BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】 作:放仮ごdz
でもアレクシア編まで入ってエヴリンの出番が減っても今だに【EvelineRemnantsChronicle】であるのは意味があるのだ。というわけで前置きが長いですが短い話となります。
「~HappyBirthday ToYou♪HappyBirthday ToYou♪」
その男は、火のついた蠟燭が一本だけ立てられたホールのショートケーキをその手に持ち、上機嫌に歌いながら闇に包まれた部屋の中を歩いていく。五つの培養槽に入れられた薄紫色の液体が、僅かな照明に照らされて中に入れられた子供の様な影を照らし出し、ゴポゴポと気泡が浮かぶ。
「……まったく、命からがら地獄から逃げだせたと思ったら仕事だ。鞍替え先を間違えたかとさっそく後悔していたところだ」
「ふん。鉄舟様の命令でなければ、貴様の首をへし折っていたぞ」
そう文句を垂れる、部屋の片隅のBARの様な席で疲れ切っているのか机に突っ伏しているカーキ色のジャケットに黒いインナー、黒い革のズボンとブーツを身に着けた丸い黒のサングラスとオールバックの茶髪が特徴の白人男性に、バーテンダー服を身に着けた190cmの並外れた体格を持つ長身女性がカクテルを作って差し出している。その光景ににんまり笑いながら、八等分に切り分けたショートケーキを小皿に乗せ、二人の前に置く男。
「そう言うなダニエル。勘弁してくれミス・イヌガミ。祝いたまえよ諸君!君たちが強奪してきたこれは、文字通り世界を揺るがす代物だ!私の技術を加え、もうすぐ誕生する!これが祝わずにいられるか!」
ダニエル・ファブロン。犬上冷。その二人の協力者を侍らせ高笑いするのは、サミュエル・アイザックス。
「黄道特急事件、洋館事件、ラクーンシティ事件……度重なる失態からオズウェル・E・スペンサーを見限ったマザー・ミランダから“コネクション”に提供された“胚”がすべてを物語ってくれた。アンブレラが既に提供されジェームス・マーカスに私用されたことで大切に保管されていたものをH.C.F.が襲撃して手に入れた“菌”と共に、技術提供されたことで本来生まれるはずだった彼女たち。だが私から言わせれば失敗作だ。私の方が、完璧な生命として生み出せる。そのために君達には強奪してもらった」
ルンルンと残りのケーキを培養槽の前の台に順番に乗せていきながら、サミュエル・アイザックスは語る。一つの違和感から抱いた、答えを。
「彼らの呼びかたに倣えばA型被検体、B型被検体、C型被検体、D型被検体、そして……E型被検体。これは偶然かな?最後の彼女の通称が……“エヴリン”だなんて」
五つの培養槽の中心に存在する“E型被検体”の培養槽の中には、エヴリンと瓜二つの少女が目を瞑って浮かんでいた。
ちなみにアイザックスのイメージ声は実写映画と同じ人です。つまりいい声。
7編と同じく未来から遡ってきたのなら、同じくこの時代のエヴリンもいるよねって。本来なら2004年あたりに生まれるだろうという仮説を立ててますが、この世界線だと色々あって滅茶苦茶早い誕生になった模様。
次回はまた南極に戻ります。次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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