BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】 作:放仮ごdz
クレア&スティーブVSディオスクロイ。楽しんでいただけると幸いです。
「なにが訓練所だ!」
「イカれてる!」
「いいいいいかかかかれてるるるる?」
「わた、わわわたたしししたたたたち、いかれれれてててる!」
倉庫の床が下降し、KILLHouseと称された迷路内をディオスクロイから分離したカストールとポルックスから逃げるクレアとスティーブ。
《「イカれてない戦場などあるものか!兵士たるもの殺戮への迷いがあれば、戦況を生き抜く足枷となるのだ!お前たちにできるのか?この虫けらどもめ!もちろんここでやめても構わんよ?あっさり死んでもらうだけだがな!せいぜいディオスクロイの訓練相手になってくれたまえ!」》
スピーカーの向こうでアルフレッドが嘲笑う。言ってることは理不尽だが正論ではある。
「スティーブ、ここじゃ不利よ!まずはこの迷路を脱出して先に進みましょう!恐らくこの先にアレクシアもいるはず!」
「それしかなさそうだな!」
《「見てごらんアレクシア!やつら、逃げることしかできてないみたいだよ!」「クレア、スティーブ?残念なお知らせよ。所属不明のハンター部隊と小競り合いしていたクイーン・サマーズとハンターΨがゴルゴーン三姉妹に見つかったわ。もう終わりよ」「「アッハハハハハ!ハァ~ハハハハハ…!」」》
揃って下卑た笑い声を上げるスピーカーの向こうのアシュフォード兄妹に、ディオスクロイの相手をしながら悔しさから歯噛みする。2人に危険な奴を相手にさせているというのに、自分たちはアレクシアを捕らえるどころか足止めされている。それが歯がゆかった。なんにしても、ディオスクロイを倒さなくては始まらない。しかし、こうも狭いところでは回避もままならない。ディオスクロイの猛攻を避けながら突破するしかなかった。
「うおお、ううううおおおおおおっ!」
「危ない!」
カストールの角を前に向けた突進を、横道に逸れて回避するクレアとスティーブ。カストールはそのまま壁をぶち抜いて姿を消していき、続いてポルックスが両手にダークを持って斬りかかり、スティーブがキャリコの銃身で受け止める。
「きれいきれいちちちちちちちはははははきれれれれれい!」
「喰らいなさい!」
ショットガンの一撃がポルックスの右半身を粉砕するが、それは触手としてほどかれて、左半身だけで跳躍して上に姿を消したかと思えば、上から合体したディオスクロイが落ちてきて両手を握ったアームハンマーで床を叩き割り、衝撃で転倒するクレアとスティーブは、近づこうとするディオスクロイに集中砲火して退かせる。猪突猛進の兄と、それに合わせて奇襲してくる妹、そして合体すれば防御力に物言わせてインファイトを繰り出してくる。厄介極まりない。
「いい加減姿を表せ腰抜けアレクシア!」
「それとも腰抜けアルフレッドもいるのかしら!?」
《「なにを……偉そうな口を叩きおって!よくも私のみならず、アレクシアまで馬鹿にしたな!許さん!ディオスクロイ、縊り殺せ!」「落ち着いてお兄様。早く仕留めなさいカストール、ポルックス。そうすればあなた達を完全に二人に分けてあげるわよ」》
「おれれれ、れれれ、がんばばばばばるるるるるるうっ!いも、いももももうとととととにぃいいいいたたたたいおこおとととががががっああああ」
「に、に、にいさまままままと、はななれれれるるるっ!そして、ああああややややままるるれるうううう」
「兄の方は案外簡単にキレるな。どっちもな」
「妹の方は冷静ね。どっちも」
アシュフォード兄妹と、ディオスクロイ兄妹。二つの兄妹の特性は案外似ていた。瞬間、壁を突き破って横から突進してきたカストールが目の前を横切っていき、曲がりくねった通路を駆け抜けてきたポルックスの飛び蹴りが襲いかかる。クレアはショットガンを盾に受け止め、スティーブがキャリコの弾丸を叩き込むとよろよろと後退するポルックス。すると横から壁を突き破ってカストールが飛び込んできて、合体。しかし何故か追撃することなく跳躍してその場から逃れる。
「今のは……?」
「妹の方にはがっつり弾を叩き込んだ!兄貴が合体することで退避させたように見えた」
「別々に耐久力があるって事かしら……なら!」
「ああ、まずは片方から仕留める!」
先に進み、これまで通ってきた迷路が一望できる二階通路までやってきたクレアとスティーブ。ここからなら全体が丸見えだ。また分離して徘徊するカストールとポルックスが見えた。カストールは次々と壁を突進で粉砕して突き進み、ポルックスはゆっくりと歩きながら周囲を見渡している。
「ここからなら…!」
「狙い撃つぜ!」
2人がまず狙いを付けたのは、ポルックス。ハンドガンを手にして、ポルックス目掛けて乱射。何発か炸裂し、二人の居場所に気付いたポルックスが跳躍してこちらまで迫ってくる。迷路の壁の上をぴょんぴょんと器用に跳躍しながら迫るポルックスに、集中砲火が浴びせられる。
「わわわわたたたたしししししししししししねねねねねねえっ!しねねねねねね!わたしししししししぃ!!」
「「!?」」
そして、触手の身体がボロボロと崩れていくポルックスが最期に上げたのは、自らを呪う断末魔だった。左半身のみとなったポルックスが迷路に激突し、通路に転がっていくのを見て、息を呑むクレアとスティーブ。
「……なあ、今の」
「……どんなに考えても無駄よ。あそこまで変わり果てた人間は、どっちにしろ助からない」
アイアンズやアネットを見てきたクレアは断言できる。あれは人じゃない。クイーンたちが異常なだけで、アレが普通なのだと。だがしかし、そう断ずる心は、その光景を見て揺さぶられる。
「……いも、うと………?っ、…ベアトリクス!」
呆然と倒れた
「ゆゆゆゆゆるるるるるるるるるるるるさななななあああああああいいいいいいいいいっ!!!!」
そして、跳躍。右手を伸ばしながら吹っ飛んできて、スティーブの胸ぐらを掴みながら壁に叩きつける。そのまま壁を突き破り、下まで落ちて両手で殴りつけていく。
「ぐあっ!?」
「スティーブ!」
「いいいいいもうととととをををををををおおおおおおっ!よくくくももおおおっ!!」
怒りのまま殴り続けるカストールに、スティーブは咄嗟に右足を持ち上げ後頭部にオーバーヘッドキックの要領で蹴りを叩き込んだ。よろよろと倒れ込んだカストールから離れて立ち上がったスティーブは口の中が切れて溢れた血を吐き捨てる。
「……家族を殺して悪いな。来いよ、相手になるぜ」
「ううううおおおおおおおぉおおっ!!」
カストールの猛攻が、次々とスティーブに叩き込まれるも、スティーブはキャリコを撃ちながら両手を振り回して対抗。銃弾で衝撃を和らげつつキャリコで腕を受け止め、弾丸の乱射を叩き込む。もう補うことができない左半身に銃撃が叩き込まれ、徐々に崩れていくその身体。
「ううう、ううううっ!ベアトリクスゥウウうううッ!!」
「二人揃ったお前らは、強かったぜ」
もはや右半身しか残っていないカストールの激昂しながらの大振りの一撃を回避し、左手のキャリコを撃ちながら銃身をカストールの顔に叩き込むスティーブ。カストールは崩れ落ち、動かなくなった。そこにクレアが駆け付ける。
「……大丈夫?スティーブ」
「ああ。……なあ、こんなやつばかりなのか?こいつらって……」
「……そうでない人たちも知っている。だけど、奴らは人の尊厳すら踏みにじっているのはたしかよ」
「そうかよ。……決めたぜ、アシュフォード兄妹!お前たちはこの手で、直接ぶん殴ってやるから覚悟しやがれ!」
《「そんな……」「気にしなくていい、アレクシア。素体になったやつらが弱かっただけだ。お前たちの兵士としての素質を認めよう虫けら。やれるものならやってみるがいい」》
スティーブの激昂に、妹の傑作を台無しにされた怒りを返すアルフレッド。新たな目的を掲げ、クレアと共に突き進むスティーブ。その先で彼は、絶望に出会う。
ゲーム的に言うと攻略方法は、分離したところを狙う事。上手く分断すれば結構簡単なのがディオスクロイでした。
カストールの本名:テオドア・グレイス
ポルックスの本名:ベアトリクス・グレイス
意味は……皮肉にしかならないかもしれません。
次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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