BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】 作:放仮ごdz
今回はイーサン・ハイゼンベルク同盟の諸悪の根源ミランダとの決戦。シュツルム君大活躍。楽しんでいただけると幸いです。
「シュツルムぅううう!」
ハイゼンベルクの咆哮に応え、プロペラを回転させて突撃するシュツルム、立ちはだかるライカンを瞬く間にミンチに変え、立ちはだかったヴァルコラックの一体すら切り刻んで絶命させるその力は絶大だ。
連携はできないらしく、一体だけでライカン一体をそのドリルで葬ったかと思えば三体に群がられてコアを破壊され爆散するゾルダート・アインたち。
ゾルダート・ツヴァイはドリル二つでライカンを貫いて引き裂いていたが、大型ライカンに背中から襲われコアを破壊されて次々と沈黙。
ゾルダート・ジェットは空から襲いかかるも耐久戦に難があるのか、地上に近づいたところを飛びかかられて滅茶苦茶に引きちぎられて抵抗。ライカンと相討ちになるのが多い。
ゾルダート・パンツァーはヴァルコラックと激突し、三本一纏めのドリルで抉り、爪で引き裂かれ、一進一退の攻防を展開。
俺たちは飛びかかってくるライカンをちぎっては投げ、斬り裂いては捨てて脇目も振らず突進。ハイゼンベルクもバイクの様な躯体を駆使してライカンを轢き殺し、右腕の丸鋸で大型ライカンを真っ二つにし、左腕の鉄槌を勢いよく叩きつけて蹴散らしていく。
その有り様は、血肉が舞い多勢と多勢が激突する様は、正しく戦争だった。
「シュツルム!全力全開で回せぇええええ!」
ミランダを狙い突き進む俺達とハイゼンベルクの前に立ちはだかるは、奴らの中で最も強いであろうヴァルコラック・アルファ。するとハイゼンベルクの咆哮と共にこちらに突進してきたシュツルムのエンジンが炎上、その炎をヴァルコラック・アルファに向けて逆噴射し焼き尽くしていく。なんて威力だ、ヴァルコラック・アルファの巨体が瞬く間に焼け落ちて行く。
『なになに!?プロペラ君、燃えちゃったよ!?いいの!?』
「あれはシュツルムの欠点にして切札、熱暴走だ。作戦通り、ミランダに突っ込ませる!俺達も続くぞ!」
回転を止めて熱暴走を抑えながらミランダに向けて突進するシュツルム。ミランダの六枚の翼が変形し、六本の触手となって俺達に襲いかかるも、シュツルムがプロペラを回転させて防御、触手の欠片が宙を舞う。しかしチェーンソーになっているプロペラは触手を斬り裂いて行くたびにボロボロになっていき、間近に近づくと熱暴走を起こして炎を纏い火炎放射をミランダに放つ。あの炎なら!
「菌だから焼き殺せばいいとでも思ったか?」
するとミランダは六枚の翼を広げて空に舞い上がり火炎放射を回避。上方に追いかけていくシュツルムの火炎放射だったが、突如地面から生えた巨大なカビの根っこの様な物に叩き潰されてシュツルムは爆散してしまった。
『プロペラ君!?よくも!』
「落ち着けエヴリン。アレは多分、カビと同じ硬度だ!ハイゼンベルク!」
「おうよ!こいつを取り込め!」
ハイゼンベルクが手渡してきたのは、愛用している鉄槌。言われるまま胸部に取り込む。そしてハイゼンベルクが手を翳すと、ライカンたちに破壊されたゾルダートやシュツルムの残骸や工場内の廃材を引き寄せてモールデッド・ギガントの全身に装着させていき、鋼鉄の巨人が形作られる。両手の五指は一本一本ゾルダートの電動ドリルになっており、両足はバネの様になっており、円形にへこんでいる胸部にはシュツルムのチェンソープロペラが、両肩にはゾルダート・ジェットのジェットパックが二つ装着、全身を覆う鉄材がカビの身体の動きに合わせて歯車の様に噛み合い、駆動する。
『おお!かっこいい!』
「こいつがミランダバスターか!」
「そうだ!俺とお前たちの力を合わせた鋼の巨人だ!やっちまえ!」
「っ…!」
空から両手をかざし、次々と黒カビで形成された根っこ…めんどくさいので菌根と呼ぶ…を地面から生やして攻撃してくるミランダだが、拳を握ったドリル指の回転で一撃で粉砕。伸ばしきって振るえば回転する爪の様になりいとも簡単に引き裂き、胴体を狙って槍の様に伸びてきた菌根もチェンソープロペラにズタボロにされる。まさに無敵。バネの脚でミランダ目掛けて跳躍すると、それがスイッチだったのかジェット噴射が火を噴いて突撃。ドリルが回転する拳をその仮面に隠れた顔面に炸裂させんとする。
「…まさか。私がこの程度だと思っていたのか?」
「『ぐあああっ!?』」
背中を襲った衝撃に、仰け反り俯せに地面に叩きつけられる俺達。ミランダバスターこそ無事だったが、衝撃がもろに伝わって痛い。なんとか仰向けになると、空から俺達を襲ってきた奴の正体が見えた。
『クソデカオバサン…!?』
「ドミトレスクだと…!?」
そこにいたのは、全身漆黒の巨大な竜。だが背中から生えたあの触手女は見間違えようがない、ドミトレスクだ。
「イーサン!横だ!」
「『っ!?』」
今度は真横から衝撃。引っくり返されて襲撃者を見ると、そこには魚と両生類が一つになったような怪物…怪魚モローが漆黒の姿でいた。一斉に襲いかかってくるドラゴンと怪魚を殴りつけて応戦する。こいつはまさか…!?
「私の擬態を見破ろうが、敵ではない」
『そんなのあり!?私でもできないよそんなの!?』
「だから出来損ないだというのだ。エヴリン。…この名で呼ぶのも汚らわしい」
『なんだと!』
「うちの娘を馬鹿にしたな!ぐあっ!?」
ドミトレスクの巨体に押さえつけられる。さらに二体と同じようになのだろう、菌根で形成されたのは巨大な漆黒のビスクドール。巨大アンジー人形だ。巨大アンジー人形は拳を構えてハイゼンベルクに振りおろす。背中のタービンで腕を粉砕して防御したハイゼンベルクはミランダに吠える。
「今、俺は自由を手にするところまで来てるんだ!こんな気分良いのは数十年ぶりだろうなあ!だからミランダ、テメェにはここでくたばってもらうぜ!!」
「そうか。ならばお前の兄妹の手で死ぬがいい」
「俺はお前の息子なんかじゃねえ!カール・ハイゼンベルクだ!」
ミランダの言葉に激昂したハイゼンベルクはバイクの様な躯体で巨大アンジー人形の身体を駆けあがって丸鋸で真っ二つに叩き斬り、崩壊させると怒りのままにミランダに突撃する。止める暇もない、ドラゴンの噛み付きと怪魚の腐ったカビの様な吐瀉で鋼のボディが裂かれ、溶けて行く。不味いぞこれは…!同時に爆発する工場。辺りが焼け野原となる。こんな時にかよ、クリス!
「クソッ!俺の工場が……ぶっ殺してやるあのゴリラ野郎!いや、だが関係ねえ!俺は、自由になるんだぁああああ!」
「愚かな。一人で勝てないからと出来損ないの助けを借りたのではなかったのか?」
噛み付いてきたドミトレスクのドラゴンの頭部を押さえつけて胸部に押し付けてプロペラで粉砕。怪魚モローには背中に両手の指を突き刺し、真っ二つに引き裂くことで倒して加勢すべく挑みかかる。見れば、菌根が薙ぎ払ったのかライカンの群れとゾルダート軍団はどちらも全滅していた。残るは俺達とハイゼンベルク、ミランダだけだ。
「ハイゼンベルク。お前が死なねば我が悲願を果たせない。潔くイーサンの手で殺されていればよかったものを…」
「なんだって?」
「へっ、やっぱりか!四貴族なんて作っておいて、いらなくなったら即ポイ捨てだ。俺達はゴミと一緒だってのか!?ふざけんじゃねーよミランダ!何様だてめえは!」
「私は…一人の母親だ」
『……』
「子供の為だったらなんでも許されると思ってんじゃねーぞ!」
爆散した工場の残骸まで引き寄せて自らの躯体を巨大化させるハイゼンベルクと肩を並べて焼け野原を疾走する。恐らくクリスは、特異菌を炎で弱めるためにあのタイミングで爆発させたんだ。おかげで偽ドミトレスクと偽モローを倒せた。今なら、いくらミランダでも…!
「『「ミランダァアアアアアア!!」』」
「無駄だ」
あと1メートルまで行ったってのに、ミランダの六翼が幾重にも枝分かれして膨れ上がり、丸太の様に太い触手となって俺達に殺到。一撃でチェンソープロペラを粉砕、さらに全身に撃ちつけられて鋼の装甲が粉々どころかカビの肉体まで粉々に粉砕され、さらには鋭く尖った先端で腹部を貫かれて背中から突き破られ、背後に投げ出されてしまう。
「ぐはっ!?」
『イーサン!イーサン、しっかりして!』
心配そうに顔に近づいてくるエヴリンと、どくどくと血が流れる腹部、目の前でボロボロと崩れて行く鋼の巨人。側に転がるのはハイゼンベルクの鉄槌。そして、ハイゼンベルクは、俺より酷かった。
「…こんの、チートババアめ…」
全身の鉄材をはぎ取られ、生身の状態で触手に腹部を突き刺されてミランダの目の前に持ち上げられるハイゼンベルク。血を口の端から垂れ流すその姿は致命傷を負っていて。それでも、手をかざす。引き寄せられたのは、門の近くに置かれていた木箱。蓋が開き中が見える。入られていたのは沢山の地雷だった。あれは、デュークの所で売られていた…!?
「ハハハハハ!俺は、自由だ!!」
そして、超高速で引き寄せた地雷にはミランダも反応できずに大爆発。ハイゼンベルクは夜空に散った。
感想欄で生き残るルートの話ばっかされてたけど、誰もハイゼンベルク生存ルートとは言ってない。
次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
ハイゼンベルク生存ルート思いついてるけど本編後に…
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ミランダを倒してハッピーエンド
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ミランダを倒すもローズを奪おうとして敵対
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ミランダを倒すもクリスとの戦闘に移行
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ミランダを倒すもイーサンを助けるため…
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書かなくていい