BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】 作:放仮ごdz
今回はクリス達VSプライムの決戦。楽しんでいただけると幸いです。
ハンタープライムとハンター軍団に追い詰められたオブライエンやモルガン、オメガチームのピンチに駆け付けたのは、クリス、ジル、ジョセフ、シータの四人。参戦するなりジョセフがグレネードランチャーを構える。
「全員、眼を瞑れ!」
放たれたのは、閃光弾。太陽が如き眩い輝きが暗い部屋を照らし、反射的に目をつぶった人間と違い一瞬反応が遅れたハンターたちが目を押さえる。そこに雪崩れ込むのは、クリスとジルとシータだ。
「ふんっ……!」
「はあ!」
「ざぁこ、ざぁーこ!」
クリスはラリアットでハンターπを二体纏めて薙ぎ払い、ジルはハンターαの右脇から足で腕を挟み込んで回転、頭から床にたたきつけてダウンさせる。そんな二人に対してシータは容赦なく首狩りを行い、次から次へと絶命させている。スプラッタ現場さながらとなっているが、緊急事態なので仕方ない。さらにジョセフもグレネードランチャーからハンドガンに持ち替え、硬直しているハンターたちを撃ち抜いて、ハンター・プライム以外の部屋にいたハンターたちは瞬く間に全滅した。
「グウウ……!」
「ぎゃっ!?」
しかし、同じく硬直していたハンター・プライムにもクリスとジルがそれぞれ拳と蹴りを、シータが首狩りを行うも、その強固な肉体に弾かれてしまい、首狩りすら通らず、カウンターの蹴りを受けて蹴り飛ばされる。そうこうしているうちにハンター・プライムは自らの両目を引き裂いて、再生。傷跡が残った目を新たに生やして復活する。
「そんな力業、ありか…!?」
「再生能力が高い奴はこれだから…!」
「あたしの方が強いんだから!」
飛び掛かるシータ。しかしその毒の仕込まれた爪は鱗に包まれた肌を貫くことすら叶わず、首をぐわしと掴まれて勢いよく、モルガンの方に投げつけられる。目を開けて様子を見守っていたモルガンは慌てて飛び退き、ズガシャン!と壁を粉砕してシータは向こうのフロアに吹っ飛んでいった。
「シータ!」
「姿が消えた!来るわよ、クリス!ジョセフ!」
「シュー……ハーッ……!」
「ぐああ!?」
ハンター・プライムの姿がぶれて姿が消え、咄嗟にグレネードランチャーを盾の様に構えたジョセフが金属音と共に吹き飛ばされ、ハンター・プライムが姿を現す。リサに助けられ、ドライアド42にしてやられて以来、不意打ちには気を配り続けているジョセフだからこそできた防御だった。しかし手すりに頭を打ち付けて気絶してしまった。
「シュー……ハーッ……」
「う、うわあああああ!」
「死にたくない!」
また姿を消すハンター・プライムに、FBCの面々はパニックに陥る。B.O.W.の味方すら一蹴する目に見えない殲滅者が襲ってくるかもしれないのだから当然だ。慌てて奥の扉から逃げていくのを横目に、クリスとジルはハンドガンを構えながら目配せする。
「ジョセフ、は無事か。よかった。姿が見えない敵。厄介だな」
「それにあの皮膚。シータの爪すら通らないほど頑丈だったわ。…うん?」
「長官!無事か……って、あんたらは」
「これって、一体何が起きているの?」
「あいつは、ハンターの親玉か…?」
そこにやってきたのは、バルバリシアから逃れて上にやってきたパーカー、ジェシカ、そしてFBCの新人エージェントである赤髪の男、レイモンド・ベスター。ハンターの群れに襲われても負傷したとはいえハンドガンひとつで対処していた恐ろしい新人である。三人は困惑していたものの、目の前に姿を現したハンター・プライムに驚いてハンドガンで攻撃。しかし、弾丸はやはり通じず、腕の一振りでジェシカとレイモンドは薙ぎ払われ、パーカーだけはナイフを引き抜いてそれを盾に斬り裂かれるのを防御。お返しとばかりにナイフを握ったままの右手を突き出し、ハンター・プライムの右目に刺すことに成功した。
「シュー…!?」
「へへっ、やってやったぜ、ざまあみろ!ぐあっ!?」
激高したハンター・プライムはパーカーを蹴り飛ばし、ナイフを大きな親指と人差し指の爪で摘まんで目玉ごと引き抜いて再生させていく。そのまま蹲ったパーカーを斬り裂こうとするも、背後からクリスとジルの弾丸を受けて煩わしそうに止まると再び姿をかき消した。
「また!?どこに……」
「ジル、後ろだ!」
ジルの背後で姿を現し右手を振り上げるハンター・プライム目掛けて、クリスが銃撃。肩を撃たれて腕の軌道がずれ、ジルはギリギリ回避。お返しにハイキックを顎に叩き込んでふら付かせ、そこに突撃したクリスのストレートパンチが顔面に炸裂、机を薙ぎ払いながら殴り飛ばした。
「あら、クリス。また威力を上げたみたい。トレーニングの成果かしら?」
「ウェスカーの様な超人的な力に対抗するには鍛えるしかないからな。君も、奴をふら付かせるとは大した脚だ」
「走り込みは欠かせないわ」
「シュー……ハーッ……」
普段の様に軽口をたたき合うクリスとジルに対し、ハンター・プライムは最大限に警戒して視線を向けていた。反射神経、身体能力が共に今まで戦ってきた人間のそれとは凌駕している、そう判断して迂闊に攻めるのをやめたのだ。ハンター・プライムは最上級のハンターだ。オメガの戦闘力、プサイのスピード、ラムダの知能、それらすべてを凌駕した存在だ。ただの人間だと油断するような脆弱な判断力は持ち合わせていない。だがしかし、やはり作られたばかりのひよっこハンター。スペックこそ最高峰ではあるが、経験はなかった。
「隙あり」
「シュッ…!?」
クリスとジルばかりに気を取られていて、背後から忍び寄るもう一人……オメガに気付いていなかった。オメガも馬鹿ではない。頭は残念だがパワーは格上であるシータの首狩りが効かなかったのは見ている。だからこその忍び寄り。だからこその不意打ち。数々の任務で培われた経験が、彼女にこの手を選ばせる。すなわち。
「生物なら、効く、よね?」
「っ、がああああああああっ!?」
オメガが手にしていたのは、電源がついたままコードに繋がっている、パソコンのモニターだった。それを勢いよく頭からハンター・プライムに叩きつけ、壊れた液晶に顔を突っ込まれたハンター・プライムは当然と言うべきか感電。スパークを起こし、白い体が黒く焦げていく。バチンッと音を立てて体表の鱗がいくつか弾けた。
「そこだ!」
「っ、そうか!」
「鱗に通じなくても…!」
それを見逃さなかったクリスがハンドガンを撃つとともに、ジルも気づいて発砲。的確に剥げた鱗の部位に撃ちこみ、血飛沫が飛ぶ。ハンター・プライムは慌てて姿を消そうとするが、感電しているせいかそれも叶わず。なんとか根性でパソコンを引き抜いて投げ飛ばした先には、オメガが右手の爪を振り上げていた。
「抉り取る!」
「ぐっ……」
剥がれた鱗の部位に人差し指の爪を突き刺し、抉り取るように引き裂き、一文字の傷を刻むオメガ。さらにクリスとジルの銃撃が剥げた部位を次々と撃ち抜き、オメガが追撃せんと爪を振るう。ハンター・プライムは右手を振り下ろした斬撃でオメガを後退させ、まずはクリスとジルから仕留めようと撃たれながら鬼の形相で突進する。
「くっ……!」
「来るわ…!」
「あたしが来たあ!」
しかし、クリスを貫くはずだった爪の一撃は、飛び込んできたシータが間に入ることで自らを盾に防ぎ。胸を穿たれて血反吐を吐きながらも、痛みを感じないシータは笑って毒による怪力でハンター・プライムを持ち上げながら跳躍。シータはアンブレラ製ではないハンター、その規格外の能力にはハンター・プライムも度肝を抜いたらしい。シータはハンター・プライムを持ち上げたまま天井に足を付けて、両足で踏み込んだ。
「そんなん効かないわよ!ざぁーこ!!」
「シュー……!?」
ハンター・プライムは自身の体重も合わせて勢いよく床に叩きつけられ、床はひび割れて大穴を開けて、勢いよく階下へ落ち、さらに床をぶち抜いて、シータと共に次々と下まで落ちていくハンター・プライム。そうして二十階以上の高さを落ちていき、そして。
「『え』」
「なっ」
「a」
「なにあれ、すっごぉーい!」
「また邪魔者ですか!?上から……!?」
モールデッド・ラミアとカルコブリーナ、バルバリシアが対峙しているその中心に激突。白目をむいて、ハンター・プライムは力尽きたのだった。
「あはっ、あたし最強ッ!」
無敵の防御なら剥がせばいいじゃない。オメガもそうだけどやっぱりシータ味方にするにはチートすぎるよね。
クリス、ジル、ジョセフ、そしてパーカー。人間の意地を見せつけました。
次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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