BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】 作:放仮ごdz
VSミス・ポセイドン第二形態。楽しんでいただけたら幸いです。
夢を見た。
「お父さん!お母さん!ヴァージニア!私もそっちに!…え?」
私もその輪に加わろうとして、でも。全員が振り向いて、悲しげな顔でこちらを見て、首を横に振る。なんで、私も、そっちに……。
「マヌエラ。ごめんね。生きて」
ヴァージニアがそう告げて、みんな振り返ってこちらを見ることなく去っていく、私はそれを追いかけて、背後から襲ってきた炎の津波に飲まれた。熱い。死にたい。誰か、助けて。
並ぶのはレオン、隻腕のクラウザー、ヨナ、メリカ、気を失ったマヌエラを咥えたガンマ・オルカ。対するは、味方のすべてを喰らい尽くして肥大化したミス・ポセイドン。んべっと頭の鮫の口から吐き出したポセイドンの槍を握り、数えきれないほどの数に増えた下半身の鮫を次々と噛みつかせ、物量攻撃を仕掛けてくるのを、それぞれハンドガン、尻尾、脚、アンモナイトの拳、両腕で迎え撃つ。マヌエラはコンテナの中に隠された。
「母なる海の力を思い知るがよい!」
「
「兎を舐めるな!」
群がる鮫の口を掴み、顎と上顎骨を掴んで裂けるチーズの如く引き裂きは捨てていくガンマ・オルカと、蹴りだけで鮫を潰していくメリカ。しかし、無数の鮫は減る気配がなく、物量に押されて巨体が仇となりガンマ・オルカは全身を噛みつかれてしまい、メリカは波に攫われる様に鮫の群れに飲み込まれた。
「ガンマ、メリカ!」
「あぐあああああっ!?」
「ガンマから離れろ!」
レオンがハンドガンで鮫の頭部を粉砕してガンマ・オルカを救出する。その真上から複数の鮫がひとまとめになったものが降り注ぎ、ヨナが二人を尻尾で巻き付けて引っ張り救出。クラウザーがアノマロカリスの回し蹴りを叩き込み、爪で引き裂くもしかし、噛みつかれて引きずり込まれそうになるのをアンモナイトの拳で殴りつけて粉砕し逃れる。ガンマ・オルカが腹ばいで高速で滑走し、その背にレオンが乗ってハンドガンを連射。ヨナがそれに追従する様に体当たりを行い、クラウザーがウミサソリの尾でヨナに巻き付き水上スキーの様に地面を滑走して
襲い来る鮫のメガロドンの牙をマシンガンの様に飛ばして波状攻撃を仕掛ける。
「今の我は海そのもの!海を相手に足掻いたところでどうにも出来ぬわ!」
やはり鮫が雪崩れ込み、圧倒的な物量になすすべがない。文字通りの海がそのまま襲ってくるような感覚だ。それが全部鮫なのだからたまったもんじゃない。
「なら、海ごと吹き飛ばせばよくないかしら!」
するとミス・ポセイドンの下半身から離脱して、城の壁面を駆け上がっていたメリカが屋上から天高く跳躍。グルグルグル!と縦に高速回転しながら右脚を振り上げ、真っ直ぐミス・ポセイドンの頂点の本体目がけて急降下していく。
「あれは、ラクーンシティの時のアリサの…!?」
「スピード×体重×脚力×重力×回転=破壊力!」
「来い!因幡の白兎!」
両腕の鮫の口で器用に挟み込んだポセイドンの槍を自らの膨れ上がった下半身に突き刺し、両手の鮫と両肩の鮫、頭部の鮫の顔を頭上に向けるミス・ポセイドン。そして、同時に牙がかち合わされて衝撃波がひとまとめになって放たれ、メリカの右足と激突。
「U!S!A!」
「ば、ばかな!?」
しかしメリカはそれすら突き破り、踵落としをミス・ポセイドンの脳天に叩きつけた。衝撃が上から下まで突き抜け、弾け飛んでいく鮫たち。上半身が文字通り叩き潰され、その巨体が鱗状にバラバラになったパズルのピースの様に崩れて津波の様広がっていき、コンテナの上に移動してそれを見届ける面々。
「やったのか…?」
「さっきも致命傷を負わせて復活してきたからどうかしら…」
クラウザーとヨナは本当に倒せたのか訝しむ。カリハリアス程に理不尽な再生力はない上に、コアであろう頭部を叩き潰したのだ。これで死んでなければ嘘だ。
「ところでなんでUSAなんだメリカ?」
「いや、なんとなく出てきて…日本語のウサギ……かな?」
「かわいいウサ」
「賢くなったからって調子に乗るんじゃないわよガンマ…!」
横でレオンとメリカとガンマ・オルカが戯れる。しかし、レオンはあることに気付く。水たまり染みた鱗が広がるのが止まった。むしろ、逆再生するかのように集まっていって……レオンは咄嗟にハンドガンを構え、発砲する。それの頭部を撃ち抜くも、鱗が飛び散るだけで意味をなさない。そして、形作られていくシルエットを見て、レオンとヨナの脳裏によぎるのは、最強最悪の敵。
「……冗談じゃないわよね」
「……悪夢がよみがえったかのようだ」
「どうしたんだ二人とも?ただの人に見えるが……」
サイズは随分縮んで、180㎝のモデル体型。どこに入れていたのか血に濡れた赤い白衣を身に着け、白衣を押し上げるようにして臀部から黒い鮫の尾が伸びる。人間の時つけていた水着はテティスに喰われた時に破れたからか纏っておらず、しかし鮫肌の様になっていて生殖器の類は見えない。人間のアナーヒタとそっくりそのまま同じ顔の口には鮫の牙が生え揃い、銀髪から突き出るように頭頂部に背鰭がついている。だがそれ以外の姿かたちは人間そのもの。白衣を身に纏い、巨大な質量を集束させて人の形をとっていたバケモノを、レオンとヨナは知っている。
「「アネット・バーキン……!」」
「弟君の情報にあった〝究極の生物”になった彼女の名か。わかっているじゃないか。これは、致死ダメージを受ける直前に〝G6”を思い出し、同じことをしてみた結果である」
自分の体に手を突っ込み、ポセイドンの槍を引き抜くミス・ポセイドン。〝ウェスカー”の頭脳と、テティスの変幻自在の肉体が生んだ奇跡にすら等しい究極の海洋生物。ただ一歩踏み出しただけで大地を揺るがしたその質量は、現在人類が発見している中で史上最大の動物たるシロナガスクジラにも匹敵する。
「海そのものの質量を、人の形に納めた存在。それが今の我だ。まさしく海の神…!ミス・ポセイドンである!」
そう告げたミス・ポセイドンの姿が消えた。と思えばレオンたちの目の前に現れ、尾鰭を振るってガンマ・オルカを天高く打ち上げるミス・ポセイドン。その動きを読んでいたレオンと、ヨナの攻撃が叩き込まれる。しかし、弾丸は皮膚すら貫通すること叶わず。尻尾はポセイドンの槍で受け止められ。落ちてきたガンマ・オルカは前蹴りで城まで蹴り飛ばされてしまう。
「海はただ、万物を飲み込むのみ」
何でもない様にミス・ポセイドンはポセイドンの槍を左手だけで振るい、咄嗟に尻尾を引っ込めたヨナに槍を中ほどから先端に持ち替えリーチを伸ばして殴り飛ばす。一瞬遅れたクラウザーのアンモナイトの拳が迫るが、裏拳一つでアンモナイトの殻が木端微塵に吹き飛んだ。
「ぐあああああっ!?」
「この!」
メリカの蹴りが胴体に突き刺さるがしかし、簡単に受け止められてしまい右手に脚を握られ振り回されて投げ飛ばされ、レオンがナイフを手に斬りかかるも、やはり刃は通らずミス・ポセイドンに軽く小突かれるだけで空中を三回転して地面に叩きつけられた。投げ飛ばされたメリカがコンテナを蹴って戻ってきた勢いで飛び蹴りを叩きこむも、一回転して尾鰭を叩き込むだけで迎撃してしまう。
「これなら…どう!」
ミス・ポセイドンほどではないが同じく質量お化けであるヨナがコンテナを両手に持って投げつけるも、片手で受け止められ、投げ捨てられる。あまりに超常的なフィジカルに手も足も出なかった。
「何度でも言おう。我は海の神!ミス・ポセイドンである!大人しく供物となれ。…む?」
牙を剥いてそう告げるミス・ポセイドンに、火球が放たれポセイドンの槍で薙ぎ払われる。ミス・ポセイドンの視線の先。そこには、海月形態となったマヌエラが身体から水蒸気を出しながら立っていた。
ミス・ポセイドンがラスボスとは言ったがあの形態がラスボスとは言ってない。
誕生、ミス・ポセイドン第三形態。G6を参考にした過去の負の遺産が生み出した怪物です。G6と異なり完全なフィジカルモンスター。シロナガスクジラの質量が人型になってると考えてもらえれば。
次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
一番好きなマヌエラ編オリジナルB.O.W.は?
-
シーデッド
-
ネプチューン・テティス(サメイド)
-
A1ハープーン
-
A2シザース
-
A3ナックル
-
A4ドリル
-
変異マヌエラ
-
カリハリアス
-
リーサルガイド
-
変異ヒルダ
-
雪姫
-
ブレード
-
バイパー
-
A5ガンマ・オルカ
-
テティス完全体
-
変異クラウザー
-
V・コンプレックス(ナックル)
-
ミス・ポセイドン(アナーヒタ)