BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】 作:放仮ごdz
※前回のリディアの上司が素で間違えてニコライのくそ野郎にしてたのでセルゲイ・ウラジミールに修正しました。
今回は武器商人と。楽しんでいただけたら幸いです。
「ヴェルカム!ストレンジャー……」
そう告げたのは、大きな茶色いリュックを背負い、黒衣を着込んでフードを被り青い布で口元を隠したオレンジ色の目をした男。マリオはその姿を確認すると銃を下ろした。
「…なんだ、アンタか」
「敵でござるか?」
「いや、多分味方だ。逃げてた俺を保護してくれた。レオンを預かってくれている」
「俺はしがない武器商人さ。レオンとやらは預かってる。こっちだ」
「え、いや……信用できるのでござるか?」
「近づこうとしていたガナードを撃ち殺していたから信用はできると思うぞ」
立てないのでマリオに連れられて武器商人についていくショウ。辿り着いたのは、青い炎で照らされ簡易的な箱が机として置かれている空間。その端っこに気絶したレオンが転がされていた。
「この兄ちゃんだがな、恐らくプラーガの卵を打ち込まれたな。孵化するまでまだ時間がある。直に目を覚ますはずだ。村長との大立ち回りは見させてもらった。手裏剣とは渋いなストレンジャー。武器が必要か?ならいいのを見繕うぜ」
「……お主は何者でござるか」
「さっきも言った通り俺は武器商人さ」
「こんなところにいる人間がまともなはずないでござるが?」
「そらアンタもそうだろう。仮面被ってる忍者なんて俺より怪しいぜ?」
「たしかにでござる!」
「ええ、無自覚だったのか…?」
武器商人の返しにハッとなるショウ。呆れるマリオ。そんな様子に武器商人は目だけでわかる程ニコッと笑った。
「よかった、元気そうだ。仲間があんな散り方したから沈んでいるもんだと思ったぜ」
「……リディア殿はやはり」
「胸に手榴弾を仕込んでそれを爆発させて生きてる人間なんていないさ。アンタらが戦った村長はどうかは知らんがな」
「そうだ、商人さんよ。情報も売りものか?」
「俺は基本武器しか売らねえが、お客様のニーズには答えるぜ?対価はそうだな……まだ残ってるならでいい、手裏剣を一つでいい。俺も扱ったことのない武器だから興味があるぜストレンジャー」
そう言われて、躊躇なく懐から手裏剣を一つ取り出し差し出すショウ。仮面で隠れているものの、熱意が感じられた。
「それならば安いでござる。BSAAの技術班の特注でござるが……リディア殿の無念を晴らすためにも聞きたい。あの村長、明かにエル・コルガドと名乗ったプサイ殿に寄生した奴より強かった!なんなんでござるかあの異常な力は!」
「……それは、俺も聞きたい」
すると、レオンが目を覚まして起き上った。駆け寄るマリオに助けられて立ち上がりつつ、頭を押さえながら続ける。
「……俺もプラーガを埋め込まれたんだろう。気絶している間のことは何となく覚えている……だから知りたい。奴は、何者だ?」
「呑み込みの早い奴は歓迎するぜストレンジャー。いい質問だ。それは、奴が支配種プラーガを宿してアルカナード化した人間だからだ」
「支配種?」
聞き慣れない言葉に問い返すショウ。武器商人は頷き、物陰からホワイトボードを引っ張り出して英語で書き記していく。用意周到である。
「プラーガには三種類存在する。まず、隷属種と呼ばれる寄生した人間をガナードとして傀儡にする簡単な知能しか持たない下位の個体。アルカナードと違い宿主から離れれば死ぬし、夜行性で日光にも弱いから身体の外には出てこれない。ただし侮るな?お前たちが戦ったチェーンソー男の様な強靭な肉体を与える変異種も存在する。そいつらは手強いぞ。そうじゃない奴らも夜にはプラーガ本体が顔を出し触手を刃に変えて攻撃できる。油断したら首が飛ぶぜ、気を付けな」
「……T-ウイルスで言うゾンビ、P-ウイルスで言うシーデッドでござるな。変異体はタイラントやリッカーなどに該当するでござるか」
「次に上位個体、アルカナードと呼ばれている聖痕種。こいつらは選ばれし個体で、君主と呼ぶナニカの手で改良されたプラーガだ。特徴は何といってもプラーガ本体がそれぞれ特性を有していること。お前らの言うエル・コルガドは宿主を自由に変えるのが能力だろうな。また、こいつらは日光ぐらいじゃ死なねえ。強力な光ならあるいはってところだ。面白いことに君主とやらはアルカナを随分気に入ったらしく、そのアルカナと関係した能力を持つ個体にアルカナ名が聖名として与えられてるようだ。特定の波長の音波で隷属種を操ることもできる」
「……モリグナやテイロスみたいに個体名を与えられたB.O.W.といったところでござろうか……」
「そして最後に最上位個体、支配種。アルカナードではあるがビトレス・メンデスみたいに人格を残したままプラーガを寄生させ超常の力を得た者たち。アルカナードはプラーガの人格だが、支配種は人間の方がメインだ。ロス・イルミナドスの教祖オズムンド・サドラーを始めとして、幹部陣は全員この支配種だ。中には年端も行かないメイドもいるらしいって話だぜ。君主に絶対的な忠誠を誓った人間のみが与えられ、文字通り隷属種を支配するほどの力を有している……が、残念ながらこれはプラーガ同士限定の力らしく、ビトレス・メンデスを始めとしてガナードに指示することはできるが操ることはできない。サドラーは例外だがな?」
「そのサドラーとやらが君主ではないのでござるか?」
至極当然の疑問を問いかけるショウに、武器商人はやれやれとでも言いたげに首を振った。
「いいや、サドラーは確かにこのプラーガを目覚めさせた張本人ですべての黒幕と呼んでもいいが……君主は別にいる。サドラーですら崇めるべき神だと崇拝している……いわゆる信仰対象の「聖体」それが君主だ」
「聖体……」
「俺もそれについては詳しく知らねえ。だが、
「聖母、そんな言葉確かに村で見つけたな……」
最初の家で見かけた名前に頷くレオン。ショウは首を傾げるも、マリオも頷いた。
「そうだな、確かにあったぜ。壁の中央にアシュリー嬢の写真とまだ幼く見える銀髪でナポレオンみたいな帽子を被った金眼の少女の写真が貼ってあったところに「Santa María¿」とあったな」
「アシュリーとやらは知らないが、ナポレオンみたいな帽子には心当たりあるぜ。やつは誰よりもサドラーと君主を崇拝していた」
「じゃあアシュリーは、そいつと一緒にいる可能性が高い?武器商人、そいつは誰だ」
「ラモン。ラモン・サラザール。ロス・イルミナドスの幹部で……村の先にある古城の主だ」
《「というのが俺達の手に入れた情報だ。アイビス2、そっちは?」》
「うん、コンドル1。こっちも似た感じかな。プラーガに詳しいというかその支配種?のアルベラって子が仲間になって「なんだって!?」大丈夫だよ?多分……あ、プサイは取り戻したから安心して」
レオンと通信機で定期連絡をとっていた私達が耳にしたのは、リディアが戦死したことと、レオンにプラーガの卵が植え付けられたこと、そして武器商人と名乗った男から得たプラーガ三種類の情報、そしてアシュリーが城にいるかもしれない、ということだった。こっちの情報でアシュリーが教会にいる可能性が高いことを伝えた、けど。
「…そうか、リディア殿が……」
『責任感が強い子だったものね……』
「……残念だぜ」
同じBSAAだったプサイ、エヴリン、ビリーがふさぎ込んでしまった。アルベラはおろおろしてるし、ルイスも神妙そうな顔をしている。……また仲間を失った。
「私達も教会に向かうからそこで落ち合おう。こっちでも情報を得たら連絡するね。じゃあまた。……そういえばアルベラも前に話してたね。武器商人の情報程詳しくはなかったけど」
「それは申し訳ありませんでした……」
「いや、いいよ。それより、だ。合流するのはあとからだったけど……話が変わった。リディアがいなくなったレオン達だけじゃ心配だ、一刻も早く教会で合流しよう。案内してくれる?アルベラ。…アルベラ?」
「え、あ。承知いたしました」
なんだろう。アルベラ、なんか上の空だった…?
コラボ回以来の登場。商売するからには全部話すぜ!な武器商人。前に工場長ルートとコラボした別の小説ではディーラーと呼ばれてるのでちょっと違和感。
ここでようやくアルカナードの詳細が明らかに。そして目的地は教会に。
次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。
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