BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。色々あって書く時間が無くなったので急遽書いたものとなります。2000字ちょい。

エヴリンたち「オルタナティブ」の今現在。楽しんでいただけると幸いです。


fileCV:15.5【その頃一方オルタナティブ】

 1998年。中東、紛争地帯。アンブレラの暗躍により戦争が引き起こされたその国では、正規軍と反乱軍が争っていた。そこに反乱軍の最新兵器として投入されたハンターの群れと十数体のタイラントに追い詰められていた正規軍。

 

 

「やったぞー!巨人を倒したz」

 

 

 タイラントは倒すという大戦果を挙げたものの、次の瞬間にはスーパータイラントとして復活した巨人たちに戦車をひっくりかえされ、兵士たちは薙ぎ払われ、背を向けて逃げればハンター軍団に塵殺されていく。

 

 

「もう終わりだ、おしまいだ……」

 

 

 アサルトライフルの弾丸をものともせず迫るスーパータイラントに、兵士の一人は涙を流しながら絶望の声を漏らす。しかしそれは、突如乱入した黒い戦車の様な巨体によってスーパータイラントの上半身が食い千切られたことでヒュコッと空気を吸い込む音を立てて引っ込んだ。

 

 

「『だいじょうぶ?』」

 

「う、うわああああああ!?」

 

 

 ワニと獅子の鬣が合わさった凶悪な顔でこちらを向いてスーパータイラントの上半身を咀嚼して血まみれの口を開いた、カバの様に太い胴体を持つ漆黒の獣が二重の女の声を響かせたことで、兵士は恐怖に駆られて逃げて行ってしまった。置いていかれた獣は、ズルリと音を立てて黒い液体が拭い去られるようにして二メートル半の長身で緑色の髪を短く切り揃えた、シンプルな黒のTシャツとジーパンでボーイッシュな中性的な女性の姿になって、傍らに浮かんだ常人には見えない少女に語り掛ける。

 

 

「マザー。俺、間違えたかな?」

 

『助けられておいてなんの感謝もなしに逃げる方が悪いと思う』

 

 

 それは、モールデッド・アメミットに変貌していたリヒトとエヴリンのサイズがちぐはぐな親子。リヒトは襲い掛かってくるハンターの顔を鷲掴みにして頭から地面に叩きつけてトマトの様にぐしゃっと潰しながら、自分たち以外にも乱入している面々に視線を向ける。

 

 

「私に従え…止まれ!」

 

 

 ハンターたち相手にそう告げて、無理矢理に一瞬動きを止めたところを爪で頸を断っていくのは、ツンツンしている深緑色の髪をショートにした、黄緑のパーカーと青い短パン、黒ニーソックスと赤い運動シューズを身に着けた少女の姿をしたハンターの上位種であるオメガちゃん。すっかり使ってなかったが、彼女とプサイの姉妹の能力としてハンターへの指揮能力がある。コンビネーションを培った直接の配下でないとそこまで操れないのだが、それ以外のハンターでも動きを一瞬止める程度の事ならできた。

 

 

「痛みを知らないから、人間たちにひどいことできるのよね…?」

 

 

 そう勝手に解釈しながら、タイラントやハンターの胴体を縦横無尽に伸ばしたムカデ腕で引き裂いて血飛沫を上げていくのは、黒いタンクトップと白のハーフパンツを身に着けた薄着で裸足の女性の姿のヘカトちゃん。やはりその異形の腕に正規軍の兵士は恐れおののいて逃げ出し、寂しそうに視線を向ける。

 

 

「タイラントがちょっと強いわね。改良型かしら」

 

 

 いつものお嬢様然とした服装から、戦場に適した軍服を身に着けて長い腕でタイラントを押さえつけているのはリサ・トレヴァー。口ではそう言いながらもタイラントが子ども扱いであり、背中から伸ばした触手で貫くとそのまま投げ飛ばし、別のタイラントに叩きつけた。

 

 

「毒に弱いんじゃ話にならないわ!」

 

「大漁大漁、なのだ!」

 

 

 蛇の尻尾みたいな床までかかる茶色い長髪で、蛇柄のジャケットと黄緑のキャミソールにシックなロングスカートの下から伸びた蛇の尾で締め上げたタイラントを毒で弱らせ、怪力で半分に分けて投げ捨てるのはヨナ。その背後で、背鰭と鰭を合わせたみたいな髪型の水色の長髪で白のタンクトップとホットパンツで生足の少女の姿でハンターを噛み砕いてカバーするのはグラだった。

 

 

「スタァアアアズ!」

 

「そんなもの~きかーん!」

 

 

 そして、反乱軍相手に触手を振り回しサブマシンガンを連射するネメシスと、反乱軍の弾丸をガワの表皮で弾く真珠色の髪の少女の姿をしたガンマちゃんが相手をする。こちらは殺さないように、が目的なので適任だった。

 

 

『……まあ、「オルタナティブ」の活動としては順調かなあ』

 

 

 それを見守り、安定してB.O.W.やそれを嗾けたアンブレラと取引したと思われる反乱軍が壊滅していく光景に、溜め息をつくエヴリン。反アンブレラ組織「オルタナティブ」。その行動理念は、アンブレラの生物兵器を駆逐すること。主要メンバー以外にも、アンブレラに恨みを持つラクーンシティの生き残りなどで構成されたその組織は、世間的にはテロ組織扱いなれど順調に活動していた。

 

 

「リヒトさん。こっちも制圧完了しました」

 

『あ、カーティス』

 

「おつかれ。でも俺じゃなくてそういうのはリサに…」

 

「いえ、ここにいるんでしょう?エヴリンさんが。伝えたいことが」

 

 

 そこに、別動隊で動いていた人間の構成員たちを纏めていたカーティス・ミラーという男がやってきた。彼には見えないエヴリンに伝えたいことがあるらしい。

 

 

『どうしたの?』「ってマザーは言ってる」

 

「アメリカ政府に潜り込んでいる人員から連絡が。クレア・レッドフィールド、プサイの所在が判明しました。レオン・S・ケネディに助けを求めたらしく……」

 

『あの二人が!?』

 

「二人はどこに?」

 

「それが……アンブレラに捕縛されて、ロックフォート島に連行されたと……」

 

 

 その報告を聞いて、エヴリンは瞑目する。2人は馬鹿じゃないというのは分かっている。ならば目的がきっとあるはずだ、そう考えて。

 

 

『リヒト。伝えて。部隊を再編制、ロックフォート島に攻め込むよ。2人を救出する』

 

 

 組織の長としてではなく、二人の友人としてエヴリンは決断した。




エヴリンは「クイーンもいないし自分は馬鹿なのでとりあえず殲滅しよう」の精神でアンブレラ相手に大暴れしてます。せっかくコストをかけて作った生物兵器が殲滅されているので地味にアンブレラ打撃を受けているっていう。

カーティス・ミラー。知っている人は知っているマイナーだけどれっきとしたバイオのキャラです。反生物兵器の噂を知って参加しました。こういう未来があってもいいよね。妹さんは警察を続けてます。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。

一番好きな3編オリジナルB.O.W.は?

  • ネメシス(完全武装)
  • グレイブディガー・ハスタ
  • モールデッド・エンプレス
  • モリグナ(本体)
  • ハンター・アーマード
  • モリグナ・ネメシス
  • ハンターy(ガンマちゃん)
  • ハンターπ
  • ネプチューン・ルスカ
  • ブラインドストーカー
  • ペイルキラー
  • グレイブディガー・ヒュドラ
  • モールデッド・シュタール(ネメシス)
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