BIOHAZARD VILLAGE【EvelineRemnants】   作:放仮ごdz

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どうも、放仮ごです。がっつりスランプしてました。書こうと思っても書けないのを二週間ぐらいやってたっていう。その間に全然やってなかった崩壊スターレイルも追いついてそのストーリーに情緒を滅茶苦茶にされたのもあるかも。

今回はやっと、ここまで来た。村編クライマックスに入ります。楽しんでいただけたら幸いです。


file4:32【エルヒガンテ・エクストラモ】

 村長、ビトレス・メンデスはサラザール城への道を塞ぐ中で、上司である城主の遣いから報告を聞いて頭を抱えていた。

 

 

「私のミスで聖母を連れていかれ、デルラゴ及びエル・ディアブロが暴走して聖母を襲った、そこまではいい。よくはないが、私のミスであるから仕方がない。だがしかし、エル・ディアブロが倒されてデルラゴが鹵獲されて敵に利用され、さらには貴重な戦力であるエル・カロ含めたベイクロを五台も失ったとは、なんたる失態だ……。マヌエリタ……エル・ソルも殺された。あの警官に気を取られなければ逃がしは……」

 

 

 君主様に選ばれた村の長であるメンデスは、そんな大事な場を任されたことに責任を感じ、自らの村が選ばれたことに誇りを持っていた。このままでは村が蹂躙される。それはあってはならないことだ。

 

 

「デルラゴは奪われた今、この私でも奴らを止めることはできない……だが、我が命に代えても聖母は取り返さねばならない!エルヒガンテ・エクストラモを出せ!総力戦だ!」

 

 

 そう命令を下すと控えていた村人たちは頷いてどこぞへ走っていく。メンデスの目は激情に燃えていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ドドドドドドドドッ!と大きな足音とメキメキメキッ!と木々が押し倒される音、そしてガナードの悲鳴が響き渡る。小さな、といってもかなりの広さがある村を蹂躙するのは、頭上で漆黒のハンターが手綱を握る巨大なオオサンショウウオの怪物、デルラゴ。エル・ディアブロという司令塔を失い、エヴリンとプサイが合体したモールデッド・プサイの菌根で無理矢理操られた怪物の成れの果てだった。桁違いの力を持つ村長ですら止められないとされるデルラゴを、ただのガナードが止められる道理はなかった。

 

 

「『いいぞでかいの!拙者たちは急いでいる!ぶっ潰すでござるー!』」

 

「どっちが悪役なのかわからないセリフだな……」

 

「プサイ殿、かっこいいでござる…!」

 

「レオン様とアシュリー様の身が危ないのだから仕方ないことでございます」

 

 

 デルラゴの背の上、とりあえず滑らない様にと途中で回収した家屋の残骸で組み立てた見張り台の上で、マグナムの点検をしているビリーと、それぞれの得物の手入れをしているショウとアルベラがごちる。その後ろではアシュリーがアリサの膝枕に顔を沈めてたり、レオンがルイスから事情聴取していた。

 

 

「ルイスから情報を得たぞ、みんな。ルイスはもともとアンブレラの科学者で、その腕を買われてロス・イルミナドスの科学者としてプラーガの研究をしていたらしい。アルベラが言わなかったのは……」

 

「まあ、聞かれませんでしたので?」

 

「……とのことで顔見知りらしい」

 

「『アルベラ殿も信用できなくなってきたでござるな……ルイス殿ほどではないが』」

 

「俺にも事情があんだよ……あんたらはアンブレラ製のB.O.W.だろ。特に、アリサ……RTについては俺もよく知ってる。そんなやつを迎え入れてくれるとは、どうしても思えなくてな」

 

 

 そう自嘲するルイスに、ビリーとショウはぽかんとした顔を見合わせた。レオンとアリサも、顔を見合わせて苦笑する。

 

 

「BSAAには元敵なんざごろごろいるぞ。かく言う俺も一応指名手配されてる極悪人だ」

 

「そうでござるよ。アットホームな職場でござるからして!」

 

「最近もアンブレラの最終兵器であるナイやラムダ、リ・ヴェルトロの幹部も迎え入れたって聞いたぞ」

 

「私が許せないのは私を作ったアイザックスとか親玉のスペンサーぐらいだし、アンブレラの研究員ぐらいじゃそんなかなあ……」

 

「え、あ、はあ?」

 

 

 あっけらかんと言い放つ四人に、ルイスは呆けた顔を浮かべると苦笑する。すると右手に口が開いて告げた。

 

 

【こんなことで悩んでいて馬鹿みたいだったのはルイスの方だったようですね】

 

「よおし、ドン・キホーテ。ムカついたからお前をぶつ。いいな?」

 

【いいでしょう。ぶてるものならぶってみなさい】

 

 

 そう言って、勝手に動いで逃げ回る右手を叩こうと左手を振り回すルイスの一人芝居みたいなシュールな図が繰り広げられ、喧嘩両成敗としてアリサに右手を掴まれてそのままルイス自身の右手でルイスの頬を叩いたことで終息した。

 

 

「いてえ……おいおい、そりゃないぜ?」

 

「うるさい。それで?科学者なら、プラーガを除去する装置の場所もわかるよね?」

 

「ああ、わかる。それは、この先のサラザール城から直接流れる海流からしかいけない孤島にあるロス・イルミナドスの本拠地だ」

 

「なぜ城からしかいけないんだ?」

 

「別にいいんだぜ?そんときゃ海に潜む怪物どもに喰われるのがオチだ」

 

「ちなみに空からも推奨しません。あの孤島はアメリカから手に入れた兵器で完全武装されているので、ヘリなんかでは撃墜されます」

 

「「「なんて?」」」

 

 

 ルイスに続いたアルベラからの情報に、一応アメリカ合衆国のエージェントであるアリサとレオン、そしてアメリカ大統領の娘であるアシュリー、フリーズする。エヴリンinプサイは「『やっぱりそうでござるかー』」と操縦しながら一人納得していた。

 

 

「アメリカに裏切り者がいる、とみてよさそうだな」

 

「もしくは独断で取引して私腹を肥やしている者、でござるな」

 

 

 と、夕方に差し掛かり古城が見えてきた時だった。地響きと共に、ズシンズシンと足音が聞こえてきたのは。

 

 

「ウッオッッオッッッオォォアアアアアアアアアッッッ!!!!」

 

「なんだあ!?」

 

「エルヒガンテか……!」

 

 

 血に飢えた咆哮を上げる常人の約8倍、四階建ての家屋ほどもある灰色の巨人が木々を押しのけ前方に顔を出す。見れば、木々に隠れて火のついた矢が装填されたボウガンを構えた村人ガナードの集団もいる。それを見たモールデッド・プサイは自分の前方に菌根を広げて壁を作り出した。

 

 

「『みんな、伏せるでござる!』」

 

 

 瞬間、一斉に放たれる火矢の雨。壁に阻まれて防がれるも、もともとがオオサンショウウオであるデルラゴを本能的に怯ませるには十分で。そこに、ルイスにエルヒガンテと呼ばれた巨人の拳が叩き込まれる。

 

 

「やばい!」

 

 

 アシュリーを庇って抱えて守っていたアリサ、このままではモールデッド・プサイの防御ごと全員殴り飛ばされるという結果を予測して背中から触手を展開、モールデッド・プサイ以外に巻き付けると跳躍してデルラゴから脱出する。同時に、壁ごと殴り飛ばされたモールデッド・プサイが変身を解除しながら宙を舞い、ビリーに受け止められた。

 

 

「がは!?」

 

「気を付けろ!そいつは、突然変異で生まれたエルヒガンテとはわけが違う!遺伝子を調整されて生み出された俺の傑作……いや、今のは忘れてくれ。とにかく、通常の個体の二倍の大きさ・頑強さを持つエルヒガンテ・エクストラモだ!!」

 

「普通のエルヒガンテをまず知らないけど、厄介なものを作ったね!?前言撤回!やっぱり嫌い!」

 

 

 デルラゴをひっくり返して踏みつけにし、長大な両腕で殴りまくって血反吐を吐かせているエルヒガンテ・エクストラモを見ながらルイスが告げた言葉に叫ぶアリサ。しかし、すぐに気を取り直す。見れば、ガナードたちに周囲を囲まれ、デルラゴを掴んで投げ飛ばしたエルヒガンテ・エクストラモも視線をこちらに向ける。

 

 

「妙だ、奴は確かに強いが制御は困難だったはず……いくらプラーガでも、こんな従順には……」

 

「それは、私が操っているからだ」

 

 

 そんな声が聞こえ、頭を抱えて屈んだエルヒガンテ・エクストラモの背中の硬質化している肌が割れて、そこから四肢を体内に埋めているメンデスが顔を出した。あまりのことに絶句するエヴリンたち。巨人から、髭の大男が出てきたら、そらこうなる。

 

 

「あまりに言うことを聞かないのでな、私の怪力で動かす肉の鎧に変えたのだ。コイツに自我はないが、我が意のままに動く、エル・ディアブロの指示がないデルラゴなどこの状態ならば赤子の手をひねるに等しい。言ったはずだぞ、「生きて逃げれると思うな」と」

 

 

 そう言って、恐らくプラーガなのだろう硬質化した肌で覆い隠され、再び顔を上げるエルヒガンテ・エクストラモ。エヴリンは、思わず溜め息を吐いた。

 

 

『等身大でも強い奴がでかくなるのはずるじゃない?』

 

「プサイちゃん、動ける!?来るよ!」

 

「ぐぬぬ……拙者のタフさを舐めるなでござるよ。BSAAプサイ小隊、行くでござる!」

 

 

 アリサの呼びかけに応え、プサイが気を取り直して宣言。アシュリーを守る様に陣形を組む面々。村での最終決戦が始まった。




※メンデスはエル・ソルが君主様に裏切られたからやられたのを知りません

村編のラスボス。メンデスinエルヒガンテ・エクストラモ。エルヒガンテの二倍の巨体をパワーで無理矢理動かしてるとかいう脳筋にしかできない所業。あとアメリカの関与も判明しました。どこのファミリーなんですかね。

次回も楽しみにしていただけると嬉しいです。よければ評価や感想、誤字報告などもいただけたら。感想をいただければいただけるほど執筆速度が上がります。

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