BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】 作:放仮ごdz
今回は4名物、村人ラッシュ。だけど様子がおかしくて?楽しんでいただけたら幸いです。
様子がおかしい村人たちが数人追いかけてきて、私とレオン、マリオの三人は襲われたらしいメガネの警官がいるはずの車まで急いでいた。怒鳴り声に混じって聞こえたのは、爆発音?いったい何が……。
「とにかく、車のところへ…!」
「相棒、無事でいてくれ…!」
「……いや、手遅れだ」
レオンの指さす先。近くの崖の下から黒煙が上がっている。……さっきの爆発音、奴らは車を谷底に落としたらしい。メガネの警官は、一緒に落ちたか連れていかれたか……。
「手遅れって……そんなわけねえだろ!アイツが死ぬわけねえ!」
「生きてるかもだけど……生け捕りにされていることを祈るしかないかな」
「マリオ。すまない、緊急事態だ。一緒についてきてくれ。俺達がアンタを守る」
「だから、アシュリーの……大統領令嬢の捜索に協力して」
「だ、大統領令嬢!?」
このまま黙っておくのは無理があるからさっきまでぼかしていた事実を伝えておくと慄くマリオ。まあ仕方ないね。
「お、俺ぁ大統領の令嬢になんて失礼な言葉を……」
「立場関係なく胸の大きさのことを言うのは女の子に失礼だよ」
「アリサよりも大きいから仕方ないさ……おっと」
「ふざけてないで、行くよ」
バカほざいたレオンに裏拳を叩き込むも、巧みな手さばきで受け止められてしまった。私より非力なのに、その分テクニックに磨きがかかってる。休暇の際はジャック・クラウザーに鍛えてもらってるんだっけ。私は週一でしか休暇なしだから羨ましい。……いや、その休暇を突かれてアシュリーが消えたわけだから、休まなければよかったか。
「アリサ」
「…なに?」
「あんまり自分を責めるなよ」
「……うん。ありがとう」
背中を叩いて前を歩いていくレオンに、ぽわぽわとした感情が湧いてくる。エヴリンやクイーンたちに感じるものと同じ、優しさだ。
「しかしどうしよう、村に突っ込む…?マリオ、なんか見てない?」
「写真と一緒に貼られていた地図に近くの湖に×印がつけられていたのは見たぜ」
「よく見ていたマリオ。ならその湖を目指すとするか。この村はまともじゃないから気を付けよう」
「同感。ゾンビじゃないのに、なにかおかしい。さっきの人、首折れてたのに動いてたよね?」
「俺の見間違いじゃなかったのか……」
うげえ、と吐き気を催した表情を浮かべるマリオ。まあ無理もない。というかそれでパニクっていたのによく地図なんか見ていたね?道を知っているマリオが先導して真新しい血痕が残っている吊り橋を渡り、苔むした旧型のトラクターが横に置かれている道を歩いていたら、声が聞こえた。聞きなじみのない言語。あいつらだ。
「レオン、どうする!?」
「襲ってくるなら迎撃するしかない!公務執行妨害だ!」
「それだと殺すのはやりすぎじゃないかな!」
「お、俺も……」
次々と現れ、斧や鍬や鋤に鎌を手に襲い掛かってくる村人に対し、私たちは身構える。へっぴり腰で拳銃を取り出して構えるマリオ。村人はどうやら前と後ろから挟み撃ちにしてきたらしい。やはり、ゾンビと違って知能がある。それもかなり狡猾な……。
「
「よっ、と!」
レオンとマリオに前方を任せ、私は背後を担当。真正面から襲ってきた村人の振り下ろした斧の柄を掴み、その勢いのまま横の村人に叩きつける。先生、この人がやりました!私はなにもしてません!なんてね。
「
「そいや!」
鎌を横から掌底で弾き飛ばし、その胸ぐらを掴んで一本背負い。他の村人に叩きつける。銃なんか使ってあとから文句言われるぐらいならこっちの方が……銃声を聞いて振り返る。レオンが村人の眉間を撃って、妙に頑丈なのか頭が吹き飛ばずに怯んだだけの村人をミドルキックで蹴り飛ばしていた。あ、そっちの方が楽そう。
「う、うおおおおおっ!相棒を返しやがれ!」
マリオも懸命に胴体を撃って怯ませ、そこをレオンが蹴り飛ばしている。私は裏拳で背後から襲ってきた村人の鼻をへし折りながら考える。……「始末書を書く」「アシュリーを早く助ける」の二つの言葉が天秤に乗って揺れていて、ポーンと天高く吹き飛ぶ勢いで「始末書を書く」がどっか飛んで行った。始末書なんかよりも、アシュリーの方が大事だ。銃、解禁。かつての相棒であるサムライエッジのストッピング力に重きを置いたカスタム…を改造して速射に重きを置いた「ルヒール(そういやこれスペイン語で“咆哮”だっけ)Ⅱ」を構える。体術メインの私専用の世界に一つだけの銃である。アシュリーを守るために速射に改造しました。
「そいや!レオン、もうこのまま村の中心部に乗り込もう!時間が惜しい!」
「同感だ!」
「おい、嘘だろ?」
次々と撃ち抜いて動きを止めたところを殴りつけ、蹴り飛ばしながらキリがない村人を見てそう叫ぶと肯定が帰ってきた。さすが相棒だ。クイーン程じゃないが以心伝心で素晴らしい。私はマリオを小脇に抱え、マリオと一緒にハンドガンで怯ませながら、レオンと共に走る。見えてきたのは、鐘塔らしき建物と、空に散っていく火の粉。大きな焚火をしているらしい。そして血と肉の焼ける匂い……これは。
「見ないで、マリオ」
「なにが……っ!?」
「…むごいことを」
村の中心と思われる場所の広場で、大きな焚火がしてあった。その中心には×字の磔台が建てられており、顔面血まみれの警官服に身を包んだ誰かが燃やされていた。…メガネの警官だ。不気味なのは、そんな悍ましいことをしているにも関わらず、村人はまるで普通にしているかのように淡々と作業を行っている点だ。焚火の光景さえなければのどかな村の風景である。……あんな中に、アシュリーがいるかと思うと怒りがふつふつ湧いてくる。
「さすがにあの数は面倒だ、迂回して……」
「……ダメ。気づかれたっぽい」
後ろから村人が追ってきてるから仕方ないね!とりあえず木を引っこ抜いて倒すことで後ろから追いかけてきた村人たちのバリケードにしつつ、襲い掛かってきた広場の村人たちをマリオと共に迎え撃つ。
「かかってこい!アシュリーがどこにいるか吐かせてやる!」
「よくも相棒を……許さねえ!」
「泣けるぜ。しかたない…!」
さっきまで引け越しだったマリオも殺意マシマシで銃を構え、的確に射撃。それにより生じた隙を、私が殴りレオンが蹴って突破口を切り開く。
「やるじゃないか、マリオ!」
「相棒がやられたんだ!腹だって括るさ!」
「……レオン、マリオ、作戦変更。逃げるよ」
私はあるものを見つけて、そう進言すると「どうした?」とでも言いたげな視線が帰ってきた。ええい、私は脳筋じゃないぞ!
「あれ、やばい」
「イ゛ェアアアア!!!!!」
私が指差したそこにいたのは、ズタ袋を被った三メートルの大男。凄まじいエンジン音を響かせる二枚歯のチェーンソーを振り回して村人を斬り裂きながらこちらに向かって突進してくる。さすがにあれはやばいって!チェーンソーは受け止められない!しかもなんかでかい!巨大チェンソー男とでも呼ぶかな!巨大じゃない奴もいるか知らないけど!
「腕が斬られてもなんとかなる私がなんとかするから、二人はどっかに立てこもって!」
「お、おい!アリサ!」
「待て、カウガール!」
レオンとマリオの制止の声を振り切りながら突進。振り下ろされたチェーンソーを紙一重で横すれっすれで回避、カウンターに渾身の裏拳を顔面に叩き込む、が怯まない。あ、やばっ。斬られ……!?と思った瞬間、巨大チェーンソー男が吹き飛んだ。
「ほえ?」
「大丈夫か、お嬢さん。今のうちに逃げろ」
そう言いながら手にしたマグナムに弾を込めるのは、きちんとした装備に身を包んだすらりとした体躯の細マッチョのイケメンだった。え、ほんとに誰?と思ったら、肩に見覚えのあるエンブレムがついているのが見えた。BSAA…!
「うん?見た顔だな。お前、リサ・シリーズか?」
「……いやまあ、RT-02だから間違ってないけど。失礼じゃない?」
「悪かった」
そう言って差しのべられた手を握り、立ち上がる。…なんか見たことある顔なんだよなあ。なんだっけ。と思ってたら、本人が答えを言ってくれた。
「BSAAプサイ分隊のビリー・コーエンだ。あとは俺達に任せてくれ」
まさかのプサイの部下としてビリー参戦!0編ぶりの登場となります。
そしていきなり登場、巨大チェーンソー男。敵さんの殺意がすごい。
次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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