W.は?

  • ネメシス(完全武装)
  • グレイブディガー・ハスタ
  • モールデッド・エンプレス
  • モリグナ(本体)
  • ハンター・アーマード
  • モリグナ・ネメシス
  • ハンターy(ガンマちゃん)
  • ハンターπ
  • ネプチューン・ルスカ
  • ブラインドストーカー
  • ペイルキラー
  • グレイブディガー・ヒュドラ
  • モールデッド・シュタール(ネメシス)
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