BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】 作:放仮ごdz
今回はルイスとの合流回。楽しんでいただけたら幸いです。
「ルイス・セラ…?」
「ハンサムな、プー?熊?」
『それ以上は危ない』
「面白い気配を感じたでござる」
頭に黄色い熊が浮かんだが、エヴリンに言われて考えるのはやめた。ハンサムなことは認めるけど、プーってつまり無職って意味だよね?それでいいのか?するとルイスは一瞬考えこんで真面目な顔で問いかけた。
「一つ大事なことを聞かせてくれ。煙草はあるか?」
「ないよ」
「レベッカから止められてる。ない」
「吸わないでござる」
「そりゃ残念。あんたら
「アメリカ人呼ばわりはやめろ。俺はビリー・コーエンだ」
「拙者はプサイ・ウィンターズでござる」
『どうせ聞こえないだろうけどエヴリンだよ。会話に混ざれなそうだから見張りにいくね』
「アリサ・オータムス。この子を探しに来たの。なにか知らない?」
エヴリンが向かったとはいえ外にエンペラドールがまだいるので、悠長にしてられない。アシュリーの写真を手に問いかけると、酷く驚いた顔を浮かべるルイス。なにか、知ってるな?
「教えて!彼女に何があったの!?」
「落ち着け。あんたら何者だ?警察にしちゃドロ臭くない」
「失礼な。これでも私、もと警察官でS.T.A.R.S.だったんだから」
「奇遇だな。俺もマドリッドで警官をやってたんだが、辞めちまった。正義の味方なんて割に合わない仕事だよな。憎まれ役にはもう飽きた」
「……今も正義の味方でいられたらどれだけよかったか」
「……悪い。S.T.A.R.S.ってことはラクーンシティだよな。アンブレラ事件の当事者に言う事じゃなかった」
ラクーンシティが滅ばなくて、今もずっとあの町で警官をやり続けられたら。そう思うことは少なくない。するとルイスは重い雰囲気に耐え切れなかったのか、人差し指を立てて告げた。
「…当ててやろうか。大統領の娘だろ?」
「なぜ知ってる?言ってもらうぞ」
「
「なんと超能力でござるか!?」
「……なんてな。お目目キラキラさせるんじゃない。嘘に決まってるだろ。奴らが大統領の娘が教会にどうのって話してたのを聞いただけだ」
「残念でござるぅ……」
「教会……湖じゃなくて?」
「ガナードが、会話を?」
「おっと、そこまで知ってるのか。だが奴ら……アルカナードなら、なんらおかしい話じゃないだろう?」
その視線は気を失っているアルベラに向けられている。彼女もそうだと言いたいのだろうか。
「彼女は、アルカナードだけど少なくとも今は味方。それよりも、外の奴らだよ。どうやって逃げるか、考えはある?」
「……そうか、お前らは例えアルカナードでも味方にするんだな。なら、わかった。俺の秘密を打ち明けよう。……時間外労働だドン・キホーテ」
【皆さん、お初にお目にかかります】
すると、ルイスの右手に切り込みが入ったかと思えば開き、口の様になって言葉を紡ぐ。一瞬固まり、すぐさま武器をルイスに向ける私とビリー。エヴリンも何事かと見に戻ってきた。
『うわあミギーだあ!』
「落ち着け。コイツは何も出来ねえ。俺に寄生してそのまま居ついちまった哀れなアルカナードさ」
【私はドン・キホーテ。こうして喋ることで彼の精神を安定させることしか能のない役立たずです】
「なんでドン・キホーテ?あいつらみたいにタロットで呼ばれないの?」
「奴らの親玉がこいつを知らないからまだ名を与えらてないのさ。だから俺が名付けてやった。勇敢な英雄の名をな」
「……お前も、ロス・イルミナドスなのか?」
「俺の実家はこの村にあってな。奴らに従うしかなかった。元警官という立場を利用しようとしたのか、こうなったのさ」
そう言うルイスに、首を傾げる。なんだろう、違和感。まあいいか。
「とりあえず味方でいいとして、これからどうする?外には大量のガナードがいるけど。しかも、このアルベラを狙ってる。エヴリン、見張りをお願い。突破しそうになったら教えて」
『了解。今回私、役に立たないなあ』
【私達は光に弱いという性質がありますね。先ほどはスタングレネードを用いましたが、既に在庫は切れました】
「あいつからまた補充しないとな。というわけで強行突破だ、質問はあるか?」
それしかないか。しかし質問か、そうだなあ。あ。
「あのエル・エンペラドールについて。不死身の理由知ってる?」
「いいや。奴はこの村の村長の側近だということしか知らない。お前は?ドン・キホーテ」
【私も仲間達とは対話したことがないので何とも……】
「じゃあとりあえず、アルベラを起こすね。男どもはあっち向いてて!」
「何する気だ?」
「乙女の秘密。プサイお願い」
「承知。2人ともあっち向いてほいでござる!」
そう言ってビリーとルイスを後ろを向かせると、背中の服をめくって触手が顔を出し、アルベラの耳の中に突っ込む。脳はいじくらないけど、こうやってこしょこしょするぐらいなら……。
「ぴゃっ」
「あ、起きた?」
可愛い悲鳴を上げてアルベラが目を覚ました。よかった。
「な、なにしやがったのでございまする!?」
「落ち着いて、口調崩れてる。気を失ってたんだよ。覚えてない?」
「たしかエンペラドールに吹き飛ばされて……ご迷惑をおかけしました」
「それより、彼はルイス。とりあえず仲間だよ。これから正面突破するつもりだけど、いける?」
「この剣に誓って、今度は不覚を取りません。エンペラドールは私が抑えます」
「頼もしいね」
ハンマーを構えたビリー、プサイ、アルベラ、ルイス、私、エヴリンの順で扉の前に並ぶ。一応銃を持っているらしいルイスを私が護衛する形だ。暴れるのはビリーとプサイの方が向いてるからね。
「……行くよ!」
「おうよ!」
私の号令とともに、ビリーが閂を外した扉を蹴破り、群がるガナードをハンマーで薙ぎ払う。そこに跳躍したプサイが宙返りと共にガナードたちの頸を次々と刎ね飛ばし、その間をアルベラが突貫。
「ほう。諦めて出てくるとは潔し!」
「勝負でございます!」
アルベラの剣とエンペラドールの馬上槍がぶつかり、火花を散らす。しかし馬に乗っていて体重を上からかけられるエンペラドールの方が有利だ。アルベラは跳躍を繰り返して斬りかかり、それをエンペラドールが受け止め弾き飛ばすのを繰り返す。
【左から来ます】
「アディオス!」
「やるね、ルイス!」
『私も私も!周りからいっぱい来るよ!』
「エヴリンは黙ってて!」
『ひどい!』
さらにドン・キホーテの指示で的確に狙い撃つルイスと私がハンドガンで怯ませていく。エヴリンは無視だ無視。付き合っている余裕がない。それだけ多い。村の戦力全部集めなといっても信じれるぞ!なんかまだまだいそうだけど!視界の端では、もう四度目となる致命傷を瞬時に直してしたり顔のエンペラドールに攻めあぐねているアルベラが見えた。
「無駄だ、我輩には勝てぬ!ラ・ルエダ・デラ・フォルトゥナよ、諦めろ!」
「では何故投降を促すのございますか?本当に不死身なら、力押しで攻めればよいだけのこと!からくりがあると言っているのと同じでございます!」
「仮にも味方のラ・ルエダ・デラ・フォルトゥナを失いたくないから言っているのだ!」
「からくり……」
アルベラの言葉に、考える。あの不死身の理由。馬上で戦い続ける不死身の騎士はあまりに厄介だ。だがしかし、なんで。
なんで、馬の上から一切降りないのだろう?明らかに戦いにくそうだ。
そこで閃く。降りないんじゃない、奴は降りれないんだ!ハンドガンを構える。狙うは、エンペラドール……ではなく、エンペラドールが跨っている、白馬!
「エンペラドールは……お前だあ!」
「ヒヒィイイインッ!?」
「なにっ、ぐああああああああっ!?」
胴体に弾丸を撃ち抜かれた馬の上で、エンペラドールが悶える。やはりだ。やつは、人に寄生してるんじゃない。馬に寄生しているプラーガが人型として外に出てきている形態なんだ。つまり、馬が本体!
「今だよ!」
私の言葉に頷いたビリーが、アルベラが、ルイスが、プサイが、同時に得物を振るい。私達は、その場を突破することに成功したのだった。
『私、いるかなあ?』
ルイスに寄生するアルカナード、ドン・キホーテ登場。ぶっちゃけつだけんボイスのミギーです。口調は某七三術師から。
そしてエンペラドールのからくりが判明。馬が本体でした。
次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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