BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】 作:放仮ごdz
クイーン&セルケト&ミランダ&ウェスカーというある意味ドリームチームVSアシュフォード兄妹。楽しんでいただけたら幸いです。
爆音が聞こえ、クレアたちを置いて先行した私が見たのは、倒れているウェスカーと、羽蟻の群れと思われる装甲を身に纏った異形の女……恐らく本物のアレクシア、そしてそれと対峙しているどこか姿が変わった様子のセルケト。どちらに加勢するかなど明白で、穿水を用いて不意打ちすることでセルケトへの攻撃を防ぐ。
「増えようが関係ないわ!燃え尽きなさい!」
右腕を私に、左腕をセルケトに向けたかと思えば、腕の表面に伸びている蔦で自らの腕を自傷して溢れた血を燃やし、両腕の装甲を形成する羽蟻を燃焼させ爆発、まるでプシューケーの火炎レーザーの様な横の火柱にして叩き込んでくるアレクシア。私とセルケトは床を転がって回避し、セルケトは背中の翼を変形させて伸ばした蠍の腕四本を、私は穿水を叩き込む。ここに来るまでに水はめいっぱい溜め込んできた。穿水が今私が出せる最高火力だ。
「無駄よ」
しかし羽蟻の群れが分離してアレクシアを守るように壁になって防ぎ、セルケトに至っては蠍の腕の先端が削られている。触れたら喰われる防御か、厄介な。再び放たれる火柱を、私は柱に隠れて、セルケトは大きく広げた翼を畳んで防御。するとアレクシアは両手を組んで指の間から炎を溢れさせ、それを頭上に向けて放出して羽蟻の群れをその中に飛び込ませて、自在に動く火球と化して私たちに誘導、次々と飛び込ませてきた。
「
「ちい!」
「ぐああああっ!?」
飛び込んできた羽蟻は次々とその身体を燃焼させ、命の灯火を爆発。私は何とか糸を飛ばしてエントランス内を飛び回って回避するが、セルケトが吹き飛ばされ、元の姿に戻って宙を舞って叩きつけられる。うん?なんか出てきたような…って。
「お前誰だああっ!?」
『言ってる場合かあああ!?』
なんか、シスターの服っぽいものを着た翼の生えた女が浮かんでるんだが。なにあれエヴリンの亜種?っていや待て、見たことあるぞ。とりあえずセルケトを回収しながら、物陰に隠れながら思い出す。エヴリンと合体した時に流れ込んできた記憶にいた、たしか。
「マザー・ミランダ?」
『知ってるじゃないか。私もお前の事を知っている。エヴリンの相棒、クイーンだろう?』
「…なんでお前がセルケトに合体していた?」
『心配しなくてもエヴリン公認だ。私は今はエヴリンの味方だ』
「……その言葉信じるぞ」
ミランダが憑依し、再び姿を変えて眼を開けるセルケト。モールデッド・クイーンと似たようなもんか。
「『貴女、他に味方はいないの?こっちも一緒に来た連中が来ないんだけど』」
「いや、あとから合流するはずだが……なにかあったみたいだな」
「『……地下にいるのね。こっちは外にいるはずだけど……』」
下から轟音が聞こえて、眉を顰める。最悪だ。本当なら全戦力が集って戦えるはずだったアレクシアと、ほぼ孤軍奮闘状態で戦うしかないわけだ。
「私の穿水は届かない。お前はどうだ?」
「『生憎この姿は炎属性でね。薪に炎をくべるだけだわ』」
「そうか……どうするか」
「作戦会議?いいわよ、いくらでもしてちょうだい?その
好き勝手言ってくるアレクシア。クローンのアイツとは似ても似つかないほど傲慢だ。アイツが演じていた理想のアレクシアよりもひどいとは恐れ入る。
「『……なら、これは賭けだけど一つ手があるわ』」
「なんだ?この際何でもやってやる。私の命を張ってもいい」
「『ふざけるな。エヴリンがどれだけ悲しんだかも知らないで、二度とその命を捨てようと思うな貴様』」
ミランダの意思なのか、セルケトに襟元を掴まれて凄まれる。……それを言われると、何も言えないな。するとミランダが飛び出してきて、私を放すと背を向けるセルケト。
『……私がいなければ火炎耐性はなくなるぞ?いいのかセルケト』
「…ミランダを使いなさいクイーン。属性が同じ私よりも、水が使える貴女の方が希望がある。私がそれぐらいの時間は稼ぐわ。……ウェスカーをこの手で殺すまで死ぬ気はないから安心しなさい」
「待て、セルケト!」
飛び出して、右腕に尻尾を巻き付かせたセルケトを、右腕のカブトムシの様な角を突き出して迎え撃つアレクシア。そのまま左手を振って羽蟻の群れを放ち、連鎖爆発させてセルケトを吹き飛ばすが、セルケトは腕から放した尻尾を柱に巻き付けて、遠心力をそのままに柱の周りを一回転。尻尾を右足に巻き付かせて飛び蹴りを叩き込み、羽蟻を盾にして防ぐアレクシア。そのまま尻尾をぶつけたまま自ら回転して尻尾を放したセルケトが下から蠍の様な体勢で潜り込んで背中に反る様な体勢で蹴りを叩き込み、アレクシアはそれを生身で防いで蹴り飛ばされるも、自身に炎を纏って空中にとどまり、羽蟻を背中に集束させて爆裂。猛加速して両脚蹴りを叩き込み、セルケトは右腕の甲殻でそれを受け止めながら尻尾を叩き込んで、両方とも弾き飛ばされる。凄まじい攻防だ。だが、今なら……!
「ミランダ!エヴリンが、来てるんだな!」
『ああ。すぐそこにいるぞ』
「なら、死ぬわけにはいかないな!力を貸せ、マザー・ミランダ!」
『いいだろう。黒き神の力の一端、お前に貸し与えよう』
そう言ってミランダが憑依し、私の体から菌根が溢れ出して開放感が広がる。背中からミランダと似た、しかしまるでマントの様に垂れている六枚のカラスの翼が生え、ヒルが集まったかのような形状の黒いドレスの様な衣装に身を包んだ姿は、女王を思わせるが、両腕はヒルの擬態を解いた異形で尚且つ攻撃的なもになっている。モールデッド・クイーンの姿よりも女王を彷彿とさせるこの姿は、さしずめ・モールデッド・クインリーチといったところか。
「『一撃で、決める……!』」
両腕を合掌して、異形の大砲の様な砲口を作りあげて、その中に体内に循環させた水を集束させていく。その間に、セルケトが尻尾でアレクシアの右腕を縛り上げて蠍の鋏による拳と蹴りを叩き込んでおり、炎を出そうとすると尻尾を伸ばして階段の上の壁に叩きつけ、再度引き寄せて右足の鋏による蹴りを突き刺して、鋏で掴み投げ飛ばして追撃で尻尾を叩き込むという器用な真似をしていた。しかしその全てが羽蟻の群れに防がれ、アレクシアの体を受け止められており、決定打になってない。あの防御を貫く、最強の一撃を……!
「っ!?なにをするつもりかしら!」
「『くっ……!』」
全ての水を集束させている都合上、ギュオオォオオッ!と轟音が轟いていたせいか、気付かれてしまいカブトムシの角が向けられそこから炎が集束させたレーザーが放たれる。私は合掌したまま翼を広げてその場を離脱。セルケトがアレクシアの右腕に尻尾を巻き付かせ引き寄せたことで軌道が変わり、なんとか回避に成功する。
「邪魔よ!…お兄様!」
『任せろ、アレクシア!』
「『お兄様だと?アルフレッドなのか!?』」
するとアレクシアが装甲も形作っていた羽蟻の群れを全て分離させて、黒髪で蟲染みた装甲と翅がついたアルフレッドの姿になると、私に飛び込んでくる。アイツも、変異したのか…!
『お前も貪り食ってやろう…!』
「くっ……」
不味い、今合掌を解いたらアレクシアへ叩き込む一撃が……すると、そこに飛び込んでくる黒い影。サングラスが割れて素顔を露呈したウェスカーだった。掌底を叩き込み、アルフレッドを離散させて私の前に立つウェスカーは、前を向きながら告げた。
「クイーン・サマーズ!あの生意気な女王気取りに、女王の一撃を喰らわせてみせろ!」
「『っ、上等だ……!』」
そしてセルケトと小競り合いしているアレクシアの元に戻り、再びアレクシアの装甲を形作ったアシュフォード兄妹に向けて、砲口を向けると高速で翅を動かして回避しようとするアレクシア。しかし私も翼を羽ばたかして加速すると、その背後に移動して砲口をゼロ距離で突きつける。
「『この距離なら外さない!』」
「ぐっ………!」
「『
せめてもの抵抗だったのかゼロ距離で炎を爆ぜさせたアレクシアに、相討ち同然で水の砲弾が叩き込まれた。
ロマン砲特化型、モールデッド・クインリーチ。女王ヒルをそのまま擬人化したみたいなイメージです。最後の台詞は某デビルハンターから。3の奴が大好きなんだ。5はまだ見てない。
オベイロン・アーマーはメタルクラスタホッパーがモチーフで、セルケトは滅だから実質ゼロワン。
次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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モールデッド・アンタレス(セルケト)