BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。キマイラ態とも言うべき姿に擬態したミランダにイーサンたちは勝てるのか。

今回は本編のIFではなく完全にオリジナルの話。楽しんでいただけると幸いです。


工場長生存ルートその3【後悔噬臍】

 俺は背中に担いでいたショットガンを構え、クリスたちハウンドウルフは後退しながらアサルトライフルを、ハイゼンベルクは己の躯体を、ゾルダートたちはドリルを構え、シュツルムが突撃する。しかしそれらの攻撃をドラゴンの腕で薙ぎ払い、一回転した勢いで尻尾の鎌でシュツルムを弾き飛ばし、蜘蛛足で二体を貫いて爆散させるミランダ。

 

 

「ミランダァアアアア!」

 

「貴様からだハイゼンベルク!」

 

 

 ハイゼンベルクが躯体を疾走させ丸鋸を叩き込むも、ミランダはドラゴンの腕でいとも容易く受け止めて両腕を掴みあげると胴体の怪魚の口から溶解液を放出して鋼の躯体を熔解し、ハイゼンベルクはダウン。躯体がスクラップに戻ってしまい、その中からハイゼンベルクが人間の姿で息も絶え絶えに這い出てくる。

 

 

「ぐああ……モローの奴のゲロかよ、クソッ!」

 

「ハイゼンベルク!」

 

「下がって!」

 

 

 崩れ落ちたハイゼンベルクを庇うように前に立ち、ショットガンを放つが翼を閉じられ防がれる。背後からのハウンドウルフの銃撃も同様に弾かれ、蜘蛛足が伸びてきたので飛び退いて避ける。攻防共に隙がない。厄介だ。

 

 

「ロボ、アレを使うぞ!」

 

「了解、ボス!」

 

 

 すると背後で何か準備を始めるクリスたち。パンツァーが勇猛果敢に突撃するも、翼に叩き潰されて粉砕される。ロボと呼ばれた隊員以外のクリスも含めたハウンドウルフがアサルトライフルを掃射するも、全く意を介さないミランダが蜘蛛足を伸ばして迫りくる。ショットガンが弾かれ、右腕を大きく斬り裂かれる。傷付いたなら、こっちのもんだ!

 

 

「エヴリン、もう一度だ!」

 

『傷つかないと変身できないの本当に不便だよね!』

 

「『We are family(俺/私達は、家族だ)!』」

 

 

 傷口に回復薬をぶっかけてカビを増量、ショットガンを右腕から溢れたカビに取り込みつつモールデッド・ギガントに変身。ミランダのドラゴンの腕と組み合い力と力のぶつかり合いに移行。しかしさっきのハイゼンベルクと同じく胴体の口から溶解液を浴びせられて胴体の表面が大ダメージを受け、膝をつく。

 

 

「ぐあっ…!?」

 

「とどめだ…!?」

 

 

 尻尾の鎌を振り上げて脳天から突き刺そうとしてくるミランダだったが、俺達は顔を上げて口で真剣白歯どり。ならばと蜘蛛足を溶解液で溶けた胴体に何度も突き刺してくるが、それをエヴリンがカビで俺達の身体に縫い付けて身動きを取れないようにして、右腕の掌を突きつける。こっちもだいぶダメージをもらったが、もう逃がさないぞ!

 

 

「この距離ならバリアは張れないな!」

 

「ぬうぅ!?」

 

 

 右掌から突き出た銃口から散弾が放たれ、胸から上が風穴だらけになるミランダ。しかしどういう仕組みなのか即座に再生していき、鎌がもう一度振り上げられて勢いよく振り下ろされたのを両手を上に出して真剣白刃どり。尻尾が波打って更なる衝撃が襲いかかるが、なんとか耐え凌ぐ。

 

 

「ぐぬぬぬぬっ…!」

 

『おかしい!頭部を撃ちぬいたのになんで生きてるのこいつ!』

 

「なら爆撃ならどうだ!」

 

 

 次の瞬間、強烈な閃光を受けて仰け反るミランダ。拘束を解いて離れて見れば、クリスが閃光手榴弾を投げたようだった。その手にはペンライトの様なものが握られ、赤い光がミランダに向けられている。

 

 

「準備はいいか、ロボ!座標にブチかませ」

 

「ビンゴ!やったぜ!」

 

 

 放たれたのは、強力な爆撃。咄嗟に閉じて防御したミランダの翼を破壊し、フラフラと後退させた。

 

 

「今だ、こいつを喰らいやがれ!」

 

「グアァアアアアア!?」

 

 

 するとダウンしていたハイゼンベルクが起き上がり、門の側に置いてあった木箱を引き寄せて勢いのままミランダに叩きつけると、大爆発。どうやら地雷だったらしいそれは悲鳴と共にミランダの大部分を引き剥がし、人型に戻ったミランダはよろよろと後退する。

 

 

「『お前も家族だ!』」

 

 

 そこに飛び出してストレートパンチを叩き込み、吹き飛ばす。だがそこで気付く。…ローズの入った鞄は何処だ?

 

 

「…ハイゼンベルク、クリス。何かがおかしい」

 

「なんだってんだ、ここまで優勢なんだぞ?ここで一気に叩み掛けて…」

 

『アイツ、こっちに反応するおもちゃの人形みたい!手ごたえが全くないの!』

 

「なに?」

 

 

 モールデッド・ギガント状態なためクリスたちにも言いたいことを伝えられるエヴリンの言葉に訝しむクリス。すると吹き飛び仰向けに倒れていたミランダが不気味に起き上がり、ニタァと笑みを浮かべた。

 

 

「今更気付いたか。だから貴様は出来損ないなんだ、エヴリン」

 

「なに?てめえミランダ、どういうことだ!」

 

 

 両手を掲げ、再び菌根を集め始めたミランダ(?)は自慢げに語りつつその身を異形へと変えて行く。

 

 

「これは私が遠隔で操っているだけの分身だ。私も馬鹿ではない、お前たち全員と戦って勝てると思うほどうぬぼれてはいないさ。本当ならそのままやられて死んだふりでもすることで完璧に擬態したかったが、気付かれても問題はない!」

 

 

 俺でも気付かない精度でミアに擬態し、死体に擬態することでクリスたち精鋭の部隊さえ欺いたミランダだ。失念していた。なんにでも擬態できるってのは分身も作れるという事か。

 

 

「既に私はローズを連れてその場を離脱し、エヴァを蘇らせる準備を始めている。聖杯とローズさえいれば可能だ。完全に復活させるためには四貴族の命が必要だったが……ハイゼンベルク、お前を殺そうにもそいつらが邪魔だ!村人全員の命があれば代わりにはなるだろう。あとは朝日を迎え、蘇ったエヴァと共に雲隠れすれば何も問題はない。ではせいぜい、不死身の我が分身と遊んでいろ。フフフッ、ハハハハハハハッ!」

 

 

 笑いながら攻撃を仕掛けてくるのは、先ほどの姿とはまた別の姿。ドミトレスクの様な巨大な一対の翼を広げた竜を模した巨体に、モローの様な大口の中から両腕と指が異様に伸びたミランダの偽物の上半身を出し、尻尾がやはり鎌になっている。フォームチェンジって奴だろうか。偽ミランダは飛び立ち、両手を天にかざして暗色の何かを集めて行くとそれは巨大な火球を形成。

 

 

「なっ!?」

 

『そんなのあり!?』

 

「そんなことまでできるのか!?」

 

「総員退避!」

 

 

 驚き、てんやわんやと動く俺達目掛けて火球は破裂し、火の雨が辺り一帯に降り注ぐ。逃げきれなかったゾルダートが三体くらい炎上し爆散、その威力に戦慄する。さらに俺達目掛けて急降下してくる偽ミランダ。まず偽ミランダ本体の鋭く伸びた指の斬撃が、続けざまに大口の牙が襲い、続けて腕の爪が、最後に尻尾の鎌が襲いかかる凶悪な四連コンボに、俺達はズタズタに引き裂かれてモールデッド・ギガント化が再び解けて倒れ伏す。モールデッド・ギガントのダメージはもろに喰らうのか排出されたエヴリンもボロボロだった。

 

 

「ぐはっ…!?」

 

『全身がミンチにされたみたいに痛い…』

 

「シュツルム!やれ!」

 

「撃て、撃て、撃ちまくれ!」

 

 

 その間にハイゼンベルクの指示によるシュツルムの火炎放射とハウンドウルフの銃撃が放たれていたようだが、大質量となった竜の身体を焼いたり貫くことは叶わず。再び舞い上がった偽ミランダは銃撃を物ともせず、再び急降下してくる。狙いは俺だった。不味い……そう思った矢先に、ハイゼンベルクの握る鉄槌が目に入った。

 

 

「ハイゼンベルク!鉄槌をくれ!」

 

「ああん?」

 

「早く!…エヴリン!」

 

『なにしたいのかはわかったよ!』

 

「テメエを信じるぜ、相棒!」

 

 

 エヴリンがモールデッド化した両腕のうち右を伸ばすと、ハイゼンべルクが磁力を利用して高速で射出。両手で受け止め、今まさに俺を長い指で斬り裂こうとしてくる偽ミランダに振りかぶる。

 

 

「こいつはどうだ!」

 

「グアァアアアアア!?」

 

 

 俺が鉄槌を叩きつけたのは、下顎。中途半端に鋭い牙の生えそろった口の中から上半身を出していた偽ミランダは自らの大口で自らを噛みちぎってしまう。そこが操っている本体だろう?

 

 

「おまけもくらいな!」

 

「集中砲火!」

 

 

 さらに落ちてきた偽ミランダの上半身に向けてハイゼンベルクがネジやらパイプやら鋭いスクラップやらを飛ばして串刺しにして宙に舞い上げ、そこにクリスたちハウンドウルフが集中砲火。ズタボロとなった偽ミランダの本体であろう上半身は落下したところにいたシュツルムにミンチにされ、残ったドラゴンの巨体も石灰化して崩れ落ちたのだった。




新武装、掌ショットガン。イメージはアイアンマンのリパルサーレイ。
そりゃミランダも逃げ出すよね。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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