BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】 作:放仮ごdz
というわけで生存者の真実。楽しんでいただけたら幸いです。
「ついてきなさい。こっちだ」
案内を買って出たセバスチャン・アギレラについていく。ジョセフィーナさんはマティアスの相手をしているらしい。屋敷は見た目よりも広く感じる内装だった。小綺麗だが、ところどころ使ってないのか明かりが灯ってない場所もあり、不気味さを醸し出している。
「……ね、ビリー」
「待て。言いたいことはわかるが、違和感がある」
私の言いたいことをわかってくれたらしい。どう考えてもおかしい。あの凶暴な村人たち……ガナードが跋扈しているこの村で、普通に生活できている方がおかしい。飲食物は貯蔵で何とかなるかもしれないが、それでも、この村で襲われない理由にはならない。考えられるのはこのアギレラ家も既に寄生されているか、もしくは私達を騙すほど知性の高いガナードか、それとも何か考えが合って放置されているだけか。とりあえず、警戒しておいて悪いことはないはずだ。
「二階は今は使ってない。我々三人にこの家は広すぎる。今は物置として利用しているが、ジョセフィーナが利用するだけでわしは行くのは久しぶりだ」
「……セバスチャンさん。ガナードに襲われない理由、わかる?」
「それはわしも不思議に思っていた。同じ村人ならば襲わない、ということはないはずだ。以前ガナードに襲われた村人を見たことがある」
「じゃあ、なんで…?」
おかしい。今の質問は、もしセバスチャンさんがガナードなら、はぐらかすかそれっぽいことを言ってごまかすところだ。セバスチャンさんは、ガナードじゃない……?
「それにしても……サラザール城のことを話して思いだしたが、あの子は元気だろうか」
「あの子、とは?」
「ラモン・サラザールが拾ってきて名前を与え、育て、虐げていた……伴侶を
「待て」
階段を上り二階に上がりきる、と言ったところで。ビリーが待ったをかけた。ハンマーは入り口に置いてきたので、マグナム二丁を取り出して臨戦態勢だ。それを見て、なんで、と思ってから今の会話を思い出して、思い至る。……そうか、そういうことか。
「爺さん。今、言ったな。終ぞ伴侶は持てなかった、と。じゃあ……あの女とその子供は、なんだ?」
「え」
ビリーの問いかけに呆けるセバスチャンさん。そういうことなのだろう。セバスチャンさんだけが本物で、他はすべて虚構。私もハンドガンを取り出し臨戦態勢をとる。ジョセフィーナだけが使っていたという二階、なにもないとは考えにくい。
「……そうじゃ。わしはなんで……やつらを、家族だと思い込んでいた……?」
「セバスチャンさん、教えて。やつらって……あの女と子供は、一体なんなの?」
「……ああ、
そこに、いつの間にか二階の廊下の奥にジョセフィーナが佇んでいて、流暢な英語でそう告げて。銃口を向けると背後から殺気。裏拳を放つと、そこにいつの間にかいたマティアスがまるで猿の様な身のこなしで私の拳を受け止め、ひらりと空中を舞って着地する。其の姿は、先ほどまで礼儀正しく遊んでいた子供と同一人物とは思えない。すると背後ではビリーと掴みかかってきたジョセフィーナが取っ組み合いをしていて。
「くっ……なんて馬鹿力だ…!?」
「ビリー、今助ける…!?」
私は思わずその顔を殴りつけて助けようとするが、ジョセフィーナは顔を一回転させにんまり笑うと、その光景に怯んだ私に頭突き。吹き飛ばされたところをビリーを投げつけてきて、咄嗟に受け止めて一緒にしっちゃかめっちゃかとなり廊下を転がった。ガナードでも首を折ったら一時的に行動不能になってたのに。こいつら、もとが人間ですらない!どっちかというと操り人形とかそんな感じの…!
「お前、は。ジョセフィーナ、お前は……なんでわしは、お前たちを大事な家族だと……?」
「それはですね、お父様。心優しい
「……グアリーダ。それがお前の名前か?」
「いいえ。それはこの屋敷そのものの名」
そう言うと、どろりと溶けて肉塊になると崩れて床に溶け込むように消えるジョセフィーナとマティアス。同時に、屋敷が家鳴りとかそう言うレベルじゃないほど揺れ始める。地震、じゃない。これは…!?すると、外にいたはずのエヴリンが慌てて壁から飛び込んできた。目を回して大混乱している。
『大変大変!ガナードについて思いだそうとしてたら、ああ!窓に!窓に!\(・ω・\)SAN値!(/・ω・)/ピンチ!\(・ω・\)SAN値!(/・ω・)/ピンチ!』
「落ち着いてエヴリン!なにがあったの!?」
『この家、生きてる!』
瞬間、勝手に扉がバンバンバンバン!と開いて、無数の死体やマネキンを一つの塊にした様な怪物が大量に出てくる出てくる。これが、ジョセフィーナやマティアスの正体…!出るゲーム間違えてませんかね!具体的に言うとサイコでブレイクな奴でしょ!変な電波拾っちゃった!
「プラーガは若い女性や子供には定着しないのです。故に思い付いたのは、資源の有効活用。セバスチャン・アギレラは
「お前は、誰だ!」
セバスチャンを守る様にマネキン肉人形をマグナムで撃ち抜き、蹴り飛ばしながら問いかけるビリー。私も拳とハンドガンでえらく脆いマネキン肉人形を撃退しながら、耳を傾ける。エヴリンはまだ混乱していた。どんだけビジュアルやばいんだろうこの家。
「灯台下暗し、という言葉をご存じでしょうか。日本という国のことわざで、灯台の直下は照らされている周りよりも灯台に近いのに暗い事から、身近な物事には却って気づかない事の例えです。私はそのように生み出された。誰にも気づかれず、支配する者。我が名は「エル・トーレ」。偉大なる
「塔」を意味する名前を告げた瞬間、廊下が波打ってセバスチャンさんが飲み込まれ、私とビリーはそれを助けようと手を伸ばすが、なすすべなく開け放たれた扉から部屋の中に閉じ込められてしまった。やばい、ビリーと分断された。すると、転がった私を見下すようにエル・コルガドが下卑た笑みを浮かべて開かれた窓の窓枠のの上に座っていた。
「ケヒヒッ。お楽しみいただけたか?俺を見つけたと喜んでたろ?俺は最初からコイツのもとにお前たちを招き寄せるのが目的だ。どう足掻いてもお前たちは、こいつからは出られねえ。その間に俺は肉体に定着するってわけだ」
「っ、待て!」
「待たねえよ!」
背中から飛び込む様に外に消えるエル・コルガドを追おうとするも、窓が自動的に閉じて閉じ込められる。アイツを逃がしたら、もう二度と見つけられない!すると、混乱したエヴリンが壁をすり抜けてきた。しめた!
「エヴリン!お願い、正気に戻って!」
『\(・ω・\)SAN値!(/・ω・)/ピンチ!\(・ω・\)SAN値!(/・ω・)/ピンチ!……ほえ?え、なになに!?なにこれえ!?』
「コルガドが逃げた!追いかけて、絶対に逃がさないで!」
『でも私、あいつらには何もできない……』
「私たちも絶対追いかける!お願い、今あいつを追えるのは貴女だけなの!」
『っ、わかった!絶対生きてこいつから出てきてよね!二人でだよ!』
「もちろんだよ!」
エヴリンが出ていき、代わりに床から湧き出てくるマネキン肉人形。グアリーダ兵とでも呼ぼうか。まあなんでもいい。時間稼ぎも、殺されることも、寄生も、されてたまるか。
「やってやる……来い!」
登場、グアリーダとその主、エル・トーレ。灯台下暗しの擬人化……疑クリーチャー化?です。建物そのものに寄生した大型プラーガとなってます。ガナード的な名称がグアリーダで、エル・トーレが個体名。
セバスチャン・アギレラだけは本物で、他二人はエル・トーレの作り出した疑似餌。疑似餌で誘い込んで、セバスチャンの話で信用させ、喰らう。という巨大な罠でした。
次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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