BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】 作:放仮ごdz
もう一人のB.O.W.登場…?楽しんでいただけたら幸いです。
「『ショータァイム!』」
「迎撃!」
エヴリンが憑依してハイゼンベルクを
「『フハハハハッ!俺のゾルダート共が霞むメカじゃねえか!気に入らねえ!スクラップにしてやるぜ!』」
「エヴリン、飲まれるなよ!」
「『わかっている!』」
ハイゼンベルクの自我に飲まれそうになりながら、クイーンの呼びかけで我に返り、もう片方の手で尻尾を握って引っ張り、磁力を発生させて天井目掛けて吹き飛ばす。そのまま傍聴席を分ける柵を手に取り引き抜くと両手で持ってハンマーの様に振りかぶり、落ちてきたギルタブリルⅤ2を殴り飛ばし、ガリバー検事が解放されて転がる。傍聴席を巻き込みながらひっくり返るギルタブリルⅤ2目掛けて放電しながら跳躍し、磁力を利用して反発し勢いよく飛び蹴りを叩きこむネメシス。
「排除!」
それに対し、両手の鋏を回転させて迎撃するギルタブリルⅤ2。傍聴席に叩きつけられたネメシスにストンプし、ネメシスは触手を伸ばして壁に突き刺し、引っ張られる様にワイヤーアクションで逃れる。その余波で飛び交う瓦礫から、アンドー弁護士を抱えながら粘液糸を飛ばしてガリバー検事を守るクイーン。怪物同士の戦いすぎて、余波から非戦闘員を守るので精一杯だ。
「標的、補足。発射!」
「『バリアってやつだ!』」
尻尾が動いて狙いが定められ、ネメシス目掛けて放たれるレーザービーム。それを、円形に放電して電磁バリアを発生させ防ぐネメシス。右手を掲げ、磁力を発生。レーザービームが放たれ続ける自らの眼前へとギルタブリルⅤ2を引き寄せる。尻尾はそのまま、本体が引き寄せられたギルタブリルⅤ2の胴体をレーザービームが撃ち抜く。
「損傷、重大…!?」
「『ハッハアア!鉄の塊が俺の相手になるかよ!相性最悪ってやつだ!ご愁傷様ァ!』」
そのまま磁力を発生させた右手を振り回し、法廷の壁に頭から叩きつけながら一回転する様に引きずるネメシス。ギルタブリルⅤ2はレーザービームを放出したまま振り回され、粉塵が法廷に広がる中で勢いよく壁に埋められる。
「殲滅!」
しかしギリタブリルⅤ2は両手の鋏を回転させて壁を破壊して脱出、着地してレーザービームを止めた尻尾を伸ばして攻撃。ネメシスは自らの腹部を貫かんとしたそれを、両手で受け止める。
「『弾けろッ!』」
「!?」
尻尾を掴んだまま電撃迸らせ、ギルタブリルⅤ2は尻尾を通じて感電、口から黒煙を燻ぶらせながらモノアイを閉じて膝をつき、停止した。
「『ハッハアア!俺の勝ちだ!』」
「ああ、お前の勝ちだ」
勝ち誇るネメシス、粉塵の中から声が聞こえて振り返った瞬間、ピンク色の長い物体がスイングされて叩きつけられ、法廷入口の真上の壁まで吹き飛ばされるネメシス。とんでもない大ダメージに
「『があああっ!?』」
「ギルタブリルⅤ2。今だ、帰投しろ。お前さえいなければ、現場が整う…!」
「命令受諾」
そう言って再び擬態するラムダの声を聞いたギルタブリルⅤ2が再起動し、バチバチと紫電を起こして風景に溶け込んでいく。光学迷彩が、ギルタブリルⅤ2には搭載されていた。そしてそのことには、この場の誰も気づかない。ネメシスとエヴリンすら痺れていて気付いていなかった。
そして残されたのは、痺れてダウンするネメシスとエヴリン、倒れ伏したガリバー検事。クイーンと抱えられたアンドー弁護士に、オメガと守られていた裁判長、リサに肩を貸すグラ、のみ。ガリバー検事がなんとか立ち上がり、リサを指さした。
「そうか、そう言う腹積もりだったのだなオルタナティブ…!」
「はあ、はあ……何の話よ…!」
「裁判で負けそうになったからと生物兵器に襲撃させ、あまつさえ自分たちで追い返すことでヒーローを演じたつもりなんだろう!恥を知れ!」
「なっ、あれはアンブレラの差し金よ!なんの根拠があってそんな馬鹿な事……」
「では何故奴を逃がした!どう考えてもオルタナティブの勝利で終わったのに逃がす理由はなかろう!それに奴は私を真っ先に狙った!普通に考えて貴様らの差し金だ!そして、これだけ被害があって、お前たちは直接戦ったネメシスを除いて誰一人傷ついていないではないか!ネメシスを犠牲にすれば誤魔化せると思ったか!外道め!」
「っ…!?」
ガリバー検事の言いがかりに反論するリサだが、見渡して絶句する。言われた通りだった。ギルタブリルⅤ2はガリバー検事を盾に防御こそしていたが、ネメシス以外には傷一つつけていなかった。はめられた、と気づくのは早かった。
「そ、そうだったのですか!?」
「違います裁判長!……違いますよね?」
少なくとも、ガリバー検事だけでなく裁判長とアンドー弁護士の心象は悪くなったのは間違いない。異形の力を見せてしまったのもプラスした。そして事態は、更に動く。
「逃げるんだ、みんな!」
「カルロス?」
そこに駆け付けたのは、カルロス。武装した状態でなにやら焦っている様だ。どうしたのかとクイーンが聞いたら、想定外の答えが返ってきた。
「ゾンビだ!ゾンビが、裁判所内に突然発生した!バイオハザードだ!」
「なんだって!?」
時は少し戻って、ギルタブリルⅤ2とネメシスが激闘を繰り広げていた頃。その男は、興味本位でその裁判にやってきただけだった。検事の説得力のある言葉の数々で、オルタナティブを悪と決めつけ、他の人間を扇動してしまった男だった。この物語において名前はない。ただ、民衆の代表として選ばれてしまった。
「こ、ここは!?」
目覚めたら、パイプ椅子に荒縄で縛られていた。周りを見渡せば明かりが最低限しかない真っ暗などこかの倉庫の様だ。なんでここに、と考え、咆哮したネメシスから他の人間と共に逃げようとしていたところまで思い出す。そこで、男は天井から伸びてきたなにかに首を絞められ、引きずり込まれたことを思い出した。
「誰か、誰かいないのか!?」
「あら、目覚めたみたいねー?」
多くの人間が目撃したはずだ、自分は助かる。そう思っていると、扉が開いて一人の女が入ってきた。暗くてよく見えないが、開いた扉から漏れる光が照らしだすのは、その腰から伸びてひょこひょこと動く細く長い尻尾。それが、人ではないことを表していた。
「その尻尾…お、オルタナティブか…!?俺を捕まえてなにをしようって……」
「うんうん、貴方には感謝してるわー。その認識を周囲に広げてくれて、おかげでオルタナティブへの不信感が天・元・突・破。すっばらしいわー。でもね、貴方にひっじょーに残念なお知らせよ。そのくだらない人生はここで、お・し・ま・い」
「ど、どういう意味だ……ひぃ!?」
問い質そうとした男の股下の椅子に、尻尾の先端が凄まじい勢いで突き刺さって悲鳴が上がる。そのまま女は尻尾を動かして男の顎を持ち上げ、腰を突き上げるような前傾姿勢で自身の顔を近づける。女の顔を間近に見た男は、驚愕の表情を浮かべた。
「お、お前は……!?」
「シーッ。その耳障りな大きな声で私の正体を言っちゃだ・め・よ。でも、冥途の土産に教えてあげるわ。私の名前はジェーンドゥー。身元不明の女、だなんてふざけてる名前よね?私は気に入ってるんだけど」
フゥ、と息を耳元に吹きかけながら、尻尾を引いて男の顎を指で持ち上げ立ち上がらせるジェーンドゥー。男は恐怖で引きつった表情を浮かべ、首を横に振る。
「や、やめっ……あんたのことは黙ってる!だから殺さないで……」
「ざんねーん。貴方はもう死んでいるわー」
「えっ……っ!?」
その瞬間、心臓をジェーンドゥーの尻尾で貫かれ、音もなく痛みもなく突き刺さったそれに目を見開いてがくがくと悶える男の口に、そっと唇が重なる。まるでなにもわからないまま後頭部を掴まれ、まるで貪る様に濃厚な口づけをされる男は、ジェーンドゥーが離れるとそのままぐったりとパイプ椅子に力尽きた。
「どうだった?私の濃厚ウイルスキス。天にも昇る心地だったでしょう?運が良ければ超人になれるわ……あーらら。適合できなかったみたいね。まあそっちの方がいいけど。じゃあ後は、よ・ろ・し・く?」
ぐったりと倒れ伏して息絶えた男を拘束していた縄を解き、床に寝かせたジェーンドゥーはパイプ椅子を変形させて壁に立てかけると、尻尾を動かして天井裏の天板をずらして、一跳躍で忍び込んでその場を去った、その後で。男は起き上がり、生気を失った目でどんどんと扉を叩く。惨劇が、幕を開ける。
新キャラ「ジェーンドゥー」名前の由来は本人も言っているけど身元不明の女死体から。こちらも暗殺とかに特化してるタイプ。T‐ウイルスを濃厚感染させることができるのが特徴。明言しますがRT由来です。
ラムダの暗躍により、ギルタブリルⅤ2の襲撃の罪を擦り付けられるオルタナティブ。さらにバイオハザードも発生して…あーもうめちゃくちゃだよぉ。
地味にハイゼンベルクを継承した際のデメリットも判明。電気を残したまま元に戻ると逆流しちゃうんですねえ。
次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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