BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】 作:放仮ごdz
今回は作戦会議。プサイを失ったのは本当に痛い。楽しんでいただけたら幸いです。
コルガドも去り、村人が一人もいなくなった村の中心部にて。意気消沈気味の私とレオンとマリオ、ビリーとショウとリディア、そしてエヴリンはひとまず、メガネの警官……だった残骸を森の木の下に埋葬した後、家屋の一つを借りて机に向かい合って話し合っていた。
「確認だ、プサイの代理のリーダーはリディアってことでいいんだな?」
「ああ。私はかつて部隊を率いていた身だからな。作戦立案も担当していたからそこは信用してくれていい」
「よし。……状況は最悪だ。大統領令嬢のアシュリーを探すだけのはずが、プサイの救出までタスクに加わった。プサイは俺達にとっても大事な仲間だ、救出に異論はない。だが……あの怪物の存在が気がかりだ。プラーガ、と言っていたな。アリサ」
レオンに促され、頷く。視線をエヴリンに向けたら「面目ない」とでも言いたげにぺろっと舌を出してこつんと拳を頭に軽く当てていた。たしかテヘペロだっけ。反省してない奴である。
「…うん、皆には見えないだろうけど、エヴリンが言ってたんだ。プラーガって。でも、未来で一時期ウイルスに代わって覇権を握っていた寄生生物だってことしかわからないみたい」
「エヴリンって誰だ?未来?」
「ウイルスに代わって覇権を握っていただと…!?」
「そんなやばいやつなら、なんでプサイ殿に先に言ってくれなかったのでござるか!?エヴリン殿!」
「ショウ、エヴリンはこっちね」
『見えるのアリサだけなの、だいぶ不便だな』
何もわかってないマリオ、見当違いの方に視線を向けて熱弁するショウ、それに呆れるエヴリンとだいぶカオスな光景だ。
『思い出したのさっきなんだよねえ、面目ねえ』
「マリオ、時間がないから説明はあとで。エヴリンもさっき思い出したんだって。そもそもこっちに来てからもう20年以上経ってるらしいからしょうがないよ。私も20年前のことなんて……ぶっちゃけ思いだしたくもないけど思い出せないし」
『遠回しに年増の癖に役に立たないって言ってるよねそれえ!?』
言ってないけど、まあそうだろう。クイーンだったら容赦なく言ってそう。
「エヴリン、確認だが詳細はそれしかわからないんだな?」
「ごめんリディア、エヴリン移動しちゃった。こっち」
「お前も移動するなエヴリン。幹部養成所の頃からお前は落ち着きがないな」
ビリーは顔見知り(顔知らないみたいだけど)だからか慣れている様子だ。ちょっと興味あるな。
『視線向けられるとなんかこそばゆいし…?えっと、そうだな。あとは……なんとかって宗教団体が関係してたような』
「宗教団体が関係しているらしいけど、誰か知ってる?」
「ああ、それならロス・イルミナドスって教団が近くの城を本拠地にしているぜ」
「ロス・イルミナドス?マリオ、それほんと?」
ここで新情報が出てきた。エヴリンの言う宗教団体と、マリオの言う教団が近くの城を本拠地にしているとのこと。つながった。
「ロス・イルミナドスはスペイン語で「教え導く者」の意味で、結構古い教団だ。城の中で怪しい儀式みたいなことをしているらしいとは聞いたが……不気味なだけで害のない連中だぜ?」
「何を信仰しているの?」
「さあ?オリジナルの神様とかじゃねえか?」
「どう考えても邪教じゃん!?もしかしなくても首謀者そいつらなんじゃ……レオン、どう思う?」
「……怪しいな。ハ二ガンに言ってロス・イルミナドスの情報を取り寄せてもらう。お前たちは作戦を頼む」
「わかった」
家屋の外に出て、ハ二ガンに連絡を取るレオンを見送り、私たちは再度顔を見合わせる。
「ロス・イルミナドスが怪しいとわかっても、私たちは当初の目的地だった湖を目指さないといけないし、プサイの肉体を奪ったアイツが去った方向を目指さないといけない。マリオ、この辺の地図書ける?二つ欲しいんだ」
「ちょっと待ってくれ。紙を探す」
マリオが紙を探して室内を漁っている間に、私は考えてたことを告げた。
「ここは、プサイとアシュリーそれぞれを救出する二手に分かれるのが得策だと思う。アシュリーも心配だけど、どう考えても再生能力を持つ私がプサイの肉体を奪ったアイツを優先した方がいいと思うんだ」
「…それは、いいのかい?」
「アシュリーを助けたいけど、プサイを見捨てるのはもっと駄目だ。あと半日もないって言ってた。プサイに勝てるなら私しかいない。エヴリンは、話せるのが私だけだからついてきてもらうとして」
『拒否権ないのかな?いやそれしかないけどさ』
「なら拙者も……」
「いや、お前は諜報が得意だろうショウ。アシュリー嬢捜索の方に回した方がいい」
ショウが立候補しようとするのを、ビリーが手で制する。そしてマグナム二丁を引き抜きくるくる回しながらニヒルに笑う。
「まだ情報が少ないアシュリー嬢の方に人数を回した方がいいとして、隊長の方は少数精鋭の方がいいな。リディア、俺をアリサと行かせてくれ。相性はいいはずだ」
「…わかった。私とショウはマリオとレオンと共にアシュリー・グラハム嬢の捜索を行う。連絡は、ビリーの持っている無線機でいけるはずだよ」
「じゃあ急ごしらえの
「ああ、クイーンの相棒の力を見せてもらうぜアリサ」
ガシッと右手同士で掴み合う。うん、やっぱり人間としては最高峰に鍛えられている肉体だ。頼りになる。すると、見つけた紙に地図を書き記しているマリオが見えて、ふと不安がよぎる。
「そっちはB.O.W.との戦闘に慣れてないマリオの護衛も任せることになるけど……大丈夫?」
「ちゃんと近接用の銃も持っているし、護衛は得意だ。任せてくれ」
「拙者も、近接戦ならばプサイ殿仕込みの体術で蹴散らしてやるでござるよ!」
「プサイの動きについていけるのってどんな鍛錬したの……?」
『ニンジャは強いんだよアリサ』
B.O.W.の私でも無理なんだけど、あの動きするの。ショウ本当に人間…?そんなことを考えていると、レオンが戻ってきた。
「ハ二ガンから情報を手に入れた。ロス・イルミナドスは確かに怪しいところはないが、何もないのはなにかを隠ぺいしているからではないか?と、シモンズ高官の命令で調査をしていたらしい。今の教祖はオズムンド・サドラーという男の様で、ヨーロッパの各地のお偉いさんと少なからず関係を持っているらしい。もしロス・イルミナドスが敵だとしたら……」
「最悪、ヨーロッパとアメリカの戦争になりかねないね」
「ひえっ……そ、そんなことにならないよな!?」
「アシュリーを取り戻せば、大丈夫のはずだ。それで、作戦は?」
「二手に分かれる。レオンはリディアとショウ、マリオと一緒にアシュリー捜索を。私とビリー、エヴリンがプサイを担当する。アシュリーをお願い、レオン」
「……ああ、任された。無茶だけはするなよ、治るからと言って怪我していい理由にはならないぞ」
「うん、気を付ける」
マリオから地図を受け取り、外に出る私達。私たちはプサイを乗っ取ったコルガドが去っていった西へ。レオンたちは、村人が入っていった建物から調べるらしい。マップを確認し、印をつける。
「合流地点はここ。十分な広さから、ヘリで回収できる地点だと思う。アシュリーとプサイを救出して、
「了解した」
「作戦把握」
「了解だ」
「承知でござる」
「や、やってやるぜ!」
みんなの返事に私は頷き、エヴリンを見ると不敵な笑みを浮かべていた。
『村の探索で城まであるだなんて、久々で燃えるね!やるぞお!』
縁の下の力持ち、マリオ。結構有能である。
アリサ、ビリー、エヴリン。レオン、リディア、ショウ、マリオ。このチームに分かれます。本来のルートをアリサチームが、教会へ向かうルートをレオンたちが向かう形になりますね。なお鍵。
次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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