BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。新年早々若干スランプに入っています。4は長年旧VerをやりすぎたせいかRE4の記憶とごっちゃになってしまってて混乱しているのもあるかなあ。

一応言い忘れていた補足として、アルベラはいつもお世話になっている秋塚翔さんから提供されたアイデアから生まれたキャラとなります。

策士策に溺れる。つまりこれ。エヴレム最初の頃のノリを思い出したらこうなってしまった。楽しんでいただけたら幸いです。


file4:13【事実はギャグ寄りの奇なり】

 プサイとの問答を終えたエル・コルガドは、家屋の屋根の上でぶらぶらとプサイの体の脚を揺らして風を感じていた。

 

 

「はぁあ……いい天気だ。俺の門出を祝っているぜ。エル・トーレを倒せたとしてもここはもう村人共に仕掛けさせた地雷原とトラバサミの山だ。突破は不可能。兄妹、わかるか?あいつらはもし生きて出られたとしても、歯噛みして俺達の同化を見届けることになるわけだ。楽しみだと思わないか!?」

 

『うーん、アリサ殿ならトラバサミ全部に噛みつかれながら地雷原すら全力疾走しそうでござるが……』

 

「え、マジ?どんだけ頭いかれてんのあの女」

 

『うんうん、アリサならそうするだろうねえ』

 

「『え』」

 

 

 この場にいるコルガドとプサイ、二人以外の声が聞こえて、プサイの体で恐る恐ると振り返るコルガド。そこには、笑顔で青筋を額に浮かべたエヴリンが浮かんでいた、かと思えばその姿をモールデッドに変えて両手を振り上げた。

 

 

『おわああああああっ!』

 

『「ぎゃああああああっ!?」でござるぅううう!?』

 

 

 いきなりの変貌にコルガドはプサイともどもびっくりしてひっくり返って屋根から落下する。ひっくり返った先に何があるかと言えば、さっき自分で言っていた。地雷原とトラバサミの山である。

 

 

「あ、しまっ、ぎゃああああああああああああああああああ!?」

 

 

 全身トラバサミに噛みつかれ、地雷が爆発。プサイの頑丈な体のおかげで五体が飛び散ることはなかったが、五体満足のまま天高く打ち上げられるプサイの体withコルガド。たまらず元の姿に戻ってドン引きしているエヴリンに助けを求める顔を向ける。

 

 

『プサイちゃんの顔だから助けたいところだけど……ごめん、私触れないんだ』

 

『右に同じでござる』

 

『プサイちゃんも私みたいになってるの面白いねー』

 

『ねー、でござる~』

 

「てめっ、ふざけんなああああああァアアアアアアアアア!?」

 

 

 しかし無慈悲のテヘペロを返され、さらにはプサイの幻影と談笑するエヴリンに怒号を上げるも、無情にも落下する。落ちた先にはまたトラバサミと地雷原。また天高く吹き飛び、落下した先には地獄。やっぱり全身噛みつかれて打ち上げられる。

 

 

「ァアアアアア……てめっ、プサイ……お前の体だろ!?なんでそんな他人事……ァアアアッ!?」

 

『なら拙者に主導権を返すでござる。戻った途端に貴様を斬り刻んでやるでござる』

 

「そんなの、先にっ、お前の体の方が死ぬぞ!?」

 

『その場合はエヴリン殿みたいにこの状態で生きる故関係ないでござるよ。あれ、エヴリン殿生きてるのでござるよね?』

 

『それが生きてるかどうかは微妙なんだよね私の場合』

 

 

 また世間話を始めるエヴリンとプサイに、コルガドは泣いた。また打ち上げられ、落ちていくのを繰り返す。頑丈な体を呪うがいい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 とりあえず、斬られた腕をくっつけて再生させ、先を急いでいることを伝え、アルベラと名乗ったメイドと共にコルガドとエヴリンを走って追いかける。なんか立て続けに爆音が聞こえるし、恐らくさらに奥の方だ。あ、なんか空を飛んでる。あ、落ちた。

 

 

「アルベラ。知ってることを教えてほしいの」

 

「答えられることならばお答えいたします、アリサ様」

 

「そのアリサ様ってのやめてほしいけど……まあいいや。それで、ロス・イルミナドスが貴女たちの組織なの?」

 

「……私が仕えているのはラモン様だけでございます」

 

「おいなんだ今の間は」

 

 

 ビリーのツッコミももっともだ。そう走りながらアルベラを見つめれば、天地がひっくり返る。あるぇ?と首を傾げた直後、頭から地面にたたきつけられた。見れば、なんか白いモフモフしたものに引っかかったらしい。

 

 

「おいおい。よそ見しながら走るなよ……」

 

「めん、ぼく、ない」

 

「大丈夫でございますか?」

 

「うん、ありがと……なにこれ?」

 

 

 アルベラの手に引かれて立ち上がりながら、考える。なんかぶにょんとした感触だったし、生き物?そう思って私が躓いたものを確認して見れば、真っ白な毛並みの狼だった。衰弱して丸まっている。その足には生々しい傷跡があり、さらには背中が大きくえぐれて赤く染まっている。トラバサミに引っかかったところを何かに襲われたのだろうか。私が蹴っても反応しないのは、まずい。

 

 

「ワンちゃん?大丈夫!?しっかりして!」

 

「お、おい……そいつはもう死にかけだ。それに早く追いかけないとプサイが手遅れに……」

 

「ビリーはアルベラと一緒に先に行って!私、放っておけない!」

 

 

 私がそう言うと、二人は顔を見合わせて頷き、先に走って行ってくれた。ごめん、プサイ。だけど私は、どんな命でも見捨てることはしたくない。私は応急処置用の包帯と回復薬を取り出し、傷口に回復薬を振りかけて包帯で縛っていく。

 

 

「血を失っているし、背中も重症だ……なにか、何か方法は……」

 

 

 そこで思い出す。“再生”に特化している、私の血肉の存在を。……浴び過ぎたらヘカトちゃんみたいなことになってしまうけど、少量だけでも与えたら再生力だけでも与えられるかも……?

 

 

「……これしかない」

 

 

 狼を仰向けにして、口を上に向け、右の手首に左手で握ったナイフの刃を当てる。……さっきも斬り落とされたばかりだし、これぐらい……!

 

 

「っあ……」

 

 

 ナイフを滑らせて切り傷から血を溢れさせ、狼の口に垂らしていく。お願い、飲んで。少しでいいから……。すると狼が少しだけ目を開けて、こちらを見てきた。弱っているからか、血を飲むのが見えた。

 

 

「……少しだけだから、大丈夫だよね?」

 

 

 そう言ってひっこめた手首の切り傷が再生を始め、傷口が閉じられる。……我ながら気持ち悪い体だなあ。もう結構な年齢だし、絶対結婚とかできないんだろうなあ。ママとパパに申し訳ない……ってそんなこと言ってる場合じゃない。すると、目に見える効果があった。狼から流れていた血が止まり、傷口を塞ぎ始めたのだ。

 

 

「クゥン……」

 

「……よかったああ」

 

 

 弱々しく鳴いた狼を抱え、近くの茂みの中に隠す。野生動物に襲われたにしてもガナードに襲われたにしても、これなら多分大丈夫。

 

 

「ごめんね。私、いかなきゃいけないところがあるの。気を付けるんだよ」

 

 

 そう言い残し、私はビリーとアルベラを追うべく、クラウチングスタートの構えをとる。足の筋繊維が千切れるほどの衝撃と共に、走り出した。どうせすぐ再生するんだ。こういう時に本気を出さないでどうする!

 

 

 

 

 

「ガウ……」




一時間クオリティなので許してください。この狼は原作でレオンを助ける彼…彼女?と同一狼です。

コルガドのいるエリアはルイスが捕まってるあそこ。次回、コルガドとの決戦。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。

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