BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。変な能力を持たない人間同士の戦い地味に初めて書くんじゃないかな。

そんなわけで今回はレオンVSエイダです。楽しんでいただけたら幸いです。


file2:49【一人の警官として】

 倒れ伏す、アネット……いや、G生物の身体がホットダガーの炎で炎上していく。苦しみ悶えることなく、炭と化していくそれに、モールデッド・バラウルは拳を何度も叩きつけて追撃する。

 

 

「『ハハハハッ!フフフフフッ!ざまあみなさい!私に傷をつけた罪は重いわよ!』」

 

「いい加減にしなさい!」

 

「『ぐふう!?』」

 

 

 そこに、跳躍したリサの拳が頬にめり込んで殴り飛ばされたエヴリンが排出され、貴族の様な姿にノイズが走ってもとの姿に戻ると同時、ドロドロと身に纏っていた菌根が崩れていき、吸血鬼が現世に出てくるための依り代にされていたクイーンが意識を取り戻した。

 

 

「はあ、はあ……承知の上だったが……気分のいいものじゃないな」

 

『もうクソデカオバサンには絶対ならないぞ……』

 

「吐き気がする選民思想だったな。ああなったら終わりか」

 

 

 げんなりしているエヴリンに同調するクイーン。

 

 

「ネメシス、やっぱり頼もしいわね貴方」

 

「スタァアズ」

 

「一緒にアンブレラ撲滅しようね!」

 

「すたぁあず?」

 

『モテモテだねネメシス!』

 

 

 リサとアリサに絡まれてるネメシスを茶化すエヴリン。しかしすぐに気を取り直し、上を向く。ここは下水道最下層。NESTに向かうためには上る必要があった。クイーンも見上げ、それを察して更にげんなりする。

 

 

「……とりあえず、上るか」

 

『「「賛成」」』「スタァズ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 Gアネット、アルテとの激闘が行われる一方。機械とかよくわからなかったのでオメガがぶっ壊した機材から手に入れたG-ウイルスのワクチン“DEVIL”を打ち込んで、シェリーの呼吸が安定したのを確認したレオン、クレア、オメガ、プサイはひとまず安堵していた。ベルセポネは完全に無視、タイラント・アシュラは道中で既に倒していたので邪魔者はなくスムーズに事は進んだ。そうして地下のプラットホームまで向かおうとエレベーターに乗り込んでいた彼らの元に、女スパイは銃を突きつける。

 

 

「待ちなさい。シェリーは置いていってもらうわ」

 

「……エイダ」

 

 

 ハンドガンを突きつけるエイダから、シェリーを背負っているクレアを庇うように前に立つレオン。オメガとプサイが前に出ようとするのを、手で制する。

 

 

「二人はクレアとシェリーを守ってくれ。エイダは俺が」

 

「レオン殿……ご武運を」

 

「シェリーを置いていかないと逃がさない、と言っているのだけど?」

 

 

 躊躇なくパパパン!と音を立て三点バーストの弾丸がクレアに向かって放たれ、反応したオメガが弾丸を叩き斬り、プサイが端末を操作し先導してエレベーターに乗り込むクレアたち。その間に走るレオン。オメガとプサイを信用しているが故の行動だった。

 

 

「エイダあ!」

 

「っ…!」

 

 

 狙いをレオンに変えてハンドガンを向けるエイダ。レオンは瞬時にハンドガンを引き抜くと弾丸を連射。それらは寸分たがわずエイダの手にしたハンドガンを弾き飛ばしたうえで空中でさらに弾き、吹き抜けになっている通路の下に落下させる。しかし諦めるエイダではない。身柄を押さえようと突進してきたレオンに一回転してからのミドルキックを叩き込むと、レオンのハンドガンを奪い取り、俯せのレオンの背中に乗ると頭部に突きつける。

 

 

「終わりよ」

 

「それはどうかな?」

 

 

 笑うレオンに不思議に思いつつ引き金を引くエイダだったが、弾が出ない。なぜ、と思って見てみれば弾倉が抜かれていた。奪い取られる際の瞬時にレオンがグリップ底からマガジンを引き抜いていたのだ。

 

 

「返してもらうぞ!」

 

 

 一瞬見せた隙を見逃さず、くるりと反転してエイダの体勢を崩すと、エイダの手からハンドガンを奪い取り手に持ったままだった弾倉を装填し足を狙うレオン。しかしエイダも負けてはおらず、蹴り上げてハンドガンを頭上に弾き飛ばすと飛び込むように跳躍、足を開いて右足の膝でレオンの頭部を挟み込むと床につけた左足を軸にレオンを投げ飛ばす。

 

 

「ぐああっ!?」

 

 

 入口側の壁にぶつかり、落ちそうになるレオンは間一髪、右手で通路の端を掴んで落下を回避する。その間にフックショットを取りだしたエイダがそれを使って下層に降りようとしていた。

 

 

「さようならレオン、楽しかったわ」

 

「っ、待て!」

 

 

 それを見て、レオンは意を決すると両手で通路の端を掴むと体を振り子の様に揺らし、エイダが飛び出したのを見計らって手を放し、勢いのままに空中を駆るエイダに飛び込んだ。

 

 

「レオン!?なにを……!?」

 

「俺は警官だ!民間人を守る義務がある!」

 

 

 エイダを抱き込みながら外周の壁に激突、わずかな足場に投げ出される二人。なんとか立ち上がりつつ、レオンは峰を前にしたナイフを、エイダはショートナイフを取り出して構える。このレオンはまだ“教官”からナイフ術を始めとした戦法を習ってはいない、単なる警官だ。それでも果敢に挑みかかる。

 

 

「私に勝てると思っているの?」

 

「泣けるぜ」

 

 

 キン!キン!キン!とナイフがかち合い火花を散らす。エイダの突いてくるショートナイフをレオンがギリギリで弾いていく。足場も小さく、小回りが利くエイダが非常に有利だ。下を見る余裕がないため迂闊に踏み込めない。経験の差もあり、完全に押されていた。

 

 

「うおおおおっ!」

 

「なっ……!?」

 

 

 しかし負けていられないとばかりにレオンは吠えて奮起、ナイフを力任せに振るい、その勢いに押されて一転、防御に回ったエイダを押していく。刃は向いていないとはいえナイフは鉄の塊だ。当たれば痛いし当たり所が悪ければ骨も折れる。故にエイダの動きにも若干の乱れが生じる。

 

 

「ふっ!」

 

「っ、待て!」

 

 

 ならばと大きく後退したエイダは取りだしたフックショットを射出して吹き抜けに飛び上がり、弧を描きながら降りていく。レオンは背負っていたショットガンを抜くが、エイダに照準を向けて、躊躇してしまった。怪物でもない人間を撃つ勇気は今のレオンにはなかった。

 

 

「くっ……」

 

「じゃあね、レオン。そこで立ち尽くしてなさい」

 

 

 手を振りながら降りていくエイダ。レオンは周囲に視線を向けると、壁にかけられた緊急用の梯子を見つけて、跳躍して飛び降り梯子に手をかけ滑り降りて追いかける。追いすがるレオンに、エイダはため息を吐く。

 

 

「待て!エイダ!なぜシェリーを狙うんだ!」

 

「そういう任務なのよ。邪魔をしないでくれる?」

 

 

 そう言って右手でフックショットを握り降下するエイダが左手で取りだしたのは、マシンピストル。弾丸を適当にばら撒き、牽制する。必要以上に命を取る気はないエイダ。この時も狙いもしなかったのだが、レオンはマシンピストルの牽制に怯んで梯子から手を放してしまった。

 

 

「う、うわああああああっ!?」

 

「レオン!」

 

 

 手足をばたつかせながら落下するレオン。壁を掴もうにも手が届いていない。絶体絶命。それに反応したのも、エイダだ。

 

 

「世話が焼けるわね!」

 

 

 一回ワイヤーを切り離し、もう一度今度は下に向けてフックショットを射出してレオンを抱き留め、弧を描いて吹き抜け内を舞うエイダ。受け止められたレオンは急制動により脳が揺れながらも、エイダを見つめる。

 

 

「……エイダ。お前は、なんなんだ?」

 

「さあね。シェリーにも逃げられたみたいだし……迎えが来たみたいね」

 

「え」

 

 

 そう言ったエイダに放り投げられたレオン。放心していたその手に妙にねっとりしている糸が絡みつき、持ち上げられる。見上げれば、そこには壁にくっついているクイーンがいた。振り返ればすでにエイダは消えていた。

 

 

「レオン、なにがあった?今のはエイダか?」

 

「あ、ああ……多分、もう大丈夫だ」

 

 

 妙な確信を抱いてそう告げるレオンに、クイーンは首を傾げたのだった。




※このレオンはまだクラウザーに鍛えられてない新米警官です

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。

一番好きな3編オリジナルB.O.W.は?

  • ネメシス(完全武装)
  • グレイブディガー・ハスタ
  • モールデッド・エンプレス
  • モリグナ(本体)
  • ハンター・アーマード
  • モリグナ・ネメシス
  • ハンターy(ガンマちゃん)
  • ハンターπ
  • ネプチューン・ルスカ
  • ブラインドストーカー
  • ペイルキラー
  • グレイブディガー・ヒュドラ
  • モールデッド・シュタール(ネメシス)
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