BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】 作:放仮ごdz
エピローグと、新たな戦い…?楽しんでいただけたら幸いです。
今回の事件の黒幕、アナーヒタ・ウェスカーの撃破。そのことをアメリカ本部に伝えた俺は、先に迎えに来たオルタナティブのヘリに乗る彼らを見送っていた。擬態で人の姿になったヨナ、メリカ、ガンマ、そして。
「マヌエラ。君は、ヨナ達と一緒に行け。アメリカ政府も一枚岩じゃない。アダムなら保護してくれるだろうが、彼は既にアリサやセルケトを保護している身だ。君が来れば、間違いなく政治の材料に使われる。オルタナティブの方が、安全だ」
「わかったわ。いろいろありがとう、レオン」
「レオン、俺はアメリカに戻るぞ」
「いや、それはダメだクラウザー。P-ウイルスは根絶した。そういうことにしないと、お前もマヌエラも、ガンマも殺されかねない。お前もオルタナティブと一緒に行け。俺は上にクラウザーは戦死したと報告するよ」
正直アメリカは信用できない。最近立ち上げられたFBCもどこかきな臭い。シェリーもアリサも、折を見てオルタナティブに保護してもらいたいが難しいだろうな……。政府高官に気に入られていると聞くし。
「安心してクラウザー。その傷も、うちの医者にかかれば治せるわ」
「腕一本失っているんだぞ。気休めはやめろ」
「私も治してもらったからたしかよ。こんな姿にされたけど」
「なに?バニーになぞなりたくないぞ」
「言っちゃいけないこと言ったなあお前なあ!?」
「え、二人とも落ち着いて!?」
メリカが蹴り、クラウザーが殴る喧嘩を始めてしまう二人におろおろするマヌエラ。ガンマはヘリの中で既に横になってぐーすか寝ている。どうやら
「ヨナ。君達が来てくれて、本当に助かった」
「私からもエヴリンにレオンのおかげで任務を遂行できたと伝えておくわ。また一緒に戦いましょう。…そんなことはないほうがいいんだけどね」
「ああ、まったくだ。……クラウザー。今回の相棒があなたみたいな誇り高い人で、よかった」
そう言って拳を突き出すと、メリカとの喧嘩をやめてクラウザーは一瞬黙り込んだ後微笑んだ。正直絵になるな、その見た目だと。
「……俺こそ、迷惑をかけたな。アメリカの少佐としての最後の任務がお前とでよかった。レオン、達者でな」
クラウザーの殻を失ったアンモナイトの触手の指を握った拳と、俺の拳をぶつけて笑い合う。そうしてヘリに乗り込んでいく五人。運転手は…黒人か。随分腕が立ちそうだ。安心だな。
「ジョッシュ。本部までお願いするわ」
「了解だ。しっかり掴まっていろよ」
飛び立つオルタナティブのヘリを見送り、俺はため息一つ。……報告どうしたもんかな。アダムやアリサにだけは本当のことを教えておきたいところだ。俺以外に目撃者はいないからオルタナティブが関わってないことにもできるが、彼等の立場のためにも少々改変して報告を上げた方がいいだろう。
まさかその二週間後に、オルタナティブがあんなことになるとは思わなかった。
一方ヨナ達が飛び立ったその頃、エヴリンたちは。アンブレラの裁判における証拠探しに奔走していた。5年もかけてようやくここまでこぎつけた、アンブレラという企業に対する裁判の大詰め。しかし証拠が足りない。このままでは不起訴だ。そんなことになってたまるかと、クインティア・モリアーティことクイーンは部下三人を連れて、ヨーロッパのアンブレラ支部や施設を片っ端から奔走していた。
「FBCは何と言ってる!?」
「FBC長官のモルガン・ランズディールは、証拠がない限り我々は手出ししない、と」
「あの腹黒髭親父め!無干渉を決め込むつもりか、なんのためのFBCだ!」
ジープの中で一番若い部下である16歳の黒人の少女の報告を聞いて怒鳴るクイーン。FBC、正式名称Federal Bioterrorism Commissionは2001年に設立されたアメリカの対バイオテロ部隊。合衆国政府が裏でアンブレラと癒着し、B.O.W.の開発や取引をしていたことが公になることを避けるために設立された組織であり、オルタナティブとは実質冷戦状態にある組織だ。設立理由だけにアンブレラに迂闊に触れられないのは分かっていたが、ここまで無干渉を貫かれると困る。ただでさえ弱小組織のオルタナティブでは人手が足りないというのにだ。
「今こそ国公認の組織の力が必要だというのがわからんのかあの老害め。シェバ。次の目的地は」
「この街にあるアンブレラの薬品倉庫です」
「許可は……とってるわけないな。潜入して証拠を集める。調査は私とシェバがやる。お前たち二人はジープに待機して見張っていろ。いつでも逃げられる様にしておけよ」
シェバ・アローマ。左利きのアフリカ出身の黒人で16歳という最年少(B.O.W.組の実年齢を除く)でオルタナティブに所属している彼女だが、8歳の頃、アンブレラが生物兵器の実験を隠蔽するために引き起こした事故に巻き込まれて両親と弟を失ったためにバイオテロに対して憤りを抱いてきた人物であるが、オルタナティブに参加したのは壮絶な過去があった。
補助金目当ての遠縁の叔父夫婦に無理矢理引き取られるが補助金が出ないと知った彼らに虐待されて逃げ出し、行き倒れていたところを反政府のゲリラ組織に救われた。アンブレラと癒着している政府への反感に共感し、しばらくはゲリラ組織での活動に参加していた。しかし一年前の15歳の頃、リサが接触。ゲリラがアンブレラと組んでバイオテロによる政府転覆を目論み始めていた証拠を提示され、信頼できるゲリラ仲間を保護する事を条件に取引の情報を、アンブレラでも政府でもゲリラでもないオルタナティブに協力。バイオテロを未然に防ぎ、これを機にゲリラとの決別をして信頼できる仲間と共にオルタナティブに参加した。現在共にクイーンに従っている二人の男もゲリラの時からの仲間である。
「ビンゴだ。ハンターπの工場らしいぞここは」
「リサさん…というよりはオメガやプサイにそっくり……」
「顔が同じだからと油断するな。奴らは心を持たない殺戮兵器だ」
侵入したクイーンとシェバが目撃したのは、ずらりと並んだ培養槽とその中で大小さまざまなサイズで緑色の液体の中に浮かんでいるハンターπたち。アンブレラが現在扱っている主戦力だ。その間を抜けて、証拠になる書類なりを手に入れようとする二人だが、気配を悟られたのか黒衣に身を包んだハンターπ四体に囲まれる。上の通路には、白衣に身を包んだ金髪碧眼の白人女性が立って見下ろしていた。
「どこから侵入したかは知らないけど……裁判に有利な情報を得るために来ると思っていたわ。逃がしはしないわよ、オルタナティブ」
「アンブレラの幹部研究員、キャメロン博士か。とっ捕まえて吐かせるぞシェバ」
「ええ、了解よ!」
両腕を粘液硬化して構えるクイーンと、ハンドガンを構えるシェバ。ハンターπたちが突撃し、そして。
二週間後。アメリカのとある裁判所にて。弁護士の手で、とある映像証拠が開示されていた。そこに映るのは、誰かの視点で三人称で見る、兵隊を薙ぎ払う巨大な黒い鰐、モールデッド・アメミットの映像。さらにはヨナやグラ、ネメシスたちが、人間相手に無双している映像まで。〝オルタナティブが人間に仇なす者たち”という証拠映像だ。アンブレラの顧問弁護士ソーカ・ソーダースはその証拠映像を〝突きつける”。
「ご覧ください!彼らオルタナティブこそ、アンブレラに罪を擦り付けたB.O.W.そのもの!世界の敵なのです!」
「む、ぐう…」
『むぐうじゃないよ『異議あり』ってとりあえず言うんだよ検事!』
これには検察官のケン・ブリュースターも押し黙り、その場の普通の人間には聞こえないエヴリンの絶叫が木霊する。アンブレラは絶体絶命の危機を、オルタナティブこそがすべての元凶だと主張することで押し返してきた。しかもよりにもよって証人尋問にネメシスを呼ぶ始末。「すたぁず」じゃ講義もできない。エヴリンは頭を抱えた。
『クリス達がセルゲイをを捕まえるまで耐えなきゃいけないのに……リアル逆転裁判だぁ』
アンブレラの最後の活動拠点とされるロシア支部での死闘をよそに。オルタナティブの、ある意味死闘が幕を開けた。
カプコンつながりってことで逆転裁判編はじまりはじまり。
ジョッシュとシェバがオルタナティブとして参戦。クラウザーとマヌエラも参加。奮闘している様ですが、それをぶち壊す裁判。アンブレラクロニクルズは勝手に進んでる模様。マヌエラはだいぶ顔を青くして見てそう。
シェバSideの話は、FBCがなにしてんだろうという話を語るだけのパート。あとキャメロン博士のその後とか。
PXZ2の世界線としてご本人たちをクロスオーバーさせてもよかったんですが、あれを適用すると森羅とか龍が如くのウイルス兵器とかもあるんで収拾つけられなくなるなと思ってやめました。関係ないけどこのエヴリンは逆転裁判をゲームとして知ってます。
次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
一番好きなマヌエラ編オリジナルB.O.W.は?
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