BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。PXZ2も一応ストーリークリアしている身なのですが、なるほどくんの性能えげつなかった記憶。ストーリー的にもあの嶋野の狂犬の弁護してたりかなり有能ですよね。あとプレイしたことないけどマベカプ3に出てたのも知ってます。

今回はカーバンクルVSクイーン・グラ・アンドー。楽しんでいただけたら幸いです。



fileUC:12【弁護士の戦い】

 エヴリンたちがジェーンドゥーから逃げていた頃。クイーン、グラ、アンドー弁護士の三人は、アンドー弁護士の提案で暗いと不利だということで明かりがどうなっているのか確認すべく、電気室を目指していた。

 

 

「いいわよいいわよー」

 

「さすが天才カーバンクル♪」

 

「作って正解だったわー」

 

「偵察に使うよりもこっちをしてもらった方が有意義よね」

 

「チュッチュッチュ。なんかジェーンドゥー様が増えてしまったけど、我輩が天才だと褒めたたえてくれるのは気分がいいな!」

 

 

 念のためにクイーンが分離したヒルで偵察すると、電気室の中で四人のジェーンドゥーに囲まれたカーバンクルが、電線を引っ張りガジガジと齧ってなにかに繋げている様子が見えた。見れば、機械をばらして何かを組み立てているらしい。天才を自称していたのは伊達じゃない様だ。

 

 

「あれは……なにをしているんだ?」

 

「いくのだ?いくのだ?」

 

「ジェーンドゥーが四人もいる。ここは慎重に……」

 

「あら?ネズミがいるみたい、ね!」

 

 

 すると、一人のジェーンドゥーがヒルに気付いて踏み潰し、三人のジェーンドゥーが部屋から飛び出して三人を見つけてにやりと笑う。

 

 

「あら?もっといるんじゃなかったかしら」

 

「他のところでなにか起きたのね」

 

「意思疎通できないの不便だわー」

 

「こんなところでなにをするつもりだ?」

 

「とっても、いいことよ!」

 

 

 右のジェーンドゥーが、体勢を低くして突進し、尻尾を突き出す。クイーンはそれを左手で受け止めて粘液で固め、左手に突き刺さった尻尾を引っ張ってジェーンドゥーを殴り飛ばした。

 

 

「きゃあ!?」

 

「私!」

 

「やってくれるじゃない…!?」

 

「おっと。行かせないのだ!」

 

 

 それを助けようとする他の二体を、アンドー弁護士を守るように立ったグラが牙マシンガンで牽制。クイーンは尻尾を繋げたまま、粘液硬化した右手で何度も何度もジェーンドゥーを殴りつけていく。

 

 

「悪いな。こっちも余裕がない、加減はできない」

 

「やめっ」

 

 

 そのまま、左腕が肥大化して尻尾ごと床に叩きつぶされるジェーンドゥー。同時に、グラが飛びついてジェーンドゥーの一人の頭部を丸かじり。そのまま食い千切って、頭部を失って崩れ落ちた胴体も噛み砕いて捕食する。アンドー弁護士が怯えた様子でそれを見るのと対照的に、それを冷めた目で見る三人目のジェーンドゥー。

 

 

「あーらら。やられちゃった。私ってば弱いわねー」

 

「私と相性が悪いだけだ。グラはさっきいいようにやられてたしな」

 

「それは言いっこなしなのだ」

 

「でもいいのかしら。私なんかに構っていて。こうしている間にもカーバンクルが着々と組み立ててるんだけど」

 

「お前も瞬殺していくだけだ!」

 

「それからもう一つ。私はまだいるわよ」

 

「右の壁です、二人とも!」

 

「ばあ!」

 

 

 すると、先ほどヒルを踏み潰した四人目のジェーンドゥーが壁に張り付いて暗闇に紛れて近づいてきていたのをアンドー弁護士が発見、警告の声を上げ反応したグラが振り向くも、その瞬間口づけされてしまう。

 

 

「んがっ…!?」

 

「逃げないで。私と一緒に溺れましょう?」

 

「んんんーがあ!」

 

「っ!?」

 

 

 そのまま床に押し倒されてなすがままかと思われたグラだったが、逆に口を押し付けて顔面を噛みつくことで回避。鼻を噛みちぎられたジェーンドゥーは驚愕の表情を浮かべて逃げようとして、その足を掴まれグラの口に吸い込まれるようにして噛み砕かれていった。

 

 

「くっ……カーバンクル!例のものはできたかしら!」

 

「チュッチュッチュ。組み立ては完了したぞ!」

 

「なら、早く起動させなさい!狙いは、コートの女よ!」

 

 

 自分が噛み砕かれた光景を見ていたジェーンドゥーはさすがに危機感を感じたのか、踵を返して電気室に飛び込むと、自慢げに機械を見せるカーバンクルに命令。すると、銃の様な形状をした機械を持ち上げてその照準を、飛び込んできたクイーンに向けた。南極で切り札となった兵器を思わせる電光に、驚愕の表情を浮かべるクイーン。

 

 

「なに…!?」

 

「名付けて、ボルテージショット!」

 

「ぐあああああああっ!?」

 

 

 放たれた電流が、クイーンの全身に流れてヒルたちの水分が弾けてスパークを起こして弾け飛んでいき、爆散。大量のヒルが散らばり、転がっていく。慌てて拾い集めるグラ。

 

 

「クイーン!」

 

「クインティアさん!?そんな……」

 

「変異ヒルの集合体、クイーン・サマーズ。私と相性最悪の敵。なら、対抗策を用意するのは当たり前よね?」

 

「チュッチュッチュ。電流を発射する装置を作れだなんて言われた時は困ったけど、我輩天才なので楽勝だ!」

 

 

 ボルテージショットと呼ばれた銃をジェーンドゥーに渡すカーバンクル。グラは動かなくなったヒルたちを見て、キレる。

 

 

「よくも、クイーンを!」

 

「チュッチュッチュ。お前なんか、我輩で十分だ!」

 

 

 そう言って壁に張り付き、高速で壁→天井→床→壁を繰り返して瓦礫の山を落とすカーバンクル。アンドー弁護士は目の前でグラが叩き潰されたのを見て、絶望の表情を浮かべた。

 

 

「そんな……グラさん、まで……」

 

「チュッチュッチュ。我輩たちをネズミだからと侮ったからだ!」

 

「そうよー。狩られるのは貴方たち。さあ弁護士先生。貴方はどうするのかしら?」

 

「ぼ、僕は……」

 

 

 アンド―弁護士は、目を泳がせ、そして意を決すると、その場に正座して頭を下げる。日本人ゆえの最終手段。土下座である。

 

 

「貴方たちの事は黙っているので、許してください!」

 

「あらー。あの天才弁護士、綾鳥弘美(あやとり ひろみ)の弟子だっていうから新米でも期待してたのに。男らしくないわね。かっこ悪いわよ、あなた」

 

「例えかっこ悪くても、僕は死にたくないんです!」

 

「チュッチュッチュ。なんて情けない奴だ!こんなひ弱なやつ、食べたくもない!」

 

 

 必死に土下座するアンドー弁護士に、ジェーンドゥーとカーバンクルは顔をしかめて罵倒する。するといいことを思いついたかのように笑ったジェーンドゥーが、しゃがみ込んで顎に手をやり顔を上げさせる。

 

 

「いいこと思いついたわー。死にたくないなら私とキスしてウイルスを受け入れなさい。運が良ければ、適合するかもしれないわよ」

 

「え、そんな……」

 

「いやなの?それとも、し・に・た・い?」

 

 

 尻尾を心臓に突きつけてトントンと叩くジェーンドゥーに、アンドー弁護士は怯えていたが、意を決して頷いた。

 

 

「わかりました……」

 

「フフッ。聞き分けのいい子は好きよ」

 

 

 そう言って、アンドー弁護士の顎を掴んで口を近づけるジェーンドゥー。その唇は、なすすべなく奪われ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「待った!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はい?」

 

 

 突然、ジェーンドゥーの唇を掌を受け止めて叫んだアンドー弁護士に、目を丸くするジェーンドゥー。そのぽかんとした口に、アンドー弁護士は懐から取り出したそれを、まるで証拠品を突きつけるようにして叩き込んだ。

 

 

「喰らえ!」

 

「んぐっ!?」

 

 

 ごくん、と。わけもわからず呆けていた隙を突かれて押し込められたそれを飲み込んでしまうジェーンドゥー。なにを飲み込んだのかと一瞬考えて、すぐにその顔を青ざめさせる。

 

 

「ま、まさか…っ」

 

「チュチュッ、ジェーンドゥー様?お前!なにをした!」

 

「邪魔をするんじゃないのだ!」

 

 

 すると、散らばっていたヒルたちが一斉に動き出して、ジェーンドゥーの体に纏わりついていく。その獣毛で覆われた柔肌に噛みつき、一体化していく光景にジェーンドゥーが悲鳴を上げてのたうち回り、それを助けようとするカーバンクルに、瓦礫からまるで魚雷の様に飛び出してきたグラが噛みつく。その悍ましい光景を見ながら、アンドー弁護士は道中の会話を思い出していた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

―――――「クインティアさん。貴女の話では、貴女は本体さえいれば何度でも復活できるんですよね?」

 

―――――「ああ。数が減ったら誰かを捕食して補わないと駄目だが。変なことを聞く奴だな」

 

―――――「それって、本体だけ離れて遠隔操作できないんですか?」

 

―――――「やったことはないが、できるとは思うぞ。さすがに近くにいないと命令を同胞たちに伝えることも不可能だろうが。何故だ?」

 

―――――「貴女はジェーンドゥーに自らの優位性を示しました。あの五年間もアンブレラの判決を先延ばしにしてきた狡猾な弁護士、ソーカ・ソーダ―スだったジェーンドゥーが無策でいるとは思えない。だから、無力だと思われている僕に、貴女の本体を預けてくれませんか」

 

―――――「……それは、危険だぞ」

 

―――――「信用はできないと思います。だけど、僕は弁護士だ!はったりなら自信がある!僕も、戦わせてください!」

 

 

 

 

 

「チュチュッ!?放せ!サメみたいな野蛮な奴が天才の我輩に触れるな!」

 

「放さないのだー!」

 

 

 グラが噛みついてカーバンクルの高速移動を阻害している間に、完全にヒルに飲み込まれて沈黙したジェーンドゥーの姿が変わっていく。金と黒の縞々のグラデーションが映える短髪でギザギザの歯と赤い瞳が目立つ、蜘蛛の巣か網の様な黒いコートを身に着けた男装の麗人。クインティア・モリアーティ。その手にはボルテージショットが握られている。

 

 

「いい武器を手に入れた。此奴は有効だ。なあ、弁護人?」

 

「チュチュー!ジェーンドゥー様を喰らって復活したのか!?負けたなら大人しく死んでろばかどもー!」

 

「異議あり!負けたのはお前たちだ!」

 

「グラ、投げろ!」

 

「ほいきた!」

 

「まって、やめ……ギャアアアアアアアッ!?」

 

 

 そして、グラに噛みつかれた状態で放り投げられたカーバンクルに、ボルテージショットが叩き込まれ電流が撃ち抜いて。黒焦げで煙を吐いたカーバンクルは、そのまま床に崩れ落ちた。

 

 

「大したはったりだ。命の危機にあっても私を差し出さないとはな。見直したぞアンドー弁護士」

 

「依頼人を決して裏切らない。それが僕の信条なので…!」

 

 

 新人弁護士、リュウジ・アンドー(安堂竜次)及びクインティア・モリアーティ及びグラ。カーバンクルに勝利。




2編に出てたスパークショットとは別物、ボルテージショット。直接電流を放出して叩き込むことができる武器です。これを短時間で作ったカーバンクルは本当に天才。なお自分に使われるとはさすがに思わなかった模様。

弁護士アンドーここにあり。弁護士には弁護士なりの戦い方があるのだ。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。

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