BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。無事崩壊スターレイルでホタルというクリスマスプレゼントを引き当てました。プレゼントは自分で用意するものお!というわけでメリクリです。ところでイブに祝うべきなのかクリスマス当日に祝うべきなのか迷うよね。楽しんでいただけたら幸いです。



fileXmas:後編【いい子のもとにエヴリンサンタがやってくる】

『二人とも、プレゼントの購入お疲れさま!みんな寝てることは確認済みだよ!アリサには宅配で可愛い服を送っておいた!』

 

 

 眠い目をこすりながら集合場所である倉庫にやってきたクラウザーとユウコを出迎える。現在いるのは某所にあるBSAAの本部である二階建てで横に長い建物。以前オルタナティブだった際に使っていた廃村ではなく、立派な屋根がついた白い建物はクラウザーも唸るほどの施設だ。案内されるなり『カルデアだこれー!?』と別の意味で興奮したのはいい思い出である。あ、一番最初の奴が最近発売されたんだそうで買いたいところである。

 

 

「それで、この格好で袋を担いで不法侵入しろと?」

 

「もう、クラウザー。そんな言い分はないでしょ?」

 

「俺は元男だ。こんな格好で文句が出ないわけがないだろう」

 

 

 そう言うクラウザーの格好は鍛えられた太腿が見えているミニスカサンタの格好である。ユウコも同じだ。作ったのは人間のスタッフの一人だ。事情を話したらそう言う事なら、とコスプレ用のを用意してくれた。私の趣味じゃないよ?誓って。うん、ガン見はするけど誓って。

 

 

『よーし、じゃあ新技!分身の術!』

 

 

 といやっ!という掛け声とともに、印を結んで力を籠める。すると、私はサイズが一回り縮んだ状態で二人に分かれた状態となった。短時間だけど分身することで別々に行動して意思疎通が可能なのである!

 

 

『手分けしていこう』

 

『気付かれちゃだめだよ?』

 

「「了解」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 最初にクラウザーがやってきたのは、一番新入りであるマリアとセレナ、カルコブリーナの二人が一緒になって一つのベッドですやすやと眠っている部屋。2人分部屋を用意したのだが一緒がいいと言ってきかなかったので一人用のベッドに二人揃って寝ている。見た目は大人だけど言動が子供なんだよなあ。

 

 

『マリアとセレナには、お揃いのマフラーだよ!』

 

「これだな」

 

 

 そっと、赤い紙袋に入れられたそれを枕元に置くクラウザー。カルコブリーナの色に合わせて赤いマフラーと青いマフラーだ。気に入ってくれるといいな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「えっと……ラムダの部屋?だよね?」

 

『透明になってて布団が浮いている奇妙なことになってる……』

 

 

 ユウコがやってきたのは一見誰もいない部屋。しかしベッドの上は膨らんでいて、見て見れば奇妙な空白ができている。なんでも自己防衛本能が働いて寝ている間は透明になっているらしい。カメレオンの遺伝子を持つだけはあるなあ。

 

 

『ラムダには、あったかくて可愛い服!普段素っ裸だもんね』

 

「あ、あれボディースーツとかじゃないんだ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 クラウザーがやってきたのは真っ赤に装飾されたナイの部屋。なんでも、レッドクイーンを失って以降赤に包まれてないと落ち着いて寝られなくなったらしい。

 

 

『ナイには、赤い髪のウィッグとルージュ!自分の顔に嫌気がさしてるみたいだし、イメチェンしてみよう!』

 

「俺にルージュ買わせたの絶対図っただろう貴様……!」

 

 

 それはそう。わあ、ごめんて!?突っつかないでー!?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 次にユウコがやってきたのは、熊のぬいぐるみなどが置かれたファンシーな部屋。女の子の部屋だと思うじゃん?それが違うんだなあ。

 

 

「すたぁず……すたぁあず………すたぁあああああず………」

 

「どんな寝息かな…?」

 

『ネメシスは可愛いなあ』

 

 

 意外と少女趣味なネメシスの部屋なのである。特注のパジャマを着てベッドで横になって寝ている。寝ている……よね?目が閉じているか普段からわからないもんなあ。

 

 

『ネメシスには、等身大!白熊のぬいぐるみだよ!』

 

「なんかでっかいのあるなあと思ってたんだけど納得!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 次にクラウザーがやってきたのは、赤と青と白い星マークで彩られた、なんともアメリカンな部屋。本当にアメリカが好きだなあメリカは。記憶早く戻るといいんだけど。

 

 

「……」

 

『どうしたの?自由の女神像の置物を置いて次のところにいくよ』

 

「いや……今更だがどこかで見た顔だと思ってな。軍にいた頃だったか……?」

 

『そうなの?』

 

 

 アメリカの軍人ってこと?バジリブ共和国の人間のはずなんだけど。まあいいか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 次にユウコが訪れたのは、クラシックな落ち着いた、されど高価なのはわかる装飾の部屋。オリジナルの部屋とは大違いだが、ベロニカの部屋である。

 

 

『ベロニカには動物大百科!植物や昆虫を研究していたアレクシアと一緒は嫌なんだって』

 

「切実だあ……アトラナートの分まで幸せになってね、ベロニカ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 次にクラウザーが訪れたのは、ちょっと異様な部屋。必要最低限の者だけが置かれたシンプルな部屋なのに、窮屈という矛盾。それは、部屋中に張り巡らされた巨大なムカデによるものだ。

 

 

「なるほど、ここは俺の出番だな」

 

『触れたら起きるから気を付けてねー(小声)』

 

 

 オメガちゃんの部屋なんだけど、大人に戻っても完全に姉貴分として懐いてしまったヘカトちゃんも一緒に寝ているのである。過剰なまでの守りは執着具合を示している。

 

 

『オメガちゃんには、ニン●ンドーDS!ヘカトちゃんにはオメガちゃん等身大抱き枕!(小声)』

 

「片方がおかしいことにはツッコまないからな」

 

 

 なんでもゲームが最近気になってるらしいオメガちゃんのために、最近北米で発売されたばかりの最新ハードを用意した。もっと多趣味になるんだよ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ここが次の部屋だね。………部屋だよね?」

 

『動物園か水族館みたいだけど部屋だよ?』

 

 

 その部屋は、二人のためにあつらえた特注の部屋だ。部屋の奥にある部屋の半分を丸々占領する巨大な水槽と、その上には密林の様に生い茂る蔦植物。グラとヨナの部屋である。この二人はもともとが動物だからこういう部屋のほうが落ち着くとのこと。蔦植物の生い茂る天井近くにはヨナが、水槽の中ではグラが眠っている。部屋の中央にそれぞれのプレゼントを置いた。

 

 

『サメなりきりパーカーとヘビなりきり寝袋!絶対自分用じゃないけど、微笑ましいね』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 クラウザーがやってきたのは、今どきの女の子のような趣味全開の部屋。ぬいぐるみだらけのベッドの中心に、シータがご機嫌に寝ていた。

 

 

「すぴー!すぴー!すやすやすや!」

 

「……こいつ一応暗殺者だよな?」

 

『正確には殲滅者だから隠密性はないんじゃないかな?シータにはこれ、ネイルセット~!』

 

「これでBSAA最強の一角なんだから侮れないな……」

 

 

 戦争しか知らなかった子が普通の生活を始めて女の子みたいな趣味を手に入れたのは、私的に大変グッドです!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ユウコがやってきたのは真っ暗な、だけど他の部屋の二倍はある部屋。下水道暮らしだったため暗い所じゃないと寝られないリヒトとガンマちゃんの部屋だ。2人は同じ時期に仲間になったため仲良しだ。特にリヒトは本来の姿になっても十分寝られるように部屋を広くしてあった。

 

 

「マザー……いかないでぇえ……」

 

「いい子でいるよ……」

 

『……どこにも置いていかないよ』

 

 

 いつかは元の時代に帰るかもしれないけど。私は、それまでできるだけ愛をこの子達に与えたい。でも、安心させるために撫でる手は私にはない。手を見ながらフッと自嘲気味に笑っていると、ユウコがそっとリヒトとガンマの頭に手を当てた。

 

 

「よしよし……みんなもいるからね」

 

『ユウコ…』

 

「私達にとっても子供みたいなものだから。それで?プレゼントは?」

 

『あ、うん。ノートと文房具セット。2人とも、字を覚えたいんだって』

 

「それは、嬉しいね?」

 

『うん』

 

 

 

 

 

 

 

 

 次にクラウザーが訪れたのは、畳敷きで炬燵にミカンまで置かれている、和風ましましの部屋。だけど壁にはアメリカで発売しているニンジャのステッカーやコミックが入れられた棚まであるので、ちぐはぐ感がある。その炬燵の中で、プサイは大の字になって手足を出して寝ていた。

 

 

「ござござござ……ござござござ……」

 

「どんな寝言だ……」

 

『夢の中でサムライになってるんじゃないかな?というわけで、プサイちゃんには暴れん●将軍のDVDセットをプレゼント!一番高かったよ……』

 

「わざわざ日本まで行かされるとは思わなかったぞ」

 

 

 炬燵の上に置いてやると、満足げな笑みを浮かべるプサイちゃん。……起きてるかなこれ。起きてそうだな。ちゃんと寝ようね、プサイちゃん。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 次にユウコが訪れたのは、壁の棚に焼酎コレクションが飾られている、疲れたOLみたいな部屋。なにを隠そう、クインティア・モリアーティことクイーンの部屋である。なんでこんな庶民染みてるんだろうねこの女王様。ベッドの上から落ちて頭から逆さまになっているのにぐごーぐごー寝息を立ててるし。

 

 

「ちゃんとベッドの上で寝ようよクイーンさん……」

 

『クイーンは一人じゃないから寝ている間はみんながあちこちに移動しようとするから寝相最悪なんだよね』

 

 

 そんなクイーンへのプレゼントは、最近戦略大事なボードゲームにはまっているらしいので、お高いチェスセットを買ってきた。ボードも駒も大理石製の重い奴である。

 

 

『これからもよろしくね、共犯者』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「誰かしら」

 

 

 クラウザーが入るなり、目覚めてベッドから上半身を上げて銃を向けてくるのは、リサ。BSAA代表だというのに質素で面白みのない部屋だ。クラウザーはすっかり軽くなった袋を持ったまま両手を上げる。するとその正体に気付いたのか、リサは銃を下ろした。

 

 

「こんな時間に不法侵入だなんてなんのつもりかしら、エヴリン」

 

『メリークリスマス。サンタだよ、リサ』

 

「……残念だけど、私にそれを祝うつもりはないわ」

 

 

 そう言って布団に入り込み顔を背けるリサ。クラウザーに言って、それを取り出してもらう。子供のころの幸せを思い出すからリサがクリスマスを祝うことができないのは分かっている。だけど。……彼女だけ渡さないのも、違うだろう。

 

 

『はい、リサ。これ』

 

「……セーター?」

 

『うん。ユウコに体を貸してもらって自分で編んだんだ。縦糸で作った超頑丈な奴だよ。銃弾だって弾くから普段着にできる!……リサは多分、実用性があるものじゃないと受け取ってくれないと思って』

 

「……私に銃弾は通じないって言うのに、貴女って人は……ありがたく受け取るわ、エヴリン。メリークリスマス」

 

『うん、メリークリスマス!』

 

 

 

 

 

 

 

 翌朝。食堂で、自分のプレゼントを見せ合う子供たちの姿が合って。それを見守るセーター姿のリサもいて。私は食堂の隅で、クラウザーとユウコと拳を掲げて、触れることはできないけどぶつけ合う。サンタ作戦、大成功だ。これからも苦難は続くと思う。だけど、せめて日常では楽しんでほしいな。




というわけで約一時間で書いたそれぞれの部屋とプレゼントでした。本当に多くなったねエヴリンチルドレン。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。

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