BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】 作:放仮ごdz
VSノスフェラトゥ・オーバーキル決着。楽しんでいただけたら幸いです。
ノスフェラトゥ・オーバーキル。モリアーティの血肉を取り込んでRT-ウイルスを有した状態だったプシューケー・イグニスを取り込んだ触手をノスフェラトゥに打ち込んで触手ごと取り込ませ、本来なら最低でも一ヶ月ほどの時間をかけてゆっくりと適合させて経過観察が必要な変異を、体内に取り込ませた触手が変幻自在に変形して無理矢理肉体を破壊し再生させることで過程をスキップ、その結果RT-ウイルスとT-Veronicaを組み合わせた怪物が爆誕した。
自身を拘束していた大斧を武器とし、全身ガン細胞化していることに由来する猛毒の血を有し、目隠しされたままの眼を補うように聴力が適応して発達、拘束されたままの足を補うように生えた三本の触手で移動を行い、そしてT-Veronicaに連なるものを操ることができる女王と化したアレクシアの指示で攻撃性が増している、怪物。まさに
大斧の腹をバットの様に使ってゴキャン!バキャン!ドガン!ズガン!ドゴン!ズドン!とドラム缶を拉げさせながら打ってきて、ドラム缶の雨が降り注いで次々と爆発。降り注ぐドラム缶による、爆発の嵐から、クイーンは咄嗟にスティーブを抱えて、建物の屋上に粘液糸を飛ばして跳躍し脱出。すぐ凍り付いてしまう粘液糸を次々と切り離しながらさらに伸ばし、それに続くプサイとモリアーティと共に、ノスフェラトゥ・オーバーキルの上を取る。
「スティーブ、指示してくれ!奴を追い詰めるには、お前の眼が必要だ!」
「ああ、わかった!奴は斧を使ってドラム缶を殴り飛ばしている!飛んでくる方向には規則性があるぜ!」
クイーンにしがみついたスティーブは慣れない空中スイングで眼を回しそうになりながらもノスフェラトゥ・オーバーキルの動きを観察。覚醒したスティーブの言う通り、たしかに飛んでくる攻撃は一定だった。
「拙者が参る!なぁに、ちょっとした傷ぐらいならすぐ治るでござるよ!」
これなら避けれる。そう確信したプサイは、飛んでくるドラム缶の雨を、逆にドラム缶を足場にすることでピンボールの様にでたらめな軌道で跳ねて接近。その身のこなしは彼女の憧れるサムライというよりはニンジャだが言わぬが花である。そして、ノスフェラトゥ・オーバーキルのいる屋上まで迫ったプサイは、その頸にハンター族の必殺技「首狩り」を叩き込んだ。
『うッオッッおッッッおオァァアアッッッ!!!!』
しかし、驚異的な聴力で敵の接近に気付いていたノスフェラトゥ・オーバーキルは、自身を支えている触手をずらして、頸を斬られこそしたが文字通り首の皮一枚繋がるギリギリで回避。明かな致命傷。斬られた頸から垂れ下がっている頭部を右手で支えてくっつけると、大斧を振りかぶるノスフェラトゥ・オーバーキル。プサイは斧の腹を転がるようにして回避しながら、その勢いのまま振り上げた右足で踵落とし。
『ぐッオッッおッッッおオァァアアッッッ!?』
右肩が砕かれ関節が外れた右手をだらんとさせながらノスフェラトゥ・オーバーキルは絶叫を上げ、触手を使って跳躍し追撃を回避。振りかぶっていた爪の一撃を避けられたプサイが歯噛みする横にクイーンとスティーブ、モリアーティは着地、それぞれの銃で撃って追撃する。
「頸を斬られても生きてるなんてどうすりゃいいんだよ!?」
「いや、ギリギリ斬り裂く直前で避けられたでござる」
「つまり頸を完全に立てば死ぬって事か」
「
地面に着地したノスフェラトゥ・オーバーキルは、弾丸の雨に晒されながら気にしてないように左手に持ったままだった大斧を地面に突き刺し、左手で右腕を掴んでゴキンと音を立てながら無理矢理再生させると、両手で大斧を改めて持ってその場で地面を円形に斬り裂くように一回転。一歩下がると大斧にもたれかかるような体勢となると触手三本を動かして、円形に斬りぬかれた岩盤を持ち上げ、四人のいる屋上にまでぶん投げてきた。クイーンがスティーブを担ぎ、飛び退いて回避し、ノスフェラトゥ・オーバーキルの前に着地する四人。三人が銃を構え、プサイが体勢を低くしながら突撃する。
『うッオッッおッッッおオァァアアッッッ!!!!』
すると弾丸を避けるように触手で支えて仰向けになりながら、蜘蛛の様な動きで頭から突撃してくるノスフェラトゥ・オーバーキル。その状態のまま大斧を振り回してくるのでたまったものではなく、虚を突かれたプサイは斬られて血を滴らせながら吹き飛んだ。
「プサイ!」
「こっちに来るぞ!」
「こっちだ、二人とも!」
近づいたことを確認したノスフェラトゥ・オーバーキルが立ち上がり大斧を振り回しながら突撃してきたのを、クイーンが粘液をばら撒いて凍り付いたそれを踏ませることで足止めしながら回避する三人。するとスティーブがなにかに気付いて、走り出した。クイーンとモリアーティはそれぞれハンドガンとトンプソン・サブマシンガンで撃って牽制しながら追いかける。プサイの救助は後回しにするしかない。
「こっちだぜくそったれの親父め!」
「そうか、あれは!」
「奴は眼が見えないんだったな!お誂え向きだ!」
その先にあったのは、乗り物に補給する用であろう巨大なガスタンク。クイーンはスティーブを抱えながらクレーンに糸を伸ばして、モリアーティと共に空に舞い上がり、スイング。しかし、少し遅れて追いかけてきたノスフェラトゥ・オーバーキルを見て血の気が引いた。
「プサイ!」
なんと、左手で大斧を引きずっている何故か口元が血だらけのノスフェラトゥ・オーバーキルの右手に血まみれの姿で力なく項垂れているプサイが握られていたからである。逆転の一手を使おうにも、プサイまで巻き込んでしまう。どうするか一瞬考えるクイーン。その間に飛び出したものがいた。スティーブだ。
「俺の仲間を放しやがれ!」
『うぐッオッッおッッッおオァァアアッッッ!?』
スイングの勢いのままクイーンから離れ、急降下の勢いを乗せた飛び蹴りをノスフェラトゥ・オーバーキルの胸のコアに叩き込む。吹き飛び、ガスタンクに背中から叩きつけられるその手から、プサイを奪い返して抱えて転がるスティーブとノスフェラトゥ・オーバーキルの間にクイーンが降り立ち、粘液でかまくらの様な壁を作り上げてすっぽりスティーブとプサイを覆うと、叫ぶ。
「決めろ!モリアーティ!」
「終わりだ、吸血鬼!」
そして、トンプソン・サブマシンガンが乱射される。銃の腕前は自信がないため、複数叩き込まれた弾丸の一つがガスタンクに炸裂。大爆発が、南極基地の一角を覆った。
「脱出だ!」
気絶したプサイを抱えてクレアたちと合流し、運がいいことにキーが刺さっていた雪上車を動かして、南極基地からの脱出を図るクイーンたち。
「おじいさまを……倒したの……?」
「ああ、俺の機転でな!」
「見てたけどもうあんな無茶しないでよね…」
そうアレクシアとクレアに自慢気に語るスティーブが運転する雪上車の後部座席で揺られながら、手持ちのハーブでプサイの治療を行っていたクイーン。そこでおかしなことに気付く。プサイの外傷は首の小さな傷のみで、血まみれなのはそこから大量出血していたためだった。このままじゃ出血多量で死んでしまうためモリアーティに言って治療した傷を糸で塞ぐが、小さな傷からじゃ考えられない出血量から嫌な予感がよぎる。ノスフェラトゥ、吸血鬼の名を冠する怪物。クイーンの視界に、右の窓の向こうからなにかが飛んでくるのが見えて。
「……おい、まさか……!?」
瞬間、横から強烈な衝撃を受けて横転しひっくり返る雪上車。両断された車両から投げ出されたクイーンたちが転がった場所から遠く離れた場所で爆発、炎上する雪上車だったもの。その炎に照らされて、蛾の様な翅がついた触手を背中から伸ばし、大斧を持った色白で目隠しを付けた女が空に浮かんでいるのが見えた。
「…しく、じった……」
自分の過ちに気付き、気を失ったクイーンとその仲間たちは、吹雪の中へ消えた。
ノスフェラトゥ戦はダークサイド・クロニクルズのが好きです。原作のスナイパーライフルによるとどめも好きだけど。
そして物語はセルケト編へ……
次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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