BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。そういや雪姫のその後を書くの忘れてたな、ってことで設定と一緒に開示。楽しんでいただけたら幸いです。


fileDC:EX2【雪姫の南米報告】

 アナーヒタとの決戦の翌日。日本某所、天ヶ沢病院の受付に、白髪の13歳ぐらいで丈の短い真っ白な着物と素足に下駄を身に着けた少女が訪れていた。

 

 

「あら、雪ちゃん。今日はどうしたの?」

 

「お父さんに会いに来ました!入れてください!」

 

「いつもちゃんと言えてえらいわね~」

 

 

 スタッフルームに入れてもらい、ニコニコ笑顔でお礼を告げる〝雪”。受付の女性が仕事に戻るまで見送り、姿が見えなくなると表情が消える。〝雪”から〝雪姫”に戻ったのだ。

 

 

「父上は〝理想の娘”が好みでしょうか。それとも〝生意気な手のかかる娘”の方がいいでしょうか?」

 

 

 そう口に出して考えながら、スタッフルームまで来ると、壁にかけられた掛け軸をめくって奥にあるスイッチを押すと、ロッカーが左右に開いてスライド移動。扉が現れ、雪姫は特に驚くことなく引き戸を開けてカランコロンと音を立てながらその奥の階段を降りていく。

 

 

「戻りました、父上」

 

「やあ、おかえり。我が娘よ。南米はどうだったかね」

 

「暑かったです」

 

 

 辿り着いたのは、地下の研究室。そこで顕微鏡を覗いていた父の問いかけに答える雪姫。北国である日本出身である彼女には、南米の湿気はとにかく暑かったらしい。

 

 

「我が盟友、アナーヒタ・ウェスカーは元気だったかな」

 

「それなんですが……アナーヒタは倒されました。オルタナティブと、レオン・S・ケネディたちアメリカの捜査官によって」

 

「倒された……ということはP-ウイルスを自分に使ったのか。ランダム性が高いから使うとは思わなかったが……羨ましい限りだ」

 

「そこも少し想定外でした。アナーヒタはP-ウイルスを使う前に致命傷を受け、ネプチューン・テティスに捕食されその身体を乗っ取ることで強大なB.O.W.に変異を遂げました」

 

「ほう。そんな裏技で恋焦がれた鮫の肉体を手に入れるとは……天晴だアナーヒタ・ウェスカー。私は生涯、彼女に対する尊敬を忘れないだろう。雪姫も手に入れたのかな?」

 

「はい、P-ウイルスの実験台に志願し、ダイオウグソクムシの力を手に入れました。少しお待ちを」

 

 

 そう言って、全身に纏うようにしてダイオウグソクムシ形態の大武者へと変貌する雪姫。すると、純白の四枚の羽衣の様な翅が背中を突き破り、羽化する様にして雪姫が背中から出てきて、大武者の姿を残したまま、着物姿で床に降り立つ。

 

 

「T-ウイルス、G-ウイルス、W-ウイルス、T-Veronicaに続き、P-ウイルスの「サンプル」も手に入れました。父上」

 

「何度見ても素晴らしい。この〝脱皮”こそ雪姫の本領発揮……さっそく保管しよう。これで、I-ウイルスの完成にまた一歩近づいたよ。いい子だ雪姫」

 

「ふへへっ、当たり前のことです、父上……」

 

 

 頭を撫でられ、蕩け切った顔でふにゃふにゃの声を上げる雪姫。

 

 

「さて、研究の役に立つかもしれない。詳細を教えてくれるかな?」

 

「もちろんです、父上」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

・P-ウイルス

 数多の海洋生物の死骸を沈めた海にRT-ウイルスを掛け合わせるという狂気的な方法で生み出された新型ウイルスです。このウイルスが混ざった水を体内に取り込むことで体液が海水に置換されて全身に広がり変異させる効果があります。ただし直接生物に打ち込んでも効果がなく、混合した水で摂取しないといけません。元々が海水なので混ぜるとしょっぱくなるため判別は容易です。シンプル故に防ぎにくく、容易にパンデミックを引き起こすことが可能で、ミックスコアトル村は一夜にして全滅しました。アナーヒタの城にある「原液」のプールには、海に溶けた古代の海洋生物の遺伝子も含まれており、これを取り込んだヒルダやクラウザーはその力を手に入れていました。

 感染したものはランダムで海洋生物のDNAが付与され、アナーヒタ曰く海の力を手に入れることが可能です。彼女は感染し覚醒した者を「選ばれし者」と呼んでいたことから、海による選民思想に囚われていたものと思われます。適合しなければシーデッドに、適合すれば海洋生物の特徴を持つ女に変わるという特性があり、女性になるのは雌の海洋生物の方が強い、アナーヒタの趣味などいろいろ理由がありますが元のRT-ウイルスなためと思われます。また、本来の使い方ではありませんがネプチューン・テティスの元となった複数の鮫やヒルダ・ヒダルゴなど人以外も女の形にすることができる模様。私はジャック・クラウザーが女の形になるのをこの目で確認しました。また、死体にも用いることができます。

 また、レオン・S・ケネディたちとの戦いで、炎に非常に弱いことが判明してます。そのためT-Veronicaとの相性は非常に悪く、二つのウイルスを有していたマヌエラは海月の肉体と炎と水蒸気を操る力を手に入れてましたが反動で非常に苦しんでいました。同じくT-Veronicaの植物と一体化したナックルは強大な力を得たものの肉体を維持できず自滅しました。Pの由来は海神ポセイドンからの様ですね。

 

 

 

・ネプチューン・テティス

 アナーヒタがペットの鮫100体以上の飼われていた水槽にP-ウイルスを投与し、共喰いの末変異した正真正銘の怪物です。ネプチューン・グラトニーを生みだすという目的があったようですが、結果として似ても似つかぬ凶悪な個体になりました。元がアナーヒタのペットであるためか非常に忠誠心が高く、しかし野性的で独り占めにしたいという理由で配下のチーム・アトランティスや私に襲いかかりました。アナーヒタの敗因はどう考えてもこのテティスが戦力を著しく減らしたためと思われます。

 最大の特徴として「カリハリアス」という分裂体を作ることが可能。鮫を無理矢理人型にした様な姿をしたようなメイドに扮する少女の姿を本体として、カリハリアスを遠隔操作して行動することが可能です。重要器官は少女の方にあるらしく、カリハリアスはほぼ不死身の肉体で暴れまわり本体は安全圏にいることも可能です。

 カリハリアスと一体化することで完全体と呼ばれる戦闘形態へ変身することが可能で、手に存在する口から自らの肉体を削って作りだした鮫を模した武器を作り出し、100体以上の鮫の肉体を凝縮した圧倒的なフィジカルで敵を殲滅します。私をして、負けはしないが勝つこともできないと思わせる存在でした。

 瀕死のアナーヒタに懇願されて食欲のままに食らったことで彼女に乗っ取られ、その後はどうやら菌根に記憶が記録されたようです。オルタナティブと敵対する際は切札にされることでしょう。

 

 

 

・チーム・アトランティス

 イッカクのドリル、テッポウエビのハープーン、タスマニアキングクラブのシザース、モンハナシャコのナックルからなる特殊なBOW達を一個小隊として組ませたチームです。番号はアナーヒタが実験したP-ウイルスの成功例なんだとか。個々のスペックは中の上だが、強力な連携を持ち味としており連携すると隙が無い強さを発揮します。ハープーンが狙撃による援護、シザースがタンク、ナックルがアタッカー、ドリルが司令塔としてシーデッドを操るのが最も力を発揮できる陣形です。全員元はミックスコアトル村の村娘でハヴィエ・ヒダルゴに臓器を奪われ冷凍保存されていた死体にP‐ウイルスを投与した模様。また、ガンマ・オルカがA5として一時期所属していました。

 

 

 

・ブレード

 アナーヒタ配下の元ハヴィエの部下(男)が変異したメカジキのB.O.W.です。右腕の肘から五指にかけてメカジキの吻の様な両刃の太刀の様に変形しており、これによる高速の刺突を主に用います。チーム・アトランティス程の戦闘力は無い様で、ハヴィエダムの見張りに回されていました。

 

 

 

・バイパー

 アナーヒタ配下の元ハヴィエの部下(男)が変異したウミヘビのB.O.W.です。まるでアームカバーの様に両腕が魚の方の海蛇になっていて独自に動きます。これを伸ばして噛みつくことでブレードの援護をするのが主ですが、それだけです。明かにアナーヒタ配下の中では最弱でした。

 

 

・リーサルガイド

 アメリカのスパイだったミックスコアトル村の教師(男)が変異したオオカミウオのB.O.W.です。噛みつく力は強力で、支柱すら噛み砕きます。すぐにやられてしまいましたが、見張りから報告を受けたアナーヒタが名付けました。

 

 

 

・ヒルダ・ヒダルゴ

 元々T-ウイルスにより肺魚の様なB.O.W.になって封じられていたヒルダ・ヒダルゴにP-ウイルスを投与、三葉虫の特徴を持った人型に変異した個体です。アナーヒタに感謝しており、これを利用されてパンデミックに利用されました。P-ウイルスの原液を用いられているため非常に強力な個体で、一人でチーム・アトランティスの相手を行い、致命傷を受けた状態でも動き、倒せはしなかったもののナックルを道連れにしました。私に母親はいませんが、いるなら彼女の様な存在が嬉しいです。

 

 

 

・マヌエラ・ヒダルゴ

 「治療」と称され元々ハヴィエにT-Veronicaを投与されていた状態でP-ウイルスを投与されたことで突然変異を起こした個体です。海月の様な特徴が身体に出ており、細い触手になった指を武器として使ったり、軟体の体で檻や体内などの隙間に潜り込むことができます。この能力を用いてガンマ・オルカを正常に戻してました。さらに、海水に置換されている血液を炎や水蒸気に変換することが可能ですが、その際発生する高熱に自らも苛まれるデメリットがあります。アナーヒタ・ウェスカーが敗北したのはこれが血であり炎であるという特性だったからだと思われます。

 

 

 

・ジャック・クラウザー

 私と戦い敗北したジャック・クラウザー少尉(男)が原液プールに沈められて変異した個体です。最も変化した部位が多く、古代種の海洋生物のキメラともいえる異形の怪物になっています。

 右足がアノマロカリスをそのまま反らした様な形状で、左足はダンクルオステウスとその尾鰭をダイバーの足ヒレの様にした形状、腰からはウミサソリの尾が伸び、背中からはハルキゲニアの棘がいくつも伸び、大きな胸は三葉虫で隠されていて、右肩にはメガロドンの頭部がついていて、失われた右腕はアンモナイトをボクシンググローブにしたような形状で伸びた触手が指の様に、左腕はアーケロンの甲羅とメガロドンのヒレがブレードの様になっていて、頭部は上部を覆うようにカブトガニの兜を付け、隙間から眼が覗いている、褐色金髪女性でした。金髪以外はほぼ別人で非常に驚いた記憶があります。

 戦闘力が非常に高く、ハープーンを瞬殺するほど。特にアーケロンの甲羅は防御力が非常に高く、アノマロカリスの脚による斬撃を伴う蹴りは脅威です。このうち左腕などがアナーヒタにより失われましたが、オルタナティブに回収されたため回復される可能性が高いです。脅威に認定した方がいいかと。

 

 

 

・ガンマ・オルカ

 捕獲されたハンターγことガンマに私が洗脳を行い、P-ウイルスを投与したことでシャチの能力を獲得した形態です。ネプチューン・グラトニーに酷似しています。こちらも戦闘能力に優れており、機動性やパワーは目を見張るものがあります。また、なんの影響か成長したため幼い言動はなりを潜めていますが、私の洗脳の影響で愉快な性格になってました。

 しかし侮れない要素があります。エヴリンの使うコピー能力の様な力「記憶継承(アンダーテイカー)」を個人で発動できる上に生存しているものの力も使えるほか、「深化継承(ディープテイカー)」と呼ばれる能力に覚醒、エヴリンの様に一人の記憶を引き出すのではなく、二人分の記憶を引き出して同時に行使することが可能になりました。ハープーンとナックル、テティスとグラトニーを使用してましたが、いずれも強力でした。最重要危険個体と推奨します。

 

 

 

・メリカ

 これはP-ウイルスの個体ではないのですが、一応。オルタナティブの新人な様で、兎のB.O.W.です。聴力と脚力に優れ、特に脚力は私の知る中でテティス完全体やアナーヒタを除いて最速だと思います。蹴り技が得意なようで、訓練した痕跡が見られました。

 

 

 

・アナーヒタ・ウェスカー

 父上の盟友にしてアンブレラ南米支部の主任研究員だった女です。海や海洋生物、特に鮫の力に魅入られ愛していると言っても過言ではないほど執着していました。目的は世界の支配……という名目でしたが、単に人間がそこまで好きじゃなくて全員海洋生物にしてやると言う私怨的なモノでした。弟とか好きな人間もいたみたいですが。父上をどうするつもりだったのか次第で私が始末していた可能性もあります。槍を用いた戦闘力は人間と言えど侮れるものではありませんでした。

 致命傷を負ったところをテティスに捕食され第一形態、暴走形態、第二形態、第三形態と次々に変貌しました。第一形態はテティス完全体とカリハリアス、そしてネプチューン・グラトニーを合体させたような姿で、テティスとカリハリアスの能力をそのまま使用可能というもの。ノコギリザメのブレードとシュモクザメのハンマー、ポセイドンの槍を用いた本人の戦闘能力の相まって強かったです。

 暴走形態は巨大な鮫そのものの姿で、致命傷のダメージを回復させるために形態変化したものと思われます。クラウザーの左腕や配下を喰らうことで第二形態に進化を果たしました。

 第二形態は、日本の八岐大蛇を思わせる多頭の鮫の肉体を持つ鮫の集合体の様な姿で、ありとあらゆるものを喰らってやらんとばかりの勢いでした。しかしメリカの強力な一撃に敗北しそうになり、第三形態に移行。

 驚くことに第三形態はG6に酷似した形態で、強力なフィジカルによる圧倒的な戦闘能力を有していました。恐らく、単純な戦闘能力でいえば私すら超えます。しかし鮫であることが弱点であり、上記のマヌエラによって敗北しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

と、これが私の記憶した詳細となります」

 

「興味深い。アナーヒタも最後に素晴らしいものを残していってくれた。P-ウイルス……最大限に使わせてもらおう。まずはランダム性の廃棄だな、面白いが遺伝子としては最悪だ。タコなんか大当たりだと思うのだがね」

 

「タコ?……タコ焼き美味しいですよね」

 

「ふむ、それもそうだ。今度大阪にみんなで食べに行こうか」

 

 

 悪意は続く、どこまでも。エヴリンと酷似した雪姫とその姉妹は何者なのか。アイザックスは何を企んでいるのか。それは、後々語るとしよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

▼fileDC【マヌエラ編】~完~to be continued?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

▼fileUC【ハンターλ編】NEW!




 アナーヒタとの戦いから二週間後。アンブレラの裁判にて、すべてがひっくり返る。世界の敵にされたオルタナティブ。ビリーを逃がしたことやクイーン指名手配など、出るわ出るわ事実の罪。証人としてあいつやこいつも再登場。オルタナティブとアンブレラ、最後の戦いが始まる。その黒幕は?


BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnantsChronicle】

fileUC【ハンターλ編】


近日公開。次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。

一番好きなマヌエラ編オリジナルB.O.W.は?

  • シーデッド
  • ネプチューン・テティス(サメイド)
  • A1ハープーン
  • A2シザース
  • A3ナックル
  • A4ドリル
  • 変異マヌエラ
  • カリハリアス
  • リーサルガイド
  • 変異ヒルダ
  • 雪姫
  • ブレード
  • バイパー
  • A5ガンマ・オルカ
  • テティス完全体
  • 変異クラウザー
  • V・コンプレックス(ナックル)
  • ミス・ポセイドン(アナーヒタ)
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