BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。一応前回の前書きに追記しましたが前回のギルタブリルⅤ2の容姿を若干変更しました。頭部だけ露出したPS4スパイダーマンのスコーピオンを意識した見た目になりました。

今回はハンターλの能力判明。楽しんでいただけたら幸いです。


fileUC:5【プロトテイロス】

 〝キャメロン博士”が投獄されてから三日後。一人の人物がキャメロン博士のいる留置所に面会に訪れていた。アンブレラの顧問弁護士、ソーカ・ソーダースである。監視員に秘かに金を握らせ、記録から抹消してもらった美人弁護士は短いスカートとタイツに身を包んだ脚を組み、ガラス越しに対面するキャメロン博士に問いかける。

 

 

「よくもまあ、潜り込むためとはいえキャメロン博士を殺してくれたわねハンターλ。彼女は我が社において有望株だったのだけどどうしてくれるの?」

 

「あの場で逃げるのは不可能だったんだぜ?だから私がお母様を捕食し、成り代わるしかなかったってわけだ。何か問題があるか?」

 

 

 監視カメラが意味をなしてないことに気付くと、そう言って塗り替えるようにしてその姿が黒いボディースーツの様なものを身に着けた緑が混ざった金色の髪を短く首元で揃え舌をだらんと垂らした女性、ラムダに変わる。ハンターλ。カメレオンと蛇、蛙などの「擬態」を得意とする爬虫類や両生類の遺伝子が組み込まれ、ウールヴヘジンと同じく菌根の力を扱えるHa/RTの最新型。「擬態」と「捕食」に特化しており、背景に溶け込むことができる他、大の大人だろうが長い舌で巻き付けて丸呑みにして瞬く間に消化してしまい、その遺伝子を記録して声帯から体格まで完璧に擬態することができる能力を持つ。ちなみに普段着のボディースーツは菌根であり、実態は何も身に纏ってない状態だ。服を着てるとかさばるのである。

 この遺伝子の記録は何も丸呑みしなくてもいい、というのが強力なところである。例えば汗や皮膚片などを舐めとって取り込むことで、その場合は摂取してからの短時間だが擬態することができる。ただし、シンプルな生物限定であり、群体であるクイーンや機械化されているギルタブリルⅤ2への擬態は不可能だ。

 

 

「問題しかないわ。貴女はアンブレラの頭脳を一つ失わせたのよ。多大な損失だわ。それに見合う働きをしてもらわないと」

 

「裁判所に潜入し、奴に擬態して成り代わりオルタナティブを追い詰める。作戦はわかっているさ」

 

「これがセルゲイ・ウラジミール氏からの指示書よ。よく目を通しておいて」

 

 

 そう言って差し入れ口から書類を渡すソーカ。それを受け取り目を通したラムダは呆れた視線を向けた。

 

 

「オルタナティブ幹部に化けてネメシスを裁判所に呼び寄せ利用しろ?これを誰がやるって?」

 

「貴女よ」

 

「私は牢獄の中なんだが頭いかれてんのか?」

 

「抜け出すぐらい簡単でしょ、貴女なら」

 

「……ちっ。それで、このギルタブリルⅤ2ってのは?」

 

「貴女とは別に開発されていたG-EX01を改造してサイボーグ化した個体で、別名をプロトテイロスよ。セルゲイ・ウラジミール氏の切札テイロスを生みだす過程でその頑丈ぷりから実験的に生み出されたらしいわ。元は問題児だったとか。今はアンブレラに忠実に動くわ。生まれは1998年だから貴女の大先輩よ?」

 

「知ったことか。作戦はやるが、あとは私は好きにやらせてもらうぜ」

 

「アンブレラの事が露呈したら……わかってるんでしょうね?」

 

 

 そう言って出ていくソーカ・ソーダースを見送り、ラムダは指示書を丸めると舌にのせ、ごくんと丸呑みにするとキャメロン博士の姿に再び擬態する。

 

 

「私の擬態は完璧よ。誰にも見抜けないわ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「怪物だあ!」

 

「逃げろお!」

 

「殺されるぞ!」

 

 

 パニックとなり逃げていく第三法廷の傍聴席にいた人々から混乱が伝播し、裁判所中が大混乱となる。それを必死に先導しながらも、オルタナティブの面々も困惑していた。

 

 

「はあ!?敵!?裁判所に襲撃ってマジかよ!」

 

「上からってどこから来た!?空に飛行機も確認できてないぞ!?」

 

「なんもわかんないけど、なんかメカだった!」

 

「セルケトにも似てたな!」

 

「とにかく民間人逃がすよ!ほら男ども!ちゃきちゃき動く!」

 

「オルタナティブのやるべきことをやるんだ!」

 

「オルタナティブ?オルタナティブだって!?」

 

 

 ディラン・ブレイクの激励に、反応する男。そのままディランに掴みかかった。

 

 

「お前たちオルタナティブの悪行は聞いたぞ!どの面下げてここにいる!?」

 

「何の話だ!?」

 

「どうせあの怪物もお前たちが連れて来たんだろう!責任をとれ!」

 

「オルタナティブだって?」

 

「そうだそぅだ!」

 

「お、落ち着いて……」

 

 

 ディランを筆頭に、友子が、ジャンが、ジョージが、タイローンが、ルーサーが。民衆にもみくちゃにされていく。守るべき民間人が、誤解しているとは言え牙を剥いてくる光景に、全員の心がむしばまれる。特に元アンブレラ社の下請け会社の民間軍事会社所属の武装義勇兵で、1998年に起きたラクーン事件当時に仲間のJJと共にラクーンシティの境界線へと派遣され、町から脱出しようとする市民を追い返す任務にあたっていたディランはあの時の光景を思い出させて、そして銃に手が伸びて……。

 

 

「スタァアアアアアアアアアアズッッッッ!!!!!!」

 

 

 突如聞こえてきた怒鳴り声と共に、静寂が広がり。その声の主であるネメシスを見た途端、民間人は驚いて蜘蛛の子を散らすように逃げ出していく。そのネメシスの隣に立っていたカルロスは鼻で息を鳴らしてしてやったりと笑みを浮かべた。

 

 

「あんなやつらまともに扱うことはないぜ。俺達はなんも悪いことしてないんだからな。ちょっと驚かせば一発だ。よくやったネメシス」

 

「すたぁず」

 

 

 ラクーンシティでの共闘以降、よき友人関係になっているネメシスと拳を合わせるカルロス。ディランはほっと息をついて、銃を握った手を下ろした。その手を、友子が握った。

 

 

「ディラン。私は、貴方たちに追い返されそうになってた人間だけど……その貴方に助けられて此処にいるんだよ。おかげで私はアトラナートから力をもらって、ここまで来れた。大丈夫、アンブレラを潰すまでもう少しのところまで来たんだ。頑張ろう、ディラン」

 

「……ああ、ユウコ。すまない…っ」

 

 

 この場にいる全員、アンブレラに苦しめられた者たちだ。証言力がなかろうと、力を合わせてここまで来た。その悲願がかなうまでもう少し。友子は頷いてネメシスに呼びかけ、擬態を解いて背中から四本の蜘蛛脚を展開しながら通路を歩く。

 

 

「みんなはこのまま避難を促して。ネメシス。行くよ。裁判の邪魔者を、ぶっ飛ばそう」

 

「すたぁず!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「排除する」

 

 

 ガリバー検事を左手の鋏で締め上げながら、ドリルの様に回転する右腕とレーザービームをぶっ放す尻尾を振り回してクイーン、オメガ、グラを相手取るギルタブリルⅤ2。アンドー弁護士と裁判長はそれぞれの席で頭を抱えて縮こまり、それも庇いながら戦っているため防戦一方だった。

 

 

「アンドー弁護士!裁判長!逃げろ!」

 

「逃げたくても逃げられませんよ、こんなの!」

 

「ひいぃいいいっ!?」

 

 

 胸部のモノアイを忙しなくギョロギョロ動かして少しでも動いたものにレーザービームをぶちかましながら、近づいてきたものを右腕で弾き飛ばすギルタブリルⅤ2。そして少しでも余裕ができればガリバー検事に右手を押し付けて殺そうとするので、止めようとしてまた薙ぎ払われるを繰り返す。機械的な動きだが、ゆえに隙が無かった。

 

 

『こっちだターミネーター!』

 

「排除」

 

「うおおおおおっ!?」

 

 

 囮として飛び回るエヴリンを狙って法廷を薙ぐ様に放たれようとしたレーザービームを、尻尾にしがみついて軌道を無理やり変えるクイーン。裁判長の頭部スレスレを横切り、レーザービームが壁から天井へと斬り裂く。オメガが右腕を斬り弾き、グラが左腕に噛みつくも、鋼すら噛み砕くグラの牙が通じない。

 

 

「かたっ!?なんかすっごい硬いのだ!」

 

『まさかと思うけどアイアンズの使ってたシャッターのあれじゃないよね!?』

 

「だとしたら何も通じないぞ!?」

 

 

 いつぞやのR.P.D.の駐車場のシャッターを思い出したエヴリンとクイーンは顔を青ざめさせる。なにでできているかわからないくせに非常に硬く、オメガとプサイの斬撃をもってしても斬り裂けなかった硬度を誇るそれが使われているのだとすれば、本当にどうしようもない。そうこうしているうちにグラは蹴り飛ばされ、傍聴席まで蹴り飛ばされて、四本の蜘蛛脚に優しく受け止められる。

 

 

「グラさん、大丈夫!?」

 

「すたぁず!」

 

「ユウコ!ネメシス!」

 

「ひぃいい!増えたぁあああ!」

 

 

 やってきたのは、アトラナート形態の友子とネメシス。友子は蜘蛛脚の先端から糸を伸ばして拘束を試みながら突撃するも、右手の鋏で糸は斬り裂かれ、友子本人も尻尾で薙ぎ払われる。それを見ながら、エヴリンはネメシスに近づいた。 

 

 

『いいところ来た!ネメシス!なんで裁判所にいるかわからないけど、行くよ!』

 

「すたぁあず!」

 

記憶継承(アンダーテイカー)!カール・ハイゼンベルク!』

 

「なんだと?」

 

 

 エヴリンがネメシスに憑依し、放電。裁判所の明かりが一瞬消えて、復旧していく。ネメシスの肉体を借りて、三度(みたび)工場長は過去の世界に顕現した。

 

 

「『3(スリー)2(ツー)1(ワン)……ショータイム!!』」




アンブレラの顧問弁護士ソーカ・ソーダースが暗躍してました。ラムダの能力は「捕食」と「擬態」地味に人間社会に侵入して証拠もなく標的を始末できる、最新型ハンターとなってます。そして地味に判明、プロトテイロスだったギルタブリルⅤ2。レーザービーム搭載なのは高出力なんだけど素体が熱量に耐え切れないから頑丈なギルタブリルだから搭載している感じで、理論は例のサイコロステーキレーザーと同じです。

地味に友子を救ってたのがディランとも判明。原作と異なり、一足早く反旗を翻したおかげで悲劇に見舞われずに済みました。

そして再臨、ネメシス・ハイゼンベルク。周りに鉄くずがないからモールデッド化はしてないけど電気だけ出力できる感じです。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。

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