BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】 作:放仮ごdz
蠢く屋敷から脱出し、念のために湖の方に向かいながらほくそ笑む。強力な肉体を手に入れて、邪魔者も排除して。我が君主の役に立てたか?こりゃあの愚者を差し置いてナンバー2も夢じゃないな!
「ケヒヒッ。いやあ、上手くいった上手くいった。あのとき通りかかったところをエル・トーレの奴に話しかけられなければ忘れたまんまだったけどよ。まさかあんな簡単に引っかかるとはなあ、愉快愉快!……おっと」
ひとりでに左手が動き出し、自らの心臓を穿とうとしたのを右手で掴んで受け止める。おっと、油断はダメだな。まだ完全に支配できていない上に、この肉体の持ち主の精神力はとんでもない。下手な洗脳は効かないんだろうなというのが伝わってくる。だが俺たちのは洗脳じゃなくて寄生だ。一度定着すれば引きはがすことは不可能、故に俺たちは生物の覇権を握れる。
「ぐぬぬ……潔く死ね!もしくは、拙者の体を、返せでござるぅ……!/おいおい冷たいな!俺達は同居人だろ!?仲良くしようぜ、兄妹!安心しなって、俺と完全に一つになればその苦痛も消える!お前も我が君主の偉大さを理解して、従順したくなるからよ!」
一瞬だけ入れ替わって口を開いたプサイを諭してやる。記憶を探ればこいつら“ハンター”という種族は主に仕えてその命令を遂行するのがお役目らしい。ならわかるはずだ。我が君主に生み出され、その命令を遂行する我等の本能が。
「拙者の記憶を覗いたなら理解しているでござろう、誰かの命令で生きるなどまっぴらでござる!/それはなんでだ?今回もお前はオブライエンの命令でここに来たんだろう。この間もテラグリジアで死にかけただろ?」
そう尋ねると、どうやらプサイは笑っている様だった。なんでだ。命令を守って死にかけながらも戦い続ける、俺達とお前たちでなにが違う?
「記憶だけ見ても我等の心はまるで理解できてない様でござるな……/なんだって?お前の記憶は俺のものだ。理解できないも何もない。黙って、俺と同化しろ」
そう答えると、傍に浮かぶプサイの幻影に憐みの視線を向けられている錯覚を感じた。なんだ、なんでそんな憐みの視線を向ける…!?
『エヴリン殿が拙者たちに向けていた憐憫はこういうことでござったのだなあ。なるほど、端から見ている分には哀れでしかないでござる』
「テメエ、人を哀れだとか勝手なことを言うな。お前の方がよっぽど哀れだろうが!」
『拙者のことはアリサ殿たちが助けてくれると信じている故、問題はないでござるよ。だがしかし……一つ聞かせてほしいでござる』
『命令を聞いてただそれを守るだけの人生で、そこに自分の意思はなくて、お前はそれでいいのでござるか?』
「当たり前だ。
『……なるほど、拙者もまだ人でござったか。真のバケモノの考えは理解しがたいでござるなあ』
B.O.W.にも理解できないプラーガという生物。相互理解は不可能の様です。
次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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