BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】 作:放仮ごdz
種明かし回。楽しんでいただけたら幸いです。
私はメリカ・■■■■。ミゲル・グランデ将軍の部下だ。16歳と軍最年少だがグランデ将軍の指示のもと、多数の敵兵を殲滅して将軍補佐の地位を手に入れた。殲滅対象は人間もB.O.W.も関係ない。私の目的のために、邪魔するものは排除するのみ。そのために私は敗残兵に情報を流し、バジリブ共和国軍の存在を奴らに知らせたのだ。奴ら、オルタナティブを誘き寄せるために!
「……ようやく来たわね」
見上げるほど巨大なムカデの腕を持つ漆黒の巨人が攻め込んできたのをよそに、物陰に隠れて様子を窺う。今がチャンスだ。我が国に仇なすものはすべて排除する!
そもそもヘカトちゃんことセンチュリオン・ヘカトンケイルは不死身である。アルテとウィリアムによってG-ウイルスを投与された世界線ではギルタブリルの様にRT-ウイルスと相反してG-ウイルスから得られるはずだった進化・再生の能力を獲得できず本来の不死性も失った状態だったことによる事故である。そのため例え腕をもがれようと頭を潰されようと、サイズダウンこそしてしまうが脱皮して復活が可能だ。
ただ頭部を失うほどの致命傷となるとリーチタイラントと戦った時と同レベルの致命傷であり、また子供化してしまい今度こそ記憶を失ってしまうことも必至。そこでエヴリンが考えたのは、再生に用いる肉体の消費を憑依した際に起きる菌根の増加で代用しモールデッド化して蘇生、さらに死した直後のヘカトの記憶を
バジリブ共和国軍が、敵対国のタイラント軍団を殲滅するほどのなにかを有しているのは事前に得た情報からわかっており、万が一にも死を免れるべくメンバーの中で生存力に定評があるヘカト、リヒト、そしてシータが起用された。なおそのことを知っているのはヘカトだけであり、リヒトとシータは大部分を知らされてない。あとでエヴリンが全力で謝るつもりだが、敵の隠し玉を全て知るための囮だった。
ヘカトがヘイトを買うことでわざと致命傷を負い、それで動揺するであろうリヒトとシータを捕虜にさせ、リヒトの体内に潜んでいたクイーンを敵の基地まで運ばせ、秘かに基地の居場所をエヴリンたちに伝えさせる。これはヒルに分離することでこっそり移動ができて擬態もできるクイーンがバジリブ共和国軍の兵士に化けて通信室から暗号通信を送ることで果たされ、その後エヴリンたちが来るまでの時間稼ぎを行う。
クイーンの判断で、ネルトゥスが相手をしているシータは根性で耐えてそうだったのでひとまず放置。カトプレバスなる第三の兵器の危険に晒されているリヒトの身柄を最優先。ウールヴヘジンが常に傍にいるグランデ将軍を、カトプレバスの巨体を挟んで急襲することでウールヴヘジンと分断。将軍を人質に取ることで時間を稼ぐつもりだったのだが、予想外の反撃に会話で時間稼ぎをする作戦に変更。
「閣下!今、そちらに行きます…!」
「リヒト!今だ!」
「わかった、クイーン!」
そして、復活したヘカトとエヴリンが合体した、全長25メートルを誇るモールデッド・ヘカトンケイルの襲来を外からの音で把握すると同時に、分離させたヒルたちをリヒトを拘束している鎖の元に行かせ、捩じられる力に弱い鎖を捩じって連結を弱らせたところを、ウールヴヘジンがクイーンの元に向かおうとしているのを見たリヒトが力任せに引きちぎって解放。同時にクイーンが報告しに来た兵士を蹴り飛ばし、リヒトが背後からウールヴヘジンを急襲し、その巨体で顔を掴み床に押し付ける。
「よし、まずはそいつを…!?」
「俺の事を忘れてないか?」
瞬間、顎が砕かれる衝撃がクイーンを襲い、顎が半壊した顔を再生させながらグランデ将軍を睨みつける。その手に握られた流星錘が高速で振るわれたらしい。モールデッド・ヘカトンケイルの登場を目の当たりにしながら動揺しない将軍に首を傾げる。
「この程度で俺が動揺するとでも思ったか。将軍たるもの、どんな戦況にも動じない。ウル!その程度の相手に負けるとは、それでも〝将軍の牙”か!」
「……閣下の仰せのままに!グルルルルァアアアッ!」
「うおおおおおっ!?」
そう不敵に笑って激励したグランデ将軍に応え、狼化したウールヴヘジンがリヒトを天高く投げ飛ばし、腕を伸ばして脚を振るい基地を蹂躙していたモールデッド・ヘカトンケイルに激突。その巨体をよろめかせる。
「グルルルルッ!」
「忠犬が…!」
そのままの勢いでクイーンに飛び掛かり、噛みつきを粘液硬化で受け止め将軍の方に投げ飛ばすクイーン。そこにモールデッド・ヘカトンケイルの右腕が降下。巨大なムカデに押しつぶされるウールヴヘジンとグランデ将軍。それを確認し、クイーンはシータを助けるべくその建物を後にした。
「『リヒト、大丈夫?』」
「ごめんなさい、マザー……」
ムカデ腕の節足を指の様にして回収されたリヒトは肩に乗せられ、それと入れ替わるように空からヘリコプターが飛来する。オルタナティブのヘリだ。垂らされたロープを伝って滑り降りるようにして急降下していったのは、レイ・スー。腰に収めたサーベルを引き抜いて近づく兵士を斬り捨て、さらにタヒル・カプールとメラ・ビジもロープを伝って着陸。レイ・スーが確保したエリアに近づく兵士やハンターπたちを、次々と銃撃で沈めていき、それを抜けたハンターπもレイ・スーが斬り捨てていく。
「マザーの顔を真似るなど言語道断だ」
「許してやれってレイ。悪いのは此奴らを作って売ってるアンブレラだろう?」
「本当、頭に来るわね」
「ウワ~ッ、俺マジで震え上がっちゃう!アンブレラの兵器を使う奴らをぶっ飛ばせると思うとなあ!ぶちかませベッカ!」
「OK!いつでもぶっ放せるわ!あとは引き金を引くだけ!!」
ヘリから飛び降りて兵士の一人に拳を見舞ったリヒトの部下であるサミュエル・ジョーダンの呼びかけに応え、ショート丈のワイシャツとデニムのホットパンツを身に着けた金髪の女性、リヒトの部下であるベッカ・ウーレットがヘリに備え付けられた機銃を掃射。同じくリヒトの部下であるマーティン・サンドイッチが操縦するヘリから的確に兵士や次から次へと投入されるB.O.W.たちを撃ち抜いていく。それに対し、タイラントの一体がロケットランチャーを持ち出してきたが、腕のムカデの眼と視覚を共有しているモールデッド・ヘカトンケイルがそれに気づいて踏み潰す。
「『でかすぎても不便だなあ。むっ、アレが隠し玉か!』」
そのままムカデ腕を伸ばして敵を薙ぎ払っていたモールデッド・ヘカトンケイル。リヒトの窮地を救うべく屋根を引っぺがした建物の中に件の兵器らしきものがあることを今更認識。破壊するべくムカデ腕を振るおうとするが、なんとカトプレバスは機械に改造されている四足をブースターにして飛行。その勢いで鋼鉄の塊である肉体で体当たりをかましてモールデッド・ヘカトンケイルに尻餅をつかせた。同時にリヒトが飛び降りて、安否を確認すべく兵士を薙ぎ払いながら駆け寄る。
「マザー!ヘカト姉さん!大丈夫!?」
「『ぐはあ!?油断した……』」
そのままモールデッド・ヘカトンケイルをとんでもない重量で押しつぶすカトプレバスの上に、潰されたはずのグランデ将軍とウールヴヘジンが搭乗していた。グランデ将軍がレバーを動かし、何度もストンプを繰り出すカトプレバス。リヒトが怒って飛び掛かるも、頭突きで殴り飛ばされてしまう。
「短距離ならばこういう移動もできる。ウルの素早さを測りかねたな。あの瞬間、俺を抱えて離脱するなど簡単だ。しかし
「閣下の仰せのままに」
そう一礼して飛び降り、リヒト、レイ・スー、タヒル・カプール、メラ・ビジ、サミュエル・ジョーダンを前にしてクイクイッと人差し指を立てて動かす。挑発だ。空で暴れているベッカ・ウーレットとマーティン・サンドイッチは後回しにするらしい。
「来い。オルタナティブ。まとめて相手してやる」
「リベンジしてやるぅ!」
「リヒトさん。落ち着いてください。マザーのために殺しましょう」
「お前が落ち着けレイ」
「相手に取って不足はないわ」
「ボコボコにしてやるぜ!」
その背後で、起き上がりカトプレバスを投げ飛ばすモールデッド・ヘカトンケイルとカトプレバスの頭突きが激突。その口が開いて、膨大な熱量が吐き出されてモールデッド・ヘカトンケイルの右腕を消し飛ばす。バジリブ共和国軍とオルタナティブの最終決戦の火蓋が落とされた。
登場、今後を左右するオリキャラ、メリカ。情報を流したのは彼女の様です。
最初期に登場していながら不死性は全キャラ1とかいうぶっ壊れキャラ、ヘカトちゃん。
アイザックスと名前が同じだけど特に関係ないサミュエル・ジョーダン、ベッカ・ウーレット、マーティン・サンドイッチはバイオハザードレジスタンスから参戦。それぞれ格闘戦と銃撃とトラップのプロです。三人ともリヒトの部下。シータの部下は、とりあえず今回は参戦無し。リサは援軍要請のために戻りました。
次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
一番好きな南極編オリジナルB.O.W.は?
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