BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。14話になるのに4の序盤も序盤をやっているのがこの小説です。長くなるぞお……(冷や汗)

それはそうと、いつもお世話になっている秋塚翔さんがバイオハザード小説「もしもイーサンがクイーン・ゼノビアに乗っていたら」を投稿しました。うちのイーサンを思い出す大暴れイーサンが見れるのでおすすめです!

今回はエル・コルガドとの決着。楽しんでいただけたら幸いです。


file4:14【ハングドマン】

「追いついたぞ、コルガド…?」

 

 

 何度も何度も何度も何度も地雷で打ち上げられ、噛みつかれ続けるプサイの体withコルガド。そこにビリーとアルベラが到着。ビリーは首を傾げるも、チャンスだと言わんばかりにリボルバーマグナムを二丁取り出し、打ち上げられ落ちていくコルガド目掛けて的確に両手を撃ち抜く神業を披露。なんとか壁にしがみついて負の連鎖を止めようとしていたコルガドはその目論見を破られ、やっぱり落下して爆発。その視線が、ドン引きしているアルベラを捉えた。

 

 

「おまっ、ラ・ルエダ・デラ・フォルトゥナ!」

 

「なんでございましょうか。我ながら長い名前なのによくその状態で噛まずに言えましたね。すごい。いえーい」

 

「うごっ!?そ、そんなのはどうでもいいから助けろ!」

 

 

 ダブルピースで賞賛するアルベラに、宙を舞いながら助けを求めるコルガド。ビリーは咄嗟に銃口をアルベラの側頭部に向けるが、アルベラは素知らぬ顔で返した。

 

 

「まず貴方は誰でございますか」

 

「エル・コルガドだよ!?兄妹だろ!?わかれよ!?」

 

「いや私にニンジャの知り合いはいないので人違いかと……」

 

「ふざけてる場合じゃないんだよ!?助けろ!?仲間だろう!?」

 

「ついさっきアルカナードに恩人殺されてムカついているのでお断りします」

 

「なっ、あああああー!?」

 

 

 アルベラは手で×を作って拒否の意を告げ、ビリーは銃を改めてコルガドに向ける。アルカナードの対処法はラ・エンペラトリスのおかげで分かっている、身体から本体を出ていってもらう。そのために痛めつける。なんでピタゴラっているのか状況はよくわからないが、それだけははっきりしていた。

 

 

『なんか知らない子が来た。メイドさんだあ。ほらプサイちゃん、あれがメイドさんだよ!ヴェルトロの会合の時のプサイちゃんは可愛かったね!』

 

『よく知っているでござる。休暇を使ってメイド喫茶に通っている故………今のは忘れるでござる!』

 

 

 ついには上でふわふわ浮いて見物していたエヴリンとプサイもふざけ始めた。これはエヴリンの昔からの癖である不安をごまかすために敢えてふざけたおすという処世術なのではあるが、それに天然のプサイまでも意図せず混ざってしまっているそれは、寄生虫でありながらまともな思考の持ち主であるコルガドからしたら狂人のそれであり、仲間からも見捨てられたことも相まって、コルガドの堪忍袋の緒は切れた。

 

 

「てめっ、ら、ふざっけんんんなあああああああああああああ!!!!!」

 

 

 瞬間、背中から六本の節足が伸びて地雷を踏まない様に地面に突き刺さり固定、そのままブランブランとプサイの体を揺らしながら、ゴキゴキと音を上げてタカアシガニの様な鋏のついた節足を生やした肉塊の様なものを背中から膨れ上がらせ、その中心が開いて単眼になったかと思えば節足の関節からも単眼が生えてギョロギョロと己の敵(すべ)てを睨みつけるとジャキンジャキンと鋏を鳴らした。

 

 

戦闘形態-吊るされた男-(モード・ハングドマン)…!全員ぶっ殺してやらぁああああ!」

 

 

 プサイの顔で怒号を上げたコルガドは手始めに地雷を蹴り飛ばし、ビリーとアルベラは咄嗟にそれぞれ反対方向に横に跳んで回避。爆風が広がりコルガドの姿を覆い隠す。ビリーはローリングして立ち上がり、体勢を立て直してマグナムを構えながら警戒する。

 

 

「っ、何処に行った…!?」

 

「ケヒヒヒヒッ!ちっぽけだなあお前らは!」

 

 

 次の瞬間、爆煙の中から節足が飛び出してきて、ビリーを蹴り飛ばして崖に叩きつける。そのままジャキンジャキンと鋏の音を鳴らしながら爆煙の中から姿を現し、鋏をビリー目掛けて勢いよく突き出すコルガド。しかしそれは、鞘から一息に振り抜かれた白刃に斬り弾かれる。アルベラだった。

 

 

「助けなかったのには目をつぶろう。だがこれはどういうつもりだあ?ラ・ルエダ・デラ・フォルトゥナ!」

 

「この人たちはセバスチャンさんの友人でございます。殺させません…!」

 

「いい度胸だテメエから殺してやらあ!」

 

 

 高速で節足を動かし周囲を駆け抜け翻弄、次々と鋏や鋭く尖った節足の先端を叩き込んでくるコルガド。その素早さと正確さはプサイのそれを彷彿とさせる。アルベラはそれを、白刃を煌めかせながら舞い踊るかのような必要最低限の動きで弾き、防ぎ、斬り、回避していく。まるで舞踏の様なそれは、コルガドを苛つかせるには十分だった。

 

 

「支配種だからと下手になってたら調子に乗りやがってよお!あのお方の役に立つのはこの俺だ!引っ込んでいろ!」

 

「そっちこそせっかく手に入れた体を持ってさっさと城に帰還をすればよいでございましょう。……聖母(サンタマリア)が待っているでございますよ!」

 

『どうしよう、耳元で大声で叫べば効果あるかなあ?』

 

『どうでござろう?どっちにしろ拙者たちの言葉は耳に入ってないでござろうな…』

 

『アリサはどうしたんだろう、まさかやられちゃったなんてこと……お?』

 

 

 すると、壁に叩きつけられ呻いているビリーに近づいて無事かどうかを確認していたエヴリンとプサイは、なにかが近づいてくる轟音を聞いてそちらを振り向く。鬼気迫る表情のアリサが無駄に綺麗なフォームで爆走してきていた。

 

 

「いい加減に、プサイの体を、玩ぶのは、やめなさああああああああい!!!!!」

 

「おっと」

 

「ぐぼば!?」

 

 

 走ってきた勢いそのままに跳躍、空中で丸まり縦に一回転、飛び蹴りの体勢を作って吹っ飛んできたアリサに、アルベラは華麗に横に一回転して回避。その先にいたコルガドの背中から飛び出た肉塊部分に飛び蹴りが突き刺さり、コルガドは勢いよく蹴り飛ばされゴロゴロと転がっていく。さすがに地雷の残弾が尽きたのか爆発こそしなかったが無情なトラバサミが閉じる音がいくつか響いた。

 

 

「お待ちしておりましたアリサ様。よければ、お使いになりますか?」

 

「使っていいの?喜んで借りるよ!」

 

 

 さらに刃を摘まんだアルベラに柄を向けられ、サーベルを受け取り両手に構えるアリサ。アルベラはビリーの介抱に向かった。アリサは完全に最後なファンタジーみたいな絵面である。コルガドはそれでも諦めず、大きく歪んだ本体をブルブル震わせながらも立ち上がり、四本の脚で己が身体を支え、二本の鋏と二つの脚を掲げてプサイの体で腕組しつつアリサを見下ろした。

 

 

「このカラダの記憶で知っているぞ、お前は本物に劣るクローンに過ぎないと!この最強の肉体に勝つつもりなのか?自慢じゃないが地雷を何度受けても無事なこの肉体に!」

 

「なんでそんなことなってるの…?まあいいや、その邪魔な脚全部ぶった切ってやる!」

 

「ほざけ!出来損ないがあ!」

 

 

 眼をギョロギョロ動かし、高速で鋏を伸ばすコルガド。しかしそれは、背中から触手を伸ばして宙返りしたアリサの下を空振り。アリサは地面に突き刺さった鋏の上に着地し、両手に握ったサーベルを振るって斬り捨てた。

 

 

「ちょこざい、なあ!オララララララララララ!!!」

 

「言っとくけど、プサイの方が速いよ?」

 

『それは本当にそう』

 

『でござる』

 

 

 今度は高速で連続で脚を突き出してラッシュを叩き込んでくるコルガド。アリサは両手で握ったサーベルを円を描くように振るって斬り弾いていくと、その場で高速回転。コルガドの伸ばした脚を二つともバラバラに斬り捨て、突撃。コルガドは残り四本の脚でストンプの要領で貫こうとするが、その全てが斬り捨てられ、ついにはプサイの背中から短い節足を伸ばした肉塊が出ているだけの無様な姿になり果てたコルガドはプサイの爪でサーベルを必死に斬り弾く。

 

 

「アルカナードである俺が、こんな、小娘にい!」

 

「嬉しいこと言ってくれるね、もう小娘なんて年齢じゃないんだけど!」

 

 

 そう言って、両手で天高く振りかぶったサーベルを勢いよく振り下ろすアリサ。その一撃が眼前に迫ったコルガドは死を直感し、短い節足で何とか這いずり背中から飛び出した。同時に、あと数センチのギリギリで止められる刃。目論見通りだった。

 

 

「やっぱり、肉体が死んだら一緒に死ぬんでしょ?だから死にそうになったらすぐ逃げだす……それがお前たちの弱点だ、アルカナード!」

 

「ギギ、ギギギギギギィイイイ!!!!」

 

 

 弱点を指摘され、エル・コルガド本体は悔しさのままに短い節足で地団太を踏むと踵を返して逃げ出した。しかしコルガドは忘れていた。最速の脚力を誇る、己が最強と称した肉体の存在を。

 

 

「ギギギギィイ……ッ!?」

 

「斬り捨てソーリー。借りは返したでござるよエル・コルガド」

 

 

 背中に穴が開き全身黒焦げで火傷や打ち身にまみれ全身トラバサミに噛みつかれているという満身創痍なれど、不屈の精神力で即座に立ち上がったプサイだった。その爪で斬り刻まれ、エル・コルガドは苦悶の声を上げながら肉片となって飛び散った。

 

 

「ふぅ……不覚を取り申した。侍プサイ、ただいま帰還したでござるよ」

 

「プサイぃ!」

 

 

 アルベラにサーベルを投げ渡したアリサが飛びつき、プサイは驚きながらもそれを受け止める。なお、ほっと安堵したのが運の尽き。やせ我慢が解かれるのも当たり前だ。

 

 

「いったいでござるゥウウウウウううううウウ!?」




コルガド、無惨。地味に神業披露ビリー、実力を見せるアルベラ、サーベル装備アリサと見どころが多かったと思います。

モード・ハングドマンはぶっちゃけ無印4サドラーの戦闘形態…の背中版です。つまり中途半端。プサイの優しさを無碍にしたコルガドの因果応報の末路でした。さあここまでくれば奴と出会わないとなあ!ってことで次回は彼が登場予定。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。

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