BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。本日2024年7月23日をもってハーメルンに小説を投稿して11周年となりました。……いや長いね?
 お祝いとしてエレメンタル社-覇亜愛瑠さんより記念絵をいただきました。挿絵のタブが何故か使えなかったのでリンクをいただきました。本当に仲間が増えたなあ。
https://img.syosetu.org/img/user/v2/771/515/201481.png

そして今回はCODE:Veronica編の終幕、完結です。物語の終わりと新たな始まり。楽しんでいただけたら幸いです。


fileCV:Fin【春の訪れ】

 私はベロニカ・アシュフォード。アルフレッド・アシュフォードによって作られたアレクシア・アシュフォードのクローンで、アシュフォード家最後の生き残りだ。まずは、我が血族の呪いが生んだCthugha(クトゥガ)の顛末について語るとしよう。

 

 

 私たちの制止の声も聞かず、空に飛び出していったユウコがエヴリンとミランダと合体して引きおこした、お爺様……アレクサンダー・アシュフォードが残した超兵器リニアランチャーの限界を超えた出力を集束させた電光が晴れた時、Cthugha(クトゥガ)は完全に消え去っていた。奴は炎そのもの、つまり粒子状の生命体だ。欠片さえ残っていれば万物を燃やして復活できる奴は、やろうと思えば欠片として分散し世界中に飛び散り厄災と化すことができただろう。だがしかし、膨れ上がりすぎて考える力を失った奴に、そんな器用なことはできなかった。あの時、現れた巨大な炎の蝶に全ての炎が集束していて、それを纏めて吹き飛ばされたため復活は不可能だとはミランダの談だ。

 

 

 次に、オルタナティブの面々と共に無事南極を脱出した私、クレア、スティーブ、クイーン、プサイ、セルケト、あとミランダ…そして、あの事件で親友となったシータの処遇について。

 

 まず、存在自体が天才アレクシアと同等の頭脳を有していたりそもそも禁忌とされるクローンであるなど厄ネタの塊である私は、オルタナティブの技術顧問として政府などから匿われることとなった。

 

 クレアは目的だったクリスを見つけたため、旅をやめてクリスと共にシェリー・バーキンやレオン・S・ケネディ、アリサ・オータムス等に再会するべく、他のS.T.A.R.S.生き残りと共に政府と合流した。事情聴取されるだろうが、私たちについては黙っていてくれるらしい。

 

 対して親を失いアンブレラによって捕縛の理由付けとして犯罪者のレッテルを張られたスティーブは現代社会に復帰することは困難であり、オルタナティブに参加することとなった。シータも同じで、居場所がないとしてオメガとプサイの妹としてオルタナティブの新たな隊長に就任した。これからは同僚として仲良くやっていこうとと思う。

 

 次にクイーンだが……脱出の飛行機の中でエヴリンにたっっっっぷりと叱られていた。命を投げ出すとは何事だふざけんなと怒鳴り散らしていたエヴリンの目に涙があったのは言わぬが花だろう。そのままオルタナティブに所属する運びとなったのだが、クイーンもスティーブと同じで表向きには洋館事件の犯人とされており、そのままじゃ政府にガサ入れされる口実になるとして、普段は別人に擬態することとなった。

 その際の擬態した姿は金と黒の縞々のグラデーションが映える短髪でギザギザの歯と赤い瞳が目立つ、蜘蛛の巣か網の様な黒いコートを身に着けた男装の麗人で。名前はクインティア・モリアーティ……そうなのだ、クイーンはモリアーティの容姿と名前を受け継いだ。本人としてもずっとエヴリンをもとに色々変えた姿だったからちょうどよかったらしい。もともと二人とも男勝りな口調だったので、何も知らされず目の前に出てこられた時には困惑したものだ。

 

 イレギュラーの存在であるマザー・ミランダは留まるつもり満々だったが、白髪のエヴリンに酷似した女性、ゼウ・ヌーグルを名乗る存在に引きずられながら消えていった。なんでもルール違反の脱獄なんだとか。同じ存在が二人世界に存在すると予期せぬバグが起きるとかなんとか。これ以上エヴリンを苦しめるつもりかと言われたら大人しく引き下がったが、ピンチになったらいつでも呼んでくれと笑顔でエヴリンに告げて苦笑いされていたのが記憶に残っている。ちなみに、この際のゼウ・ヌーグルはクイーンの擬態と酷似しており、モリアーティの姿を借りる原因になったのだとか。

 

 

 そして最後にセルケトだが。目的であるウェスカーを倒して生きる意味を失ったからなのか、オルタナティブに合流することなく、アンブレラの犯罪の証人として投降し政府に捕縛された。エヴリンはこれに怒り、オルタナティブの総力で取り返そうと目論んだのだが、それはクレアからの連絡で止められた。なんでも、ラクーンシティからの脱出の際に立ちふさがり、アリサ・オータムスとレオン・S・ケネディととシェリー・バーキンの三人を捕らえた軍隊の隊長を務めていた男、アダム・ベンフォードとクリスが便宜を図り、特例として名と身分を与えて政府のエージェントとして迎え入れたのだという。

 

 その名は、セルケト・スプリングス。この名はセルケトが希望したもので、エヴリン・ウィンターズ、クイーン・サマーズ、アリサ・オータムスに則ったものなんじゃないか、春夏秋冬で綺麗だねとはユウコの談だ。

 

 

 そうそう、ユウコだが。アトラナートの力を使えるようになったことは、オルタナティブのメンバーの間にだけ知られることとなった。そもそも小隊長がB.O.W.であるこの組織では今更で、快く迎え入れられたんだとか。本当にアットホームな組織ね。

 

 

 

 

 世間的にはテロ組織扱いされている非合法の反アンブレラ組織「オルタナティブ」。その行動理念は、アンブレラの生物兵器を駆逐することであるが主要メンバーはそのアンブレラの生物兵器だった者たち。それ以外はアンブレラに恨みを持つラクーンシティの生き残りなどで構成されているのが特徴で、共通の目的を持っている上に頭を覗けるエヴリンがいるため裏切りがまず発生しないから私も安心して所属できる。

 

 表向きのリーダーは、数十年前両親ともども失踪し行方不明となっていたリサ・トレヴァー。存在そのものがアンブレラの負そのものであるため広告塔として機能しており、女帝の様な雰囲気からまさにリーダーだが実態は少し違う。下の者にも明かされてこそいるものの、一部の者にしか認識できない真のリーダーがエヴリン・ウィンターズであり、経験豊富すぎる彼女の判断と命令は絶対とされている。なおこれはリサが決めたものらしく、エヴリン本人はただ組織を作ろうと言っただけに過ぎないらしい。

 

 リサとエヴリンを大隊長としており、小隊長はオメガ、ヘカト、リヒト、ヨナ、グラ、の五名に加えてシータ、プサイを入れて七名となった。ガンマとネメシスは意思疎通や考えることが苦手なためリサ直属の部下という扱いになっている。技術顧問である私も一応このくくりだ。

 この小隊長の下に、それぞれ三人または四人のメンバーがいて、オメガの部下がジョージ・ハミルトン、タイローン・ヘイリー、ジャニアリー・ヴァン・サントことジャン。グラの部下がディラン・ブレイク、ルーサー・ウエスト、鳴雲友子(ユウコ・ナグモ)

 他にもNGOの元職員であるカーティス・ミラー、両親が出張しラクーンシティ事件に巻き込まれ亡くしてしまった過去を持つメラ・ビジなどが所属している。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 そして1999年4月。私は、表の顔であるアンジェラ・ヴァヴァサーとして、リサ・トレヴァーと共にある人物と接触していた。オルタナティブのスポンサーになりたいと申し出てきた企業…ではなく医療機関だ。

 

 

「私は常々、君達の活動に感動してね。我が院の治療薬などを無償で提供したい。アンブレラという同業の恥の尻拭いをしたいのだ」

 

「英語が上手だな?アンブレラを潰せば、自分たちが製薬企業として名乗りを上げられるってところか?」

 

 

 ユウコの母国である極東の国の九州と呼ばれる州の某所に建つ天ヶ沢(“あまがさ”わ)大学病院……の近くの料亭。そこそこ大きいにしては、医療技術が世界でも指折りと言われている医療機関の院長である目の前の男が、リサの問いかけにお手上げとばかりに両手を上げて男は笑う。

 

 

「なんてこった!お見通しらしい。実に聡明だ。だがわかってくれただろう?これは双方にとって旨味のある話だ。通常の医療機関で治療を行えない上に資金に乏しく治療薬の確保も難しい君達オルタナティブにとっては渡りに船だろう。そうだ、私の名前にも〝舟”がついている。この私、天ヶ沢鉄舟(あまがさわ てっしゅう)という大船を信用してもらえないだろうか?」

 

 

 世界は一時的に平穏を取り戻し、そして。混沌は加速する。




今回のでfileEX:1【菌根井戸端会議】が完全にIFになりましたとさ。というわけでベロニカ視点の顛末と、オルタナティブの実態でした。

滅茶苦茶前になるんですが0編で書いたfile6:0【体験版、少し未来の彼女たち】で存在を示唆されていた「スプリングス捜査官」の正体がついに明かされました。セルケト・スプリングスです。
 それとは別に受け継がれるモリアーティ。クインティアはクイーンとティアー(涙)を合わせたもの。

ベロニカの偽名であるアンジェラ・ヴァヴァサーは実写版に登場したアシュフォードの名を持つ少女と、その役者からいただきました。今回登場した全部の名前がわかった人はバイオ通を名乗っていいと思う。

そして最後に爆弾投下。なんとこれ護衛も兼ねてる秘書なしでバケモノだとわかっているリサと接触しているので肝っ玉もなかなかのものです。

3とベロニカ編の設定を挟んでから次の章に入ります。次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。

一番好きな南極編オリジナルB.O.W.は?

  • プシューケー
  • プシューケー・イグニス
  • ノスフェラトゥ・オーバーキル
  • ノスフェラトゥ・イグニス
  • アレクシア(RT-Veronica)
  • オベイロン(アルフレッド)
  • アレクシア(オベイロン・アーマー)
  • アレクシア・ポッド
  • アレクシア・フライ
  • アレクシア・シンドローム(合体)
  • モールデッド・クインリーチ
  • ベロニカ・アシュフォード
  • 鳴雲友子(アトラナート態)
  • Cthugha(クトゥガ)
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