BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】 作:放仮ごdz
莫大な電光にグレイブディガー・ヒュドラが飲み込まれていくのと同時刻。サーキュラー川と繋がっている河口を浮かぶモーターボートがあった。モーターボートの上には男が一人乗っており、サングラスを胸ポケットに下げて双眼鏡を構え、グレイブディガーの最期を見届けていた男は、携帯電話を取りだし専用の国際通話に繋げる。
Prrrrrr……Prrrrrr……Prrrrr……ガチャッ!
《「もしもし?ああ、ダニエル。ゲームは楽しめたかい?」》
聞こえてきた声は今回の依頼主である人物。モーターボートの上でバランスを取り、双眼鏡で崩れ落ちていくグレイブディガー・ヒュドラを見ながら男……ダニエル・ファブロンは飄々とした態度で続けた。
「悪いなサミュエル・アイザックス。誰一人確保はできなかった。せっかく連れてきたB.O.W.も全滅だ。「
《「そうか、そうか……やはりいるか、エヴリンと呼ばれている菌根に連なる少女が」》
「眉唾物だな……存在を聞かされた時は狂ったのかと思ったが……奴らの動きは明らかに指示を受けていた。そして極めつけは……リサ・トレヴァーとネメシスの変貌だ」
《「ほう、ネメシスも変貌したというのか。詳しく聞かせてもらえるかい?」》
アイザックスの言葉に、ダニエルは頷いて自分が目覚めてから逃げる準備をしながら見物していた一部始終について説明する。エヴリンが名乗っていた、名前についても。
《「……カール・ハイゼンベルク。そう名乗ったのかい?」》
「ああ、確かにそう言ってた。エヴリンってのはあだ名か?男みたいな名前だな。知人か?」
《「知人……というのはちょっと語弊がある。一方的に知っているだけだからね。スペンサー卿の資料にあった“村”の四貴族の一人と同じ名前だ。確か能力は……胸部に形成されたシビレエイのような「発電器官」と酷似した臓器と直結した脳を通じて全身の神経に電流を流す事で、自らの肉体をコイルと化して周囲に磁界を形成し、思うがままに金属製の物体を操る……だったかな?」》
「おい、それは……あの鉄の怪物になったネメシスと同じ力だっていうのか?どういうことだ?」
電話の先からクックックッと笑い声が聞こえてきて眉根を潜めるダニエル。自分だけわかったつもりにならないでほしかった。
《「そうか、そういうことか……面白い。ダニエル、よければこれからも私と組む気はないかな?報酬は色を付けよう」》
「今更スペンサー卿の元にも戻れれないしな。いいぜ、乗ってやる。それで、あんたは今どこにいるんだ?」
《「ああ、ここは……」》
アイザックスは、給仕係が入れてくれた米を発酵した酒を一口飲み、舌鼓を打つ。その視線の先には、赤い丸が描かれた白い旗が掲げられていた。
「黄金の国ジパング。極東の国。またの名を、
生きてたダニエル。どさくさに紛れてモーターボートに乗って川から脱出してました。仕事のできる男なのでしたたかである。
アイザックスの亡命した国は、バイオハザードではちょくちょく日本人やアジア系が出てくるだけで今だに直接関連はない日本でした。映画バイオハザードIVで東京がちょろっと出てくるぐらいしかなかったはず。そしてエヴリンについて何か気づいた様子。
次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
一番好きな3編オリジナルB.O.W.は?
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ネメシス(完全武装)
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グレイブディガー・ハスタ
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モールデッド・エンプレス
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モリグナ(本体)
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ハンター・アーマード
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モリグナ・ネメシス
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ハンターy(ガンマちゃん)
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ハンターπ
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ネプチューン・ルスカ
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ブラインドストーカー
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ペイルキラー
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グレイブディガー・ヒュドラ
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モールデッド・シュタール(ネメシス)