BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。ハイゼンベルク生存ルート始まりまっせ。ハイゼンベルクの敗因は単にミランダを甘く見過ぎたことと、ライカンと菌根にゾルダートのほとんどを倒されたこと、何より戦力が足りなかったことです。ならあの男と手を組めば…?

今回は第三十話‐Devastator【腕試し】‐のIF。楽しんでいただけると幸いです。


自由を謳歌する工場長
工場長生存ルートその1【共闘】


 それは、ちょっと歯車のかけかたが違うだけで変わるもう一つの道。イーサンと戦って敗北するか、イーサンと共にミランダと戦って戦死する。そのどちらかしかなかったカール・ハイゼンベルクが生存する道の一つ。分岐点は、イーサンと共にミランダと戦うと決意した後に、イーサンがハイゼンベルクに叩き落されてクリスと再会した、あの時だ。

 

 

「お前はミアを殺したわけじゃないのは知っている。ハイゼンベルクから聞いた」

 

「ハイゼンベルクだと?」

 

「ああ。手を組んだ。ローズを取り戻すためにな」

 

 

 そう言うと驚愕の表情を浮かべてすぐさま怒りの表情となったクリスはイーサンに詰め寄る。

 

 

「アイツと手を組むなんて何を考えている!?奴はミランダの手下だぞ!?」

 

「なら何故先に事情を言わなかった!?」

 

『そうだそうだ!』

 

「もし知れば介入すると思ったからだ!民間人を巻き込めばややこしくなる!それがまさかハイゼンベルクなんかと手を組むとは!」

 

「ハイゼンベルクはミランダを殺そうとしている。だから手を組んだ。お前が話さないから、俺には選べる手段がなかったんだ。ローズを取り戻すためなら悪党とだって手を組むさ!敵の敵は味方だ!」

 

 

 言い負かされたクリスは少し考え込み、口を開く。本来の歴史ならばハイゼンベルクとは手を組まない、と宣言するところ。だが今回は、イーサンの言い分に納得し訝しむ様に問いかけるクリスだった。

 

 

「…ところで、さっきのモールデッドみたいな姿と少女の声は何なんだ?」

 

「ああ、エヴリンだ。秘密にしていたが、あの事件以降俺に付きまとうエヴリンの幻影が見えるんだ」

 

「なに?」

 

「ただの幻影じゃないらしく、俺の身体をモールデッド化する力をくれた。それでここまで生き延びてきたんだ」

 

「……俄かには信じられん、が。見て聞いてしまったことにはな。エヴリンと会話することは可能か?」

 

「俺の細胞を取り込めばいいらしい。端的に言えば血を飲む、が一番だな」

 

「…なら遠慮しとこう」

 

 

 熟考するクリス。排除されやしないかとビクつくイーサンとエヴリン。自分たちがクリスに仇なすものだとわかっているからこその心配だったが、杞憂だった。クリスはあくまでイーサンの友として行動しようとしていた。

 

 

「…わかった。ハイゼンベルクと手を組むというのなら、俺達ハウンドウルフも加勢しよう。レオンの奴もリッカーを操る男と手を組んでタイラントを倒したと聞いている。巨悪を倒すためにB.O.W.と一時的に手を組むのも悪くない。この工場にいるゾルダートという軍勢は、ミランダを倒すために必要かもしれない。爆破しようとしていたがやめだ」

 

「クリス…!いいのか?」

 

『ハイゼンベルクだけでなくクリスも仲間になるなら百人力だよ!』

 

 

 驚きの声を上げるイーサンと、歓喜して手を叩くエヴリン。クリスは苦笑しながら続けた。

 

 

「お前も、かつて敵対したエヴリンと力を合わせているのだから、意地張って共闘しない手はないさ。…それに、B.O.W.だからと友を見捨てるわけがないだろう」

 

「助かる。ハイゼンベルクへの取り成しは任せてくれ。アイツもいい顔はしないだろうが説得して見せる」

 

『イーサンはともかく私も着いてるから任せて!あ、聞こえてないんだっけ』

 

「俺は部下を説得する。この専用のスマホを渡しておく。ハイゼンベルクを説得できたら連絡してくれ。万が一納得されない場合殺し合うことになるからな」

 

「ああ…!」

 

 

 クリスからスマホを受けとり、頷くイーサン。するとクリスは、自らが調整していたであろう自走砲に目を向ける。砲台だけでなくチェーンソーまでついているそれにエヴリンは目を輝かせた。

 

 

『なにこれかっこいい!』

 

「これは?」

 

「磁力が及ばないポリマー製の自走砲だ。本当はハイゼンベルクと一戦交えるために奴御手製のこいつを調整していたんだが…奴と共闘するならこれは有用だろう。持っていけ」

 

「何から何まで…悪いな」

 

「お前たちにはお前たちの作戦があるだろうから必要はないだろうが、戦力が多いに越したことはないだろう。俺は部下と合流してから参戦する。死ぬなよ?」

 

『死なせないよ。私が死なせない』

 

「エヴリンが死なせてくれないってさ。…ローズを残して死ぬ気はない」

 

「そうか。出るならそこのエレベーターを使え。健闘を祈る」

 

 

 クリスはスマホを取りだして部下に連絡を取り、イーサンは早速自走砲に乗り込んで、以前クリスに教えてもらった通りに操作。エレベーターに乗り込み、エヴリンと共に地上へ向かうのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イーサンside

「おいおい。戻ってきたと思ったら懐かしいもんに乗ってるじゃねえか!」

 

 

 地上まで戻ると、エレベーター前で待っていたハイゼンベルクが感嘆の声を漏らす。ハイゼンベルク製のものってクリスが言ってたな。

 

 

『よくも地下に落としてくれたねマダオ!』

 

「悪かった、俺が悪かったから許してくれよエヴリン。しかし、確かにそいつは俺と共闘する上で有用だ。だがスクラップ同然だったはずなんだがよく直せたな?」

 

「地下でクリスに会った」

 

「なんだと?」

 

 

 事実を述べると顔をしかめるハイゼンベルク。ここからだ。ミランダに勝つために、こいつを説得しなければ。

 

 

「ちっ、あのゴリラ野郎地下に潜んでやがったか。ゾルダートを差し向けて…」

 

「待ってくれ。アイツと話したんだが…ハイゼンベルク。クリスの部隊と共闘してミランダを倒す気はないか?」

 

『クリスは強いから一緒に戦ったら百人力だよ!』

 

「冗談を言うな。背中から撃たれたらミランダを倒すどころじゃねえ。いや、俺には効かねえが三つ巴になってミランダを取り逃したらどうする?俺達だけで十分だ、奴の力は借りねえ」

 

「本当に十分か?」

 

「なんだと?」

 

 

 ハイゼンベルクの言い分は正しい。敵対している人間を味方に引き入れるなんて、俺と手を組むのとはわけが違う。だけど、不安があるのも確かなんだ。

 

 

「ミランダはなんにでも擬態できるんだろ?つまり未知数の力だ。ハイゼンベルクも完全に把握してるわけじゃないんだろう?」

 

「…そいつは、確かに」

 

『追い詰めても絶対知らない力で逆転されるんだよ。私分かるよ』

 

「念には念をだ。クリスは対B.O.W.のエキスパート。ミランダ相手でもその力を発揮してくれるはずだ」

 

「だがアイツはミランダを殺し損ねた。そんな奴に背中を預けられるとでも?」

 

「殺し損ねたってことは次こそ油断しないってことなんじゃないか?この自走砲もクリスがお前を倒すために用意していたものだ。お前たちの事を熟知しているってことだ」

 

「そいつはそうだが…」

 

 

 迷う様子を見せているハイゼンベルク。利害の一致だということは理解しているのだろう。リスクとリターンを考えてるってところか。

 

 

「クリスの力を借りてミランダを倒したとする。そのあとはどうなる?俺は拘束されるんじゃないのか?」

 

『その可能性は高いね』

 

「いや、お前…人殺しはしてないんだろう?ゾルダートは死体を使っていたと聞いている。ならまだ情状酌量の余地はある筈だ。…なんなら、俺が逃げる手伝いをするさ。自由になりたいんだろう?」

 

「ああ、誰かの下に着くのはまっぴらごめんだ。だがお前が逃亡を手伝ってくれるってのなら……考えてやらんでもない。お前は信用できるからな」

 

 

 そうニヒルに笑うハイゼンベルクに、エヴリンと顔を見合わせてから向き直る。

 

 

「じゃあ…!」

 

「良いぜ、乗ってやる。クソッたれのミランダを倒すまでゴリラ野郎と手を組んでやる。どうせ連絡手段もらってんだろ?伝えておけ。もし俺に手を出そうもんならお前らからぶっ潰すってな」

 

『そうこなくっちゃ!』

 

「ああ。伝えておく」

 

 

 こうして、俺とエヴリン、ハイゼンベルクとゾルダート軍団、クリスとハウンドウルフ部隊の共闘が決まったのだった。ミランダ覚悟しろ。考えうる限りの最高戦力で叩き潰してやる。




エヴリンの存在を軽く明かすことでこのルート解禁。リッカーと共闘したレオンと言う前例があるからこその共闘戦線。
原作でも今作でもありえなかった、イーサン&エヴリンとハイゼンベルク&ゾルダート軍団同盟+クリス&ハウンドウルフ。ついでに今作では出番がなかったポリマー製自走砲も追加。ミランダ絶対倒す同盟の完成です。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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