BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。またやらかしまして、盛大にすっ転んで足を痛めました。今度は両足。この男、またやったのである!そんなわけで病院に行ってて遅れました申し訳ない。

今回は、明かされてなかった敵戦力参戦。楽しんでいただけると幸いです。


fileRV:4【ハンター・プライム】

 ドス、ドス、と音を立てて、港を歩くものがいた。それはハンターだが、異様だった。口元を覆うガスマスクもそうだが、露出した髪から肌まで真っ白な顔の目は少女の様だが白目が黒く金色に輝いていて。しかしその首から下は少女に似合わぬゴリラの様な体躯で背中からは背鰭の様なものが生え、やはり全てが白く、唯一黒い爪をこすり合わせて金属音を鳴らす。続けて堤防を上って海から姿を現したハンターα、ハンターπの群れを従えて、街に向かって進行する。

 

 

「シュー……ハーッ……」

 

「現れたぞ、ハンターだ!」

 

「モルガン長官の言う通り、海から来たな!」

 

「ここを通すな!これ以上テラグリジアを襲わせるな!」

 

 

 そこに居合わせたFBCの兵士たちがアサルトライフルを乱射。素早い動きで回避行動をとるハンターα、ハンターπ等とは異なり、弾丸をいくら浴びようと止まらず進行し続けるそれは、金色の瞳で兵士たちを睨みつける。邪魔だ、と言わんばかりの眼光を受けて怯む兵士たち。

 

 

「怯むな、撃て!撃て!」

 

「どうせハンターだ!見た目がちょっと違うからって怖気つくな!」

 

「ハンターを従えてるしリーダー格かもしれないぞ!」

 

「俺達の手柄にするんだ!」

 

 

 しかし、今まで小規模に起こってきたバイオテロで散々ハンターたちの相手をした兵士たちも負けてはおらず。高速で立体的な軌道を描くハンターαやπを捉え、撃ち落としていく。彼らは確かに強かった。だがしかし、格上を相手にしたことがなかったのが最大の不幸と言えよう。

 

 

「やっつけろ!……あれ?」

 

「あいつ、どこに?」

 

「たしかに、そこにいたのに…!」

 

「目が光ったかと思えば、消えて―――」

 

 

 瞬間、音もなく斬り落とされた首が四つ転がり、姿を現し黒い爪に付着した血を振るって落とすその名を、ハンター・プライム。重要な、最上の、極上の、と言う意味を冠する符号の名を持つハンターだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 テラグリジアの中央にそびえるビルの上階。そこに、FBCの仮説本部があった。複数の人間が端末を操作し、大画面に分割してテラグリジア中の監視カメラの映像を映し出していた。そこに映るのは、ルビコッコとチェイスを繰り広げるプサイの姿だ。FBC長官であるモルガン・ランズディールは総責任者である自分に断りもなく戦闘を繰り広げていることに怒り心頭の様だった。

 

 

「BSAAが救援に来た、だと?馬鹿者!私は奴らに許可を出した覚えはないぞ!しかもこんな派手にやって、街や住民に被害が出たらどうするつもりだ!私たちの責任になるんだぞ!ひっ捕らえろ!」

 

「味方同士で争うなど、そんなことをしている場合ですかな?モルガン指令?」

 

「……貴様の仕業かオブライエン」

 

 

 そこに飄々とした様子で現れたのは、オブザーバーとしてFBCの援護に来たBSAAの代表の一人、オブライエン。傍らには護衛なのだろうオメガとその部下であるジョージ・ハミルトン、タイローン・ヘイリー、ジャニアリー・ヴァン・サントことジャンを連れていた。モルガンは忌々し気にオブライエンを睨みつける。

 

 

「なんのつもりだ貴様。オブザーバーなら大人しくFBCの援護を徹底しろ。まさか我々より目立って手柄を立てようだなんて考えてはいまいな?」

 

「手柄だなんて人聞きが悪い。お言葉ですが、私達BSAAは少しでも犠牲者を減らそうと戦っているだけですな。貴方の指示を待っていたら救えるものも救えない。……一つ聞きましょう、モルガン長官。貴方は何を待っているのです?」

 

「……待ってなどいない。我々は首謀者であるリ・ヴェルトロを名乗るジャック・ノーマンの居場所を探っているだけだ。ハンターたちはいくら倒そうが減る気配が見えない。どこからか援軍が次々と送り込まれていると考えるのが自然だ。そしてハンターたちは突如、このテラグリジアに出現した。この街のどこかにいると考えるのが自然だろう。あの死にぞこないのテロリストは今度こそひっ捕らえて見せよう」

 

 

 そう宣言するモルガンに、オメガたち部下が怒りに顔を歪ませるのを手で制しながら、オブライエンは毅然とした態度で告げた。

 

 

「そもそもヴェルトロは一年前に消息を絶っている。あの男がジャック・ノーマンだと名乗っているだけで本物だという確証もない。まったく別の人間が演じていたのだとすれば、まったくの徒労となりますぞ」

 

「だが偽物であるという確証もない。なんだ、オブライエン。まるで本物かどうかを知っているという口ぶりだな。今回の事件、お前たちBSAAの策略か?」

 

「何を馬鹿な!全ての可能性を考慮すべきだと言っているのです」

 

 

 実際、BSAAの面々はジャック・ノーマン及びヴェルトロが仲間となっているので偽物であることはわかっているのだが、それは隠匿していたため物証がない。偽ヴェルトロを捕縛して連れてくるぐらいしか示す材料はないだろう。そのことはわかっているオブライエン。だから、既に手は打っておいた。

 

 

「……ジャン」

 

「あ、私トイレ!」

 

「勝手にしろ。緊張感のない奴め」

 

 

 オメガに目配せされ、その場を退出するジャン。廊下の突き当りまで来ると下げていたカバンからノートパソコンを取り出すと、端末にアクセスしてこっそり引き出していた情報を閲覧する。

 

 

「ビンゴ。ハンターたちが海から現れている映像ゲット。これを隠してたってことはあの髭親父なにか企んでるな?海に何かある……うん?豪華客船クイーン・ディードが沖合に停泊中、テラグリジアに入港できないため立ち往生している…?……怪しいな。ノーマンと一緒にいるリヒトの部隊に送信っと」

 

 

 偽ノーマンを追っている部隊に通達し、ふと窓の外を見るジャン。爪を使って壁を上っていたハンターαと目が合った。さらに、それに追従して他のハンターαやハンターπが無数、そして見慣れぬハンターの様な白い何かが上っていく。それを見たジャンは慌てて仮本部に飛び込んだ。

 

 

「まずいよ!ハンターが上から来る!気を付けろ!」

 

「なんだと?」

 

「オメガ、行きなさい。ハンター相手なら君の部隊が適任だ」

 

「了解、オブライエン」

 

「オメガさん、気を付けて。見慣れない奴がいた。恐らく新型だ」

 

 

 銃を手に取り、迎え撃つべくホールに出るオメガ分隊。オメガがサブマシンガンを左手に構え、突きつけた先にいたのは、ハンターαとハンターπの群れ、そして異様な怪物。

 

 

「シュー……ハーッ……」

 

 

 それは、一見マッシブなハンターの様な見た目だが、白髪を短く切り揃えた人間の様な頭部に口元だけ覆うタイプのガスマスクをつけた少女という異様な姿をしていた。髪から肌、鱗に至るまで白く、背中からは魚の様なヒレが生えていて、その膜は赤い。黒い白目に金色の眼光を光らせて、唯一黒い爪は赤い血に染まっている。ハンター・プライムだった。

 

 

「……ハンター?」

 

「π…いやα?」

 

「いや、何か違うぞ……」

 

「……構えて。来る!」

 

 

 ギン!と金色の目が輝いた瞬間。ハンター・プライムの姿が消える。困惑する一同をよそに、オメガが背後に向けてサブマシンガンを乱射。バスバスバス!と音を立てて、まるで霧が晴れるようにしてハンター・プライムが姿を現し、弾丸をものともせず一閃。ジャンを右手で掴んでオメガが離脱し、何とか回避する。

 

 

「ジャン。今のは?」

 

「わからない、けど機械的なものじゃないね…!」

 

「……ということは生物由来の能力か」

 

 

 こちらを睨みつけるハンター・プライムのガスマスクを、弾丸を当てて吹き飛ばすオメガ。露出した何故か赤く変色している口が、にやりと弧を描いて笑う。防衛戦、開始。




最上・極上のプライムの名を有するハンター登場。ラムダが「暗殺」の究極系なら「戦闘力全振り」の究極系がプライムです。

ちなみに原作だとFBCは三週間ぐらいハンター軍団を相手にしてテラグリジア・パニックを耐えていたそうです。案外優秀なのである。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。

一番好きなラムダ編オリジナルB.O.W.は?

  • ハンターλ
  • ギルタブリルV2
  • ジェーンドゥー(ナイ)
  • ジェーンドゥー(量産型)
  • ペレ
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  • ビビ
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