BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。ジェーンドゥー大量発生の元ネタはヒロアカのトゥワイスの無限増殖 哀れな行進(サッドマンズパレード)。今やっているアニメでも脅威度が示されてましたね。エヴリンアカデミアなんてのも書いてるぐらいヒロアカは好きです。

今回はVSジェーンドゥー軍団。楽しんでいただけたら幸いです。


fileUC:11【泰山鳴動して鼠一匹】

「フフフフ……」

 

「アハハハ!」

 

「逃げても無駄よ」

 

「言ったでしょう。貴方たちは袋のネズミ」

 

「ネズミは私たちだって?それはそうねえ」

 

「窮鼠猫を噛むってことわざが日本にはあるらしいわよ?」

 

「なら私が本来勝てっこない人間たちに噛みついてもいいわよね?」

 

「ああ、アンブレラ。私こそアンブレラ」

 

「裁判長も弁護士も関係ないわ」

 

「私、人肉は嫌いなんだけど」

 

「お残しはダメよねえ」

 

「お片付けするんだもの」

 

「貴方たちは、と・く・べ・つ♪」

 

「綺麗に骨だけ残して食べ尽くしてあげる」

 

 

『ごちゃごちゃうるせー!!!』

 

 

 思わず怒鳴る。あまりにうるさい。危なかった。私が叫んで危険を知らせた瞬間、ユウコが蜘蛛の巣をバリアーの様に展開してジェーンドゥー軍団を絡めとって動きを止めてくれなかったらやばかった。蜘蛛糸と、クイーンの出した粘液糸に絡めとられている間に私たちはアンドー弁護士と裁判長を、ネメシスに担いでもらって全員で反対側の扉から脱出。まだ奴らに埋め尽くされてなかったようで、ひたすら足止めの罠を仕掛けながら逃げに徹していた。

 

 

「「「「「待ちなさーい」」」」」

 

「「「「「諦めた方が身のためよー」」」」」

 

 

 だけどもう、なんというか。津波、いや雪崩か?もはや床に足がついていないジェーンドゥーもいるぐらい山になって通路を埋め尽くしながら迫りくるジェーンドゥー軍団は恐怖でしかない。集合体恐怖症の人は卒倒して、未来の猫型ロボットとか見たら発狂して地球破壊爆弾を出して即爆発させるレベルだ。だって鼠が嫌いではない私ですらその光景は寒気がするんだもの。

 

 

「どうするエヴリン!いやほんとどうする!?」

 

「アレに加えてさっきの三体もどっかにいるのよね!?」

 

「無理なのだ!さすがに!全員は喰えないのだ!てかこっちが食われかねないのだ!」

 

「せっかく妹ができたのに、こんなところで死ねない……」

 

「ガリバー検事、いやラムダさん!貴方本物のガリバー検事を丸呑みにしてたと言ってましたよね!?どうにかなりませんか!?」

 

「一人だけなら丸呑みできるけど、あの数は無理だ!消化が間に合わないぜ!」

 

「アンドー弁護士、その発言ギリギリですぞ!」

 

「すたぁあああああず!」

 

「ネメシスの小脇で馬鹿言わないでくれるか戦えない奴らは!」

 

「うーん、私なら何とかできるかも」

 

『え、ほんと!?ユウコ!?』

 

 

 すると、自分の脚じゃなくて蜘蛛脚で走りながら告げられたユウコの言葉に全員の視線が向く。さすがラスボス級のアトラナートの力を受け継いでいる我らがオルタナティブの切札、ユウコ!そこに痺れる!憧れる!

 

 

「私はアトラナートと、その配下だった子達の能力が使えるのは知ってるよね?パペッティアの能力で、前面のジェーンドゥーを操ることができれば……って感じなんだけど」

 

『じゃあそれ!採用!早く!』

 

「いやあの、ごめん。あれ高度過ぎて無生物ぐらいしか私じゃ無理……せめてパペッティア本人なら……」

 

「無理言うな!アイツは倒したんだ!いたとしても言う事聞くわけないだろうあの外道が!」

 

『本人なら?………あ、そういう』

 

「うん、そういうこと!エヴリン、お願い!」

 

 

 ユウコの思惑に気付いて右手を背後に向けて何かを掴む様にグググッと拳を握り構える私。本日二度目だけど、まあなんとかなるでしょ!W-ウイルスは菌根由来のウイルスだ。菌根が少しでも混ざっているなら、菌根ネットワークに保存されるはず!

 

 

記憶継承(アンダーテイカー)!力を貸して、パペッティア!』

 

 

 拳に握られた見えない鎖を引っ張るように動かして、菌根の記憶をこじ開け見えない鎖で手繰り寄せるように引き出したのは、人形遣いの蜘蛛の残滓(レムナンツ)。あ、やばい。こいつ、自我が強い。全身にバグったようにノイズが走り、服装が書き換わっていく。

 

 

『うっ、ふぐぅ……ケケケケッ。活きのいいお人形がたくさん。素晴らしいわ!』

 

 

 黒子の様な布を被り、黒いドレスを身に纏って下半身のドレスの下から蜘蛛の脚が4本生え、髪が金色に染まり姿に変わった私は、上半身は仰向けにして逆さまにクイーンたちを見下ろして、迫りくるジェーンドゥーたちに視線を向けると、ふわふわ逆さまに浮かんで走るクイーンたちに追従しながらにやりと嘲笑を浮かべて手を掲げ、なにもできないので首を傾げる。

 

 

『あら?でもこの身体じゃなにもできないわね……身体、貸していただけるかしらアトラナート様の後継者さん?』

 

「いいよ、貴女みたいな問題児でも御してやる!来い!」

 

 

 両手を広げて受け入れる体勢のユウコに飛び込む私。それを躊躇せずに受け入れたユウコの姿が、菌根で黒いドレスを身に纏った姿に書き換わり、背中の蜘蛛脚が引っ込んで代わりに腰から4本伸びた姿に変貌。糸を指先から伸ばし、逃げながらまるで舞踏でもするかのように腕を振るう。

 

 

「『閉錠(ロック)!』」

 

「あらー?」

 

「なにか、絡まって…きゃあ!?」

 

「ちょっ、いきなり止まらないで…!?」

 

「なにが、起きて…!?」

 

 

 そう叫ぶと同時、先頭を雪崩れ込んでいたジェーンドゥーたちが壁や天井に糸で縫い付けられ、ジェーンドゥーたちの津波がせき止められる。こうなればこっちのものだ。血まみれの舞踏会を始めよう。

 

 

「『―――――さあ、血生臭い大衆芝居(グラン・ギニョール)を始めましょう?』だめー!」

 

 

 と、そこで強制的に記憶継承(アンダーテイカー)が解除され、宙に吹き飛ぶ私。パペッティアに乗っ取りかけられていた頭部を振って正気に戻る。あ、危なかった!ユウコがアトラナートじゃなかったらそのまま体乗っ取ってたかも。

 

 

『ごめんユウコ、助かった!』

 

「全然!それより、止まったけど!なにか作戦、ある!?」

 

「気になるのは例の3匹だ。あれがもし、人間組を襲っていたら不味いぞ」

 

『じゃあ別れてジェーンドゥーたちから逃げながら3体を倒そう。ラムダとオメガちゃんは私と来て、ジェーンドゥーを何とかするよ。他のみんなは3組に分かれて、悪いけど裁判長とアンドー弁護士をそれぞれ守りながら戦って!1人なら多分守りやすいから!』

 

「だそうだ」

 

 

 クイーンが私の言ったことを伝えてくれた。そして分けられたのは、クイーン、グラ、アンドー弁護士のチーム。リサとユウコと裁判長のチーム。そして、ネメシスとカルロスのコンビ。まあこの形がベストかなあ。

 

 

「よし、散開!エヴリン、信じてるぞ!」

 

『任せんしゃい。作戦は思いついてるんだ』

 

 

 あとは、まあ。ラムダの能力に期待しよう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『オメガちゃん、壁を切り崩しながらラムダと一緒についてきて!』

 

「了解!」

 

「待て。私もできるぞ」

 

 

 

 ジェーンドゥー軍団に掴まらない様に壁を突き抜ける作戦を選んだわけだが。ラムダが異議を申してて来た。でも爪ないじゃん。ハンターなのに、鱗らしきものなんもないし、ハンターって言われてもわからないよね。てかそのボディスーツ菌根だよね?もしかしマッパ?トガチャンなの?

 

 

『え、でも爪ないじゃん』

 

「必要ないからだぜ。私は、擬態できるからな」

 

 

 そう言って舌でぺろりとオメガの顔を舐め、オメガと瓜二つの姿に変わるラムダ。プサイちゃんみたいに爪のついている位置が逆だったりしない、完全っに瓜二つだ。

 

 

『おおおー』

 

「すごい」

 

「そうだ、私はすごいんだぜ。私を裏切ったことを後悔させてやるあのネズ公」

 

 

 オメガちゃんの姿で口が悪いと新鮮だな。私が斥候しオメガとラムダが二人で壁を切り崩しながらついてくる。多分だけど、この真横で蠢いているジェーンドゥーたちは、肉体とか人格とか知識は一緒なんだろうけど、多分記憶は共有してない。私の事を知ってるくせに、もう見せたはずのユウコの能力になんもできなかったのが証拠だ。ユウコの存在は秘匿してたから、知ってるのは実際に見たやつだけ。つまり、一番最初のジェーンドゥーだ。目指すは、この流れの根源だ。

 

 

『ん、見つけた!露出狂じゃない方!』

 

「失礼ねー。ちゃんと獣毛で隠してるじゃない。人数分の服を用意できなかったから配慮したのに失礼しちゃうわ」

 

 

 廊下でネズミにキスして今まさに変異させているところだった、スーツ姿で獣人じゃないジェーンドゥーを見つける。

 

 

『裸より目に毒だわ!カルロスとアンドー弁護士と裁判長、可哀そうだったからね!いろんな意味で!』

 

「それこそ、その3人が可哀そうじゃないー?」

 

初心(うぶ)なのねー。かーわいいー」

 

「ラムダ、敵に回っちゃったのねー、ざーんねーん」

 

「馬鹿みたいにアンブレラを妄信して相打ちでもしてくれたらよかったのにー」

 

「撃たれたぐらいで敵に回っちゃうなんて根性ないわねー」

 

「ああん!?」

 

「どうどう。落ち着いて妹よ」

 

 

 ジェーンドゥーの挑発に乗せられそうになっているラムダをオメガが押さえているのを横目に、敵の戦力を数える。ひーふーみーよー……4人の獣人ジェーンドゥー、合わせて5人か。これだけいれば、いけるか?

 

 

「それで。何しに来たの?私が本体のつもりで来たなら大間違いよ。全員が私。同じ思考を持つ私。私を殺しても止まらないわよ」

 

『それはわかってるよ。よーし、作戦は来る途中で伝えた通り!三十六計逃げるに如かず!』

 

「了解!」

 

「捕まえられるもんなら捕まえてみろだぜ!!」

 

「「「「「え?」」」」」

 

 

 踵を返して、角を曲がって逃走するオメガとラムダと私に、一瞬呆けるジェーンドゥーたち。でもすぐに順繰りに気を取り直し、獣人ジェーンドゥーたちがこぞって追跡してくる。

 

 

『オメガ!』

 

「全力でお姉ちゃんを遂行する!」

 

「なっ……」

 

 

 真っ先に追いかけてきたジェーンドゥーに、振り返りざまに突っ込んできた勢いを利用して首狩りを叩き込むオメガ。首が跳ねられて崩れ落ちる自分に、ジェーンドゥーたちは一瞬怖気づく。

 

 

『なにが全員自分だ。同じだったら、気にせず突っ込んでくれるよね?たくさんに増えただけの個人でしょ。うちのクイーンの足元にも及ばないね、群体の出来損ないだ』

 

「言ってくれるじゃない……お姉さん、キレちゃったわ」

 

『オメガ、ラムダを追いかけて!』

 

「わかった!」

 

『超久々のぉおおおお!スゥウウ……ワアアアアアッ!!

 

「ぐっうううううっ!?」

 

 

 ジェーンドゥーたちのど真ん中に突っ込み、虎の子である超至近距離鼓膜絶叫を発動。ネズミだから耳が普通よりいいのだろう、ジェーンドゥーたちは目を回し、その間に隠れる。耳を押さえながら追いかけてくるジェーンドゥーたちだが、今ので見失ったのか散開する。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして。

 

 

「手古摺らせてくれたわねー、ようやく捕まえたわー……」

 

 

 へとへとの様子で獣人ジェーンドゥーが、気絶したオメガを引きずって服を着たジェーンドゥーの元まで連れて来た。私やラムダを警戒しているのだろう、周りを警戒するジェーンドゥーたち。

 

 

「ラムダは?」

 

「透明になって逃げられたわー。なにがしたかったのか……とりあえず、リーダーは貴女よ。どうするか貴女が決めて?」

 

「そうねー。ハンターΩ、私たちが再建するアンブレラの要になるかもだし、捕らえて連れていき……あぐっ!?」

 

『隙ありぃ!』

 

 

 勝利を確信して油断しきった服を着たジェーンドゥーに私が飛び込むのと同時、気絶した振りをしていたオメガが爪を構え、追いかけて来た獣人ジェーンドゥーを丸呑みにして擬態していたラムダが擬態を解いて舌を伸ばし、右手を握り合って一回転して、他のジェーンドゥーを薙ぎ払う。

 

 

『私が見えるってことは、あるよね!?菌根…!お前も家族だ!』

 

 

 そして私は、昔グラとヨナにしたのと同じように。精神世界でジェーンドゥーに拳を叩き込んだのだった。




配下ではなく全員本体だからこそ、恐怖で怯んだりします。そして菌根があるなら効果があるのがエヴリンの「お前も家族だ」。地味に2編とグラヨナ以来となります。

まさかまさかのパペッティア再登場。ラムダの強さ。エヴリン本領発揮。と要点が多くて4500字超えちゃったっていう。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。

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