BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。今更だけど某呪術にえらいことはまってます。赤血操術ほんと好き。

今回はアネット相手に秘策炸裂。楽しんでいただけたら幸いです。


file2:47【下水も滴る良い秘策】

 エヴリンはクイーンたちに合流した瞬間になんちゃってむりょーくーしょを叩き込んで状況を共有するなり、作戦会議していた。ちなみにヘカトちゃんは出会うなり記憶を引き出して大人化している。

 

 

『復習するよ。狙いはまずウィリアム。それがリヒト達にやってほしいこと。ウェスカーとエイダさえどうにかすればガンマちゃんが間違いなく仕留めてくれるはず。ウィリアムさえ始末すれば、ウェスカーは最悪見逃して逃走してもいい。その時はヨナとグラの連携がカギになるよ』

 

「俺、任された!」

 

「洋館ではいいようにされたし、愛を教えてあげないとね」

 

「別に、倒してしまっても構わないんでしょう?」

 

「ヨナはその慢心どうにかするのだ」

 

「わたし、せきにんじゅうだい?」

 

 

 やいのやいのと細かい作戦を話し合い始めた対ウェスカー組の五人を尻目に、エヴリンはクイーン、アリサ、リサ、ネメシスと向き直る。

 

 

『じゃあ次は一番の要になる私達だね。いい?アネット攻略で一番重要なのは、触手攻撃を絶対に受けちゃダメってところ』

 

「……思い出したくもない、胎の植え付けだな?」

 

「私達は体験してなくて記憶でしか見てないけど……そんなにやばいの?」

 

『強制的に子宮に胎を打ち込んで子供を身籠らせて腹を食い破って繁殖するんだよ?喰らったら一撃必殺だと思った方がいい。菌根世界で戦ったせいとはいえ私もやられたけど……あれは二度とごめんだ』

 

「すたぁあず」

 

 

 なんちゃってむりょーくーしょをするに辺り、そう言う知識に疎い子供(リヒト)達もいるのでほとんどカットして説明した最大の脅威についてエヴリンは心底嫌そうな顔を浮かべる。5巡目が相当トラウマらしい。

 

 

『特にクイーンは本当に気を付けて。子宮を狙わないと意味ないのは確認してるけど、クイーンは全身がそうなんだから』

 

「その言い方やめろ倫理観がないのか、ババアめ」

 

『人が気にしてること言ったなあ!ごばあっ!?』

 

「喧嘩してる場合じゃないでしょ、二人とも」

 

「『ごべんばはい(ごめんなさい)』」

 

 

 ヒートアップして喧嘩になりそうだったのでリサがエヴリンとクイーンを殴って無理やり止める。頬を叩かれたエヴリンとクイーンは揃って頭を下げた。

 

 

「でも、それだけ警戒してても負けたんだよね?」

 

『うん、そう。そもそも肉体を自在に操ることができるから、なんでもありなんだけど……心臓と血管が破れるのも気にせず高速で血を巡らせるドーピングによる高速移動、腕を視認できない程の速度で伸縮と変形を繰り返して繰り出す伸び縮みする刃に変形する腕、いろいろあるけど……特にやばいのが、他者には猛毒のG-ウイルスを多量に含んだ血液をレーザービームのように飛ばしてくる攻撃……長いからイーサンが昔読んでた漫画の似たような技から「穿血(せんけつ)」って呼ぶね」

 

 

 なんちゃってむりょーくーしょと元ネタは同じ漫画である。当時エヴリンは日本のアニメの躍動感にイーサンともども感動していた。

 

 

「その穿血は、多分だけど初速が音速を超えていて、もし避けれたとしてもそのまま持続してウォーターカッターみたいに斬り刻んでくる。一巡目でそれを喰らってしまったクイーンはヒルの構成を維持できなくて負けちゃった』

 

「そんなの、対抗策はあるのか?」

 

『あるよ。アレが同じ原理ならね。ただ、場所を整えないといけない』

 

「その場所は?」

 

『決戦の舞台は……下水道最深部、だよ』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「『ぐう、うううっ……よくもやってくれたわね!』」

 

 

 顔に風穴を開けられる感覚。奴の変形した膝による膝蹴りで右目を抉られて潰された。視界が一時的に塞がれる。駄目ね、毒が回っているせいで再生しない。早く毒を分解しなければ。この怒りは倍返しにしてやらないと気が済まない。

 

 

「エヴ……近づけない!」

 

「その程度?もっと私の実験に付き合いなさい!」

 

 

 先にこの四人には胎の植え付けが効かないと印象付けた為か、先端に刃がついた三つの触手に変形した右腕を縦横無尽に振り回し、下水道内を次々と斬り裂いてアリサ、リサ、ネメシスを追い詰めるアネットに、私は右目の再生をやめて突進。触手部分を左手で掴んで引っ張ると、お返しとばかりに右手の刃でアネットの胴体を串刺しにしてやる。

 

 

「『光栄に思いなさい!串刺しの時間よ!』」

 

 

 そのまま串刺しにしたまま振り回し、頭から壁や天井に叩きつけ、勢いよく引き抜いて投げ捨てる。吹き飛んだアネットは白衣をはためかせながら両手を鉤爪状にして床を引っ掻くことで勢いを殺すと、手を床から引き抜いて合掌。穿血が発射され……たかと思えば、一瞬だけで次の瞬間全身を撃ち抜かれる。何事かと見れば、先端を少しだけ開いて構えたアネットがいて。速度を犠牲に、範囲を広げてきたのか…!

 

 

「血のショットガンよ。お気に召した?」

 

「『ぐっ……おのれっ』」

 

 

 あまりのダメージにふら付いたところに、ドクン!と一際響く心臓の音。アネットのドーピングの合図だ。グググググッ!とクラウチングスタートの様な構えを取るアネットに、アリサとネメシスの構えた銃の弾丸が次々と着弾し血飛沫が噴き出るが全く意に介してない。ブチブチブチッ!と血管のちぎれる音と、パズン!という心臓の破裂する音がここまで聞こえてくる。凄まじい速度で血流を巡らせているらしく、失血量も多いがすぐに足から体に戻っていく。どんな身体だ。

 

 

「あなたたちはもう、私についてこれないわ」

 

 

 瞬間、アネットの姿が消えてアリサとリサが吹き飛ばされ壁に叩きつけられ、ネメシスの振りかぶったホットダガーも弾き飛ばされネメシスは床に叩きつけられる。そして、胴体に重たい一撃が叩き込まれ、私の巨体が宙を舞っていた。見えない、速すぎる……!?

 

 

「でも、そんなに速いなら直線的になるでしょ…!?」

 

 

 立ち上がったアリサが、右手で正拳突きを放つも、次の瞬間には突き出した腕が消し飛んでいて。その背後に、アリサの右手の肘から先を持ってつまらなそうにしているアネットが現れる。

 

 

「ぐっ…!?」

 

「リサ・トレヴァーの実力はこんなもの?遺伝子情報にしか価値がないのかしら」

 

「お生憎、リサ・トレヴァーは私よ!」

 

 

 その間にリサが髪の毛触手を下水道の通路に張り巡らせる。細く強靭なそれで高速移動したアネットを斬り刻む作戦だ。今のうちに解毒を………。

 

 

「ふうん、それで?究極の生物相手にそんな小手先が通用するとでも?」

 

 

だけど知ったことかと言わんばかりにリサの目の前まで瞬間移動するアネット。血の匂い……斬り刻まれた次の瞬間に再生して髪の毛触手を抜けたというの…!?

 

 

「今よ、ネメシス!」

 

「スタァアズ!」

 

 

 しかし、リサの挑戦をわざわざ受けたアネットに明確な隙が生まれ、そこに何かを投げつけるネメシス。アネットは余裕の表情で受け止め、掌のそれを見て初めて顔を焦燥に歪める。同時に眩い閃光が下水道内を照らす。閃光手榴弾だ。

 

 

「っ、目が……!?」

 

「『そんなでかい目、閃光を防げるわけがないわよねえ!』」

 

 

 解毒を終えて奴の血を吐き捨てた私は、右目を押さえて左目を瞑りブンブンと右手を変形させた巨大な爪を振り回すだけのアネットの顔面を鷲掴み。そのまま、下水道通路の床に渾身の力で叩きつけると、ひび割れていき、私の巨体の重さも相まって落下、下水道の底の水たまりに勢いよく頭からアネットを叩きつける。

 

 

「ぐううあああああっ!?」

 

 

 落下速度も合わせたその一撃にアネットもたまらず声を上げ、巨大な水飛沫を上げて私もろとも着水。上から腕を再生させたアリサとリサ、ネメシスも降りてくる。ようやくここまで来れた。チェックメイトだ。アリサは触手を背中から出して両腕を菌根で武装し、リサも長い腕を構え髪の毛触手を伸ばし、ネメシスはホットダガーとマグナムを両手に構える。

 

 

「『下水に塗れるのは屈辱だけど貴女を殺すためならいくらでも被ってやるわ…モールデッド・バラウル!』」

 

 

 最大の好機に、私は自らの身体から菌根が溢れ出させ、人型ならざる巨体を作り上げて咆哮を上げる。西洋の竜に似た、異形の怪物。オルチーナ・ドミトレスク戦闘形態と酷似した姿。ルーマニアに伝わる竜の名を持つモールデッドだ。

 

 

「『その肉も…骨も…その体すべて貪り喰ってやるわ!』」

 

「…………やってくれるじゃない。でもこんな狭いところに来て、いいのかしら……!」

 

 

 肉を蠢かせ再生しながら立ち上がり、合掌した両手を向けてくるアネット。確かに穿血……というか毒の血はドミトレスク、つまり私の弱点だ。一発逆転するぐらいの威力はある。だけど、その穿血が、放たれる……ことはないのよね。

 

 

「え……?」

 

 

 合掌した掌の間から放たれた瞬間、勢いが死んで溶けて下水と混じり合った己の血液に、信じられないといった表情を浮かべるアネットに、前足を振り上げた渾身の振り下ろしが叩き込まれ、吹き飛ぶアネット。

 

 

「『凝固してない血液は水に溶けやすいのよ?勉強不足ね、究極生物』」

 

「これで!」

 

「終わり!」

 

「スタァアアアズ!」

 

 

 そして、触手を伸ばしたアネットを引き寄せたアリサの渾身の拳とリサのラリアット、マグナムを叩き込んでからホットダガーで首を叩き斬るネメシスの攻撃が決まり、究極の生物を自称した怪物は、下水に伏したのだった。




穿血は水に弱いのも含め呪術廻戦の脹相、腕変形は寄生獣の後藤、ドーピングはワンピースのルフィのギア2、毒の血(と前に使った血鎌)は鬼滅の刃の上弦の陸、髪の毛触手を抜けるのはターミネーター2のT-1000と他作品ネタ盛りだくさんのアネット。あそこらへん妙に科学的だよね。T-1000はいくら何でも科学の域超えてるけど。

ドミトレスク版モールデッド形態、モールデッド・バラウル。空中じゃないから披露できませんでしたが空中戦が得意な形態だけど今回はその巨体の一撃で他のみんなの技に繋げました。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。

一番好きな3編オリジナルB.O.W.は?

  • ネメシス(完全武装)
  • グレイブディガー・ハスタ
  • モールデッド・エンプレス
  • モリグナ(本体)
  • ハンター・アーマード
  • モリグナ・ネメシス
  • ハンターy(ガンマちゃん)
  • ハンターπ
  • ネプチューン・ルスカ
  • ブラインドストーカー
  • ペイルキラー
  • グレイブディガー・ヒュドラ
  • モールデッド・シュタール(ネメシス)
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