BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。月刊ランキング24位という結構上位にランクインしてましたありがとうございます!これからも頑張らせていただきます!

現在のイーサンの装備
・鞄(初期。デュークのサービス)
・ショットガン(工場で買える奴)
・ハイゼンベルクの鉄槌
・ナイフ
・回復薬4個
・デュークの古い友人のとっておき(装弾数6発)
・合体してパワーアップしたエヴリン

今回はミランダとの最終決戦。楽しんでいただけると幸いです。


第三十六話‐Village_of_Shadows【死闘】‐

「お前の役目は終わった。ウィンターズ。我が「偽りの子」等を始末し、大いなる菌根を目覚めさせるというな。ハイゼンベルクだけは我が手で始末することになったが…役目は全うしろ」

 

「そんなのお断りだ!」

 

『踊るな!ムカつく!』

 

 

 鞄をその場に下ろす。変異したミランダが六枚の翼を広げ、俺のショットガンの一撃をまるで舞踏会の様に舞い踊って回避。その瞬間、周りの菌根が蠢いて形を成すのは、漆黒の竜…ドミトレスク、死神ベイビー…ドナ、漆黒の怪魚…モロー、そして機械がないからかカビで機械部分を形成しているバイクの様な怪物…ハイゼンベルク、四貴族の偽物たち。蝙蝠、死神、怪魚、鉄の馬。ますます【Village_of_Shadows】に出てくる魔女に従う怪物たちを彷彿とさせるな。ドミトレスクは噛み付き、ドナは鎌による斬撃、モローは吐瀉攻撃、ハイゼンベルクは突進してきて、この広いようで狭い空間を縦横無尽に攻撃を仕掛けてきたので必死に避ける。

 

 

『卑怯だぞ!』

 

「得体の知れない相手だぞ、出来損ない。消耗戦を仕掛けるのは道理だ」

 

「ぐああっ!?」

 

「ローズの事なら何も心配はいらぬぞ。私が真の幸福を与えてやるからな」

 

 

 四体の攻撃の合間を縫って突進し、翼を木の枝の様に変形させて俺の肩を斬り裂いてくるミランダ。だが近づいてきたのは悪手だ。背中の鉄槌を手にすると同時に振り下ろすが、また踊るようにして遠くへ移動され、さらには地面から菌根による攻撃を仕掛けてきて、咄嗟にフルスイングで抵抗。菌根を粉砕することに成功した。この力は…!

 

 

『モールデッド化しなくても、私達の力でイーサンの能力をブーストしているよ!今のイーサンの身体は、今までの何倍も強い!』

 

「なるほど、助かる!ウオォオオオッ!」

 

 

 鉄槌を手に突撃するも、四貴族に邪魔される。隙のない連携攻撃に防戦一方だ。

 

 

「だからお前は安心して死ね!永遠にな!そして二度と戻ってこないでくれ!私達の、平穏な家庭に!」

 

「俺達の平穏な家庭を潰しておいて何言ってやがる!?お前だけは許さない…!俺達だけじゃない、エレナたち村人やハイゼンベルクやモローやドナたち四貴族……ありとあらゆる人間を利用して!殺しつくして!それで娘を取り戻すだって!?世迷言もいい加減にしろ!」

 

「村人も!4人の新たな「子供」も!百年に渡る我が孤独を埋めることはなかった!抵抗するな。やれ」

 

 

 四貴族の波状攻撃を避けながらミランダを狙うのはかなり難しい。ここは周りから殲滅するべきか。すると、どこからか弾丸の掃射がドナとモローを襲い、爆散させる。クリスか、ありがたい!

 

 

「ハイゼンベルク…俺が仇を取ってやる。安らかに眠れ!」

 

 

 フルスイングでハイゼンベルクの頭部を鉄槌で叩き潰し、飛来してきたドミトレスクには跳躍してその本体に鉄槌を叩き込み、爆散させる。これであとは、ミランダだけだ!

 

 

『私と同じだ!本当の意味で家族じゃない家族なんて、虚しいだけだ!だけど、血が繋がっていなくても、本当の愛があればそれは家族だ!』

 

「それがお前の本質だからだよ、ミランダ!お前は誰も愛せやしないんだ!」

 

「胸を貫かれ生きている人間などいない。お前はまさしく「こちら側」だ!子を愛する気持ちはお前にも分かるだろう!?私とて同じこと!」

 

「どうして分からないんだ!ローズはお前の娘なんかじゃない!俺の子だ!」

 

 

 すると視界が真っ暗になり、ミランダもエヴリンの姿も見えなくなる。だけど声だけは聞こえてきて。

 

 

『イーサン、前!』

 

「死ね。死ね。死ね!死ね!死ねェ!」

 

 

 鉄槌をその場に下ろして横に跳躍。同時に俺がいた場所にショットガンを叩き込むと、悲鳴が聞こえると同時に視界の暗さが元に戻る。妙な技を使いやがって。

 

 

『ナイスショット!』

 

「やめろウィンターズ。足掻いても無駄だ。私の邪魔をするな!」

 

 

 暗闇に乗じて変形したのか、カビで複数の節足を形成し、蜘蛛の様な形態に変わっていたミランダ。節足の数を数えている暇もなく、連続攻撃をショットガンを盾に防ぐ。

 

 

「時間切れだ!さあ死ね!」

 

『今度は上!』

 

 

 すると跳躍して上から迫るミランダに、またも跳躍。ショットガンを背中に戻して鉄槌を手に取り蜘蛛足の一本にフルスイング。へし折ることに成功するが、残りの蜘蛛足で後退したミランダは再度跳躍した。

 

 

「さあ、ここで終わりだ。すぐに楽にしてやろう」

 

『ワンパターンだね、マーガレットの方がもっとレパートリー多かったよ!』

 

 

 高台まで移動して、そこから飛び降りてくるミランダ。飛び退くと、鋭い一撃が俺の今の今までいた場所に叩き込まれるも、再びフルスイング。蜘蛛足を二本へし折った。

 

 

『もう動けない筈…ってそれはずるい』

 

「菌根が絶望の淵にいた私を救い出し、この素晴らしき力を授けたもうたのだ!」

 

「マジかよ」

 

 

 今度は蜘蛛足を巨大な翼に変え、空を飛ぶミランダ。何の成分と反応してそんな色になったのか分からない暗色の火の玉が、どんな原理でかミランダの周りに浮かび、そして俺めがけて放たれる。現実離れしたその光景に、しかし俺は本能から素早く回避行動を取るも、爆発が背中を焼いて悶える。これは不味いか?

 

 

「こうすれば死ぬか?私は我が娘を必ずや取り戻す!」

 

『卑怯だぞ!降りてこい!』

 

 

 今の俺の武器はとっておきを除いて近距離用だ。ああも空を飛ばれるとやりづらい。再び火球を形成するミランダに、どうしたものかと考えていると、火球を空に形成したまま突撃してきたので鉄槌を構えるも、俺と激突する瞬間火球が降り注ぎまともに浴びてしまう。自由自在ってかクソッたれ!

 

 

「ああ、エヴァ…待っていてくれ…私はお前を取り戻す…!」

 

『その愛する娘が、本当にたくさんの人の命を奪ってまで蘇りたいなんて思ってるとでも!?』

 

「エヴァは私に会えて嬉しいと思ってくれるさ!」

 

『そんなの、エヴァが悲しむに決まってるじゃん!』

 

 

 エヴリンの慟哭に、ピタリと動きを止めるミランダ。しかし翼をさらに広げて高速回転し、翼のビンタが俺に叩きつけられ菌根の壁まで吹き飛ばされてしまう。

 

 

「エヴァは私の全てだ!菌根とローズが真に一つとなる時!我が愛する娘は再び蘇る!私は百年待ち侘びた!百年だ!今日この日のために!」

 

『なら、貴方の娘として、エヴァの代わりに言ってやる!お前なんかママじゃない!』

 

「ふざけるな、出来損ないがぁああああ!」

 

「ぐあぁあああああ!?」

 

 

 何とか立ち上がった俺目掛けて、飛翔形態で天高く上昇してから蜘蛛形態となり飛び降りてくるミランダ。その鋭い節足が俺の腹部に突き刺さり、引き抜かれて中央まで蹴り飛ばされる。ミランダは再び飛翔して火球を形成し始めた。

 

 

『イーサン、回復薬!』

 

「くそっ…」

 

 

 エヴリンに言われて、鞄の元まで這いずって中から回復薬を二個取りだして仰向けになり腹部に垂れ流す。

 

 

「エヴリン…行くぞ」

 

『うん…!』

 

「『We are family(俺/私達は、家族だ)!』」

 

 

 掛け声と共に、モールデッド・ギガントに変身。右手に鉄槌を、左手にショットガンを取り込みいつでも取り出せるようにする。

 

 

「まだ立ち上がるか…じっとしていろ。こんな不毛な戦いをまだ続けるのか?何故邪魔をする!死にゆくだけのお前が、ローズを手に入れてどうなると言うのだ!」

 

「ローズは俺の娘だ!ふざけるな!」

 

『私達はどうなってもいい!ローズが元気に生きていることに意味があるんだ!』

 

「私は夢を叶えてみせるぞ!必ずな!」

 

 

 翼を羽ばたかせ、突撃してくるミランダと真正面から激突。瞬時に蜘蛛足形態になったミランダと取っ組み合い、腹部を何度も刺されながらも投げ飛ばし、右手から取りだした鉄槌を顔面に叩きつけると、ミランダは分が悪いと思ったのか複数の烏に姿を変えて飛び立ち、離れた空で飛翔形態として実体化した。満身創痍でモールデッド・ギガントの姿が解けてしまうが、あっちも同じ満身創痍のはずだ。

 

 

『逃げるな!戦え!』

 

「お互い限界だろう。返してもらうぞ、俺達の子を…!」

 

「ハハハハハッ!どんな姿にもなれるぞ。鳥に獣…老婆…お前の妻にも。さあ大いなる菌根よ!我が呼びかけに応えたまえ!」

 

 

 俺の脚を菌根で拘束。特異菌を集め、超巨大な火の玉を形成していくミランダ。俺は元の姿に戻って腰からアレを取りだし、構える。

 

 

「もうよいだろう。さあイーサン、もう諦めて楽になれ。あとは全て私に託すといい。さあ、ゆっくり眠れ。もう終わりにしよう」

 

「同感だ。喰らえ、とっておき!」

 

『その名も、ハンドキャノン!』

 

 

 一発で、巨大火球が爆散。火の粉の滝がミランダの翼に振りかかり、炎上する。ハンドキャノン。そのあまりの威力に茫然としていると、同じく茫然としていたミランダが吠えて飛びかかってくる。

 

 

「これで貴様も終わりだ!イーサン・ウィンターズ!二度とこの私の邪魔できぬよう、貴様を菌根の糧にしてやるわ!」

 

『イーサン!』

 

「エヴリン!」

 

 

 さらに脇から鋭い菌根を伸ばしてきたのでハンドキャノンで粉砕、すかさず四連射。翼をもがれ、顔と腹部を吹き飛ばされてもなお突き進んで何度も何度も両腕を叩きつけてくるミランダに、俺は弾切れのハンドキャノンを投げ捨ててエヴリンと顔を見合わせ、右手を構えるとモールデッドの物に変化。振りかぶる。形はどうあれ、こいつは俺と夫妻を演じ、エヴリンの母親…祖母?なのだ。ならば即ち!

 

 

「『お前も家族だ!』」

 

「グオォオオオオオッ!?」

 

 

 とどめを刺そうと交差していた両腕を粉砕し、そのまま胸部にストレートパンチを叩きこみ、ミランダは苦悶の声を上げながら吹き飛んだのだった。




偽四貴族使役など、原作よりもパワーアップしているミランダ。最後はやはりこの一撃。クリスも地味に援護射撃で偽四貴族撃破に貢献してます。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。

ハイゼンベルク生存ルート思いついてるけど本編後に…

  • ミランダを倒してハッピーエンド
  • ミランダを倒すもローズを奪おうとして敵対
  • ミランダを倒すもクリスとの戦闘に移行
  • ミランダを倒すもイーサンを助けるため…
  • 書かなくていい
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