BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。今回は疲れているので小話です。昨日と今日FGOでオベロンとBBドバイを連続で引き当てて精神的にもちょっと余裕ない。

リ・ヴェルトロの真実の一端。楽しんでいただけると幸いです。


fileRV:1.5【ヴェルトロを騙る者】

「魔女殿。プレゼントは気に入っていただけたかしら?」

 

 

 車が爆発し、建物が炎上する。暴れるのはハンターαとハンターπが100や200どころではない異常な数、そして潜入する意味がなくなったため体高約4.3メートルものの巨体となったT-103 タイラントが三体。自らの用意したB.O.W.の軍勢がテラグリジアを破壊していく光景をテレビ中継を介して眺めながら、ソファに座って脚を組んだジェーンドゥーは電話の向こうに告げた。

 

 

《「完璧だ、正体不明(アンノウン)。我々の提供したクイーン・ゼノビアとクイーン・セミラミス、クイーン・ディードを用いてこれほどの数のB.O.W.そして〝ヴェルトロ”を短期間で作成するとは恐れ入る」》

 

「データだけあって設備がなかったからこちらとしても文字通り渡りに船だったわ。ヴェルトロの関してはでっち上げにもほどがあるけど、本人たちが顔を基本的に隠していたから助かったわね」

 

 

 ジェーンドゥーこそ、「魔女」と呼ばせている電話の相手の依頼を受けて、B.O.W.と偽〝ヴェルトロ”を用意した張本人だった。

 

 

「例え本物が名乗り出ようと、捕まるだけで止まらない。それどころか今所属している組織に迷惑をかけるでしょうね」

 

《「本物のヴェルトロはどこにいる?私達の情報網にも引っかからない。リ・ヴェルトロが言っていた通り地獄に落ちたのか?」》

 

「それは、ひ・み・つ。ある意味地獄ともいえるし、そうでもないともいえるわね」

 

 

 本物のヴェルトロがBSAAに所属しているとジェーンドゥーは独自の情報網から既に把握している。本物のヴェルトロに接触しようとしていた依頼主が、万が一にもヴェルトロに接触を図ってBSAAに存在を悟られないために秘密にしていた。ジェーンドゥーの優れた頭脳が結論を付けている。この電話の相手は、詰めが甘いと。

 

 

《「問題ないのだろうな?我々も極力BSAAを牽制するつもりではあるが、奴らは制御などできない獣の集団だぞ」》

 

「存じているわ。安心しなさい。貴方たちから手に入れたジ・アビスにT-ウイルスを組み合わせて作った「t-Abyssウィルス」……P-ウイルスには感染力では劣るものの、強力よ。それを用いて生み出したリ・ヴェルトロの構成員は五人しか用意できなかったけど……それを補って余りうる戦力があるわ。この数を殲滅なんて、できっこない。クイーン・セミラミスがある限りハンターαは無尽蔵に生成される。まさに女王セミラミスの空中庭園(バビロン)……いえ水上庭園といえるわね。まさか沖合に泊まっている豪華客船から溢れだしたなんてつゆとも思わないでしょう」

 

《「リ・ヴェルトロは今どこに?」》

 

「クイーン・ディードで指揮しているわ。幹部は街に降り立って、扇動しているわ。ほら、今テレビに映っている」

 

 

 そう言うジェーンドゥーの視線の先には、先端がギザギザしている硬質なスカートの様なものを身に着けたガスマスクの二人組がいた。それぞれ赤と青を基調とした鮮やかな格好で、手をつなぎ合って舞い踊るようにハンターたちに指示を出している。

 

 

《「あれは、ヴェルトロでしょうか!?奇妙な踊りを踊っています!いったいこれは……」》

 

《「ええー?私達を見てるんですかー?お金取りますよー?」》

 

《「いいじゃありませんか、世界に見せつけましょうセレナ。私たちの蜜月を」》

 

《「ハア……全く、相変わらずですねえ、マリアは。シスターだったくせに、節操なしなんですから……!」》

 

 

 すると報道ヘリのテレビカメラに気付いてガスマスクを少しだけ挙げて露出した口から出した舌を動かす青い方と、その手を掴んでクルクル回り、ポーズを決めて見せつける赤い方。その様子にテレビもここぞとばかりに撮影するがしかし次の瞬間には、赤い方がグルグルと片割れの両手を掴んで高速回転、勢いよく投げ飛ばしてきて、飛んできた青い方が報道ヘリに組み付いて腕を振り上げる。

 

 

《「あらあらまあまあ。手が滑ってしまいました」》

 

《「天罰、です!」》

 

《「え、うわぁあああああああっ!?」》

 

 

 そのままエンジンに腕を突き刺され、爆発。ぐるんぐるんと回転する映像が切り替わり、スタジオに戻る。リポーターが青ざめた顔で絶句していた。どっちにしろ放送事故だろう、とジェーンドゥーはほくそ笑む。

 

 

《「これは素晴らしい。人格があるのはどうとは思うが、これは中々の恐怖演出だ」》

 

「そうでしょう?カルコブリーナ。ルビコッコ。バルバリシア。ルビカンテ。暴れなさい。そして見せつけなさい」

 

 

―――――――アンブレラが潰えようと終わらない絶望を。




リ・ヴェルトロは「魔女」とジェーンドゥーが結託して生み出していました、という話。「魔女」が誰かはまあわかるね。

カルコブリーナ。ルビコッコ。バルバリシア。ルビカンテ。名前を明かされたこれらとハンターα&π軍団、ダムネーション仕様のタイラント三体が今回の敵となります。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。

一番好きなラムダ編オリジナルB.O.W.は?

  • ハンターλ
  • ギルタブリルV2
  • ジェーンドゥー(ナイ)
  • ジェーンドゥー(量産型)
  • ペレ
  • カーバンクル
  • ビビ
  • デッドエンド・ギルタブリル
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